カーソン・マッカラーズ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
やはり『心は孤独な狩人』が代表作。心理描写が精妙。
報われぬ恋の連鎖というモチーフはドストエフスキーの『虐げられた人々』を想起させる。 荒地出版社の文学全集に収録されてるやつ
内容が同じものが二種類あるんだね(全集と選集)
アマゾンのマーケットプレイスで検索すると
1958年版『現代アメリカ文学全集05』はぼったくり値段、めったに出品されない
1968年版『現代アメリカ文学選集09』は作品名や作家名で検索しても出てこないから
欲しい人が気づかないらしく、在庫豊富 愛すれど心さびしくという子供の頃に観た映画も突き刺さってる
伝記も最近出たよね ほとんどの翻訳が古本でしか手に入らないから、読者は少ないね。 邦訳が全滅状態なんで「Carson McCullers: Complete Novels」注文した
あんまり得意じゃないけどがんばって読む 『結婚式のメンバー』と『針のない時計』をお忘れなく。 カースン・マッカラーズ(1917年−1967年)小説一覧
『心は孤独な狩人』1940年(河野一郎訳・新潮文庫)
『黄金の眼に映るもの』1941年(田辺五十鈴訳・講談社文庫)
『結婚式のメンバー』1946年(加島祥造訳・福武文庫)
「悲しき酒場の唄』1951年(西田実訳・白水Uブックス)
『針のない時計』1961年(佐伯彰一/田辺五十鈴訳・講談社文庫) ふたりの唖
ひとりは食いしん坊のギリシャ人
ひとりはのっぽのミステリー愛好家 >>16
中国ではこの5冊の翻訳全集が出版されている。
別に新訳でなくていいから、日本でもこの5冊が出版されてほしい。 小説の楽しみのひとつは
かすかな声に物陰から耳を澄ましているような密やかさ
かれらの手の言葉が目の前に浮かんでくること 蒸し暑い夜に
ニューヨーク・カフェで酒を飲んでいる客たち
街灯はすでに消えている 「彼は、先ほど取っておこうとした百日草をよく眺めた。手のひらにのせ明りのほうへ
近づけてみると、それほどの珍種ではなかった。取っておくほどのものではなかった。
あざやかな色合いのやわらかい花弁をむしってゆくと、最後の一枚は《愛》と出た。
だが、だれを愛せよというのか? いま自分はだれを愛しているのだろう?」
『心は孤独な狩人』より だれにもソフトで感じやすくて
つねにプロテクトしておく必要のある部分があるんだ
血の滲んでいる創であったり思春期の少女の胸であったり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています