Virginia Woolf が書いた「源氏物語」についての評論が別のスレで話題になりました。
その日本語訳は、みすず書房の「病むことについて」の中に収録されているそうです。
そしてその原文については、著作権が切れてはいますが、まだネット上で全文は公開
されていないようです。

その原文である "The Tale of Genji" という Virginia Woolf による essay は、彼女の
essays をまとめた
"The Essays of Virginia Woolf," Volume 4 (1925-1928), edited by McNeillie
の pp.264-268に納められています。日本語訳にするとおそらくは400字詰め
原稿用紙10枚くらいだろうと思われるものです。この原文を僕はここにすべて
書き写したいと思います。

なお、原文は5つの段落に分かれていて、センテンスは34個あるようですが、あとで
楽に参照できるようにするため、一つ一つのセンテンスに (G-1), (G-2). . . というふうに
続き番号を入れていくことにします。G は Genji の頭文字です。なお、僕が手作業で
書き写していくので、間違いもありえます。なお、この本の新品を僕はつい数週間前に、2,800円くらいで買いました。

さらに、この essay には12項目の notes がついています。本文中に (note 1) とか
(note 2) と書いてある部分について、脚注がついているのです。脚注については、
一番あとに書き写すことにします。

"The Tale of Genji"
by Virginia Woolf

"The Essays of Virginia Woolf," Volume 4 (1925-1928), edited by McNeillie, pp.264-268

(G-1) Our readers will scarcely need to be reminded that it was about the year 991
that Aelfric composed his Homilies, that his treaties upon the Old and New Testament
were slightly later in date, and that both works precede that profound, if obscure,
convulsion which set Swegen of Denmark upon the throne of England. (note 2)