以前、大学生の時に逮捕され、留置所内図書室で塩野七海の「イタリア遺聞」という本を見つけて読んだのですが、
その中に、塩野氏がある人から聞いた話として、

オデュッセウスは戦争後なぜ故郷にすぐ戻らなかったのか?
神の怒りを買って放浪云々というのは嘘で、田舎者のオデュッセウスは、
戦争後、いい気になって各地で遊びまわっているうちに時間をつぶしてしまい、
家に帰るのが遅くなった言い訳に、壮大な法螺をでっちあげたのだ。

というものがありました。
まあ、他愛もない話なのですが、後にオデュッセイアを読んだときに、
ペネロペイアに問い詰められたオデュッセウスが必死に言い訳をしている姿を想像して、
思わず笑ってしまいました。