鈴木創士〜レジェンド〜
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エドモンド・ジャベス「歓待の書」:鈴木創士訳
「パリに雨が降っている。
ひとりの通行人ーそれは彼だろうか?ーが、レインコートの襟を立てて、もくもくと歩き続ける。
それでもやはり、愛すること。
〈私はおまえが誰であるのか知らないが〉、とある賢者が言っていた。〈お前が私に似ていることは知っている。〉
〈それにもかかわらずおまえが私にとって大切であるのは、おまえが私に似ているからではなく、おまえが、私にとって、
まだ名前をもっていないからである。〉
〈明日はわれわれの最初の日である。〉」 >>33のつづき
鈴木「そうだね。らもには異様に真面目な所があったよ。だって売れっ子作家がさ、晩年に夜遅く電話をかけて
きて、十四世紀のオックスフォードのフランチェスコ派神学者であるドゥンス・スコトゥスの話なんか普
通は訊かないでしょ。アリストテレス派の神をめぐる「無限」概念とはどうちがうのか、とか!それなの
にらもは一生懸命訊いていたからね。「おまえ、また頭沸いているんとちゃうか?」とか言って。「沸い
てる」のはお互い様だけど。とにかく希有な奴だった。ありえないよ、そんなこと。それにあいつはもう
俺は本は読まないって言いながら、小説を書くときはバカみたいに読んでいたらしいし…。」 部屋のものを家具から何から全部出して大掃除したら、ユリイカがどこかに見当たらなくなってしまいました。
う〜んすぐに見つかるとは思うのですが、朗読は一旦中断します。 カシスの川 ランボー作 鈴木創士訳
カシスの川は人知れず転げ落ちる
奇妙な谷あいを。
百羽の鴉の鳴き声がそれに唱和する、ほんとうの
天使たちの素敵な声。
杪の林が大きく揺れて
風がいくつも襲いかかるときに。
すべてが転がる、大昔の田園や、
人の訪れた天守閣や、大庭園の
赦しがたい神秘とともに、
これらの岸辺で人は聞いている
彷徨える騎士たちの死に絶えた情熱を。
だがなんと風は健康に良いことか!
通行人がこれらの格子造りの柵に眼を凝らすなら、
彼の足取りも勇気が増すだろう、
主が遣わす森の兵士たち、
うっとりするような親愛なる鴉たちよ!
切断されて残された古い手足で祝杯をあげる
腹黒い百姓を追い払ってくれ。 次はランボーでも朗読するかな 、、、 対談と違って一作が手頃な長さだし
ではいきます。
〈かつては、もし俺がちゃんと覚えているなら、俺の生活は祝宴であり、全ての心が開かれ、すべての酒が流れていた。〉
ある晩、俺は「美」を膝の上に座らせた。ーーそしてそれを苦々しい奴だと思った。ーーそれで俺はそいつを罵倒した。
俺は正義に対して武装した。
俺は逃げた。おお、魔女達よ、おお、悲惨よ、おお、憎しみよ、お前達にこそ俺の宝は託されたのだ!
俺はようやく自分の精神の中からあらゆる人間的希望を消し去る事に成功した。あらゆる喜びを絞め殺してやろうと、
俺はそいつに猛獣の様に音も無く飛びかかった。
くたばりながら、奴らの鉄砲の銃床に噛み付いてやろうと、俺は死刑執行人共を呼んだ。砂や血で窒息してやろうと、
俺は災いを呼んだ。不幸は我が神だった。俺は泥の中に横たわった。罪の風にあたって、からだを乾かした。そして
俺は狂気に一杯食わせてやったのだ。
そして春が白痴のぞっとするような笑いを俺に運んで来た。ところが、ごく最近の事だが、もう少しで最後の「ぎゃあ」
という声を上げそうになったので、俺は昔の祝宴の鍵を探してみようと思ったのだ、そこでならたぶん食欲を取り戻せる
かもしれないと。
隣人愛がこの鍵である。ーーこんなことを思いつくのは、俺が夢を見ていた証拠なのだ!
〈おまえなどずっとハイエナのままでいるがいい、云々…。〉と俺にかつてとても愛らしい芥子の冠をかぶせてくれた
悪魔が叫び声をあげる。〈おまえのあらゆる欲求、それにおまえのエゴイズムとすべての大罪もろとも、死を背負い込むのだ。〉
ああ!そんなものはうんざりするほど手に入れたさ!だが、親愛なる魔王よ、お願いだから、そんなに怒った目つきをしないで
ほしい。そして遅ればせのけちな臆病風を吹かせたりしないうちに、物書きには描写や教訓を垂れる才能などないのがお好きな
あなたの事だろうから、俺は地獄落ちの自分の手帖から幾葉かのこれらのおぞましい紙片をあなたに切り取ってやるとしよう。 >>34のつづき
鈴木「サブリミナルの効果という事について言えば、『バンドオブザナイト』のあの二つの文体もそこから見て
みる事ができるんじゃないかな。昔僕はビデオ版映画の字幕の仕事をしていたことがあって、ひとコマず
つ出す事が出来るそれ用の機械を使って、たまたま『エクソシスト』を見ていたんだけど、そうしたらあ
るシーンに悪魔の顔がほぼ脈絡無しに入っていパッと瞬間的なもので、それって一種のサブリミナルだよ
ね。標準の速度で回すとそうなんだけど、でもそれを機械を使ってゆっくり回すと、悪魔のコマも他のシ
ーンと同じ調子で出て来る。ゆっくりした速度で同じ様にコマが整然と並んでいるわけで、そうすると全
然サブリミナルにはならない。普通の小説の場合だったら、その『フリッカー』にしても、速度は普通の
映画と同じで普通回しにするんだよね。そうすることで軽いサブリミナルにもなるし、呪いをかけるとい
う意味にもなるし、オチをつけることだってできるんだけど、でも『バンドオブザナイト』の場合には、
サブリミナルの部分とそうじゃない部分を交互に同じ調子で流しているわけでしょ。つまり巡航速度以下
になる。だからあれはその点でも実に奇妙なものなんだ(笑)。フィルムの標準速度で回さないわけでし
ょ。『バンドオブザナイト』の本の内容がほぼ事実に近いという事もあってか、当時の僕の友人の中でも、
この作品がすごく好きな奴と好きじゃない奴といるわけ。でね、どこが嫌いなのかって訊くと、これを読
むと辛くなるって言うのね。しかも普通に考えると、地の筋の部分で辛くなると思うんだけど、そうじゃ
なくて言葉の奔流である妄想の部分で辛くなるって言うんだよね。だからこの小説の構成には普通とまっ
たく違う逆転された効果があるってことになる。」 はてさてどうやら。私の事ってことでいいでしょう。
ランボーはばかじゃないですよ。 ここまで写してみてちょっとやはり、著作権を侵している事に考えがやっとたどりつき、
まずいかな、と思ったので、そろそろ朗読はお休みしますね。
このあと彼は、丹生谷さんとブルトンの自動筆記などと引き合いにだして記憶を辿りつつ、
らもさんのあの妄想の洪水について説明したり、
フーコーのアウトローな文学とらもさんのそれを比較してみせたり、なかなか興味深いです。
ユリイカ2008年2月号です。バックナンバーが欲しい方は是非。 サブ・ローザ到着。
私は彼のする昔話なら、何だって知りたいんだ。
その論調が饒舌であればあるほど、神秘性がまして余計に興味を惹かれる。 日本のブランショといっても過言ではない!をををを! ソレルスもセリーヌのことを書いているんだな…。ウヘエ…
石川淳は読んだけど、あれがセリーヌの亜流なら、本物を読むべきなんだけど、
http://d.hatena.ne.jp/sutarin/20060625/p1
この文章、かっこいいかい?かっこいいのかと河出にケチつけたいよ。
こういう風に、な〜んかずれてるから、出版不況なんじゃないの?
と辛辣な世相批判に繋げたりするカキコ。
と彼本人には言えず、ここで吐き出す。私セリーヌ苦手で…。 鈴木さんの師匠だった(訣別したらしいです)生田耕作訳の「夜の果ての旅」
はよかじゃないですかね。
訳は原作をだめにしてしまうためにあるのかって思うことありますが、これはよか。
原文読めないのに言いました。 >>48
一理ありますね。
鈴木のほうが訳はうまいとおもうが。 生田さんより、ソウジが上。
そうなんや。まあ、そうなんや。
へ〜。プッ。
有名人にまとわり付いてる蝿やろ。
蝿は蝿で頑張れ。蝿はうんこに纏わりつくからなあ。
うんこは、らも。らもにまといつく蝿は、頑張れよ。 >>51
おまえがハエやろ。
どうでももええけど。
頑張れよ。
生田とかいまだに言ってる奴はジジイのかす。
そうじ、じゃなくて、そうし、でしょ。
おみい、漢字も読めんのですかいな。 創士さんとたびたび話しているAさんの風貌が父にそっくりな件
坊主髭丸めがねのチョイ悪系…。けっこういるかな。 ツイッターで相互フォローして時々話せるだけで嬉しいな おまえの目にびっしりウンコがこびりついてるだけじゃね 目が臭い人がいるんじゃね
>>60
うんこ拭きなされ 図書館に行く為に返す本を探していたら、袋から空けてない「ひとりぼっちの戦争機械」を見つけた。
真っ先にアルトー論を読んだ。この人って、病院の監禁から逃れて一年後に亡くなっているんだな…。
さぞかし酷い治療を受けて、疲労困憊した事だろうと思う。おまけに麻薬で全身ぼろぼろと来ては、
伸びる寿命も伸びる訳が無いだろうと思う。
アルトーの残したテクストの数々にはコメントを控えるとして、その生き様の強烈な事と言ったら。 「ひとりぼっちの戦争機械」坂本龍一の章について感想。ツイッターにもちょっと書いた。
創士さんと坂本さん、メジャーなのは坂本さんなんだけど、坂本さんって知識層に受けがわるいよな。
理論立てが単純だからなんだよ。音楽理論にかけては、創士さんの方が一見識もっていて、弁舌巧み。
無拍動時間の、沈黙のイマージュについて、ベルクゾンまで遡るその上手さには、ただ感嘆するのみ。
EP-4とB2UNITが過去絡んでいた逸話も新鮮だった。彼らが一つになったらどんな奇跡が起こるかな?
「音楽とは、確実性をつたえるツールである」という言葉の真意って何なのだろう。 京都におけるEP-4 Unit3はどんなかんじでしたでしょうか。 えびねとランドールが同一人物に見えない。文学的知性と人格は別物。惜しい! >>70
鈴木訳マルドロール俺も読みたい
若い頃の枕頭の書だったんでしょ
河出文庫から出たら嬉しいのだけど… 綿野恵太@edoyaneko800
才能のない書き手ほど、Twitterやらblogでやかましいのは何故なんだろ。
https://twitter.com/edoyaneko800/status/393695375162212352 >>1にある文章とか何がいいのかまったくわからない
誰 エドモン・ジャベスと書いてありますけど
ユダヤ人で問いの書のひとですね いやもともと病気だろあれはw
しかしツイッターも止めたみたいだな みんな病気ですよ。
鈴木さん以外、全員病気だったりして。笑 2月15日@京都アバンギルドで、鈴木創士グループのライブがあるけど、
EP-4 Unit3もでるけど鈴木さん両方やるのかしら ミュージシャンって君だけじゃなくみんな衒学家だよ。そんなことで面白がるなよ、鈴木クンw へえ、そうなんですか
知りませんでした
あんたが衒学者なんですね
ご自分が知識があるって言いたいのでしょ、鈴木さん 鈴木クンとして言わせてもらいますと
衒学家という言葉の意味があまりよくわからないのです
知識を披露したりひけらかしたりするひとですか
ミュージシャンはあほばっかだから
ミュージシャンつまり衒学家ってあほの家元ってことですね こいつら全員鈴木かw
話がややこしい
鈴木はろくに楽器弾けんだろ >>83 >>88
あんたがたんにバカなだけじゃねえの 河出文庫の『ザ・中島らも』を読みました。
時の流れというか時の断続みたいのがよかったです。
前書きのタルホ風なの新鮮でした。
タイトルも。
わたしタルホ好きなので。
赤坂真理さんの解説にジャベスも出てた。 「ザ・中島らも」河出文庫ってどうなの? あれってサゲ本? 8月23日のエンゲルス・ガールでのイベント、行く方いらっしゃいます? 鈴木 創士(すずき そうし、1954年 - )
ジュリア・クリステヴァ編著『記号の横断]](中沢新一,松枝到,高島淳,鎌田繁共訳)(せりか書房)1987年
エドモン・ジャベス『問いの書』(水声社)1988年
エドモン・ジャベス『ユ−ケルの書』(水声社)1991年
フィリップ・ソレルス『女たち』(せりか書房)1993年 のち河出文庫
エドモン・ジャベス『書物への回帰』(水声社)1995年
アラン・バディウ『ドゥルーズ—存在の喧騒』アラン・バディウ(河出書房新社)1998年
『ロデーズからの手紙 アントナン・アルトー著作集』(宇野邦一共訳)(白水社)1998年
ソレルス『サド侯爵の幻の手紙 至高存在に抗するサド』(せりか書房)1999年
ジャベス『歓待の書』(現代思潮新社, 1999年)年
ジョルジュ・バタイユ他『無頭人』(兼子正勝,中沢信一共訳)(現代思潮新社)1999年
アルトー『神の裁きと訣別するため』(宇野邦一共訳)(河出文庫 2006年)
『アルトー後期集成 3』荒井潔,佐々木泰幸共訳 河出書房新社 2007年
ジル・ドゥルーズ『無人島』(宇野邦一、鈴木雅雄、加賀野井秀一、前田英樹、財津理、松葉祥一他共訳)(河出書房新社 2007年)
ジル・ドゥルーズ『狂人の二つの体制』(宇野邦一共他訳)(河出書房新社 2007年)
ジャン・ジュネ『花のノートルダム』(河出文庫 2008年)
『ランボー全詩集』(河出文庫 2010年)
ベルナール・ラマルシュ=ヴァデル『すべては壊れる』(松本潤一郎共訳)(現代思潮新社 2015年) 『今回、僕は語り手に徹しようとしたが、これまでに君は僕のことをいろんなところに書いてくれた。
いままであれは僕じゃないと嘘をついてきたが、それも面倒なので、君の読者のためにここではっきりさせておく。
ひとでなしのようなエスも鈴木もsouもフランス文学者も全部僕です』 死と人形
鈴木 創士
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/diary/28/diary138.html
人形と私たち。何かの存在、人形や人間の存在などと問う前に、どうやら私たちもまた死者たちのあいだで生きているからです。
人形のようにそのまま「死」を喚起する勇気がないだけです。
あらゆるものが「生」の喧伝によって隠蔽されるのだとしても、そこで生きるほかはないからです。
人形が死を思わせるとすれば、それが私たちにそっくりでありながら私たちとの隔たりを示しているからなのですが、
それでも私たちと人形は死の共同体のなかで別々の仕方で棲息しているのだし、
なおかつ私たち以上にたぶん私たちの秘密を、「死」の秘密を隠しもっているからだと私は思っています。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています