>>246
黒野がきちんと説明していますよ
音楽堂の、「ここではピアノが湿気てしまうのではないか?」という言葉に答えて田部夫人がピアノに向かいます
そこで、ピアノの調律をするのが予想されることですが、とつぜんゆっくりとしたテンポでベートーヴェンを弾き始める
田部婦人はナントカ音楽大を出たような人で、求められていないのに(ひけらかすように)「完成形の楽曲を弾く」
この場面は翻れば、田部夫人がスポンサーになって演劇の打ち合わせをするところ
ところが、田部夫人はドンキホーテに出てくる公爵夫人よろしく、招待しておきながらドンキホーテを尊重せずに自分の考えを押し付けようとしてくる

ピアノ演奏に見せる鈍感さで、ダダッ、ダダッとやるからね
まだ話はそこまでいっていないと、不愉快だったんじゃないかい?

この鈍感さに過剰に反応しているのは「老人の愚行」、怒りに敏感になったコギトだからだけど、それでも「田部夫人〜公爵夫人」への反応じゃないかな