>>423
 ああそうwそういうことが気になってるの。

 読んで字のごとしで直感とは直な感ですよ。主観というのが私の観方だ
とすれば、直感とは観方でさえもない感ですよ。
 ちなみに俺は直感と書いたっけな。触覚と書いてなかったかな?
これも主観のような観方でさえもない感覚のことです。昆虫のようなね。

 あと、貴方が挙げている本を書いた好村富士彦という人は花田の側の人
で、そもそも『真昼の決闘』という映画じみた題名からして映画好き、西部劇
好きの花田の継承。またガンマン同士の決闘シーンによくあるような、
片方が撃たれて倒れたかのようにみえて、実は勝った方がバタリと倒れる。
実は最初撃たれたかのように見えた方が勝っていた、というのは
花田=吉本論争へのこの筆者の見方で、これまた花田寄りだと分かるのね。

 結局吉本が勝ったように見えているが、この論争の後、吉本はそれまで
の反体制運動の芽を潰して回ったわけで、結果、よくない時代が来た。
なので負けたように見えている花田は勝っていたのである。そういう結論
なんです。

 ただこの本の良いところはあの論争の全経過が書かれている。それは
この本の意義であって、持っておく意味はあると思う。

 貴方はこういう本を読むだけではなく、実際の両者のテキストを入手
して並行して読むのが良いと思うけどね。ついでに絓 秀実の『花田清輝』
『吉本隆明の時代』も花田寄り。これまた俺なりに読んだが先の
『真昼の決闘』を数ケタ上回る、偏向著しい本だ。
 無論貴方は貴方の読み方をするだろうし、俺の見方でしかないが
。どっちにしろいずれは実際のテキストを読まなければ分からない箇所が
出てくる。なら最初っから実際のテキストにあたるのが実は良いと思う
んですけどね。