谷川渥の『肉体の迷宮』を読んでいて知ったのだが
ポーの「アルンハイムの地所」と「ランダーの別荘」は谷崎潤一郎の『金色の死』という問題作(のとある部分の描写)にかなり影響を与えたようだ
その長い描写の引用部分を読んでこれはと納得した
ちなみに乱歩は谷崎を意識し続けたらしい節があること、両者の作品がしばしば奇妙な類似を示す事実があることも指摘されている
そして三島は谷崎を日本のユイスマンスと批判的な意味を込めて呼んでいたらしいね