突然お邪魔して申し訳ないのですが、うちには講談社世界文学全集32 (1969年)がありまして、
その解説にはベルクソンの「純粋持続」という時間概念のことが書いてあります。

>真の時間は意識の「純粋持続」そのもののなかにしかない。「純粋持続」というのは、
わかりやすくいえば過去と現在の「不可分」の連続ということであり、過去は常に現在の中に
惨透し流れている。(...)

プルーストにおいて、「過去」は失われたものであり、だからこそ「求めた」のである。
ウルフ文学においては、過去は「失われた時」ではない、過去は常に現在である。したがって
過去はよみがえると言ってはならない。過去は現在とともにあり、現在を規制していると
言った方がいい。「というのは...いつも彼女にはそう感じられたからであった」という
引用結尾の理由因果関係を示す文章によって、事情は明瞭であるだろう。

とあります。