マニュエル・ヴァルスのインタビュー
「これは戦争です。私たちは戦争状態にあり、緊急事態宣言を行う。我々は、これらの攻撃を犯した者たち、フランスとヨーロッパで彼らを破壊するためにこの敵を攻撃し、行動します。
また、シリアとイラクで私たちは等しくこの攻撃に応答します。」
服従の中ではこのヴァルスは2014年に首相に就任し、2022年までリーダーシップをとれずに首相に留任し続けており、ムスリム同朋団の大統領に政権交代をする。
社会党のオランド大統領も8年間移民においても経済においてもリーダーシップをとれずに存在感を失う
現実には両人とも経済政策には失敗することは同じでありながら、社会党でありながら強硬政策をとりシリアやアフリカへの介入を推し進めることで支持を固めようとしている
2015年1月と11月の現実に起こったテロは服従に書かれている穏健派イスラムの進入を許す弛緩した空気感と程遠いものにしてしまっている
ローマ教皇すらこれはもはや断片化された第三次世界戦争だと発言する現状ではフランス内の穏健派は過激派から距離をとっており政党を作る動きは出てきそうにない
それは服従の中で政権交代したイスラム同朋団が魔法の杖のように過激派を抑え、オイルマネーを引っ張って経済問題を解決することなど出来ないことでもある

たぶんウエルベックの服従はシリア内戦に「フランスが介入せず」テロが起こらなかったフランスにおいて起こりえた近未来小説として読まれることになると思う
やっぱり服従は今年でた中で読む価値のある小説だとは思う