0073吾輩は名無しである
2017/09/10(日) 00:12:26.72ID:aED0EYke> 死ぬ、眠る、それだけだ。眠ることによって終止符はうてる、心の悩みにも、肉体につきまとうかずかずの苦しみにも。
> それこそ願ってもない終わりではないか。死ぬ、眠る、眠る、おそらくは夢を見る。そこだ、つまずくのは。この世のわずらいからかろうじてのがれ、永の眠りにつき、そこでどんな夢を見る?
> それがあるからためらうのだ、それを思うから苦しい人生をいつまでも長引かすのだ。(第3幕第1場)
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「そこでどんな夢を見る?」
なんという力強いセリフであろうか? なんというリアリティに溢れていることか!
先のラスコーリニコフのセリフと同じく、これが古典というものだ。これこそが言葉の力というものだ!
今「死にたい」と希求してるものさえ、踏みとどまってラスコとハムの独白に耳を貸す。
なぜなら、それは真実の声だからだ。