吉田健一が英【仏】の詩を、自家薬籠中のものとしていたことは定説だが、
「英詩の読解力」という点では、西脇順三郎と比較してどうだろう。
凡人には両者の境地は想像を絶しているが、甲乙つけ難いのではないか。
西脇には実作者としての強みがあり、英国滞在期間も長い。また、エリオットらの
一流詩人との交流もある。
吉田は、エリオット嫌いでであるらしい。象徴派びいきである。
デイラン・トマスが好きなのは、酒好きとして共感するのだろう。