>>489
夫人は上級官吏の家で何不自由なく育った。
家事一切は下女の仕事。
上級の学校には行かなかったが、自宅で勉学を続けた。

漱石に嫁いでからは、下女も少なく、自分でやらなければいけない家事もあっただろうが、本来は夫人のやるべきことではない。
夫人の姉妹は上流社会に嫁いでいるから、家事などは終生やることなく過ごしたことだろう。

漱石の一流学者としての立場で、上級官吏の娘と結婚した。
夫人も、自分が少しでも家事をやるとは思っていなかったことだろう。