477つづき

 窮乏についての意識があったからこそ、80年代に自分が中流だという
意識が広まって行ったことも歓迎した。経済分析で個人消費があがらなければ
景気はよくならないという分析までしている。

 たえず大衆の生活と窮乏については頭にあって発言し続けている。時代を
変えてみせるてのは大変なことで、そうやすやすとやれることではないが、
それでも精一杯のことは言論人として終生やってみせている。「日本の
大衆の運命」という語彙もたびたび使っている。「こういう思想が先導する
大衆の運命を考えると絶望的になる」のような言い方でね。

 貴方は無知だなあ(苦笑)小林の愛読者ってこういうもんか、てのが
俺の感想だな。だが小林に大衆の窮乏をどうする、という意識がなかった
としても、仕様がないと言うかwあれはそういう思想家じゃないでしょう。
考えてみたら小林の書くことじゃないと思うね。小林は優雅に友人たちと
文壇ゴルフに出かけて華麗なスイングを披露wまたは出版社の用意した
高級料亭で一杯やりながら友人たちと文学談義にでもうつつを抜かしてる
のが似合ってる。
汚い労働者や学生のやってる闘争など彼の頭にはないですよ。w

>>459
>「新人Xへの手紙」というテクストもその文庫に含まれているけど

 小林秀雄の「新人Xへの手紙」てのはなくて「新人Xへ」のことだろうね。