ヴァージニア・ウルフ
前の訳も全然悪いと思わなかったけど新訳版読みやすかったですか?
これという特徴があるってわけじゃないならわざわざ新訳版手にしないけど好きな小説なんで気になりますね >>372
ハヤカワの装幀が素敵だったから、本として気に入ってる。
訳文もオレにとっては、十分水準
文庫本になったら、そのまま知り合いにレコメンドするだろう。 ハヤカワだから文庫に入る可能性もなくはないのか
本当なら『波』って文庫本で読みたい作品だね
海辺でつまみ読むのが似合う本だわ
文庫になっている『灯台へ』のほうがハードカバーで置いておきたい ウルフ3大傑作所有本
『灯台へ』岩波文庫
『波』角川文庫
『ダロウェイ夫人』集英社文庫 最近のハヤカワepi文庫は、実のある作品が多いから是非ウルフの力作も加えて欲しいね 『船出』岩波文庫を読んだ。
訳文が新しいせいか、やたら読み易く感じたな
仕事で疲れた週末に読むには、ちょうどよかった。作者の筆致が相変わらずほわほわとしてなんだか美術的な趣きが心地良い 太陽はまだ昇っていなかった。海が、布のなかの襞ひだのようにかすかに皺立つほか、空と
見分けるものとてない。空がほの白むにつれ、海と空を分かつ暗い一線があらわれ、灰
色の布は、ひとつ、またひとつ、あとからあとから走るいくつもの太い筋によって縞目
をつけられ、水面みなものしたのその筋は、果てしなく、たがいの後を追い、追いかけあっ
た。
ヴァージニア・ウルフ (森山恵訳) (2021) 『波〔新訳版〕』早川書房
陽はまだ昇らなかった。縮緬皺を寄せたかのようなさざ波が海面にひろがるほかは、
海と空の区別はつかなかった。空が白むにつれ、海と空を劃す一線がしだいに色濃く
なると、灰色の海には幾筋もの大波が湧き起こり、次から次へ、追いかけ追いかけ、耐
えることなくうねり寄せた。
ヴァージニア・ウルフ (川本静子訳) (1976) 『ヴァージニア・ウルフ著作集 5 波』みすず書房 ダロウェイ夫人
ヴァージニア・ウルフ (著), 丹治 愛 (訳)
2019/12/27
投稿元:ブクログ
おもしろかった!話し手の主体がコロコロ変わるのが新鮮すぎ。そもそも小説の話し手というのは不思議な存在。信頼できない話し手、というこの間見たライフイットセルフのテーマ
にも通じる。 >>378
森山訳の語調は、なんか違うとしか言えなかったなあ
訳が正しい間違ってるとかいう話ではなくね 榎美沙子はヴァージニア・ウルフからとった、ウルフの会初期会員だった
会員は皆お婆さんになって、健在かどうか不明
50年も前の話、影響を受けて広めていたらしい
桐野夏生の「オパールの火」の主人公 理系女子が語る『燈台へ』:普遍的な人間存在への問いかけ
ヴァージニア・ウルフの小説『燈台へ』は、時代を超えて読み継がれる傑作である。それは、個人の意識と時間の流れ、そして人間存在の普遍性を見事に描いた作品だからだ。
まず、『燈台へ』は、意識の流れを巧みに表現している。登場人物たちの内面をモノローグ形式で描き出すことで、読者は彼らの思考や感情を直接体験できる。まるで彼らの頭の中に入り込んだような感覚だ。
さらに、この作品は時間の流れを独特な方法で表現している。物語は3つの部分に分かれており、それぞれ異なる時間軸で展開される。第1部は1910年、第2部は1920年、そして第3部は10年後を描いている。この時間軸の交錯によって、時間の不可逆性や記憶の曖昧さが強調される。
そして、『燈台へ』は人間存在の普遍性について深く問いかけている。登場人物たちは皆、それぞれの悩みや葛藤を抱えている。しかし、彼らは最終的に人生の目的や意味を見出すことに成功する。この普遍的なテーマは、現代を生きる私たちにも深く響く。
『燈台へ』は、文学界からも高い評価を受けている。ノーベル文学賞を受賞した作家であるE.M.フォスターは、この作品を「20世紀最高の小説の一つ」と評している。また、多くの批評家が、この作品が意識の流れ文学の代表作であると指摘している。
さらに、『燈台へ』は世界中で翻訳され、ベストセラーとなっている。このことから、この作品が普遍的なテーマを扱っていることがわかる。
以上のことから、『燈台へ』は時代を超えて読み継がれる傑作であると言える。それは、個人の意識と時間の流れ、そして人間存在の普遍性を見事に描いた作品だからだ。理系女子の視点から見ても、この作品は非常に興味深く、考えさせられるものだった。