>>68
ドストエフスキーもニーチェも、無神論者として、著作の中でずいぶん神と闘って来ましたよね。
カラマーゾフの最後の方なんか、圧巻でした。彼は救いの無い物語が好きで、それでなのかな。
イワンの言う「これだけ奴隷の子供達が搾取されてる中で、神なんかいると思うのか!」っての、
イワンとドミートリィと激論していた箇所は、何度読んでも鳥肌が立ちますよね。

子供の問題は現代にも適用できる事で、幼児虐待問題なんか深刻で、ドストの予言力が冴えます。
彼は他にもさまざまな予言をしていて、さらにシャーマンの罹るというてんかんの持病もあり、
本人は必死に神の存在を否定していても、ドスト自身が神のような存在に近くないかと思います。

私は汎神論を支持していますよ。哲学板でも議論しまして、神が空中にいるのはどうも信じがたく、
それでも不思議な体験のいくつかを総合すると、神は心の中にいるのではないかと思い至りました。
その神の力が大きいか小さいかで、本人の能力や何かに差が生まれるのかもしれませんね。

昨日は岡本太郎展を見て来ました。ダリがただ一人認めた日本人だそうで、迫力がありましたよ。
ベーコン展、会田誠展も、ツイッターで随分多くの人が話題にしていましたね。
福島から東京ってそんな遠くもないから行けばよかったんですが、物臭で行けずじまいででした。

阿部さんの映画の本ってあるんですか。読んでみようかなあ。分析的な鑑賞をしていそうな感じ。

良かったら、私は雑談スレでも話していますので、そちらにも顔を出してみてはどうですか?