ドストエフスキーの作品世界では、「そもそも神など存在していない」という大疑念が
根本テーマのひとつとして提出されているではないか?

だからこそ、世界文学の金字塔として、閉じたキリスト教文化圏をはるかに超えて、
世界中で読まれ、深い感動を与え、論議され続けるている、一要因でないか?