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トーマス・ベルンハルト(Thomas Bernhard) [無断転載禁止]©2ch.net
0003吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 17:28:34.70
Fujimoto
ベルンハルト『消去』新装版買いました。
日本でも著作集を出したいという動きが出てきているとか。 @ ジュンク堂書店 大阪本店
2016年3月22日
0004吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 17:32:23.56
私のもらった文学賞
トーマス・ベルンハルト
http://www.honzuki.jp/book/224278/review/151264/

ウィーン学術アカデミーのグリルパルツァー賞を受賞するにあたって背広を買わなければならなくなった。
というのも授賞式の開始があと二時間に迫ったときになって急に、
この明らかに特別な式典にズボンとセーター姿で臨むわけにはいかないと気づいたからだ。(p.3)
0005吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 17:39:40.05
>>1乙!
パート1ためになり過ぎだわ
10年前か
0007吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 21:16:00.47
ヴィトゲンシュタインの甥
http://tractus.jugem.cc/?eid=201

人間はみじめで愚かでどうしようもなく死から逃れられず、それに向き合うことなど到底出来はしない、
年老いてからはなおさらのことであり、年老うからこそ、死の影から逃げ、衰えからの撤退を試みる(むろん、衰えの方が人間より足は早い)
何がしかの案件に、勇気を振り絞って立ち向かうなどと期待してくれたもうな、実際を知れば、理想など幻影だったことが知れるもの、
たとえそれが、唯一無比の友人に訪れた死の影であろうとも、彼のそばに近寄るのすら、私は恐怖を感じる。

タイムズとル・モンドとまともな新聞が読めない場所は、人がすむには価しない。
自然なんぞ大嫌いだ、何故、これほどまでに素晴らしい大都会を捨てて糞田舎になど引っ込むのか私には理解できない
0009吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 21:21:33.87
960 名前:吾輩は名無しである [sage] :2016/03/24(木) 17:42:08.32
やっと届いた!(^O^)
楽しみですわ。今月中に上巻を読み終えたい
http://uproda.2ch-library.com/9232518Tx/lib923251.jpg

963 名前:吾輩は名無しである [sage] :2016/03/24(木) 19:51:58.21
>>960
えっ、ものすごいネタじゃね?なんで2冊買ってるのwwwwww


977 名前:吾輩は名無しである [sage] :2016/03/26(土) 07:18:58.16
トーマス・ベルンハルト
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%88
0011吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 21:22:30.90
978 名前:吾輩は名無しである :2016/03/26(土) 10:33:21.38
DER DEUTSHE MITTAGSTISCH 1978年 Thomas Bernhard (1/2)

時間をいただかなくてはならない
食べる前に、考えて欲しい
私たちの母のことを
そして彼女の母のことを
その母の母のことを
私たちの母のことを

私たちの革命は死に絶えた
このようなスープを飲めることはもうない

もはやジャガイモはない
ドイツのどこにもジャガイモはなくなった

誰もが発癌の恐怖におびえている間に

そしてNATOの早期警戒管制機(AWACS)だ

新しいドイツ大統領は
ナチだ
そして前のドイツ大統領も
ナチだ

ドイツ人はみなナチだ

政治の話はおいて、スープを飲んで

全てのスープにナチが隠れている
ナチのスープ、ナチのスープ、ナチのスープ
0012吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 21:22:59.32
979 名前:吾輩は名無しである :2016/03/26(土) 10:35:03.73
DER DEUTSHE MITTAGSTISCH 1978年 Thomas Bernhard (2/2)

そこにあなたの帽子もナチの帽子でしょう
あなたはナチの帽子をかぶっている

ナチの帽子
ドイツの父のナチ帽

私たちは恥じねばならない
神よ、恥じねばならない
前大統領ヴァルター・シェールのように、シェールのように、シェールのように
そして現大統領カルステンのように、カルステンのように、カルステンのように

そうでなくてはならない
円卓についているだれも、麺入りスープにナチスを見ない
この毎日食卓に乗るおいしいナチスープ

愛するあなた、話を聞いて
いまやドイツには麺すらもない、ナチスだけを除いて
麺を買うことも出来ない、未だにナチスからを除いて

未だにナチスはあふれている
何を料理してもナチスがあふれ出すがわたしはそれになにもできない

母さんを休ませて

最後にはあなたたちはみんなナチスのスプーンで食べる
0013吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 21:23:27.97
984 名前:吾輩は名無しである :2016/03/26(土) 16:09:01.63
>>980 >>981
こういう日本語になってない短い戯曲(Dramolotte)が傑作だらけなんだよ
気に入ったらぜひ「消去」や最近新訳のでたインゲボルグ・バッハマンの「三十歳」(岩波文庫)とか買ってみておくれ
背景はあんまり書かないけど、2代続けてドイツの大統領がSSや元ナチス疑惑があり、再軍備にむけて進行していくドイツ
オーストリアの作家がこういう戯曲を書いて、実際に国立劇場で上演して発禁を食らう
言葉の本当の意味で体制転覆の危険な作家扱いされていた
人間嫌いでウイーン嫌いでカフェ嫌いでありながら毎日カフェの決まった席に座り、自分に語られるのでない言葉に耳を傾け続けた
情報を収集すればするほど拡散していくイメージを自己に溜め込み、呪詛を吐き出し続ける
https://www.youtube.com/watch?v=bSWTq4-rnvg
Thomas Bernhard - "Der deutsche Mittagstisch" in Zell am See
0014吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 21:23:57.71
991 名前:吾輩は名無しである :2016/03/27(日) 01:37:35.18
ベルンハルトの自伝五部作は、決して長くはないんだけど翻訳は結構先だと思うよ
とにかく訳しにくい文体だし。

Thomas Bernhard 「Ja」 (1978年) 冒頭
「スイスと彼の女性の友人が不動産業者モリッツの家に現れたのは、ちょうどその時、私が初めて、
モーリッツに私の感情的、精神的な病気の症状を概説し、徐々にそれらを科学的に解明しようとしていただけでなく、
当時おそらく最も近い人だったモーリッツの家に行って、全く突然に、最も冷酷な方法で、私の内部の秘密を、
たんに病的にというよりも完全に病気に取り付かれた方法で、そのときまで彼は表面的にしか知らず、
それゆえそのときまでは、何らかの形で警告するものがあったにせよ、
過度にいらいらすることもなかった私の内部の存在を明らかにしてしまう、それによって不可避的に彼に、
突然の非常に残虐な私の事業によって驚き、ぎょっとさせることとなり、その事実によって、その日の午後に、
私は完全に覆いを剥ぎ取られ、さらけ出し、丸10年にわたるモーリッツとの知己と友情にわたって、隠し通してきたこと、
実際にその期間にわたって私は数学的な計算の元に隠し通してきたこと、
彼に(そして哀れむ価値のないことに私自身に対してまで)いつも隠し通してきたこと、それも彼、モーリッツ、
ごく僅かに私の内部を見ることでも、根本的に彼を恐れさせるであろうが、
私はその内部のメカニズムを暴露させることで彼から向けられる恐怖を認めたくなかった、そのメカニズムの暴露は、
その午後に、もちろんその天気にも影響されたのだが、実行に移され、そして徐々に、その午後に、わたしは、
まるでほかの選択を持っていなかったかのように、まったくの突然にモーリッツに精神的な強襲をしかけ、
私に関わる全てをさらけ出し、隠すべきこと全てをさらけ出し、明らかにするべきこと全てを明らかにすることになった

ここまでがセミコロンでまだ続いてあと1ページほど一つの文で延々続く
最初のピリオド見つけて安堵したらまたしばらくない、ひたすら入れ子構造の文が延々関係代名詞使ってつながっていく
0016吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/27(日) 22:11:08.53
なんか「消去」大きめの書店でも在庫僅少だったりするんだけど部数少ないんだろうか・・・?
売れているだけだと信じたい
0021吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/29(火) 04:39:47.34
「自分の巣に砂をかけるもの」と呼ばれた
オーストリアで自分の小説を出版しないように自分で言い残したのは珍しい
全人類のうち半分には決して読まれない(体制側には絶対立たない)作家
ある意味、今の時代に広く読まれうるかは分からない気もする
1990年以前の強烈に影響の強い毒のある「文学」で、ポスト冷戦の時代にどう読まれるんだろうか?
0024吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/29(火) 20:51:03.76
「英雄広場 Heldenplatz」から(池田信雄訳)

この災いに満ちた成り行きに対いて
反対の声が上がり反対の文章が書かれないわけではない
日々反対の声は上がり
反対の文章は書かれている
しかしその
反対の声や反対の文章は
聞かれもせず読まれもしない
オーストリア人はもはやなにも聞かず何も読まない
というより彼らは破局的情勢について何を聞いても反対せず
破局的情勢について何を読んでも反対しない
オーストリア人は自国の破局的情勢に対して
完全に無関心な国民になりはてた

死ぬ数ヶ月前、ナチス併合50周年に発表され、右翼が劇場を汚物で取り囲み、名指しされた著名人や政治家が席を立ち、中止キャンペーンを張った新聞メディアは低俗ゆえに価値があるとこき下ろされる。50年前よりもウイーンにはナチスが多い、など刺激的な言葉が並ぶ。
ナチスに所属していた過去を暴かれたばかりの連邦大統領ワルトハイムは「オーストリアの人々への総侮辱」と抗議し、イェルク・ハイダーは演出家に「ろくでなしとともにウイーンを出て行け」と叫ぶ。
0026吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/30(水) 20:35:10.14
消去には、主人公であるムーラウの恋人として女流作家マリアが登場する。(150ページくらいしないと出てこないが)
「現代ドイツ語圏最大の詩人」、「同時代にドイツ語で生み出されたどんな詩より優れた詩を書いたこの世紀全体の頂点」、「偉大で、空前絶後」。「後世に残るのが君の文学なら私たちは百年たっても恥じる必要がない。」
賛否を惜しまれないこの女性は実は唯一実在の人物、インゲボルグ・バッハマンその人である。
ベルンハルトよりも5歳年長(1926年生まれ)で同じくオーストリアに生まれ、1973年に47歳で早世した。
戦後ドイツ語圏において、作品を出すたびに文学賞を総なめにし、散文を書き始めた頃にはあまりにも詩がすばらしいので詩に専念してくれ、との評価も出た作家である。
アウシュヴィッツを生き延び、アウシュヴィッツ後の詩をぶち上げたパウル・ツェラーンとの交流は没後20年を経て明らかになり、往復書簡集が発表された。
ベルンハルトとバッハマンが付き合っていたという事実はないし、小説内で書き始めている「消去」やほかの小説の原稿を読んで批評してもらった、ということはない。ベルンハルトがバッハマンに「消し去る人」「精神に不逞を働く者」と呼ばれたという事実も(おそらく)ない。
そもそも作品発表時点では既に故人。(下手すれば柳美里のモデル裁判沙汰になってもおかしくないし、現に別の小説で裁判になっている)
しかしナチス・ドイツのウィーン侵攻を喚起の渦で迎えた1938年にあって、絶対的なトラウマとして語るバッハマンは、「英雄広場」で50年がたってもヒトラーを歓迎した人々の熱狂を幻聴してしまう女性を書いたベルンハルトにとって重要な作家である。
この二人に共通するのはハプスブルグ・オーストリアとナチスの神話。
この二人を自分の精神的指導者としたエルフリード・イェリネク、ペーター・ハントケや他国ではあれ、ケルテース・イムレ(オーストリア・ハンガリー帝国!)などは自国の傷をえぐる作品を書き続ける。
オーストリア二重帝国から生まれた、エリアス・カネッティ、ヘルマン・ブロッホ、カール・クラウス、シュテファン・ツヴァイク、フーゴ・フォン・ホフマンスタール、ロベルト・ムージル、ヨーゼフ・ロートといった硬骨の作家・編集者たちの系譜
0027吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/30(水) 20:58:01.02
あなたそれだけ内容のある文章を、なぜ2ちゃんねるに書くの?凄すぎるよ。尊敬するわ。
0028吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/30(水) 22:22:31.12
>>27
大した理由もないけど、なんか上巻で満腹になっちゃう人多そうだから下巻にも面白さ、ユーモアいっぱいあるぞ、と。せっかく1巻になってくれたことだし。
好きな作家なもんで、好きになる人がいてまかりまちがって作品集でたらいいなと思って。
0029吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/30(水) 22:28:55.02
>>28
もし次スレが立つなら、あなたのレスはテンプレとしてコピペするわ。文学板にあなたみたいな人がいる事が嬉しいよ。また書いて下さいね。
0030吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/31(木) 00:26:25.36
>>29
個人的にベルンハルト熱が再燃しているからなんか面白そうなのあったら書き込みますわ
0031吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/31(木) 01:23:36.11
オーストリアこそ20世紀の隠れた文学大国。
シュニッツラー、ホフマンスタール、ブロッホ、ムージル、ロート。
その系譜の掉尾に連なるのがベルンハルト。
人間の精神の軌跡を魅力的な文体で後世に残した作家たち。
0032吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/01(金) 11:51:46.39
「東欧の想像力」にベルンハルトの項あり
自伝五部作の最終作「ある子供」を松籟社から今井敦訳で刊行予定。
0034吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/02(土) 02:29:35.11
ケルテース・イムレが死んだ。
パーキンソン病に苦しんでいることは知っていたが、存命作家で五本の指に入る好きな作家だった。
ケルテースのベルンハルト評:Bernhardは常に、自分を犠牲者と共にいることを明確に自己規定し(彼の人生の最後はユダヤ人たちと共にいた)、そして彼のインスピレーションを書いていた。
0035吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/02(土) 07:30:42.36
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2738604.html

ホロコーストを生き延び、ハンガリー人として初めてノーベル文学賞を受賞した
作家のケルテース・イムレ氏が、31日、亡くなりました。86歳でした。

1929年、ハンガリーの首都・ブダペストで生まれたイムレ氏は、14歳の時、
ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所に送られ、第2次世界大戦終結まで収容所で過ごしました。

戦後は新聞社などでの勤務を経て、ドイツ語圏の哲学書などを精力的にハンガリー語に翻訳し、
その後、自身も作家の道を選びました。

最初の長編作品『運命ではなく』をはじめ、自身の収容所体験を下敷きにした作品群が高く評価され、
2002年にハンガリー人として初めてノーベル文学賞を受賞。
その後もホロコーストからの「生還者」として、小説・評論などの執筆活動を続けました。
0036吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/09(土) 16:18:48.55
『消去』買ってしまった…
しかしこの分厚さ、暫く積読だな…
0039P ◆ZLBBb2oY8k
垢版 |
2016/04/10(日) 08:00:02.66
ごめん、正直に言うと下巻まだ読んでなくて、昨日図書館から借りてきた(笑)ちなみに上巻は持ってる。上巻は骨肉の争いを予感させるシーンで終わっていて、続きがめちゃくちゃ気になります。新装版が欲しいな。
0040P ◆ZLBBb2oY8k
垢版 |
2016/04/11(月) 00:20:15.07
主人公がガンベッティに語りかける言葉を引用してツイートしまくりたい。メンションツリーにしたい。主人公がドイツ文学などを教えている生徒の名前が「ガンベッティ」という名前だったかどうか定かではないけど。
0041P ◆ZLBBb2oY8k
垢版 |
2016/04/11(月) 00:21:56.89
>>40は「消去」の話。上巻について、読んだ人がいたら、お話したいな。下巻の感興が削がれない範囲で。
0042吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/11(月) 04:52:11.46
ベルンハルトは10年くらい前に『ふちなし帽』を買って積ん読になったままだった
先週近所の古本屋に『ウィトゲンシュタインの甥』が2000円、ブックオフに『破滅者』が1250円で売られていたので即購入した
別の古本屋には『消去』の上下巻セットがあったけどこれは8000円だったからスルーした
自宅から2km圏内の古本屋でこうも連続してベルンハルトに遭遇したとなると今が読みどきなのかもしれない
0044吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/11(月) 08:35:47.89
『石炭工場』て何であんなに高値なの?
0045吾輩は名無しである
垢版 |
2016/04/11(月) 10:23:55.75
>>44
品薄だからね。
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