「未開」の労働観としても興味深い。今村仁司の「仕事」によれば、
南太平洋にあるニュー・ブリテン島のマエンゲ族の、一日あたりの平均
労働時間は4時間だという。マエンゲ族では美しく畑を作ることが賛美される。
貨幣によりすべての価値が数量化されて単色となった世界とは違う、
豊かな世界だといえる。同じような豊かさは不知火の海にもあった。