講談社文芸文庫の電子書籍
「定額読み放題」に12月から提供
活字の海で
2020年11月21日 2:00 [有料会員限定]


近現代文学の名作を集めた講談社文芸文庫には、次に何が出るのかと期待させるところがある。今年の作品を見ても、石坂洋次郎の短編集『乳母車・最後の女』(編・三浦雅士)に始まり、昨年亡くなった文芸評論家、加藤典洋の『テクストから遠く離れて』『村上春樹の世界』、今年亡くなった作家、古井由吉の長編『野川』、国際的に評価の高い多和田葉子の『ヒナギクのお茶の場合 海に落とした名前』などが続いた。