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ヴァージニア・ウルフ
0164吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 06:36:28.72
意識の流れについてのスレ
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1356348264/l50

そのスレで議論されていることに十分についていけるほどの見識を僕は持っていないのが悲しい。
第一、James Joyce もまだ20ページくらいしか読んだことがないし、William Faulkner も
ほんの100ページほどしか読んでない。William James は、"Varieties of Religious
Experience" を大昔に読んだだけ。

Virginia Woolf だけは、ほんの2か月ほど前からあれこれ拾い読みみたいなことをしている。
基本的には翻訳を読まずに原文だけを読もうと躍起になっている。一つには「俺は外大の英米
学科を出たんだから、英米のものは翻訳を読むわけには参らぬ」という意地がある。


とは言いながら、プルーストスレの人から光文社の「ダロウェイ夫人」の解説を強く勧められ、
さっそく買って、解説だけはすぐに読んだ。確かに素晴らしい解説だった。とても短い解説なんだけど、
たくさんのことが詰まっている。Virginia Woolf の日記や評論や小説や当時の社会背景や
英文学の全体やイギリスの歴史などを広範に研究し尽くしている人だからこそ書ける解説だと思う。

ついでに「ダロウェイ夫人」の本文の翻訳もちらちらと拾い読みしたら、その読みやすさにびっくりした。
翻訳とは思えない自然さ。無理をして原文でひいこら言いながら、辞書とかネット上のあちこちを
引っ張り回し、この小説に出てくる単語のみならず、引用される詩歌の全文を英文で端から端まで
読んでいき、出てくる地名は片っ端から Wikipedia やネット上の地図を見てその場所を確認し、
その地名に関連する写真も眺め、出てくる有名な人名も調べ、登場人物については、それぞれ
Virginia Woolf がなぜそのような名前をつけたのかを考えながら読み進める。

そして、ため息ばかりついてしまう。僕は、原文ではたったの220ページほどでしかないこんなに
短い小説でさえ、満足には理解できないのだと思い知らされ、絶望に近いものを感じる。短くて
有名で比較的に平易なはずのこの小説についてさえこんなに苦労するんだから、もっとはるかに
難しいと言われる James Joyce の "Ulysses" とか Henry James なんて僕に読める日が
来るのだろうか?
0165吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 07:15:48.09
そうは言いながら、"Mrs. Dalloway" は、最初に読んだときにはろくに辞書も引かず、ろくに
ネット上の調査もしないでぐんぐん読み進めたけど、面白いと思った。ただし、YouTube 上で
公開されているその映画版を見たあとでの話だけど。もし映画を見ないでいきなり辞書なしでこの
小説を原文で読んだら、途中で挫折していただろう。

何度も言うけど、僕はこの小説に出てくる Septimus Warren Smith という狂人が好きなのだ。
そして、Mrs. Dalloway も好き。さらには彼女に恋焦がれてきた不器用な Peter Walsh も好き。
さらには、自分の考え方が正しいと信じ込む Sir. William Bradshaw や男勝りの Lady Bruton
も、この世の中によくいるタイプの人たちをよく描いていて、キャラクターとしてはとても面白い。

それはともかく、Virginia Woolf を読んでいると、今、誰のことを書いているのか、いつの話
なのかがわからなくなることが多い。一応は登場人物の名前がまずは書かれるとしても、そのあとはずっと
he か she で済まされるだけで、そのあとは延々と独白めいたものが続くので、誰のことを言っているか
がわかりにくくなる。

同時に、現在と過去が入り乱れるので、今は現在の話なのか過去の話なのかがわかりにくくなる。
一応、「現在」のことは英語では過去形で書かれ、過去の話は過去完了で書かれることが多いとは
いっても、それでもわかりにくくなる。

なぜこんな書き方をしたのか?Virginia Woolf を読んでいていつも思い出すのが、
「主客未分化の世界」とか何とかいう言葉だ。大昔に読んだ西田幾多郎の「善の研究」に
出てきた考え方だ。あまりよく覚えていないしよく理解もしていないけど、僕なりの荒削りの
解釈では、この考え方は、主体と客体とが分化されておらず、それらが混然一体となった
世界があるのだ、というようなことを言っていたと思う。
(その2に続く)
0166吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 07:16:28.13
(その2)
さらにそれを推し進めると、主格と客体との未分化の世界、ひいては、彼であろうと彼女であろうと、
私であろうとあなたであろうと、彼らであろうと彼ひとりであろうと、そんなことはどうでもよくって、
すべての存在を私の中に収れんしてしまった世界、とでも言えばいいかな?---そういう世界を
Virginia Woolf は描きたいからこういう手法を採用したのではないかと思うのだ。

そして、人間を一人一人区別するだけではなく、時間さえをもそのように解釈する。つまり、過去と
現在を区別しないのだ。過去と現在を混然一体のものと考えれば、別に過去と現在とがごっちゃになっても
いいだろう。

たとえば「悲しい、悲しかった」という一節がこの小説に出てきたとする。その「悲しみ」を感じたのが
誰だったかを通常の読者は必死で突き止めようとして、その前のページ、あるいは数ページ前にまで
さかのぼろうとする。ところが、そんなもん、どうでもいいことではないか、とも言える。

要は、悲しみを感じた誰かがそこに存在していたことだけがわかればよい。それが Mrs. Dalloway
自身だったかもしれないし、例の狂人の Septimus Warren Smith だったかもしれないし、
娘の Elizabeth だったかもしれない。

さらには、悲しみを感じたのがいつであったのかも問題ではない。現在であろうと、過去であろうと、
そんなことはどうでもいい、という考え方もありうる。

そもそも、「わたし」と「あなた」、あるいは「われわれ」と「彼ら」などというふうに人間一人一人を
区別したり、人間と動物、人間と神を区別したり、現在と過去を区別したりし始めたのは誰か?
それは東洋人ではなく、白人たちではなかったか?しかも、白人の男性であって、白人女性では
なかったのではないか?

白人男性たちが長い歴史にわたって築き上げてきた「主体と客体とを峻別する考え方」と
「時間を直線的に考えて、一つ一つの小さな単位に分ける考え方」とに基づく文明のおかげで、
西洋人だけでなく僕ら東洋人も多大な恩恵を受けてきた。それには大いに感謝したいと思う。
(その3に続く)
0167吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 07:17:03.26
(その3)
でも、その考え方だけでは説明のつかない曖昧模糊とした世界も大事にしないといけない、そういう
ことを僕ら東洋人はずっと前から感じて生きてきた。そして、そのことを指摘した東洋人たちも
いた。

そして今回、20世紀の初めごろ、Virginia Woolf という天才的な女性が、白人女性としては
もしかしたら初めて、この難題に挑んだのではないか?

主体と客体とを分け、時間を直線的に考える世界観だけでは説明がつかず、むしろ人間存在
(簡単に言えば「意識」)というものは、自分も他人も人間も神も、人間も動物もすべて
混然一体と感じられ、過去も現在も実は同一のコインの裏表に過ぎないかもしれないという
世界観を Virginia Woolf は構築しようとしているのではないか?

そしてこの世界観こそ、東洋人が大昔から大事にしていたものであり、白人たちのうちの女性たちは
それをずっと抱えてきたのではないか?

女性たちの文章や話し言葉を聞いていると、僕ら男性は、ついついイライラしてしまうことがよくある。
その曖昧さに苛立つのだ。
「それは、誰が言ったんだよ?お前が言ったのか?あいつが言ったのか?」
「それは、いつのことなんだよ?今日の話なのか?3年前の話なのか?」

そういう苛立ちの言葉を叫んだことのない男性はいないんじゃないか?そして、男性にとっては
苛立たしいその曖昧な女性的な話し方、表現の仕方こそ、本当は大切にすべき
「主格未分の、過去と現在が渾然一体となった」世界の中をそのまま表現しているのかもしれない。

僕は、そんなふうに思えてならない。だからこそ、僕にとって Virginia Woolf はわかりにくって
たまらないのに、手放せないのかもしれない。そしてそういう世界観を、僕は2か月前に
彼女の横顔の写真を初めて見たときに感じ取ったのかもしれない。
(終わり)
0168G ◆Y.6.rbvT92
垢版 |
2013/01/16(水) 07:28:39.67
>>164
誠実謙虚な姿勢に頭が下がり、こちらが猪口才なことを書いたのが恥ずかしくなったりします。
「ダロウェイ夫人」ますます読みたくなってきました。
光文社の解説は私もプルーストスレで勧められ、読みました。確かに素晴らしい。

>無理をして原文でひいこら言いながら、辞書とかネット上のあちこちを
引っ張り回し、この小説に出てくる単語のみならず、引用される詩歌の全文を英文で端から端まで
読んでいき、出てくる地名は片っ端から Wikipedia やネット上の地図を見てその場所を確認し、
その地名に関連する写真も眺め、出てくる有名な人名も調べ、登場人物については、それぞれ
Virginia Woolf がなぜそのような名前をつけたのかを考えながら読み進める。

やはり、こうあるべきなんだろうなあと反省します。フォークナーや宮澤賢治みたいに研究者の編纂した
事典等あれば、かなり効率的になるのかも(もしかしたら、すでにあるのかな)。

今、Le Petit Princeをの原文朗読を聴きながら(貴殿の書き込みを読んで、視聴覚体験の重要さを認識
しました)、加藤晴久「自分で訳す 星の王子さま」を読んでいます。
このまえがきには、

>フランス語を学び始めてから55年になるのに、Le Petit Princeさえちゃんと読み解けない
 自分に絶望しながら仕事を進めました。
  この道と思い定めて半世紀
  異国の文の
  究めがたさよ

とあります。
 大学教授としてフランス語を教えていた人ですら、このように述懐している。
 この人、『憂い顔の《星の王子さま》』で内藤濯訳、さらに新訳11点の多くをくそみそにけなし物議をかもし
ましたが。「自分で訳す」では同じ三修社から近々出ると予告しているけど、結局、三修社はおそらく他の
訳者への批判の激しさに尻ごみしたのか、別の出版社から出ている(一昨年の12月頃、プルーストスレ
でこの本の存在は教えてもらった)。

長文失礼しました。
0169G ◆Y.6.rbvT92
垢版 |
2013/01/16(水) 07:36:20.86
>>165以下は、>>168をうpしてから気がつき、読ませてもらいました。
ますます、「ダロウェイ夫人」読みたくなってきました。
0170吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 09:40:49.33
>>168-169
Gさん、さっそく読んでくださったのですね。ほんとにうれしいです。そもそもこのスレの最初から、
いやそれどころか、文学版での文学について僕が書いたコメントはすべて、Gさんを意識して書いて
きましたからね。いや、もちろん、変な意味で粘着するつもりはありませんし、Gさんのすべてを
真似しようとも思ってないし、真似ができっこありませんし、第一、Gさんと僕とは共通点もあるけど
違った部分も多いから、別の道を歩くしかありません。

Gさんの読んでこられた哲学書や文学書や、聴いてこられたクラシック音楽のうち、ごく一部しか
僕には知りえないでしょうし、おっしゃっていることの10分の1しか僕には理解できていません。

でも、Gさんが今日も朝早くから起きて、仕事の合間に(おそらくは)電車の中で哲学書を
ひもとき、例の Portable Faulkner を開き、その合間に2チャンネルで元気な声を聞かせて
くださっているからこそ、僕も重い腰を挙げて Proust や Faulkner を読み始めることが
できたし、Virginia Woolf に関するビデオの聴き取りや小説の原文の読み取りをしようと
いう気になれたのです。

もちろん、Gさんがいなくてもいずれはそれに似たことをやったかもしれませんが、そのときには、
Gさんに似た別の人物から、やはり類似の刺激を受けたあとにこんなことをやり始めていただろうと
思うのです。

さらには、たとえ Gさんが粘着どもとやりあっているときでさえ、僕はそのやり取りから大事なことを
学び取っています。こんなにひどい暴言を吐きかけられながらも頑張り続けるGさんのバイタリティを
少しでもいいから吸収したいと思って、僕はGさんと粘着どもとのやり取りを毎日、読んでいます。
心ある人はみんな、そういうふうなことをGさんから学んでいますので、これからも安心して、
哲学の話であろうと文学の話であろうと、粘着どもへの返答であろうと、どんなことでも好きなだけ
書き続けて下さい。
0171吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 12:28:13.74
Virginia Woolf に少し疲れたので、骨休めとして他の本を拾い読みしたり、YouTube 上で
他の古典的な英文学の作品の映画化されたものを見ていた。スレ違いだけど、許してちょ。

(1) Tess of the D'Urbervilles (Miniseries) - Episode 1
http://www.youtube.com/watch?v=gOKMOld-aZk

これは、Thomas Hardy の例の作品を BBC が4時間にわたるテレビ向け映画として作ったもの。
Episode 1 から Episode 4 まである。原作では500ページくらい続くこの作品を無理に2時間に
まとめようとはせず、4時間かけて描いているので、性格描写などが細かくなされていて、とてもいい。
さすがBBCと思えるような見事な作品。

"Tess" を映画化したものとしては、他にも2本、見た。一つは Nastasha Kinskey が主演した
有名な映画だけど、大昔に見たので、いい映画だったかどうかは忘れてしまった。第一、主演の
女性があまりにきれいなので、それに引きずられてしまって観客はその映画の中身をあまり見ようとは
しないんじゃないかと邪推したくなってしまう。

さらに、1998年に作られた別の Tess の映画化作品も YouTube 上で見た。2時間ほどのものだった。
主人公の男女二人がかなりの美男美女で、見ていて気持ちはよかったけど、内容は空疎だと
思った。風景の撮影もいい加減で、性格描写はまるでダメ。その映画は、

Tess of the D'urbervilles (1998) part 1
http://www.youtube.com/watch?v=-TpWWwTUX6k

という場所にある。映画の出来栄えはよくないと僕は思ったけど、一回だけ見て、別の映画作品には
出てこなかったような台詞とか風景を見て、参考資料として見るという意味ではプラスになった。

(その2に続く)
0172吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 12:28:47.75
(その2)
(2) mansfield park 2007 full movie part 1
http://www.youtube.com/watch?v=pmqSn4udSaM

これは、Jane Austen の "Mansfield Park" を映画化したもの。2時間ほどあるこの映画の全編が
YouTube 上で見られる。劇場用の映画であるらしい。実に素晴らしかった。風景の撮影も抜群。
性格描写も細かい。俳優の演技も素晴らしいし、二人の女性は実に美しく、切なくなってしまった。

(3) Jude - Part 1
http://www.youtube.com/watch?v=U0Nwt0kolVI

これは、Thomas Hardy の "Jude the Obscure" を映画化したもの。2時間ほどあるこの映画
の全編が、YouTube 上で見られる。これについては、特に感動したわけじゃないけど、主人公が
労働者階級出身でありながら、肉体労働を続けながら懸命にラテン語を勉強し続け、大学に
進学しようと挑戦し続ける姿が気に入った。

ともかく、YouTube 上では、日本語字幕はついていないけど、英語(そしてフランス語など)による
映画の全編がそっくりみられることが多い。有名でメジャーな映画で言えば、Tom Cruise と
Dustin Hoffman が主演する例の "Rain Man" も、一部ではなく全編が見られる。
これはほんと、利用しないのは損だ。さらには、1940年代とか50年代というようなかなり古い時代の
アメリカ映画も、たくさん YouTube 上で見られる。もちろんこれも、一部ではなく全編が見られる。
0173吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/16(水) 12:38:42.45
>>172 でさっき紹介した
(2) mansfield park 2007 full movie part 1
http://www.youtube.com/watch?v=pmqSn4udSaM

という映画が劇場用だと書いてしまったけど、間違ってました。それはテレビ用の映画。それもよかった
けど、

Mansfield Park (1999) - PART 1
http://www.youtube.com/watch?v=isjVt6uUVqA

これの方がはるかによかった。この1999年の映画は、まさに劇場用の映画。俳優の美しさ、
演技、風景の美しさ、どれをとってもあまりにも素晴らしかった。
0174Xeno ◆ulOn/T2aKSkA
垢版 |
2013/01/17(木) 12:55:34.43
突然お邪魔して申し訳ないのですが、うちには講談社世界文学全集32 (1969年)がありまして、
その解説にはベルクソンの「純粋持続」という時間概念のことが書いてあります。

>真の時間は意識の「純粋持続」そのもののなかにしかない。「純粋持続」というのは、
わかりやすくいえば過去と現在の「不可分」の連続ということであり、過去は常に現在の中に
惨透し流れている。(...)

プルーストにおいて、「過去」は失われたものであり、だからこそ「求めた」のである。
ウルフ文学においては、過去は「失われた時」ではない、過去は常に現在である。したがって
過去はよみがえると言ってはならない。過去は現在とともにあり、現在を規制していると
言った方がいい。「というのは...いつも彼女にはそう感じられたからであった」という
引用結尾の理由因果関係を示す文章によって、事情は明瞭であるだろう。

とあります。
0175吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/17(木) 18:00:55.78
>>174
ほう、Henri Bergson の考え方って、面白いですね。さっそく僕も手元の紙の資料を見てみましたが、
あまりいいものは見つかりませんでした。ネット上では、次のものが見つかりました。ここに書きだして
みます。

Henri Bergson and British Modernism という本の中の一節(Google Booksでの検索結果)
http://books.google.co.jp/books?id=myWgaRhIbBIC&;pg=PA109&lpg=PA109&dq
=woolf+henri+bergson+pure+duration&source=bl&ots=QDejRTXITC&sig=
F7UWqzxvU-jf1CYjhRz1fl2-9aU&hl=en&sa=X&ei=RLf3UKuyI4fDmQXZ4oCoBQ&ved
=0CEUQ6AEwAw#v=onepage&q&f=true

To do this she developed a contrast beteween what she called "moments
of being" and "moments of non-being." According to Woolf, the latter
constitute the vast majority of our life; she referred to living in this
state as being like "cotton wool" ("A Sketch," 84), something that muffles
the senses and prevents a feeling of being alive, Moments of being are
much rarer, said Woolf, and also much more valuable. During these
brief moments one becomes alive: aware of one's immediate surroundings
and also aware of one's place in history. As Woolf describes the moment, "It is a
token of some real thing behind appearances; and I make it real by putting it into
words. It is only by putting it into words that I make it whole; ... it gives me, ...
a great delight to put the severed parts together" ("A Sketch," 84). These brief
moments appear to arrest the flow of time, but they also bring about a conflation
of times as each individual moment is related to previous moments that are
resurrected almost instantaneously.
(その2に続く)
0176吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/17(木) 18:01:41.94
(その2)
Far from being a moment out of time, Woolf's moments of being are instances of pure
duration, moments during which past and present time not only literally coexist, but
during which one is aware of their coexistence. In a Bergsonian sense, these are
moments of pure duree. They are moments when we leave l'etendu and enter into an
intuitive relationship with the essence of ourselves or those things that spark
the moment. By penetrating to the level of duree, Woolf seeks to depict life as it
occurs on a temporal, rather than spatial, level.

このあともずっと議論が続きます。この本も面白そうですが、これを読む前に僕はまず
ここに出てくる Virginia Woolf の書いた "A Sketch" つまり "A Sketch of the Past" と
いう評論を読みたいと思いますが、ネット上ではまだ読めないようです。この評論は、
"Moments of Being" という評論集(http://en.wikipedia.org/wiki/Moments_of_Being
に収められたものなので、さっそくその評論集を注文しました。Virginia Woolf の評論集
はいろいろと買いこんで、すべてを網羅したつもりだったのに、これは漏れていました。
その評論集が手元に届いたら、さっそく拾い読みだけでもいいからしたいと思います。
この評論集は、とても面白いみたいです。
0177吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/17(木) 18:15:28.31
>>175-176
上記の二つの書き込みの中で長々と引用してしまいましたが、そのうち最も注目してもらいたい部分を
ここに再び掲げます。

Woolf's moments of being are instances of pure
duration, moments during which past and present time not only literally coexist, but
during which one is aware of their coexistence. In a Bergsonian sense, these are
moments of pure duree.

つまり、Woolf は時間というものを二つに分けている。

(1) "moments of being" という充実した時間。Heidegger 的に言えば恐らくは「本来的な」
時間ということになるんでしょう。このような時間においては、過去と現在は共存する。
(2) "moments of non-being" という、空疎な時間。Heidegger 的に言えば「非本来的な」
時間ということになるんでしょう。このような時間のことを Woolf は "cotton wool" と呼んでいる。
このような時間は、語感を鈍磨せしめる。

こういう考え方は大好きなので、ぜひぜひこれについて書いている Virginia Woolf の
"Moments of Being" という評論集の中の "A Sketch of the Past" という評論
を早く手に入れて読んでみたいと思います。
0178吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/17(木) 18:31:18.64
このように Virginia Woolf の時間についての考え方は Bergson のそれに近いみたいですが、
Virginia Woolf 自身は Bergson を読んだことがないと言っているそうです。

17. Bergson's influence on Woolf remains controversial, not least because of her
denial that she had ever read him. For a fuller account, see Michael
H. Whitworth, "Virginia Woolf" (Authors in Context) (Oxford: Oxford
University Press, 2005), pp.120-9

上記の一節は、
"The Cambridge Companion to Virginia Woolf," Second Edition, edited by
Susan Sellers, p.122
から引用しました。
0179Xeno ◆ulOn/T2aKSkA
垢版 |
2013/01/18(金) 14:05:46.31
ウルフもベルクソンは読んでなかったみたいですね。

>1919年といえば第一次世界大戦の翌年にあたる。ヨーロッパの旧秩序は
対戦によって崩壊していた。もはや頼るべきものは外部にはない。
真実は外部にはない、それは秩序の崩壊とともに消え去った。とすれば、
真実はどこにあるのか。あるとすれば自分の内部にしかないに違いない。
そもそも自分とは、自我とは何なのだろうか。かくして、人は自分の内部を
見つめ始める。
0180吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/19(土) 07:29:21.85
「意識の流れ」のスレで他の人が紹介していた文章の中に、Virginia Woolf の文章の
魅力をうまく説明してくれている部分があったので、覚書としてここに貼り付けます。

まずは、"To the Lighthouse" の一節を紹介している。

But what have I done with my life? thought Mrs. Ramsay, taking her place at the head of the table, and looking at all the plates making
white circles on it. "William, sit by me," she said. "Lily," she said, wearily, "over there." They had that -- Paul Rayley and Minta Doyle
-- she, only this -- an infinitely long table and plates and knives. At the far end, was her husband, sitting down, all in a heap, frowning.
What at? She did not know. She did not mind. She could not understand how she had ever felt any emotion or affection for him.
She had a sense of being past everything, as she helped the soup, as if there was an eddy -- there -- and one could be in it, or one could
be out of it, and she was out of it. It's all come to an end, she thought, while they came in one after another, Charles Tansley -- "Sit there,
please," she said -- Augustus Carmicheal -- and sat down. And meanwhile she waited, passively, for some one to answer her, for something
to happen. But this is not a thing, she thought, ladling out soup, that one says.
Raising her eyebrows at the discrepancy -- that was what she was thinking, this was what she was doing -- ladling out soup -- she felt,
more and more strongly, outside that eddy; or as if a shade had fallen, and, robbed of colour, she saw things truly." (Woolf 83)
0181吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/19(土) 07:30:01.27
>>180からの続き

次に、それについての解説。

Mrs. Ramsay muses over the value of her life and her marriage to her husband -- weighty issues of much significance yet completely unrelated to the
external events going on around her -- all while mechanically seating her guests round the dinner table and serving them soup. Throughout the whole
of the novel Woolf makes the main characters' sensory feelings and internal sequences of thought accessible to the reader as she does here, thereby,
reflecting the propensity of the human mind to rove even when our physical appearance gives pretense of our attention and listening.

http://engl352.pbworks.com/w/page/18970054/Stream%20of%20Consciousnes
0182吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 10:32:50.92
Virginia Woolf が書いた「源氏物語」についての評論が別のスレで話題になりました。
その日本語訳は、みすず書房の「病むことについて」の中に収録されているそうです。
そしてその原文については、著作権が切れてはいますが、まだネット上で全文は公開
されていないようです。

その原文である "The Tale of Genji" という Virginia Woolf による essay は、彼女の
essays をまとめた
"The Essays of Virginia Woolf," Volume 4 (1925-1928), edited by McNeillie
の pp.264-268に納められています。日本語訳にするとおそらくは400字詰め
原稿用紙10枚くらいだろうと思われるものです。この原文を僕はここにすべて
書き写したいと思います。

なお、原文は5つの段落に分かれていて、センテンスは34個あるようですが、あとで
楽に参照できるようにするため、一つ一つのセンテンスに (G-1), (G-2). . . というふうに
続き番号を入れていくことにします。G は Genji の頭文字です。なお、僕が手作業で
書き写していくので、間違いもありえます。なお、この本の新品を僕はつい数週間前に、2,800円くらいで買いました。

さらに、この essay には12項目の notes がついています。本文中に (note 1) とか
(note 2) と書いてある部分について、脚注がついているのです。脚注については、
一番あとに書き写すことにします。

"The Tale of Genji"
by Virginia Woolf

"The Essays of Virginia Woolf," Volume 4 (1925-1928), edited by McNeillie, pp.264-268

(G-1) Our readers will scarcely need to be reminded that it was about the year 991
that Aelfric composed his Homilies, that his treaties upon the Old and New Testament
were slightly later in date, and that both works precede that profound, if obscure,
convulsion which set Swegen of Denmark upon the throne of England. (note 2)
0183吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 11:06:49.50
(G-2) Perpetually fighting, now men, now swine, now thickets and swamps, it was
with fists swollen with toil, minds contracted by danger, eyes stung with smoke and
feet that were cold among the rushes that our ancestors applied themselves to the
pen, transcribed, translated and chronicled, or burst rudely, and hoarsely into crude
spasms of song.
------------- (G-3) Sumer is icumen in,
--------------------- Lhude sing cuccu (note 3)
(G-4) -- such is their sudden harsh cry.
(G-5) Meanwhile, at the same moment, on the other side of the globe the Lady
Murasaki was looking out into her garden, and noticing how 'among the leaves were
white flowers with petals half unfolded like the lips of people smiling at their own
thoughts'. (note 4)
(第2段落の始まり)
(G-6) While the Aelfrics and the Aelfreds croaked and coughed in England, this court
lady, about whom we know nothing, for Mr. Waley artfully withholds all information
until the six volumes of her novel are before us, was sitting down in her silk dress and
trousers with pictures before her and the sound of poetry in her ears, with flowers in
her garden and nightingales in the trees, with all day to talk in and all night to dance
in -- she was sitting down about the year 1000 to tell the story of the life and
adventures of Prince Genji. (note 5)
(G-7) But we must hasten to correct the impression that the Lady Murasaki was in
any sense a chronicler.
(G-8) Since her book was read aloud, we may imagine an audience; but her listeners
must have been astute, subtle minded, sophisticated men and women.
(G-9) They were grown-up people, who needed no feats of strength to rivet their
attention; no catastrophe to surprise them.
(G-10) に続く
0184吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 11:19:18.08
(G-10) They were absorbed, on the contrary, in the contemplation of man's nature;
how passionately he desires things that are denied; how his longing for a life of tender
intimacy is always thwarted; how the grotesque and the fantastic excite him beyond
the simple and straightforward; how beautiful the falling snow is, and how, as he
watches it, he longs more than ever for someone to share his solitary joy.
(第3段落の始まり)
(G-11) The Lady Murasaki lived, indeed, in one of those seasons which are most
propitious for the artist, and, in particular, for an artist of her own sex.
(G-12) The accent of life did not fall upon war; the interests of men did not centre
upon politics.
(G-13) Relieved from the violent pressure of these two forces, life expressed itself
chiefly in the intricacies of behaviour, in what men said and what women did not quite
say, in poems that break the surface of silence with silver fins, in dance and painting,
and in that love of the wildness of nature which only comes when people feel
themselves perfectly secure.
(G-14) In such an age as this Lady Murasaki, with her hatred of bombast, her
humour, her common sense, her passion for the contrasts and curiosities of human
nature, for old houses mouldering away among the weeds and the winds, and wild
landscapes, and the sound of water falling, and mallets beating, and wild geese
screaming, and the red noses of princesses, for beauty indeed, and that incongruity
which makes beauty still more beautiful, could bring all her powers into play
spontaneously.
(G-15) It was one of those moments (how they were reached in Japan and how
destroyed we must wait for Mr Waley to explain) when it was natural for a writer
to write of ordinary things beautifully, and to say openly to her public.
(G-16) に続く
0185吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 11:39:59.69
(G-16) It is the common that is wonderful, and if you let yourselves be put off by
extravagance and rant and what is surprising and momentarily impressive you
will be cheated of the most profound of pleasure.
(G-17) For there are two kinds of artists, said
Murasaki: one who makes trifles to fit the fancy of the passing day, the other who
'strives to give real beauty to the things
which men actually use, and to give to them the shapes which tradition has ordained.'
(G-18) How easy it is, she said, to impress and surprise; 'to paint a raging sea monster
riding a storm' (note 7) -- any toy maker can do that, and be praised to the skies..
(G-19) 'But ordinary hills and rivers, just as they are, houses such as you may see
anywhere, with all their real beauty and harmony of form -- quietly to draw such scenes
as this, or to show what lies behind some intimate hedge that is folded away far from
the world, and thick trees upon some unheroic hill, and all this with befitting care
for composition, proportion, and the like -- such works demand the highest master's
utmost skill and must needs draw the common craftsman into a thousand blunders.' (note 8)
(第4段落の始まり)
(G-20) Something of her charm for us is doubtless accidental.
(G-20-B) に続く
0186吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 12:02:50.75
(G-20-B) It lies in the fact that when she speaks of 'houses such as you may see
anywhere' we at once conjure up something graceful, fantastic, decorated with cranes
and chrysanthemums, a thousand miles removed from Surbiton and the Albert
Memorial.
(G-21) We give her, and luxuriate in giving her, all those advantages of background
and atmosphere which we are forced to do without in England today.
(G-22) But we should wrong her deeply if, thus seduced, we prettified and
sentimentalised an art which, exquisite as it is, is without a touch of decadence,
which, for all its sensibility, is fresh and childlike and without a trace of the
exaggeration or languor of an outworn civilisation.
(G-23) But the essence of her charm lies deeper far than cranes and chrysanthemums.
(G-24) It lies in the belief which she held so simply -- and was, we feel, supported in
holding by Emperors and waiting maids, by the air she breathed and the flowers she
saw -- that the true artist 'strives to give real beauty to the things which men actually
use and to give to them the shapes which tradition has ordained.'
(G-25および G-36) On she went, therefore, without hesitation or self-consciousness,
effort or agony, to tell the story of the enchanting boy -- the Prince who danced 'The
Waves of the Blue Sea' (note 9), so beautifully that all the princes and great
gentlemen wept aloud; who loved those whom he could not possess; whose libertinage
was tempered by the most perfect courtesy; who played enchantingly with children,
and preferred, as his women friends knew, that the song should stop before he had
heard the end.
(G-27) To light up the many facets of his mind, Lady Murasaki, being herself a
woman, naturally chose the medium of other women's minds.
(G-28) に続く
0187吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 12:16:52.50
(G-28) Aoi, Asagao, Fujitsubo, Murasaki, Yugao, Suyetsumuhana, (note 10) the
beautiful, the red-nosed, the cold, the passionate -- one after another they turn their
clear or freakish light upon the gay young man at the centre, who flies, who pursues,
who laughs, who sorrows, but is always filled with the rush and bubble and chuckle of
life.
(第5段落の初め)
(G-29) Unhasting, unresting, with unabated fertility, story after story flows from the
brush of Murasaki.
(G-29-B) Without this gift of invention we might well fear that the tale of Genji would
run dry before the six volumes are filled.
(G-29-C) With it, we need have no such foreboding.
(G-30) We can take our station and watch, through Mr Waley's beautiful telescope,
the new star rise in perfect confidence that it is going to be large and luminous and
serene -- but not, nevertheless, a star of the first magnitude.
(G-31) No; the lady Murasaki is not going to prove herself the peer of Tolstoy and
Cervantes (note 11) of those other great story-tellers of the Western world whose
ancestors were fighting or squatting in their huts while she gazed from her lattice
window at flowers which unfold themselves 'like the lips of people smiling at their
own thoughts'.
(G-32) Some element of horror, of terror, or sordidity, some root of experience has
been removed from the Eastern world so that crudeness is impossible and coarseness
out of the question, but with it too has gone some vigour, some richness, some
maturity of the human spirit, failing which the gold is silvered and the wine mixed
with water.
(G-33) に続く
0188吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 12:51:50.96
(G-33) All comparisons between Murasaki and the great Western writers serve but to
bring out her perfection and their force.
(G-34) But it is a beautiful world; the quiet lady with all her breeding, her insight and
her fun, is a perfect artist; and for years to come we shall be haunting her groves,
watching her moons rise and her snow fall, hearing her wild geese cry and her flutes
and lutes and flageolets tinkling and chiming, while the Prince tastes and tries all the
queer savours of life and dances so exquisitely that men weep, but never passes the
bounds of decorum, or relaxes his search for something different, something finer,
something withheld.
(これで Woolf のこの essay の本文は終わり。このあとに、この評論集の編集者が
つけた脚注が続きます。)

[Note 1] A signed review in "Vogue", late July 1925, (Kp C264) of "The Tale of the
Genji by Lady Murasaki", translated from the Japanese by Arthur Waley [1889-1966]
(vol. i, George Allen and Unwin Ltd, 1925). VW (= Virginia Woolf) had met Waley, an
acquaintance of Bloomsbury, at a recent dinner party, and found him 'a little demure
and discreet' (III VW Letters, no. 1553 to Desmond MacCarthy, 17 May 1925). On
14 June she noted in her diary that she '. . . must answer Gerald Brenan, & read the
Genji, for tomorrow I make a second 200 pounds from Vogue;' and wrote that day to
Brenan, urging him to: 'Put this letter where it deserves to be, in Mrs Levey's earth
closet; I would not send it, if I could write a better, but it is not possible, not in this
perfectly divine heat. I'm reading Waley's Japanese novel and David Copperfield'
(III VW Letters, no. 1560).

[Note 2] に続く
0189吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 13:17:58.19
[Note 2] Aelfric, called Gramaticus (d. c. 1020), 'Homilies' (990-2), 'A Treatise on the
Old and New Testaments' (1005-12). Aelfred (849-901), king of the West Saxons
(871-901). Swegen or Svein or Sweyn (c. 960-1014), king of Denmark, 986-1014, son
of Harold Bluetooth, father of Canute, became king of England in 1013 upon the
capitulation of Aethelred the Unready but died before he could be crowned.

[Note 3] Anonymous lyric of the earlier part of the 13th century, the second line
quoted here being generally given as: 'Lhude sing! cuccu.'

[Note 4] Waley, vol. i, p. 93. Lady Shikibu Murasaki (c. 978-?1031)

[Note 5] According to Waley (Appendix I. p. 297) Book I of Murasaki's tale was read to
the Emperor in 1008.

[Note 6] This passage does not occur in Waley and has not been discovered elsewhere.

[Note 7] For both quotations, Waley, ch. ii, 'The Broom-Tree', p. 49, which has 'striving
to give', 'actually use and to give' and: 'One paints the Mountain of Horai (oの上に横
棒がついています); another a raging sea-monster riding a storm; another, ferocious
animals from the land beyond the sea, or faces of imaginary demons. Letting their
fancy run wildly riot they have no thought of beauty, but only of how best may
astonish the beholder's eye.'

[Note 8] に続く
0190吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/22(火) 13:19:01.25
[Note 8] Ibid., p. 50, which has: 'like, -- such work,'.

[Note 9] For the account of this episode, ibid., ch. vii, 'The Festival of the Red Leaves', p. 211.

[Note 10] Princess Aoi was Genji's first wife. Princess Asagao resisted his attempts
to court her. Fujitsubo was the Emperor's consort and an aunt of Murasaki. Yugao
became a mistress of Genji. Princes Suyetsumuhana was, according to Waley (p. 12),
'A timid and eccentric lady'.

[Note 11] L. N. Tolstoy (1828-1910); Miguel Cervantes Saavedra (1547-1616).

これで、
"The Tale of Genji" by Virginia Woolf
"The Essays of Virginia Woolf," Volume 4 (1925-1928), edited by McNeillie, pp.264-268
の書き写しを終わります。
0192吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/28(月) 20:01:47.46
失礼します。スレ汚し申し訳ありません。
学校の講義に使用したテキストに、"a society”が断片的に掲載されており、
とても気になる作品だったため、全文、できれば日本語で読みたいと思い、
手を尽くして探したのですが見つけることができず、ここで質問させていただきます。

a societyの邦訳は出ていないのでしょうか…
詳しい方、教えて頂ければ有り難いです。
0193吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/28(月) 20:13:26.60
Virginia Woolf の "Mrs Dalloway" の全編を6枚のCDに吹き込んだものを数日前に
手に入れて、それ以来、毎日、歩いたり食事したりするときにはそれを聞いている。

http://www.amazon.co.jp/Mrs-Dalloway-The-Complete-Classics/dp/9626341335/ref=sr_1_1?ie=UTF8&;qid=1359370645&sr=8-1

定価では買わずに安い業者を通して、1,800円くらいで買った。きれいな声でイギリス人らしい
上品な発音で朗読してくれていて、実にいい感じだ。

Virginia Woolf ばかり追いかけていると疲れるので、ついついあちこちの別の作家に寄り道
したり、YouTube 上でいろんな古典的なイギリスの小説の映画版を見てしまう。
いろいろ見ているが、今見ているのは、これ。

Mayor of Casterbridge (by Thomas Hardy)
http://www.youtube.com/watch?v=36dlqoHqHMY&;list=PL2B49C5E6ECC197F7
0194吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/28(月) 20:14:19.13
続き

BBC が制作したテレビ映画のようだ。全部で6時間も続くものであるらしい。「らしい」というのは、
10分ずつの小刻みのビデオが36本も投稿してあるから、そう思うのだ。おそらく全部で
6時間あると思う。今、ちょうど半分(3時間分)を見終わった。さすがに英語が難しい。

現代のアメリカ英語には少しは慣れているけど、イギリスの田舎の英語となると、ものすごく
聴き取りにくい。もちろん、方言をそのままでしゃべるとネイティブでさえわかりづらくなるので、
テレビ向けに方言を薄めてあるに違いないとはいえ、僕にとってはこれでも十分に難しい。
でもすごく面白い。1850年前後のイギリスの Wessex の田舎を舞台にして、方言が飛び交い、
面白いストーリーが展開する。

アマゾンで見ると、この映画の日本語字幕版が1万円ほどで売られている。英語が少しでも聴き取れる
人は、こんなものを買わなくても YouTube でがんがん無料でいつでも見ることができる。

キャスターブリッジの市長 [DVD] 出演 アラン・ベイツ、アン・スタリーブラス、アンナ・マッセイ、 ジャネット・マウ (2012)
¥ 10,290 DVD
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%
BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8%E3%81%AE%E5%B8%82%E9%95%B7
-DVD-%E3%83%87%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%
B8%E3%83%AB%E3%82%BA/dp/B00638I99C/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=
1359371486&sr=8-1
0195吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/28(月) 20:21:31.28
>>192
"A Society" という Virginia Woolf が書いた短編のようですね。

http://www.online-literature.com/virginia_woolf/857/

ここのリンクをたどったらその短編の全文が出ているように見えますね。これを見る限りでは、
とても短い作品のようですね。

The Complete Shorter Fiction of Virginia Woolf
http://www.amazon.co.jp/Complete-Shorter-Fiction-Virginia-Woolf/
dp/0156212501/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1359371970&sr=8-1

僕は上記のペーパーバックを持っていますが、この中にもこの短編は掲載されていますね。
このペーバーバック版では16ページにわたっています。この小説の邦訳ですか?
その邦訳がどこにあるかをご存知の方がおられたらいいですね。残念ながら、僕は知りませんけど。
0196吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/28(月) 21:01:46.99
Virginia Woolf の短編集の邦訳としては、アマゾンで見る限りでは二冊ですね。

(1) 壁のしみ―短編集 (ヴァージニア・ウルフ・コレクション) ヴァージニア ウルフ、Virginia Woolf、 川本 静子 (1999/8)

(2) ヴァージニア・ウルフ短篇集 (ちくま文庫) ヴァージニア ウルフ、Virginia Woolf、 西崎 憲 (1999/10)

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%
BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E3%83%B4%
E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%
95%E7%9F%AD%E7%B7%A8&rh=i%3Aaps%2Ck%3A%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%
82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95%E7%9F%AD%E7%B7%A8

果たして、この二冊の中に、"A Society" の邦訳が収録されているかどうかですね。
でも、短いものだから、英文で一生懸命に読んでみて、わからないところを他の人に尋ねながら
理解を深めていくのも面白いかもしれませんね。
0199吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 06:29:38.47
Virginia Woolf の "A Society" の邦訳を検索してみたら、出てきました。

(1) タイトル同盟協会
著者Virginia Woolf
著者坂本 正雄 / 訳
出版年2011-02
注記 記事種別: 翻訳
別タイトルA translation of Virginia Woolf's "A society" (1921)
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I11029901-00

さらに、もっと新しそうな邦訳も見つけました。

(2) WISH(書物の題名)
佐久間みかよ 編注
B5判 並製 92頁 /定価1,995円(本体1,900円+税)
ISBN978-4-327-42174-8
2007年9月刊行
[教授用資料(全訳付)、教授用CD有り]
この本の目次の中に、" A Society" も含まれています。
http://www.kenkyusha.co.jp/modules/education_u_01/index.php?content_id=1

チラッと検索しただけだけど、このように二つも見つかったので、もっと丁寧に時間をかけて
調べたら、もっとたくさん見つかるかもしれませんね。
0200G ◆Y.6.rbvT92
垢版 |
2013/01/29(火) 07:02:03.83
>>198
ここにもこの手の屑が来るようになってしまったようですね。
「は?」と「うざい」のコンビネーションw
かつての「失われた時を求めて」スレより

604 名前: 吾輩は名無しである [sage] 投稿日: 2006/10/18(水) 01:35:18
>アラン(1968生)、ヴァレリー(プルーストと
>同じ1971生)は翻訳までしている。
はあ?
それから、自分語りうざいよ
0201G ◆Y.6.rbvT92
垢版 |
2013/01/29(火) 08:47:28.40
おかげ様で、ヴァージニア・ウルフにじょじょに親しみつつあります。
>>158で紹介された際、短編集入手しました。

>>185の朗読CDも注文してみました。
0202吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 09:00:05.06
ウルフの話書くなら自己満足の音声書き起こしもまぁいいけど、今日何のビデオを観たとかを書かれるのはうぜーよな
よく言った
お前が普段何考えてるとかはブログでオネガイシマ〜ス
0203吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 09:13:39.68
>>202
テメエこそ、よく言った。
テメエの自己満足の文句タラタラのレスポンスは、
便所の壁にお書きくださ〜い。
0204吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 09:47:06.36
Librivox という、著作権の切れた世界の古典的な文学作品の全編を録音したものを片っ端から
無料で配信している団体がある。言ってみれば、Project Gutenberg の音声版だ。
この団体は、作り出したオーディオブックをまずは Librivox 専用のサイトで配信し、その
一部は、YouTube でも配信している。無料だからと言って馬鹿にはできず、僕はこれに大いに
お世話になっている。特に真剣に聞いたのは、

Crime and Punishment by Fyodor Dostoevsky
Wuthering Heights by Emily Bronte
Jane Eyre by Charlotte Bronte
Romeo and Juliet by William Shakespeare

Librivox はあくまで英語版の小説だけを録音しているらしい。日本語やフランス語などはないと
思う。

さて、Virginia Woolf の小説の一部も、無料で録音しそれを配信していることに、たった今、
気づいた。

https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&;rlz=1C1SNJC_jaJP464JP464&ion=1&ie=UTF-8#hl=en&tbo=d&rlz=1C1SNJC_jaJP464JP464&sclient
=psy-ab&q=virginia+woolf+librivox&oq=virginia+woolf+librivox&gs_l=serp.3..0i30.2433.5761.0.6023.18.10.0.3.3.2.142.988.7j3.10.0.les%3B..0.0...
1c.1.RmPVMfpq2Pw&pbx=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_cp.r_qf.&fp=ad58aa7848033ec4&biw=1241&bih=606&ion=1
0205吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 09:48:28.31
続き

上記のリンク先に飛べなかったら、

http://librivox.org/jacobs-room-by-virginia-woolf/

これを試してみてほしい。上記のページでは Virginia Woolf の "Jacob's Room" を
録音したものを全編(日本語訳ではたぶん200ページから300ページくらいのもの)配信して
いる。Virginia Woolf の他のいくつかの作品も配信している。短編よりも、むしろ長編の、
500ページくらいある長いものをどんどん無料で録音して配信してくれている。

残念ながら、"Mrs Dalloway" や "To the Lighthouse" を無料で配信しているものは、まだない。
でも、これはなぜかというと、Virginia Woolf の著作権が切れてまだ間がないので、
彼女の有名な作品をまだ録音できていないに過ぎないと思う。現に、もっと古くて著作権が切れて
久しいものは、世界の重要な長編の文学作品は、片っ端から無料で録音配信されている。

その中にはもちろん、Dostoevsky, Tolstoy, Victor Hugo, Shakespeare などの
長編もすべて含まれている。James Joyce の "Ulysses" だって、あの長大な小説を
全編、録音配信してくれている。
0207吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 10:45:34.31
>>192です。
お礼が遅くなってしまいすみません、色々な方が親切に教えて下さり感謝しています。

特に>>199さんが教えて下さった書籍のうち一冊目は、ネット上でも論文として公開されているようなので、
とりあえずそちらを読んでみて、余裕があれば原文にも挑戦してみたいと思います。

他の情報を提供してくださった方も含め、みなさん本当にありがとうございました!
ここまで好意的に色々なことを教えてもらえるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。
0208吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/29(火) 21:21:12.48
今日はトンカツを食べた。いつもよく行く店はころもがサクサクでジューシー。
ただいい肉を使っているらしいが、上定食が1200円なのでちょっと昼飯には高い。
0209吾輩は名無しである
垢版 |
2013/01/31(木) 07:09:29.59
>>192 さんが紹介してくれた "A Society" を読みました。ざあっと一度だけ通読しただけだけど。
何度も笑った。アンダーラインを引きすぎて、紙面の半分がアンダーラインで埋め尽くされたページも
2,3ページはある。

こんな短編を僕も書けたらなあ、と思う。文体はとても平易。わかりやすい。大学での購読テキスト
としては、最適だと思う。ひねくれたスラングなんかないし、専門的な用語もない。装飾の多すぎる
美辞麗句もない。これがほんとに Virginia Woolf かと思うくらいにわかりやすい。

いや、ほんとは Virginia Woolf は実にわかりやすい文章を書く人のはずなんだけど、
"To the Lighthouse" と "Mrs Dalloway" と "The Waves" という重要な三部作が
雲をつかむような作品であるため、彼女の文体は深遠かつ難解であるかのようなイメージがつきまとって
しまっているだけなんだろう。現に彼女の書く日記や評論 (essays) はとてもわかりやすい。

あとで時間があれば、この短編について詳しく書きたい。

"A Society"(短編)の全文を収録したウェブページ
http://www.online-literature.com/virginia_woolf/857/
0210吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/01(金) 17:00:41.74
他のスレで誰かが紹介してくれていた本。
"Lectures on Literature" by Vladimir Nabokov
その英文原書を一週間ほど前に手に入れた。まだ拾い読みしかしていないけど、パラッとめくったところで
いきなり Vabokov がいい文章を引用してくれている。

Comme l'on serait savant si l'on connaissait bien seulement cinq a six livres.
(What a scholar one might be if one knew well only some half a dozen books."
("Lectures on Literature" by Vladimir Nabokov の冒頭から5行目あたり)

これは Flaubert が愛人への手紙の中で書いていた言葉だそうだ。僕がずっと前から感じていた
ことに近いことを言ってくれている。
0211吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/01(金) 18:12:18.93
誰かが別のスレでもしかしたらすでに引用してくれている箇所かもしれないけど、重複を恐れないで
僕の好きな一節を書き出してみる。

If one begins with a ready-made generalization, one begins at the wrong
end and travels away from the book before one has started to understand
it. Nothing is more boring or more unfair to the author than starting
ti read, say, "Madame Bovary," with the preconceived notion that it is
a denunciation of the bourgeoisie. We should always remember that the
work of art is invariably the creation of a new world, so that the first
thing we should do is to study that new world as closely as possible,
approaching it as something brand new, having no obvious connection with
the worlds we already know.
("Lectures on Literature," Vladimir Nabokov, 冒頭から12行目あたり)
0212吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/06(水) 19:20:05.64
女性の言語表現(話し方や書き方)は男性から見れば曖昧であることこの上ないけど、それは
男性から見てそう思えるだけのことであって、女性には男性とはまったく違う世界観に基づく
表現の方式があるに違いない、という意味のことをすでに書いた。

その問題については、僕は昔からいろいろと考えてきたんだけど、どうも僕なりに考えをきちんと
まとめることはできないでいる。でも今、手元にある本を拾い読みしていて、この問題についての
女性の感じ方を表現した台詞を見つけた。

MR. BOLDWOOD: You never liked me.
BATHSHEBA EVERDEEN: I did; and respected you, too.
MR. BOLDWOOD: Do you now?
BATHSHEBA: Yes.
BOLDWOOD: Which?
BATHSHEBA: How do you mean which?
BOLDWOOD: Do you like me, or do you respect me?
BATHSHEBA: I don't know -- at least, I cannot tell you. It is difficult
for a woman to define her feelings in language which is chiefly
made by men to express theirs.
("Far from the Madding Crowd" by Thomas Hardy"
(Everyman's Library の一節を、わかりやすくするために僕が台詞の一つ一つを
誰がしゃべっているかを明示しました。)

最後のセリフにあるように、この女性 Bathsheba は「言葉というものは主に男性が造ったのだ
から、女性がその言葉を使って自分の感情を表現するのって難しいのよ」と言っている。

この「言葉は主に男性が造った」という主張は真実かどうかは突き詰めてみると実は本当か
どうかはそう簡単には結論が下せないと思うけど、仮に言葉は男女が半々に作ったものだとしても、
その言葉を使って女性が男性にわかるように説明するのは難しい、ということは言えると思う。
それは逆に、男性が女性にわかるように男性自身の感情を言語で表現するのも難しいということになろう。
0213吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/06(水) 19:23:02.35
上記の "Far from the Madding Crowd" の一節は、Chapter LI すなわち「第51章」
にある一節だ。書き忘れてた。
0214吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/06(水) 19:51:56.91
>>212で引用した一節は、Project Gutenberg 版では次のようになっている。

You never liked me." "I did; and respected you, too.
"Do you now?" "Yes." "Which?" "How do you mean which?"
"Do you like me, or do you respect me?" "I don't know --
at least, I cannot tell you. It is difficult for a woman
to define her feelings in language which is chiefly made
by men to express theirs.
http://www.gutenberg.org/cache/epub/27/pg27.html
0215吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/08(金) 11:14:48.12
William Makepeace Thackeray の "Vanity Fair" は、ずっと前から気にはなっていた。
でも、いまだに読んではいない。今さっき、Wikipedia 英語版にあるその小説についての
解説記事をすべて読んだ。単に荒筋を読んだだけなのに、何度も大笑いした。
僕の好みにぴったりの作品みたいだ。さっそく注文した。

"Vanity Fair" についての Wikipedia 上の記事
http://en.wikipedia.org/wiki/Vanity_Fair_(novel)

日本語版にもこの小説の解説はあるけど、実に短い。いろんな作家の様々な作品について
の記事が Wikipedia 上にはあるけど、この "Vanity Fair" についての解説は、素晴らしく
書けていると思う。
0216吾輩は名無しである
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2013/02/08(金) 16:44:02.97
>>215
誤解を招く書き方をしてしまった。非常によく書けた記事は、日本語版の方ではなく、
英語版の方です。Wikipedia は、あれこれと読んできたけど、この記事はとてもいい
と思う。
0217吾輩は名無しである
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2013/02/09(土) 19:43:28.82
「僕の孤独癖について」(萩原朔太郎)より抜粋

最も苦しいのは、これが友人との交際に於て出る場合である。
例へば僕は目前に居る一人の男を愛してゐる。僕の心の中では、
固くその人物と握手をし、「私の愛する親友!」と言はうとして居る。
然るにその瞬間、不意に例の反対衝動が起つて来る。そして逆に、
「この馬鹿野郎!」と罵る言葉が、不意に口をついて出て来るのである。
しかもこの衝動は、避けがたく押へることが出来ないのである。
 この不思議な厭な病気ほど、僕を苦しめたものはない。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/1792_18418.html
0218吾輩は名無しである
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2013/02/10(日) 06:59:06.52
William Makepeace Thackeray の "Vanity Fair" は、映画化しやすい作品なのだろう。
何度も映画化されているようだ。そのうちの一つを YouTube で見た。

http://www.youtube.com/watch?v=Q2Pt1Dh1Zmc&;playnext=1&list=PL3A2340E8688EF7A8&feature=results_main

10分ほどのビデオクリップが30本も続くこの投稿ビデオにより、5時間30分ほどにわたるこの長い
BBCテレビ映画が無料で見られる。すべて見た。ストーリーが込み入っていて、登場人物も
多くて名前も覚えにくいので、まずは原作を読むか、あるいは(僕がやったように)最初に

"Vanity Fair" (W. M. Thakeray) の小説についての Wikipedia 記事
http://en.wikipedia.org/wiki/Vanity_Fair_(novel)

をじっくりと(メモを取りながら)読んだあとにこのビデオを見るといいと思う。人間関係が
複雑なので、人間関係図を僕なりに作っておいて、それを参照しながら映画を見た。
原作よりも内容はどうしても薄くなってしまうけど、それは仕方がない。

その代り、小説では表せないものが映画にはある。1830年前後の貴族やジェントリー階級の人たちの風俗や
風物を映画で見られるのはとても有益だ。映画は映画として文学とは別のジャンルの芸術では
あるんだけど、僕は映画を、歴史的な風物や土地の情勢などを映像で確かめ、文学や歴史を
より深く理解するための資料として見ている。

イギリス文学作品をもとにしてBBCが作る映画はとても優れていると思うけど、その中でも、
一つの文学作品を5時間から6時間ほどかけて描く映画は、細かいところもじっくり描いてあって
とてもうれしい。
0219吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/13(水) 16:27:25.11
YouTube で E. M. Forster の小説に基づく映画を三つほど見て、興味が湧いたので彼の
小説を少し買ってみた。Forster は、Virginia Woolf と同じく Bloomsbury Group の
一員だ。

E. M. Forster の "A Passage to India" を手に取って拾い読みしていて、大笑いしてしまった。

Most of life is so dull that there is nothing to be said about it,
and the books and talk that would describe it as interesting are
obliged to exaggerate, in the hope of justifying their own existence.
Inside its cocoon of work or social obligation, the human spirit
slumbers for the most part, registering the distinction between
pleasure and pain, but not nearly as alert as we pretend.

http://archive.org/stream/APassageToIndia_109/APassageToIndia_djvu.txt

上記の一節は、Chapter XIV(第14章)の冒頭。
0220吾輩は名無しである
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2013/02/13(水) 19:37:24.45
ブルームズベリというと偽エチオピア皇帝事件で悪名高いけど、Really ?のイントネーションを10だか20だか使い分けていたとか、スノビッシュな伝説に彩られていてなかなか興味深いです
ウィキを見たらエチオピア皇族に扮装したヴァージニアの写真が上がってましたよ
0222吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/19(火) 14:50:55.54
Charles Darwin の "The Origin of Species" は、世界中の人々、特に欧米人たちに
激しい衝撃を与え続けてきた本だ。19世紀の後半から20世紀の前半にかけては、
特にその衝撃が色濃いように思う。文学小説を読んでいても、登場人物たちが
しきりに Darwin のこの学説を持ち出す。

ずっと前からこの本は気になってはいたけど、なかなか手にとって読むところまでには
いかなかった。でも、書評などを読んでいると、この本は専門家向けではなく、
一般の読者向けに書かれたとのことだ。とはいえ、馴染みにくい話を600ページほど
にも渡って読む気にはなれなかった。

ネットで無料で読める時代になったので、拾い読みしてみた。取っ付きにくそうだと
思い込んでいた Darwin の文章は、実はかなり読みやすそうだと思った。しかも、書いてある
話がかなり面白いところもある。次の一節を拾い読みでいいから、してほしい。

ある種のアリの話だ。奴隷なしでは生きていけないアリの生態をえがいている。
この種類のアリは、自分では何もしない。自分で食事することさえできない。
奴隷のアリが食べさせてくれない限り、食事ができないのだ。このほか、いろいろと
詳しく、しかも分かりやすそうな英語で書いてある。
0223吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/19(火) 14:53:03.20
“SLAVE-MAKING INSTINCT.
This remarkable instinct was first discovered in the Formica (Polyerges) rufescens
by Pierre Huber, a better observer even than his celebrated father. This ant is
absolutely dependent on its slaves; without their aid, the species would certainly
become extinct in a single year. The males and fertile females do no work of any
kind, and the workers or sterile females, though most energetic and courageous
in capturing slaves, do no other work. They are incapable of making their own nests,
or of feeding their own larvae. When the old nest is found inconvenient, and they have
to migrate, it is the slaves which determine the migration, and actually carry their
masters in their jaws. So utterly helpless are the masters, that when Huber shut up
thirty of them without a slave, but with plenty of the food which they like best, and with
their larvae and pupae to stimulate them to work, they did nothing; they could not even
feed themselves, and many perished of hunger. Huber then introduced a single
slave (F. fusca), and she instantly set to work, fed and saved the survivors; made
some cells and tended the larvae, and put all to[…]”

Excerpt From: Darwin, Charles. “The Origin of Species by means of Natural Selection, 6th Edition.”
Project Gutenberg より
0224吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/20(水) 11:20:03.92
"Dr. Jekyl and Mr. Hide" を書いた Robert Kouis Stevenson の結婚観。男は、結婚すると、
その安楽さのあまり、心身共にダメになるという考え方を述べた一節。その考え方が
正しいかどうかはともかくとして、言い得て妙な部分もあるので、笑ってしまった。

But marriage, if comfortable, is not at all heroic. It certainly narrows and damps the
spirits of generous men. In marriage, a man becomes slack and selfish, and undergoes
a fatty degeneration of his moral being. It is not only when Lydgate misallies himself
with Rosamond Vincy, but when Ladislaw marries above him with Dorothea, that this
may be exemplified. The air of the fireside withers out all the fine wildings of the
husband’s heart. He is so comfortable and happy that he begins to prefer comfort and
happiness to everything else on earth, his wife included. Yesterday he would have shared
his last shilling; to-day “his first duty is to his family,” and is fulfilled in large measure by laying
down vintages and husbanding the health of an invaluable parent. Twenty years ago this man
was equally capable of crime or heroism; now he is fit for neither. His soul is asleep, and you
may speak without constraint; you will not wake him. It is not for nothing that Don Quixote was
a bachelor and Marcus Aurelius married ill.

"Virginibus Puerisque" という彼の評論より
http://www.gutenberg.org/files/386/386-h/386-h.htm
0225吾輩は名無しである
垢版 |
2013/02/20(水) 11:24:58.07
>>224
綴りを三つも間違えた。正しくは、次の通り。

Dr. Jekyll and Mr. Hyde
By Robert Louis Stevenson
0226吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/02(土) 20:32:25.32
肝心の Virginia Woolf は最近はあまり読まず、他のものばかり読んでいる。でも、主に
19世紀から20世紀初め頃のイギリスの文章を読むことが多い。最近はイギリスに凝っているのだ。
できればもっと古い時代のものもどんどん読んでいきたい。とはいえ、いくら頑張っても Shakespeare
でさえ苦しいので、それ以前の Chaucer あたりになると、原文の英語が古すぎて、
本格的なその時代の英語の文法などをしっかり勉強しない限りは読めない。

だからせめて16世紀から20世紀までのものは読んでいきたいと思っている。時代は古ければ古いほど、
その時に書かれた英文の響きが現代とは微妙に違っていて面白く、書いてある内容も、現代とは実に
かけ離れていて、まるでおとぎ話でも読んでいるような気分になれるので、実に面白い。

それはともかく、そんな中であちこちの古い文章をつまみ食いしている中で、今日、
ふと見つけた文章は、実に古い時代のものなのに、実に読みやすいのでびっくりした。

Lady Mary Wortley Montagu という、1689年から1762年までいきた英国の書簡文作家だ。
ここに彼女の日記を少しだけ引用する。こんなに古い時代のものなのに、まるで
現代の作家の日記みたいだ。これなら、日本の高校や大学で英語のテキストとして教えるのに
格好の教材になるだろう。書いてある内容も、実に面白い。
0227吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/02(土) 20:35:27.82
LETTER 1.

To the Countess of ――.

Rotterdam, Aug. 3. O. S. 1716.

[1.1] I flatter myself, dear sister, that I shall give you some pleasure in letting you know
that I have safely passed the sea, though we had the ill fortune of a storm. We were
persuaded by the captain of the yacht to set out in a calm, and he pretended there was
nothing so easy as to tide it over; but, after two days slowly moving, the wind blew so
hard, that none of the sailors could keep their feet, and we were all Sunday night tossed
very handsomely. I never saw a man more frighted than the captain. For my part, I have
been so lucky, neither to suffer from fear nor seasickness; though, I confess, I was so
impatient to see myself once more upon dry land, that I would not stay till the yacht could
get to Rotterdam, but went in the long-boat to Helvoetsluys, where we had voitures to carry
us to the Briel. I was charmed with the neatness of that little town; but my arrival at Rotterdam
presented me a new scene of pleasure. All the streets are paved with broad stones, and before
many of the meanest artificers doors are placed seats of various coloured marbles, so neatly kept, that,
I assure you, I walked almost all over the town yesterday, incognito, in my slippers without receiving one
spot of dirt; and you may see the Dutch maids washing the pavement of the street, with more application
than ours do our bed-chambers. The town seems so full of people, with such busy faces, all in motion, that I
can hardly fancy it is not some celebrated fair; but I see it is every day the same. 'Tis certain no town can be

続く
0228吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/02(土) 20:38:23.51
続き

more advantageously situated for commerce. Here are seven large canals, on which the merchants ships come
up to the very doors of their houses. The shops and warehouses are of a surprising neatness and magnificence,
filled with an incredible quantity of fine merchandise, and so much cheaper than what we see in England, that I
have much ado to persuade myself I am still so near it. Here is neither dirt nor beggary to be seen. One is not
shocked with those loathsome cripples, so common in London, nor teased with the importunity of idle fellows and
wenches, that chuse to be nasty and lazy. The common servants, and little shop-women, here, are more nicely
clean than most of our ladies; and the great variety of neat dresses (every woman dressing her head after her own
fashion) is an additional pleasure in seeing the town. You see, hitherto, I make no complaints, dear sister; and if I
continue to like travelling as I do at present, I shall not repent my project. It will go a great way in making me satisfied
with it, if it affords me an opportunity of entertaining you. But it is not from Holland that you may expect a disinterested
offer. I can write enough in the stile of Rotterdam, to tell you plainly, in one word that I expect returns of all the London news.
You see I have already learnt to make a good bargain; and that it is not for nothing I will so much as tell you,

I am your affectionate sister.

http://andromeda.rutgers.edu/~jlynch/Texts/montagu-letters-abridged.html
0229吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/08(金) 18:06:27.82
「英文学総合」(その1)というスレで、10回か15回くらいにわたって、僕はある小説の冒頭を
和訳していました。

"Let the Great World Spin" by colum McCann

という作品です。

英文学総合
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/book/1290699783/l50

そこでの971ばんのレスをここにコピーペーストします。これからは、このスレで
和訳していきたいと思います。途中で飽きるかもしれないし、仕事の暇な時にやっているだけなので、
大したことはできないけど、英文を読む訓練として、和訳作業をしていくわけです。
0230吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/08(金) 18:07:18.02
ーーーーーーーーー
「英文学総合」の971番に投稿した英語原文

pdf ファイルの3ページの後半。最初の一文は短いけど、二つ目の文は、またもやとても長い。

(66) Then a shout sounded across the watchers, a woman’s voice: God, oh God, it’s a shirt,
it’s just a shirt.
(67-1) It was falling, falling, falling, yes, a sweatshirt, fluttering,
and then their eyes left the clothing in midair,
(67-2) because high above the man had unfolded upward from his crouch,
and a new hush settled over the cops above and the watchers below,
a rush of emotion rippling among them,
(67-3) because the man had arisen from the bend
holding a long thin bar in his hands, jiggling it, testing its weight,
bobbing it up and down in the air, a long black bar, so pliable that the ends swayed,
(67-4) and his gaze was fixed on the far tower, still wrapped in scaffolding,
like a wounded thing waiting to be reached,
(67-5) and now the cable at his feet made sense to everyone,
and whatever else it was there would be no chance
they could pull away now, no morning coffee,
no conference room cigarette, no nonchalant carpet shuffle;
(67-6) the waiting had been made magical, and they watched as he lifted
one dark- slippered foot, like a man about to enter warm gray water.

http://www.colummccann.com/Let_the_Great_World_Spin_excerpt.pdf
0231吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/09(土) 01:10:29.66
ここはヴァージニア・ウルフのスレなので
英語の勉強は英語板とか他所でやっていただけますか?
0232吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/09(土) 05:54:29.26
ここは人間社会の一角なので、見たところ善良な市民のふりをして
他人をこき下ろすことにしか興味のないたわ言は、
どこか便所の壁にでも書いていただけますか? ね、自称英文科さんよ。
0237吾輩は名無しである
垢版 |
2013/03/29(金) 09:00:53.35
テスト
0239吾輩は名無しである
垢版 |
2013/06/09(日) 20:40:11.86
「燈台へ」

ってタイトルがカッコイイ
まだ読んだことないけどクールだ
0240吾輩は名無しである
垢版 |
2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN
傑作だよ。ダロウェイ夫人も読んだけど灯台へのほうがよかった。岩波の訳がこれまた名訳。
0243吾輩は名無しである
垢版 |
2014/05/01(木) 19:51:36.68
>>205
>Virginia Woolf の著作権が切れてまだ間がない

アメリカでMrs Dalloway (1925)からBetween the Acts (1941)までの小説の著作権が
延長されたので、しばらくは録音上がらないかもしれません。
ネットワーク上での著作権がどういうことになっているのかよく分からないのではっきりしたことは言えませんが。
ソース:http://en.wikisource.org/wiki/Author:Virginia_Woolf

>>241
ウルフ小説の中で二番目に長い(はず、確か一番長いのは『夜と昼』なので)テクストですね。といっても原文で400ページ程度です。
翻訳が出ているとは知りませんでした。訳者に名が上がっている野島秀勝が2009年に亡くなった野島秀勝先生なのだとしたら、
かつてウルフ研究の単著を出したこともある方ですし、訳自体は信頼できるのではないかと。

小説の内容は、1880年代から1930年代中盤まで、パージター一家(ひどい難産だったこの小説は当初The Pargitersという題のNovel-Essayとして企画されていました)
の人々を追いかけるというものです。ゴールズワージーのThe Forsyte Saga等と比べると圧倒的に短いですが、Family Sagaの一種と考えてよいかと。
政治色が色濃く、婦人参政権・アイルランド自治・戦争・反ユダヤ主義などの話題に直接的な言及がされています。
また文章自体は比較的平易と思います。人称や語りの視点に悩まされることもあまりないですし。
0244243
垢版 |
2014/05/02(金) 15:54:34.68
補足(訂正?)
アマゾンの商品ページをよく見てみたところ、役者はどうやら「大澤實」らしい。
これは1950-60年代にウルフ研究・翻訳に携わっていた「大沢実」先生に間違いない。
ということは、2013年に出版された『歳月』の翻訳は彼が1958年に出版したものの再版である可能性が高い。
本文が判読しやすくなっていたり、新しい解説が付されていたりはするかもしれないが。

とりあえず3000円出して買ってみる気は薄れた(貧乏)。だれか手に取った人いるだろうか?
0245243
垢版 |
2014/05/02(金) 16:01:22.80
訂正の訂正

再版→復刊
0246吾輩は名無しである
垢版 |
2014/05/03(土) 16:33:22.28
>>243
『歳月』の件、くわしくありがとうございました
俺もまだ買ってないけど
数十年前に訳されたものの再販的なものの可能性が高そうだね

新訳だった方が購入意欲も出るんだけどな
ただ、俺はそのうち買って読んでみるつもりです
まあ、ちょっと高いけどね
0248243
垢版 |
2014/05/04(日) 01:50:47.74
>>246
『燈台へ』や『波』のウルフを期待してひもとくとコレジャナイ感を味わう羽目になるかもしれません。
けれどもウルフ小説一般にただよっている(ような気がする)鹿爪らしさというか、前衛的になりきらないお上品さみたいなもの(これは彼女の魅力の一つだと思う)
のことを考えてみれば、共通性はあると言えばあるのかも。
(こんな知ったような口きいて大丈夫なんだろうか)

ご購入なさった際は書評してくれるととてもうれしいです。図々しくも、漢字仮名遣いや装丁などについてもお教えいただきたいな、
などとリクエストしてみます(気に障ったらごめんなさい)。
1958年初版(59年に「奉仕版」なる版が出ているらしいですが、これはいかにも怪しげ)は
箱付きの上製本のようなので、場合によってはこちらを選んだ方がよいかもしれないという事情があったりします。
0249241
垢版 |
2014/05/04(日) 16:29:32.64
>>248
買ったときには
ここで訳の状態など書かせてもらおうと思います

しかし、『灯台へ』『波』『ダロウェイ夫人』などにくらべて
『歳月』『夜と昼』『船出』などの知名度は
極端に低いですね

ウルフは優れた作家であるけど
作品数はそれほど多くはないので
未訳や絶版のものは、これからも刊行してもらいたいですね
0250243
垢版 |
2014/05/04(日) 20:59:25.32
>>249
おお!楽しみにしながら節約でもしときます(笑
『オーランドー』や『フラッシュ』もチャーミングな作品だと思うのですが(『ロジャー・フライ』は、まあ・・・)
やはり一般に読まれるほどの知名度はないですよね。
とはいえみすず書房から二つの著作集(とそれを補う単行本)が出ていて*、岩波や集英社からも翻訳が出ているウルフは
日本の翻訳界においてかなりの厚遇を受けているようにも思われます。
未訳の長編は『船出』くらいではないでしょうか?

*しかもこれらのみすずの著作集、高騰する気配が見られない。70年代のヴァージニア・ウルフ著作集なら
一万数千円で揃いのものが見つかる(よく長話をする古書店のおじさまによれば、ウルフ著作集は「すぐ売れる」らしいのだが)。
たぶん出版部数自体が多いのだろう。重版しているし。
0251243
垢版 |
2014/05/04(日) 22:26:57.41
日本でも比較的認知されているほどの大作家であるヴァージニア・ウルフは、英米ではより大きな市場を形成している
(Brenda R. Silverという研究者の著書に、Virginia Woolf Icon (1999)というものがある)。
そのためウルフ関連の記事には文学・文化のみならずより周縁的なトピックを取り上げたものがいくつもあるのだけれど、
それらがまた興味深い。たとえば、

「ヴァージニア・ウルフ:コテージローフ」と題されたこの記事:http://paperandsalt.org/2013/01/25/virginia-woolf-cottage-loaf/
ウルフは料理が好きで、特にパン作りに熱心だったと言う。知的エリートの一家に育ち、コック(使用人?)のネリー・ボクソールといさかいの絶えなかったウルフの趣味が
パン作りだったということは意外に思われるかもしれない。ちなみにリンク先の記事で紹介されているレシピは「ウルフの」ものではない。

ウルフの趣味として今一つ興味深いのが製本。ワシントン州立大学のウェブサイト(http://ntserver1.wsulibs.wsu.edu/masc/images/woolfbindings/woolf-bindings.htm)
が彼女による装丁の一部を公開している(サイト執筆者も指摘しているように、彼女はどちらかというと機能を重視していたらしく、装丁自体は決して美しくはない)。
パン作りに製本にと、どうやらウルフは指を動かして何かを作ることを好んでいたらしい。「趣味」として始められたホガース・プレスでの仕事にも、
組版というこの傾向に通じる作業があるが、これはレナードの意図(セラピーとしての手作業)が混入しているので同一視していいのかよく分からない。
0252243
垢版 |
2014/05/04(日) 22:27:33.04
(これはウルフの趣味と言うわけではないが)ウェブ上の記事でいまひとつ面白いと思ったのは、ウルフの使ったタイプライターに関するリサーチ。
http://www.nypl.org/blog/2012/02/17/virginia-woolfs-typewriter
記事の筆者Matthew Boylanによると、詳細は不明だが、ウルフの書簡のうちには彼女がアンダーウッド社製のポータブル・タイプライターを
所持していたことをうかがわせる記述がみられる、ということだ(調子が悪く、しばしば夫レナードのレミントン・ポータブルを借りていたとも書いてある)。
ちなみに私はこの記事を見つけたとき物欲に負けて、EbayでUnderwood Portable 3-Bank Typewriter(1922年製、実働)を買ってしまった。
(だから現状小遣いが悲しいことになっている)。

執筆用具に関していま一つ注目すべきものと言えば、彼女が好んで使ったヴァイオレットインクだが、これに関しては面白そうなサイトを見つけられないでいる。
とはいえThe Letters of Virginia Woolf. vol.3に次のような記述がみられるので、彼女が何を使っていたのか、ということははっきりしている:

"This ink is Waterman's fountain pen ink. Cheap, violet, indelible.
(Which sounds as if I were paid to write their advertisements.)"
(To Dorothy Brett. 5? March 1923; p.18)

なんだかとてつもなくとりとめのない書き込みをしてしまった。
0253243
垢版 |
2014/05/04(日) 23:05:35.44
訂正
*「どちらかと言うと機能を重視していたらしく」→誤り
どこか別のところで読んだ話を混同したか、別の要因によってかはわからないが、とにかく言及先のサイトで
このようなことは言われていない。"Woolf probably regarded her binding efforts
(in most cases) as temporary steps taken for maintaining the integrity
of her books, rather than as examples of fine craftsmanship"というのが
元の表現。
0254243
垢版 |
2014/05/04(日) 23:26:21.91
訂正に次ぐ訂正
*「調子が悪く」→誤り
引用されている言葉は確かにウルフが自分のタイプライターに不満を抱いていたことを示唆しているが、
記事の筆者はウルフのタイプライターの「調子が悪」かったとは言っていない。そうではなく、ウルフは
レナードのレミントン(銃器メーカーのあのレミントン)を気に入っていた、と言っている。

どうやら記憶にたよって書くのはやめた方がいいらしい。
0255吾輩は名無しである
垢版 |
2014/09/08(月) 11:22:29.20
1920年代ウルフ

Jacob's Room 1922年 邦題『ジェイコブの部屋』
Mrs Dalloway 1925年 邦題『ダロウェイ夫人』
To the Lighthouse 1927年 邦題『灯台へ』
Orlando 1928年 邦題『オーランドー』

The Common Reader (1925)
A Room of One's Own (1929) 邦題『自分自身の部屋』

Freshwater: A Comedy (1923年初演, 1935年改訂, 1976年出版)

Selections Autobiographical and Imaginative from the Works of George Gissing Alfred Gissing編 序文ヴァージニア・ウルフ(London & New York, 1929)
0256吾輩は名無しである
垢版 |
2014/09/30(火) 07:07:10.78
『灯台へ』を初読しましたが、よいですね、これは
0257吾輩は名無しである
垢版 |
2014/09/30(火) 07:35:56.97
たいへんよろしいでしょう
0258吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/21(金) 00:12:50.98
俺も『灯台へ』読了
大傑作ですな、読んでよかった
0259吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/21(金) 20:28:08.31
『灯台へ』は原書で読みました。今後何度も再読するでしょう。
Youtubeにあがっていた映画も素晴らしい。
また『灯台へ』に似た質感の作品としては、ウルフと交友があったキャサリン・マンスフィールドの作品があります。
こちらの方が読みやすい。丹精に彫琢された静謐と自省の芸術です。
0260吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/21(金) 20:34:52.82
『灯台へ』は岩波で読んで感動したから原書トライしたけどあっさり挫折
むずいわ、この人の英文
0261吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/21(金) 22:38:53.39
灯台へ、はいいよなあ。
おれの生涯ベスト小説30にまだ入ってるぞ。

あの冒頭の長蛇のごとくのたうつウルトラ・ロング・センテンスはねえ、
つまずきの石と言おうか、ねずみ返しと言おうか、
それともミーハー除けと言おうか・・

ウルフは初めてという、読書大好きな英国女に
ペーパーバックの出だしを読ませたら、
英語に翻訳してくれ、と言われたぞ。

それほど読み下しづらいということだが、
冒頭以降には、あそこまで複雑な構文はもう出てこないから、
みんな頑張れ。
0263吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/23(日) 12:38:54.95
まえウルフより
ジョイスのが実際の意識の流れに近く
意識の流れの技法はウルフはジョイスに劣る、って批評よんだことがあるんだけど
意識の流れを実際に近づけていけばいくほど、それこそとりとめのないただの文字列になって
物語性が失われてしまって、ただ難解で意味のない文章へと落ちてしまうんではないかと思うんです
だからジョイスはありとあらゆる言葉遊びと文体の技工をつかって文章を殺さないようにしたけれど
物語性を破壊せず、うまく適度に意識の流れをとりいれてるウルフが
より実際の意識の流れに、ジョイスより近くないからといって
その手法でジョイスに劣っているとは思わないんですけど、みなさんはどう思いますか?
0264吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/23(日) 15:44:56.63
禿同だよ
ガルシアマルケスも意識の流れを一番うまく扱ってるのはウルフだと思うみたいなこと言ってた記憶がある
なんつーかウルフはシューベルトみたいな魅力があるよね
0266吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/23(日) 17:47:53.14
>>265
構築性の観点から見るとベートーヴェンに比べると弱点があるように評価されてきたのを思い出したのよ
個人的に似たような魅力があると思うのは表現が自然に感じられること、色褪せないみずみずしさ、等です
でもあまりに個人的な感想過ぎたw
0267吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/23(日) 17:58:49.02
>>266
なるほどな、そういわれると分かるわ
シューベルトは冗長っていわれるもんな
好きな人が言うには、よさもそこらしいけど
俺こないだ辻原登の冬の旅、読んで、冬の旅のイメージ強いから
とにかく暗いイメージがシューベルトについてしまって
0271吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/23(日) 20:21:32.02
そういえばプルーストのスレでもシューベルトとの類似性で話題になったことがあったなぁ
0273吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/24(月) 12:56:17.75
ヴァージャイナ・ウルフ(*^_^*)
0275吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/25(火) 18:16:18.50
『灯台へ』と『ダロウェイ夫人』の次に『オーランド』読んだら全然別の作風でびっくりした
遊び心たっぷりのゴシック・ロマンスという感じ。面白かったけど
映画化されてるんで見たいところだが簡単には見ることが出来ない感じ
音楽は自分の好きなフィリップ・グラス
0276吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/26(水) 23:34:25.76
>262

女流小説のベスト10(so far)はたぶんこんな感じ。

嵐が丘
エマ
モッキングバードとともに(To Kill a Mockingbird)
灯台へ
ノーサンガー・アビー
わが心のアントニア(My Antonia)
若草物語
ワイド・サルガッソー・シー
ジェーン・エア
コールド・コンフォート・ファーム

以上はすべて英語で読みました。
上位三作は生涯ベスト10にも入りそうだ。

ちなみに、ガスキェルは読んだことがない。
エリオットはサイラス・マーナーだけ。
ダロウェイ夫人はまったくつまらなかった。
波とオーランドは待機中です。
いつか。
0277吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/26(水) 23:35:30.88
ウルフもシューベルトも大好きだが、恣意的に結び付けて語るのにどういう意味がある?
0278ソルダード
垢版 |
2014/11/27(木) 05:51:58.45
>>276
「高慢と偏見」「フランケンシュタイン」「ビラヴド」「青い麦」なんかもいいと思います
0279吾輩は名無しである
垢版 |
2014/11/29(土) 06:33:07.35
オースティンの長編はみんな読んだ。
シェリーもモリスンも読みました。

コレットは代表作のシェリのみ翻訳で。
ぼちぼち面白かった。
ミシェル・ファイファー主演でわりと最近映画化されたみたいだが・・
彼女ももうそんな歳か。
0281吾輩は名無しである
垢版 |
2014/12/02(火) 23:03:27.31
The 25 Most Powerful Women of the Past Century
http://content.time.com/time/specials/packages/completelist/0,29569,2029774,00.html
Jane Addams (1860-1935)
Corazon Aquino (1933-2009)
Rachel Carson (1907-1964)
Coco Chanel (1883-1971)
Julia Child (1912-2004)
Hillary Clinton (1947-Present)
Marie Curie (1867-1934)
Aretha Franklin (1942-Present)
Indira Gandhi (1917-1984)
Estée Lauder (1908-2004)
Madonna (1958-Present)
Margaret Mead (1901-1978)
Golda Meir (1898-1978)
Angela Merkel (1954-Present)
Sandra Day O'Connor (1930-Present)
Rosa Parks (1913-2005)
Jiang Qing (1914-1991)
Eleanor Roosevelt (1884-1962)
Margaret Sanger (1879-1966)
Gloria Steinem (1934-Present)
Martha Stewart (1941-Present)
Mother Teresa (1910-1997)
Margaret Thatcher (1925-Present)
Oprah Winfrey (1954-Present)
Virginia Woolf (1882-1941)
0282吾輩は名無しである
垢版 |
2015/05/29(金) 10:32:53.70
『波』を読んでみようと思ってるんですが、鈴木幸夫訳と川本静子訳のどちらが良いでしょうか…?
0283あきちゃん
垢版 |
2015/10/17(土) 00:47:38.55
2ちゃんねるというのはスレッドがなくなってしまうことがあるんだな
ふむ、では『ダロウェイ夫人』でも読むか
まずは蝶番ね
0284あきちゃん
垢版 |
2015/10/17(土) 21:21:04.81
なんの下心もなく行動できる人間への憧れ
0285あきちゃん
垢版 |
2015/10/18(日) 01:21:10.09
ミセス・リチャード・ダロウェイというだけの存在
0286あきちゃん
垢版 |
2015/10/18(日) 02:07:21.28
そう、サイコロを振り直すのだ
ただし、この世では絶対にありえないのだけれども・・・
0287あきちゃん
垢版 |
2015/10/18(日) 12:46:20.85
恋:他人がその人に無関心でいられることが不思議でしょうがない
0288あきちゃん
垢版 |
2015/10/18(日) 19:54:38.16
どこにいても自分の世界を作り上げるという才能
0289あきちゃん
垢版 |
2015/10/19(月) 22:51:10.91
セプティマスの手紙はたしかに馬鹿馬鹿しいのだが
それを笑うことのできる人はほとんどいないであろう
0290あきちゃん
垢版 |
2015/10/21(水) 00:04:32.77
おそらく人の営みそのものも捧げもののための捧げものなのだ
0291あきちゃん
垢版 |
2015/10/21(水) 21:23:06.15
エリザベスのヒヤシンスらしさが目に浮かぶ
0293あきちゃん
垢版 |
2015/10/22(木) 22:01:05.33
なぜなら彼女がそこにいるからなんだな
ってことで『ダロウェイ夫人』は終了
0294吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/26(月) 17:03:37.33
kandenste
0298吾輩は名無しである
垢版 |
2015/11/04(水) 20:51:36.65
ダロウェイ夫人が代表作だろうな
オーランド
ライトハウスもよさそうだけどな
オーランドとライトハウスは原書を持っている
そのうち読もうと思っている
0299吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/16(水) 16:02:01.57
一等レズビアニズムを感じさせる作品は
何でしょうか知らん?
0300吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/18(金) 12:55:42.05
2014-02-05
■[読書]イギリス文学が好きだったらしい
http://d.hatena.ne.jp/keiseiryoku/20140205/

 バージニア・ウルフの『灯台へ』は僕が知っている小説の中でも五指に含まれる名作だ。
至高の小説の一つといっても過言ではないどころか、まさにその通りであるとしかいいようがない。
大学生の頃に岩波文庫から出ていた御輿哲也訳で読み、以来、心酔している。
 
 それだけに新訳として登場した『世界文学全集 2-01』に収録されている『灯台へ』が残念でならない。
はっきりいって訳がダメダメで、お話にならない。普段、訳については甘めに採点する僕が全力で否定するのだから、これはよっぽどのことだ。

灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1) 単行本 - 2009/1/17
ヴァージニア・ウルフ (著), ジーン・リース (著), 鴻巣 友季子 (翻訳), 小沢 瑞穂 (翻訳)

 新訳で読めるのを楽しみにしていただけに落胆が激しい。だが、だからといってハードルを高く設定していたつもりはない。
ちょっとやそっと悪いくらいなら新訳で読める喜びが勝ったはずだ。ところが実際にはどうか。
初回の読書から当惑させられ、五十頁も進まないうちに我慢ができなくなった。
これはちょっと駄目かもしれないと覚悟して初めから読み返していくと一ページごとに粗が見つかるようになった。
そもそも日本語になっていない。文意が通ってないのだから読めるはずもない。
 この新訳の担当者は他作品の翻訳でも同様の仕事をしている。いわば前科持ちだ。
0302吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/10(火) 23:21:58.62
http://sixx6sixx.blog35.fc2.com/blog-entry-169.html
Gleb Kolyadin (Piano)とMarjana Semkina (Vo)によるロシアのチェンバーデュオ、前作『Belighted』から2年ぶりの3rd。

「意識の流れ」で有名なVirginia Woolf、そして
「Sylvia Plath Effect」の元ネタとして有名なSylvia Plathは
創作活動のかたわら鬱病と精神疾患に悩まされ
いずれも自殺というかたちで人生に終止符を打った二人。

今回のアルバムタイトル『Lighthouse』は
Virginia Woolfの著作『To the Lighthouse(邦題「灯台にて」)』を
モチーフにしていることが推測され、
また収録曲の歌詞も生きることに対する孤独・疑問・痛みが
ストレートに描かれた悲痛なものとなっており
Virginia、Sylviaのような精神疾患を患った人間の思いが反映されている。

アルバム序盤と終盤に配置されたI Came Before the Waterにある

And so, walking into water,
I accept my final defeat

との歌詞は、入水自殺をしたVirgnia Woolfの最期を想起させ、
即ちこのアルバムは「死」で始まり「死」で終わるという
非常に重いコンセプトとなっていますが、
これが単なる冷たい客観的描写ではなく「寄り添い」であることは
ブックレットにも書かれている以下メッセージから分かります。

This album is dedicated to the subject of mental illness and
we'd like to pass on the message to all the lost souls out there:
you are not alone, ever.

Iamthemorning - Chalk & Coal (lyrics video) (from Lighthouse)
https://www.youtube.com/watch?v=GsNDyoGE-2w
0306吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/15(日) 23:40:47.56
こんな本、あります No.29 『ヴァージニア・ウルフ短篇集』

 キュー植物園は、イギリスのロンドン南西部キュー地区に位置する18世紀に創設された250年以上の歴史がある王立植物園です。

京都文化博物館では、6月26日まで、
特別展覧会「世界遺産 キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン −英国に集う花々−」が開催されています。

 今回は、当館所蔵の『ヴァージニア・ウルフ短篇集』に収録されている「キュー植物園」をご案内します。

 7月のキュー植物園を行き交う4組の人間。その傍らを妖しくつたう一匹の蝸牛。咲き乱れる新奇な花々と生い茂る緑の生命力。
モネの絵を思わせるウルフのあわい文体が読む者を魅惑的な世界に導きます。

 展覧会と合わせて、初夏の昼下がりの読書にいかがでしょうか。
            図書:『ヴァージニア・ウルフ短篇集』
                ヴァージニア・ウルフ/著 他 筑摩書房 1999.10
               (請求記号:S 933.7/W87 資料コード:1110287974)
関連資料
★『イングリッシュ・ガーデン キュー王立植物園所蔵 英国に集う花々』スチュアート・デュラント/著 求龍堂 2014.5 
  (請求記号:723/D98/ 資料コード:1110375357 )
★『キューガーデンの植物誌』 キャシィ・ウイリス/著 原書房
  (請求記号:472/W74/ 資料コード:1110439369)

イベント情報 

京都文化博物館 特別展覧会
「世界遺産 キュー王立植物園所蔵 イングリッシュ・ガーデン −英国に集う花々−」
会期2016(平成28)年4月29日(金)〜6月26日(日)
会期中、合わせて京都府立植物園四季彩の丘にイングリッシュ・ガーデンが再現されます。
0307吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/16(月) 07:40:16.56
イギリスの花だけが好きな人以外には何か違うだろうと思う>306
ガーデンに入る前から続く情緒の変化、規模、背景、社交のに対する感覚、、、
だいいちなによりも関西は蒸し暑すぎる
0308吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/16(月) 18:16:52.01
Who's afraid of Virginia Woolf?

1962、by E.Albee
0309吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/16(月) 18:25:33.36
灯台へで出てくるウォルタースコットが永遠だと信じてるおっさん
あんな人実際よく見るし僕もそうなのかもしれない
0310吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/19(木) 20:18:46.70
3月28日、「正午頃、ウーズ川まで半マイル歩き、毛皮のコートのポケットに大きな石を詰め込み、水中に身を投げた。
彼女は泳げたが、強いておぼれるよう務めた。恐ろしい死であったに違いない」

59歳だった。

レナードにヴァージニアが宛てた最後の手紙は悲痛だが、ヴァージニアの人となりをよく表していると思うので、引用しておく。

火曜日
最愛の人へ。私は狂っていくのをはっきりと感じます。またあの大変な日々を乗り切れるとは思いません。今度は治らないでしょう。
声が聞こえ始めたし、集中できない。だから最良と思えることをするのです。
あなたは最高の幸せを与えてくれました。いつでも、私にとって誰にもかえがたい人でした。
二人の人間がこれほど幸せに過ごせたことはないと思います。このひどい病に襲われるまでは。
私はこれ以上戦えません。私はあなたの人生を台無しにしてしまう。私がいなければあなたは仕事ができる。きっとそうしてくれると思う。
ほら、これをちゃんと書くこともできなくなってきた。読むこともできない。私が言いたいのは、人生の全ての幸せはあなたのおかげだったということ。
あなたはほんとに根気よく接してくれたし、信じられないほど良くしてくれた。それだけは言いたい。みんなもわかっているはずよ。
誰かがわたしを救ってくれたのだとしたら、それはあなただった。何もかも薄れてゆくけど、善良なあなたのことは忘れません。
あなたの人生をこれ以上邪魔しつづけることはできないから。
 私たちほど幸せな二人はいなかった。
http://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2016/02/04/211114
0312吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/20(金) 21:02:36.35
けれども、ものごとは次々とつづき、
次第に無からなにかが形づくられる、
そんなふうにして人はついにこの静穏さ、
この確かさに至るのだ


『船出』
0313吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/22(日) 23:38:12.42
リリーは勇気を振りしぼって「でもわたしにはこう見える、こう見えるのよ」と叫ぼうとする。
だが目には見えない無数の力が押し寄せてきて彼女のヴィジョンを奪い去り、もぎ取ろうとするので、
彼女にできるのは、せめてそのヴィジョンの無惨な残骸を胸に抱きしめることだけだった。

たとえばフラミンゴ色の雲が漂い、青や銀に鮮やかに染まる美しい夕日を見ても、
その奥に潜む白い樅材の四本脚のテーブルしか見ようとしない生活を続けているのなら(そしてそれは優れた知性のみがなしうることだろう)、
そういう人を普通の基準で判断したり評価したりすることなど、到底できそうには思えなかった。

それに「好きだ」「嫌いだ」っていうのは、結局どういう意味なのか? 
梨の木のそばに釘付けにされて立ち尽くしていると、二人の男性のさまざまな印象が降り掛かってきて、
目まぐるしくかわる自分の思いを追いかけることが、速すぎる話を鉛筆で書き留めようとするのにも似た、無理な行為に思われてくる。
しかもその「話し声」は紛れもない自分自身の声で、
それが否定しがたく、長く尾を引くような、矛盾に満ちたことを次々と言い募るのを聞いていると、
梨の木の皮の偶然の裂け目やこぶでさえ、どこか永遠不変の確乎としたもののように感じられた。
0315吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/27(金) 16:32:41.56
わたしは、あらゆる小説というものは、向かい側の席にすわった老婦人から始まると信じている。
言いかえれば、あらゆる小説は人間を描くものであり、
この小説という形態――このきわめて不器用な、冗長な、劇的ならざる、だがそれでいて、きわめて豊かで、融通性のある、いきいきした形態――
が開発されたのは、人間を表現するためであって、けっして教条を説くためでもなければ、唄を歌うためでも、
あるいは大英帝国の栄光をたたえるためでもない、ということである。
(中略)偉大な小説家は、つねになんらかの人物を通して、彼らの見てほしいと思うものをわたしたちに見せてきた。
そうでなければ、彼らは小説家ではなく、詩人、歴史家、またはパンフレット書きになってしまうだろう。

(『ベネット氏とブラウン夫人』)
0318吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/28(土) 20:42:12.36
                   「ホテル 放射能」 を建設しようかと、考え始めています。

         また、私たちの愚かな「放射能コワイ、コワイ」派の敵どもが、ギャーギャー騒ぐでしょう。
   本当に、この愚か者たちは、自分の脳に張り付いた放射能恐怖症で、救いようのない者たちだと、思います。

       10年後に死ぬ、おそらくそのうちの多くは、子供たちだと、この馬鹿たちは、信じ込んでいる。
  私は、呆(あき)れかえる。福島では、誰も死なない。発病して死ぬ者はひとりもいない。そのように断言します。

私の同志は、山下俊一(やましたしゅんいち)長崎大学教授 (現在は、福島県立医大副学長も兼任している) である。 
山下教授らに、バッシングの嵐を浴びせた者たちは、ずるい逃げ方をするな。「私は、そんなことは言わなかったよ」と言うな。

福島で放射能にせいで癌になる(放射能による癌は甲状腺がんだけである)人はひとりも出ない、という専門医学者の高田純の表明を私は尊重する。 
専門家でもなく、放射能の人体への影響について、素人と同じくせに、偉そうに発言する者たちを、私たちは、厳しく排撃しなければならない。[1792]

どっちが福島の人間たちに対して、犯罪的か。「福島に近寄ってはいけない」と、実名で書いた者たちを、私たちは、記憶していなければいけない。
   私、副島隆彦が今も不愉快なのは、学問道場の会員を止(や)めた人が、1000人ぐらい出たことだ。[1879]

      「今も会員でいる人たちには、その人間としての余裕がある。]会員に求められる資質はこれである。
      道場を退会した者たちは、まず自らの信念とは何かについて真剣に考えなければならない。[1880]



山下(俊一)先生が『汚染されたものを食べても大丈夫』とテレビで発表した後、
チェルノブイリで活動していたグループが山下先生に電話をしたら『立場上仕方がなかった』と答えた。
「山下(俊一)先生は ベラルーシの状況を全部知っています。そしてその情報を全部秘密にしているんです。 だから秘密保全法なんです」――。
https://twitter.com/neko_aii/status/735476420361605120
0319吾輩は名無しである
垢版 |
2016/05/31(火) 23:12:54.63
ブルームズベリー・グループ
The Bloomsbury Group
20世紀の初頭に、ロンドン中心部の地区ブルームズベリーに集まった知識人や芸術家の私的なサークルのこと。
主要なメンバーに、小説家のヴァージニア・ウルフ、美術批評家のクライヴ・ベル、ロジャー・フライ、
美術家のヴァネッサ・ベル、ダンカン・グラントらがいる。
統一的な理念や信条をもった強固な連帯によって繋ぎとめられていた組織ではなかったが、
同性愛を含めた複雑な人間関係やモダニズムを反映したグループ内の思想に、次第に学究的な関心が集まった。
ヴァネッサ・ベルが開始し、美術家仲間とともにレクチャーや展覧会などが開催された「フライデー・クラブ」はその主要な活動形態のひとつであり、
ポスト印象派以降のモダン・アートの導入と積極的な評価が進められた。
美術批評の文脈では、クライヴ・ベルとロジャー・フライのテクストがフォーマリズム批評の源泉をなすものとして再評価されている。
たとえば「すべての視覚芸術作品に共通する唯一の性質」として
「意味のあるフォーム(significant form)」という概念を展開させた『芸術』(1914)におけるベルの認識はその一例を示していた。
0321吾輩は名無しである
垢版 |
2016/06/02(木) 21:52:40.05
やってることが荒らしといっしょだな・・・
0322吾輩は名無しである
垢版 |
2016/06/09(木) 01:30:11.25
かなしかった
0323吾輩は名無しである
垢版 |
2016/06/22(水) 21:08:36.83
ダーク・ボガード(Sir Derek Jules Gaspard Ulric Niven van den Bogaerde ,Dirk Bogarde, 1921年3月28日 - 1999年5月8日)

レターズ―ミセスXとの友情
ダーク ボガード (著), 乾 侑美子 (翻訳)
出版社: 弓立社 (1990/09)

くたびれたカーディガンを着、くたっとした麦藁帽をかぶっていて、ぼくらはみな、あの人は魔女だと思った。
彼女が投身自殺したとき、カーディガンのポケットに石を詰めて重石にし、川に沈んだという。
僕は奇妙に心打たれました。二つのポケットいっぱいの石…何という哀しい絶望でしょう」
0324吾輩は名無しである
垢版 |
2016/06/22(水) 21:15:12.49
やったね!
0325吾輩は名無しである
垢版 |
2016/06/28(火) 04:17:38.45
『壁についたシミ』、10ページ程読み進めたんだけど、何コレ訳分からんw
もう何が言いたいんだか、そもそも題名からして???だし、・・・
いやー手強いわ。只今苦心しながら訳読中w
0326吾輩は名無しである
垢版 |
2016/06/28(火) 09:15:53.45
みなさん一番好きな作品はなに?
灯台へを読んだんだけど次なに読むか迷う
0327吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/06(水) 16:47:10.90
小説「ダロウェイ夫人」「オーランドー」などで知られる、20世紀イギリス文学を代表する作家ヴァージニア・ウルフと、
恋仲であったと言われている詩人で作家のヴィタ・サックヴィル=ウェストとの同性愛的関係が映画化されることになったとDeadlineが報じた。

 タイトルは、『ヴィタ・アンド・ヴァージニア(原題) / Vita and Virginia』。
ヴァージニアとヴィタは長年の親友であり、一時は性的な関係を持った恋人同士でもあった。
「オーランドー」は二人の関係を基に描かれた半自叙伝的な小説と言われている。

 脚本は、女優で脚本家のアイリーン・アトキンスが手掛け、
初長編監督作品『バーン・バーン・バーン(原題) / Burn Burn Burn』が昨年のロンドン映画祭で上映された
イギリスの新人監督チャーニャ・バトンがメガホンを取る。(鯨岡孝子)
0329吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/14(木) 23:07:28.34
ほう・・・>327

しかし文章みると、なんだか酷く病んでいるのがわかるね
「灯台へ」岩波文庫
0330吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/14(木) 23:49:56.54
ある人の意識と別の人の意識とがごちゃまぜになっている
分ける、分かつということができない
ネイティヴでも読みにくいという文章の読みづらさは原因の大半がこれ

手法としての意識の流れとはあまり関係ない
0331吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/19(火) 01:06:15.92
「オーランドー」は評価が高すぎるように思う
伝記物としてはマシ程度
0332吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/20(水) 00:57:56.61
灯台へ一作で止めるのが吉かな>326
これが好きならダロウェイ夫人も読めるだろうがはっきり言って灯台へと同じ様なもん
他は作品としての形をなしていない構想メモに近い

感受性も表現力もあるのに、一話をじっくりと練ることが苦手な人
0333吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/24(日) 01:37:29.36
こんな風にdisりながら短編集を少しずつ読んでいるのだ
灯台へがよかったので、原著ペーパーバックを注文した(波も読める)

翻訳の善し悪しと関係なく、なんとなくウルフは原文の方がが味わえる気がする
0335吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/26(火) 07:53:34.97
短編集
半分以上読んでもどれ一つとして何が言いたいのかわからない
0336吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/26(火) 23:13:33.93
波が届いたので

>8にあるような「会話」が執拗に延々と繰り返される
気ちがい病院に隔離された患者が各々勝手に喋っているようなもので、
この時点でもう回復不可能なまでにいっちゃってたんだろうな〜と

美人だという触れ込みをみかけるけれど、貧相過ぎるので???という感じ
活発な時でも常に病的ななにかは発散していたであろうと思う
0337吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/27(水) 22:45:06.52
とdisりながら、ともかくざっと最後まで目を通す
要するに、会話のひとかたまりひとかたまりが寄せては返し、また寄せる波なのだ

言葉で描かれた波
0338吾輩は名無しである
垢版 |
2016/07/31(日) 01:17:12.83
次はダロウェイ夫人にしようか短編集ふたたびにしようか・・・
それとも原著灯台へにしようか・・・
0339吾輩は名無しである
垢版 |
2016/08/13(土) 01:09:26.17
Yearsをみつけたけど、読みたいのはBetween the ActsとVoyages Outなんだよなあ
0340吾輩は名無しである
垢版 |
2017/01/31(火) 00:17:13.17ID:IGCNgQCj
kemofure
これはヴァージニア・ウルフの言葉をミック・ジャクソンが更に引用した言葉なんですが、
「フィクションを書くにはお金と部屋がなくてはならない」これはウルフの言葉です。
そしてジャクソンはこう述べているんですね
「労働者階級であるほど、執筆という不合理なことは困難になる」本当にこれを感じます
2017年1月29日
0342吾輩は名無しである
垢版 |
2017/02/19(日) 13:55:08.61ID:gqloplB8
saebou ‏@Cristoforou 2月17日


内容は良かったんだけど、けっこう「文学」の論文集でこのタイトルと序論はちょっと強引な気がしたのと、
校正ミス?がちょっとあったと思う。/日本ヴァージニア・ウルフ協会『終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望』


河野真太郎批判か。序論は確かにひどかった。
0343吾輩は名無しである
垢版 |
2017/05/18(木) 20:28:46.70ID:BTkrXxG2
船出(上) (岩波文庫)
ヴァージニア・ウルフ (著), 川西 進 (翻訳)
出版社: 岩波書店 (2017/1/18)

船出(下) (岩波文庫)
ヴァージニア・ウルフ (著), 川西 進 (翻訳)
出版社: 岩波書店 (2017/3/17)

夜のロンドンを出港する一隻の貨物船。世間知らずの若い娘レイチェルが、船主の父親と共に南米に向け旅に出た。
乗り合わせたのは、さばけた性格の叔母とその夫、そして一癖も二癖もある人たち。長い航海に何が起こるのか。
自分の生き方を考え始めた女性の内面を細やかに描く、ウルフ(1882‐1941)のデビュー作。本邦初訳。
0344吾輩は名無しである
垢版 |
2017/10/11(水) 22:26:06.82ID:sHhsZiEt
三ギニー: 戦争を阻止するために (平凡社ライブラリー)
ヴァージニア ウルフ (著), Virginia Woolf (原著), 片山 亜紀 (翻訳)
出版社: 平凡社 (2017/10/12)
0345吾輩は名無しである
垢版 |
2017/10/30(月) 20:52:44.07ID:Z8YntEBY
2017年9月〜10月にKAAT神奈川芸術劇場、新国立劇場中劇場にてKAAT×パルコ プロデュース公演「オーランドー」を上演します。
日本初演となる本作は、20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作を、
1974年生まれのアメリカの劇作家サラ・ルールが翻案。
サリー・ポッター監督の映画「オルランド」(1992年)でも知られる人物オーランドーを、現代的に生き生きと甦らせます。

奇想天外なストーリーながらも、数奇な運命をたどるオーランドーの人生をなぞり、
“真の運命の相手には時代も国も性別も関係なく巡り合えるはず!”
というヴァージニア・ウルフの強いメッセージが感じられる本作を演出するのは、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・白井晃。
これまでKAATプロデュース公演で「ペール・ギュント」「夢の劇―ドリーム・プレイ―」「マハゴニー市の興亡」など
上質でアカデミックな印象の作品を演出。そして2017年秋、芸術監督シリーズ企画の最新作として選んだのが「オーランドー」です。
わずか6名の俳優で、これまでとはひと味異なった新たな表現に挑戦します。

出演は、あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランドー役に多部未華子。性と時を超える魅惑の人物に挑戦します。
オーランドーを寵愛するエリザベス女王には小日向文世。
さらに、TEAM NACSの戸次重幸や、池田鉄洋、野間口徹らが、年代や性別の異なる複数の人物を演じわけます。
さらに、20歳の新進女優、小芝風花がミステリアスなロシアの姫君サーシャに挑戦します。
http://pbs.twimg.com/media/DNMp_PCUMAAaxoI.jpg
0346吾輩は名無しである
垢版 |
2018/01/25(木) 00:53:18.96ID:iuoKHePT
ヴァージニア ウルフ 生誕 136 周年
キタ――(゚∀゚)――!!

ソースはGoogleトップ
0347吾輩は名無しである
垢版 |
2018/01/25(木) 12:13:31.58ID:efx67TYG
グーグルトップ見てこれウルフじゃないの? とググったらウルフだった
読み返すかな
0350吾輩は名無しである
垢版 |
2018/02/22(木) 00:03:11.18ID:p9E4qNsE
〜蓮實重彦が偏愛する本 24冊〜

阿部和重『シンセミア』
ヴァージニア・ウルフ『燈台へ』
大江健三郎『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』
河野多惠子『みいら採り猟奇譚』
後藤明生『挟み撃ち』
ルイ=フィルディナン・セリーヌ『北』
クロード・シモン『フランドルへの道』
ジャック・デリダ『有限責任会社』
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』
中上健次『熊野集』
中上健次『千年の愉楽』
中原昌也『ニートピア2010』
ロラン・バルト『彼自身によるロラン・バルト』
ロラン・バルト『ミシュレ』
ミシェル・フーコー『言葉と物』
藤枝静男『田紳有楽・空気頭』
藤枝静男『悲しいだけ・欣求浄土』
古井由吉『白暗淵』
松浦寿樹・古井由吉『色と空のあわいで』
松浦理恵子『犬身』
村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』
ジャン=ピエール・リシャール『マラルメの想像的宇宙』
山田宏一『友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』
山田宏一『トリュフォー、ある映画的人生』
0351吾輩は名無しである
垢版 |
2018/03/09(金) 10:53:41.67ID:WUxPBWh4
某国立大の英文科在籍
ウルフの『灯台へ』を卒論にするつもりですが、どなたか詳しい方がいたら情報ください
0352DJ学術 
垢版 |
2018/03/09(金) 11:13:53.96ID:/91JPJ+T
神話 法話 作用 左様。
0355吾輩は名無しである
垢版 |
2018/03/27(火) 19:15:24.33ID:cuoFXYYJ
わが妹、ヴァージニア: 芸術に生きた姉妹
Susan Sellers (原著), スーザン セラーズ (著), 窪田 憲子 (翻訳)
出版社: 彩流社 (2018/1/5)

画家ヴァネッサ・ベルと作家ヴァージニア・ウルフ。それぞれの芸術を追い求め、
ブルームズベリ・グループのメンバーとしてイギリス・モダニズムを牽引した姉妹の愛と葛藤の日々。
0356吾輩は名無しである
垢版 |
2018/07/14(土) 06:09:57.14ID:AqbLKjHy
>>354
さっき読み終わった
ラストのパートだけ個人的にどうかと思わないでもないが、
(自分が読んできた意識の流れ系の小説ってどうも着地点を
作りたくないけれど作るしかなかったというようなものが多い)
そこに行くまでに何度も個人的な記憶を刺激されてぐっときた
『燈台へ』はずいぶん前に読んだけど、それよりも好きかも
若いときには内容面で読んでられなかったかもしれない
0358吾輩は名無しである
垢版 |
2020/11/09(月) 13:05:04.62ID:QUrltWbq
最近けっこう再評価が進んでいる印象。
0360吾輩は名無しである
垢版 |
2020/11/13(金) 20:24:56.42ID:XjvXKGhP
ヴァージニアウルフ読みたいけど本屋で手に入るのがかなり限られてる。
0361吾輩は名無しである
垢版 |
2021/03/13(土) 09:43:10.59ID:9bzTMDRG
平凡社ライブラリーはだいぶ有能

自分ひとりの部屋
三ギニー

をほぼ文庫サイズで新訳で読めるいまの日本人は、すげえ恵まれてるよ
0362吾輩は名無しである
垢版 |
2021/03/14(日) 19:17:28.60ID:ST2SxnJd
平凡社ライブラリーやフェミ系の文庫は必ずしも図書館には置いてないでしょまだまだ
0363吾輩は名無しである
垢版 |
2021/03/16(火) 09:50:31.56ID:6FtQS3Y5
平凡社ライブラリーなら、幕間とレズビアン短編小説集も近年リリースされてるぞ
0365吾輩は名無しである
垢版 |
2021/03/19(金) 18:25:50.38ID:Rp6swlfL
Virginia Woolfが、女性自身の文体を模索してるのはイイコトだと思った。あとこのヒトすごい頭がいい。当たり前だけど
0368吾輩は名無しである
垢版 |
2021/05/19(水) 10:06:04.50ID:tgJbnc+Z
『灯台へ』を読んだ。
夏目漱石の『草枕』を思い出してしまった。あっちは山と温泉だけど
0369吾輩は名無しである
垢版 |
2021/05/20(木) 18:14:01.27ID:oY3kRztP
観察眼が鋭いわりに、けっこうフワフワした文体だよね。このオバサン
0370吾輩は名無しである
垢版 |
2021/05/21(金) 15:25:36.34ID:rrBgbfP7
『フレッシュウォーター』
ビクトリア期の古臭いオジサンオバサンを揶揄する軽やかな寸劇だった。
この時代になると『人形の家』みたいな悲壮感はもうないね。ウエメセで爺さんたちを置き去りにする感じ。

いいネ
0371吾輩は名無しである
垢版 |
2021/07/21(水) 16:33:44.52ID:3LgM/r5S
>>367
新訳『波』を読みました!
朝からエアコンで涼みながら
野外の暑さを窓の外から感じながら読了

ウルフ後期の作品だけあって、彼女の美技が冴え渡っていると思います。
登城人物たちはすべてウルフの分身にしか思えず主語が誰でもあまり頓着しないまま、色鮮やかなリズムよい表現に乗っかるのが心地よかったです☆
0372吾輩は名無しである
垢版 |
2021/07/22(木) 02:37:30.11ID:A89Pal6g
前の訳も全然悪いと思わなかったけど新訳版読みやすかったですか?
これという特徴があるってわけじゃないならわざわざ新訳版手にしないけど好きな小説なんで気になりますね
0373吾輩は名無しである
垢版 |
2021/07/22(木) 17:45:44.32ID:uYfpwY2g
>>372
ハヤカワの装幀が素敵だったから、本として気に入ってる。
訳文もオレにとっては、十分水準

文庫本になったら、そのまま知り合いにレコメンドするだろう。
0374吾輩は名無しである
垢版 |
2021/07/22(木) 23:07:39.18ID:OtDpKfk/
ハヤカワだから文庫に入る可能性もなくはないのか
本当なら『波』って文庫本で読みたい作品だね
海辺でつまみ読むのが似合う本だわ
文庫になっている『灯台へ』のほうがハードカバーで置いておきたい
0375吾輩は名無しである
垢版 |
2021/07/25(日) 12:10:06.95ID:pOUeOmln
ウルフ3大傑作所有本
『灯台へ』岩波文庫
『波』角川文庫
『ダロウェイ夫人』集英社文庫
0376吾輩は名無しである
垢版 |
2021/07/25(日) 13:43:55.64ID:kocxwMRW
最近のハヤカワepi文庫は、実のある作品が多いから是非ウルフの力作も加えて欲しいね
0377吾輩は名無しである
垢版 |
2021/09/13(月) 17:45:29.89ID:eltNUL/J
『船出』岩波文庫を読んだ。
訳文が新しいせいか、やたら読み易く感じたな
仕事で疲れた週末に読むには、ちょうどよかった。作者の筆致が相変わらずほわほわとしてなんだか美術的な趣きが心地良い
0378吾輩は名無しである
垢版 |
2023/07/14(金) 02:24:26.49ID:12j1D6a6
太陽はまだ昇っていなかった。海が、布のなかの襞ひだのようにかすかに皺立つほか、空と
見分けるものとてない。空がほの白むにつれ、海と空を分かつ暗い一線があらわれ、灰
色の布は、ひとつ、またひとつ、あとからあとから走るいくつもの太い筋によって縞目
をつけられ、水面みなものしたのその筋は、果てしなく、たがいの後を追い、追いかけあっ
た。
ヴァージニア・ウルフ (森山恵訳) (2021) 『波〔新訳版〕』早川書房

陽はまだ昇らなかった。縮緬皺を寄せたかのようなさざ波が海面にひろがるほかは、
海と空の区別はつかなかった。空が白むにつれ、海と空を劃す一線がしだいに色濃く
なると、灰色の海には幾筋もの大波が湧き起こり、次から次へ、追いかけ追いかけ、耐
えることなくうねり寄せた。
ヴァージニア・ウルフ (川本静子訳) (1976) 『ヴァージニア・ウルフ著作集 5 波』みすず書房
0379吾輩は名無しである
垢版 |
2024/04/21(日) 18:22:45.36ID:CanmF95f
ダロウェイ夫人
ヴァージニア・ウルフ (著), 丹治 愛 (訳)
2019/12/27
投稿元:ブクログ

おもしろかった!話し手の主体がコロコロ変わるのが新鮮すぎ。そもそも小説の話し手というのは不思議な存在。信頼できない話し手、というこの間見たライフイットセルフのテーマ
にも通じる。
0380吾輩は名無しである
垢版 |
2024/04/21(日) 20:24:30.40ID:S1pr/LIE
>>378
森山訳の語調は、なんか違うとしか言えなかったなあ
訳が正しい間違ってるとかいう話ではなくね
0381吾輩は名無しである
垢版 |
2024/04/25(木) 22:15:07.36ID:vZeuYH0C
榎美沙子はヴァージニア・ウルフからとった、ウルフの会初期会員だった
会員は皆お婆さんになって、健在かどうか不明
50年も前の話、影響を受けて広めていたらしい
桐野夏生の「オパールの火」の主人公
0382吾輩は名無しである
垢版 |
2024/04/30(火) 13:45:43.93ID:ccyYAHev
あげ
0383吾輩は名無しである
垢版 |
2024/04/30(火) 16:51:03.62ID:PfQV/NEO
うるふ
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