>>205
>Virginia Woolf の著作権が切れてまだ間がない

アメリカでMrs Dalloway (1925)からBetween the Acts (1941)までの小説の著作権が
延長されたので、しばらくは録音上がらないかもしれません。
ネットワーク上での著作権がどういうことになっているのかよく分からないのではっきりしたことは言えませんが。
ソース:http://en.wikisource.org/wiki/Author:Virginia_Woolf

>>241
ウルフ小説の中で二番目に長い(はず、確か一番長いのは『夜と昼』なので)テクストですね。といっても原文で400ページ程度です。
翻訳が出ているとは知りませんでした。訳者に名が上がっている野島秀勝が2009年に亡くなった野島秀勝先生なのだとしたら、
かつてウルフ研究の単著を出したこともある方ですし、訳自体は信頼できるのではないかと。

小説の内容は、1880年代から1930年代中盤まで、パージター一家(ひどい難産だったこの小説は当初The Pargitersという題のNovel-Essayとして企画されていました)
の人々を追いかけるというものです。ゴールズワージーのThe Forsyte Saga等と比べると圧倒的に短いですが、Family Sagaの一種と考えてよいかと。
政治色が色濃く、婦人参政権・アイルランド自治・戦争・反ユダヤ主義などの話題に直接的な言及がされています。
また文章自体は比較的平易と思います。人称や語りの視点に悩まされることもあまりないですし。