>>39とこの書込みは同じ私です^^

阿部和重を二冊読んだよ。一冊目はABC戦争、二冊目は和子の部屋。

ABC戦争で私がこないだ言った「終わりのない物語は始まりさえ迎えられない」って言葉が、そのまま載っていてびっくりした。
これはブランショの言葉だよ。「私についてこなかった男」は、あの中に書かれた物語の始まりと終わりが連結されて、
円環時間の中に物語が閉じ込められ、閉じた円環の中で三人とひとり(!)の物語が泡沫のように消えてしまうという話だ。
阿部ちゃんはもしかしたらブランショを読んでいるかもしれないな。そうだとしたら、読んでみて良かったなという思いがする。

和子の部屋はもちろん、川上さんとのトークを覗き見したいという狙いで読んだ。まあこっちは思い入れが強すぎるので割愛。
面白いどころか面白すぎてかなりあれこれ納得しつつ読んだよ。