英文学総合 3 [無断転載禁止]©2ch.net
本は読めなくても映画なら見れる。本は教養として読みたい。しかし本を読むのって骨折れるという人も多い んじゃないだろうか? その点映画は座っていればいいから楽ちん。だから映画は文学入門にはいいのかもしれない。 映画で興味を持つようになって本も次第に読めるようになる。そういうこともあるんだろうか? でも映画好きから本好きに変わることはすくないだろうな。一旦安易な方法で楽しむことを覚えたら めんどくさい活字なんて読みたくない。 活字を読んでそこからイメージを作って想像の世界に入り込めるようになるにはかなりの訓練が必要だから 映画を見ている人は「本は教養として読みたい。けれどめんどくさくて読めない」人用なのだろうな。 一日1ページづつ辞書を引きながら小説を読んでるが、けっこうおもしろい。これでも色々と発見があり 話題ができる。しかし文学を読んでいるというレベルにはまだまだ及ばない。単に英語を読んでいるだけだ。 それでもかなり楽しいのは、わかるということや段々成長しているというのが快感だからだろう。 しかし遠からずして、それに文学を味わう楽しさが加わわるはずだが、これはもう、えも言えないような ズブズブの快感になるのではあるまいか? 現代の英文の文芸評論を読んでみれば良い。 今、世界の人がどういう文学に興味を持ってるのか分かるから。 それらの作品は多分、今の日本人にとっても、多分面白い。 それはないな 向こうの人もあまり本読んでないという感想 >>27 同感。 文学うんぬんという以前に、英文を読んで解釈し、ノートに書き写し、楽しんでいる。 書き写した英文や単語などを毎日見返しているのを日課にしてる。 それだけでも、楽しい。 おれは、しがない工場労働者だけど、毎日英語を研究してるのが唯一の楽しみ。 それと、岡野浩史先生にはいろいろとお世話になった。w 素晴らしい先生です。 「ガープの世界」を読んでいると、どれだけ手で振り払おうが頭をブルブルとふるわそうが、 ガープの顔がどうしてもロビン・ウィリアムズになってしまうのだった。 「ドクトル・ジバゴ」を読んどる時も、alas, どうやってもジバゴがオマー・シャリフになってしまうのだ。 だから君たち、イメージを侵食されない為に、なるべく原作を先に読みなさいね。 それあるな 電気羊読んでたらハリソンフォードが 絶えず思い浮かんで苦笑したわ >現代の英文の文芸評論を読んでみれば良い。 なるほど。それはモチベーションを高める一つの手ではあるね。 自分の場合は作家の講演を聴くのが非常に刺激になる。読書好きの人には理解不能かもしれないが 「読む」ことは憧れではあっても難しい作業だ。中でも小説を読むのはさらに難しい。 「小説を読むくらいなら、もっと他に読むべきものがあるだろう」という思いがどこかにあって よほど波長が合ったものでないと読めない。しかし原書で読むのであれば話は違う。英語の勉強になる。w 最初はそういう不純な動機からだったけれども、暫くして自動的に回転するようになり最近はそういう 動機付けは必要なくなった。基本的にはモチベーションに頼る必要は無くなったけれども、全く種類の 異なるものに手を出すようなときには周辺に掴みどころを探してモチベーションを頼りにするという 方法は今でも取る。 直近の英語読書は; マッカラーズの「結婚式のお客さま」 ソーントン・ワイルダーの「サン・ルイ・レイの橋」 クッツェーの「恥辱」 アルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」 ハメットの「血の収穫」 偶然だがみごとにイギリスものを外しているな。 なぜかベスターはイギリス人だと思い込んでいたので、 こんなきちがいじみてワイルドな小説をブリトンが書けるとは! と驚いたのだけど、やっぱり違いました(笑) 勉強 とか わかる 目的で英語を読んだらつまらんな。イングリッシュ。 Weatherland: Writers and Artists under English Skies 文芸評論で思い出したがこれ面白そうなんだよ 天気がテーマ 「勉強」や「解る」ことがつまらんものだとすると、学校はつまらかったのだろう。 まあそれは過去のことだとしても、多分多くの仕事ではそういうことをやりつづけなくてはならない から仕事もつまらないのだろうな。とはいえ生活のためにはそういうことをやらなくてはならない だろうから、それらを除いたところで楽しみを発見する必要があるが、どうせなら面白く仕事をする方がいい。 仕事や勉強が面白いのなら遊びだって面白くできる。仕事も文学も恋愛も 同様で好きになる努力や工夫がつねに必要だ。 ディケンズのMartin Chuzzlewit読み終わったぞ。 半年以上前の話だけど。 ディケンズは素晴らしいですね。ディケンズがあれば、実はシェークスピアは 要らんのです、本当は。 ところで、みなさん、新潮文庫の完訳エリア随筆(上下巻)を復刊してくれるように 新潮社にEメぼこして下さい。古本の相場がひどい事になっています。 日本人にとっては、続エリア随筆の方が重要なのに、現在入手可能な続編は 国書刊行会の学術本(本文よりも注の方が多いと威張っている)しかないんです。 しかも、糞高いんですよ。10円ならホナニー本でも買うんだけれどね。 いいですか、英語ネイティブでない我々にとっては、正編よりも続編の方が 重要なんですよ。 英文の文芸評論を読むことの一般的なメリットは、自分の興味の幅を広げてくれることではないかな? 俺の場合は、単にとっつきやすくて面白いから。 優れた評論家の評論はすべて、現代の世界の読者に向かって語られていると見なして差し支えないはず。 バフーチンなんか最近、注目度が上がってるけど、書かれたのは主に7,80年前? (内容からしてさぞヘビーで重苦しいんだろうと、なかなか手をつけらずにいた) アーサー・ケストラーの「真昼の暗黒」(Darkness at Noon、1940)を読み終わったぞ、ごるぁ。 最後の数ページは終止符に向けて読むのがどんどんゆっくりになっていった。 まだ終わらないでくれ、しゃべりつづけてくれ!という思いと、 言葉を舐めつくしたいような気持からね。 予想をはるかに超えて、ぶち感動しました。 みんなに読んでもらいたいなあ。 ディケンズとジョージ・エリオットとハーディがいれば、あとはどうでもいい まあ、読む側の知力、胆力も求められる小説だからね、 ‘みんなに読んでもらう’というのはきっと無理な話だな。 47↑などは、作品の側からすでに‘排除’されとるわ。 The Life of Samuel Johnson をチマチマ読んでますが ここに来る人間って、レベル低すぎw 文章見て分かるわ。 やっぱり、キチンとした事書かないとダメですよ。 アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ 東大英文科のアリスって有名人気取りで上から目線で御託垂れてる女は優秀なん? V・ウルフの『夜と昼』を読んでいるが面白くなるの? 『船出』もイマイチだったが、V・ウルフで読むべきものと 読まなくてもよいものがあるのであれば教えてほしい。 意識高い系メンヘラだからな モダニズム文学史の一部として 楽しまないと 読むだけだと報われない 52みたいな「これつまらなかったけど、面白いの教えて」っていう質問ってアスペに近いと自覚してなさそうでかわいそうに思う 面白いと思えなかったなら読まなきゃいいじゃん なんでわざわざ「つまらなかったけど」読みたいのか不思議なんだよね 面白いと思えなかったら10年後に読み直せばいいと思う 他人に言われて面白さに気づくって、他人の面白がり方が気に入っただけなんじゃないかな 別に古典を面白く思えないことって恥でもなんでもないのに、[面白がれないのはもっと面白いのがあるに違いない」「これはたまたまつまらない小説だ」 「面白さ」をネット検索するような人たちってゲームを楽しむ前の攻略情報検索する世代な気がする もうとっくに「古典」を「面白いと思える」ことが教養だった時代は過ぎていて、ネットで「こう読むと面白い」なんて教えてもらっても人格陶冶にはつながらないのに なぜか、自分が面白いと思えない小説の面白さを教えてもらいたがる頭のよろしくない人が多い 今の英文学はナイポール、ラシュディ、イシグロ以外だと誰がいるの? 'To the Lighthouse'、'Orlando'、'Mrs. Dalloway'' を英語で読んだがのう; 燈台には感動したよ。心を洗われるようなリリシズムの極致。 オーランドウはあまりにも変てこな物語なのでわりと面白かったな。 ダロウェイはいみふ・・・意識の(無目的な)垂れ流し? だれかツボを教えてくれ。 ウルフの「燈台へ」は少なくとも「カラマーゾフの兄弟」よりは文学として優れていると思う。 ジョイスの「若い芸術家の肖像」はさらにもっと素晴らしい。 英国の労働者階級出身の小説家で、 1970年代に活躍していた人って誰? 作品も読んだことがないのでわからない。 昔、英文解釈の問題集に出ていたんだ。 駐日英国大使館の連中には嫌われてるらしいって解説があった。 コリン・ウィルソンのような気がするんだけれど、自信がない。 彼は長髪にしていたことがあったのかなぁ? アラサーが今若者に流行りのスノーを使ってみたw http://livedoor.blogimg.jp/yukiyukiahaha/imgs/9/3/93d27d5b.jpg すっぴんでもそれなりに写るのねースノーw 下剤嘔吐で 一か月で10キロ痩せましたおー(´∀`*)ウフフ 今は良いサプリがあるのねー イシグロで今更確認したのだが 従属節を示すカンマをつけないことが多いな YAとの違いは文体的にこの辺りも多少 あるかもな どうせあんたらウシジマくんに出てくるモブみたいになるよ 一人で寂しく牛丼食べて はふはふ って言ってる人生になるよ はふはふうまうま コンラッドのノストロモ、いいよね。ぼくも感心した。 まさに大人の男のドラマ!って感じだ。 >>60 スティーブン・ダルドリーの映画『めぐりあう時間たち』を見ると良いかも。 ヴァージニア・ウルフと『ダロウェイ夫人』をモチーフにプラスαな映画。 オマエラ、英文学はやっぱり英語で読んでんのか?英語科出身か? 英文科とか英語科の学生って趣味で英語の本読んでるのかね。 食堂とかでPBとか読んでるやつ一人も見たことないんだが。 学校の勉強だけで手一杯だったりして? PBってプライベートビーチでもプレイボーイでもなければなんだ? えっ、プレイボーイでないの?そういや、PB長いこと見てないな。 つまんねーんだよ 低能が 馬鹿には人を面白がらせるのは無理だって実感する マジレスすると今はkindleアプリとか で読むからな >>83 いやあ、句読点も打てないおまえの方がよっぽどアホに思えるのだけどなあ。 どれ、オレをちょいと笑わせて、まずはちみが低能でない証明をしてみれや。 >>85 変な句読点つけてるのおまえくらいだよ 村上春樹に恥ずかしい書き込みしてた専門学校卒の人でしょ? 131 :吾輩は名無しである:2005/11/05(土) 23:10:04 春樹は自分の本に、 サイモン&ガーファンクルの‘ボクサー'の歌詞の ‘In the clearing stands a boxer'というくだりの意味が分からないと書いているのを読んで、 池沼か、こいつは?と、専門学校出のオレでも思ったよ。 よくこれでアメリカ文学を長年原書で読み続けているとか自慢できるよなあ。 さすが、50面下げて青臭くて古臭いだけの「ライ麦畑」なんぞを 得意気に翻訳してるだけのことはあるわ。 金に困ってるわけでないなら、 必然性が希薄で安易な翻訳や読者との雑談に使うエネルギーを小説に回したらどうなのさ? ‘詩人ならば、ぐずぐず言い訳ばかりしてないで、詩の女神を脅してでも今すぐに、 詩をひねり出したまえ!'と、ゲーテも言っているぞ。 >>86 君もなんか本について語ってみ。 決してあざけったりはしないからさ(笑) >>86 その書き込みにそんなに胸を打たれたのか? 十数年間ご執心とはまったくおそれいったね。 マキューアンのNutshellを読んでるんだが 変な小説だな まず語り手がこの世のものであってこの世のものではない 神の視点の逆をついてるともいえる 文章も前二冊よりやや難しい おっ〜と危ねえ、それ今積読中で もう少ししたら読む奴だ 読み終わった。 なんかハムレットを下敷きにしてるみたいね (表紙、巻頭のブックレビューによると)。 ハムレット読んだことないから, 読んでたらもっとおもしろかったんだろうな。 あと英詩の知識もあった方が良さそう。 英文学の素養がないと単なる中途半端なミステリーって感じだな。 まあ表面的でも面白いは面白いが。 コンラッドの後期作であるThe Arrow of GoldやThe Rescue、The Roverって日本語訳無い? >>94 俺は非常に親切だから教えてやろう 国立国会図書館で検索するんだ! >>27 >>31 俺も最近、原書にチャレンジし始めたわ 一冊読めるまでは相当かかるだろうが楽しいな ギッシングを読んでるが面白いね。 あの当時のイギリスは長編以外認められなかったので、無駄に冗長な部分があるのは否めないが。 時代が時代だったらコンパクトにまとめられていただろうし、もっと評価も高かったろうな。 成長したらきっと無駄と思わなくなるに違いない と思ってたけどやっぱり無駄は無駄のまま まあそりゃそうだよな 英国の通史でもずっと無視されている 良い作品たくさんあるんだろうね その中から愛読書見つけられたらいいなあ 100年前150年前あたりだとつまらない作品が平気で残ってるな >>100 まさにリチャードソンの小説のことですね! いくら当時が暇人だらけでも、あれを正気で楽しんで読んだとは信じられん >>102 パミラは普通に面白いしな あの小説にしかない英語表現とかたくさんある 自分が面白がれないだけでつまらないとか言うのはやめてほしいわ 2chの書籍関係スレをみて 世の中には粗筋にしか興味ないやつがいると はじめて知った 吾輩は猫である も、こういう奴にいわせたら つまんねーんだろうな >>103 そんな面白いならなんで全訳されてないんですか? 後半読めたものじゃないみたいなことが解説ですら書かれてたよ てか、パミラはまだいいが あんたクラリッサを読んだ上でそんなこと言ってるのか? 失われた時を求めてやミドルマーチを何回も読んだモームでさえ とてもじゃないが読みきれないって書いてたぞ >>104 クラリッサに内容なんてねえだろ 読んだことがないなら教えてあげるが 失われた時を求めてより長いくせに、その内容の7割が内容空疎なお説教だわ そもそも漱石自体がリチャードソンは同じことダラダラ繰り返しすぎるって書いてるし 英文学者なのに恐らく読むのダル過ぎてちゃんと読んでないぞ 漱石山房にはリチャードソンはなかったし、関連する文章もほぼない パミラから好きな文章 I he and him too much: but it is his own fault if I do. 誰か翻訳してみましょう 細部のセンスを楽しむ系なら割とあるがあらすじが面白かったとかめったにないんだよな 漫画やら推理小説読めとか言われても面白いと思ったことあまりないからそういう話じゃないからな 「彼は」とか「彼に」とか使い過ぎね でもそうだとしたら彼のせい >>110 素晴らしいですね 代名詞を動詞として使った英語初めての用例だったはずです 雇い主を名前を避けて「彼」と呼び捨てにする無礼さを表現しています 他にもたくさん初出の言葉があって、OEDでも相当初出例が多かったはず 読者を飽きさせないような、新しい英語をつくり始めている作家です 小説史において数々の発明を達成している作家で、「モラルばっかり」という評判をうのみにしちゃいけません 坪内逍遥が八犬伝を「道徳の塊」と罵倒したように、教訓ばっかり書いているということが文学的非難だった時代であり、同時に教訓話が必要とされた時代です 彼の繰り出す多彩な英語は非常に素晴らしいと思いますけれども >>107 アタマの悪い馬鹿に金言をくれてやろう お前が尊敬する人間が絶賛するものは信頼すればいい お前が尊敬する人間が罵倒するものは無視するがいい 好きな人間が好きなものは面白いことが多い 好きな人間が嫌いなものはつまらないとは限らない 誰かが嫌いなものを嫌いになることよりも誰かが好きなものを好きになるほうがはるかに労力はかかるが人生は楽しい まともな人間は好きなものについて説得力のある議論をする 馬鹿は他人の罵倒を自分のものにしたがるが、そんな口真似よりも他人の賞賛を口真似するほうがどれほど自分の知識を豊かにすることか 好きな人間が好きな理由を考えて、嫌いな理由を考えることだ おまえがその理由を共有しなくてはならない理由なんてない 自分の人生を豊かにする方向に、共有する内容を選べ 否定する方向にだけ同一化して人生を矮小化している人間は、向上心のない馬鹿だと思う >>115 お前もいつも否定から入るパターンだよね 〇〇は駄目だからって定型文になってる 努力の節約したがるコンプレックスの塊 駄目出汁もだいじじゃない?コンプレックスも才能になるけど帝大コンプはないな。 クラリッサは20世紀後半から世界中で再評価されている 二組の友人同士の間に交わされる書簡の嵐はあの時代のロンドンにしかありえないスピード感を持っている 1年間で570通の手紙が、ときには丸一日かけて書かれ、投函され、読まれる 手紙は時には盗み読みされ、文体をまねて捏造されたりもする 誘惑者は本当に魅力的な人物造詣がなされていて、手紙の中で平気でうそもつくし、シェイクスピアばりの表現を使う 書く登場人物の文体はそれぞれ違って、主人公が親友に書く文章は偽りがなく、心情を書き連ねることのできる英語で書かれている 誘惑者の英語には貴族階級の言葉、特に外来語由来の硬質な言葉を使いながらも、主人公やその友人を呪う言葉に溢れている 閉じ込められて、秘密の通信をする主人公は「偽りなく、公表することをまったく恐れない」書簡を書く 陰謀をめぐらす誘惑者は伊達者の友人相手に「人前では口に出せないような」罵倒を書き、この伊達者が主人公に感化されるようになると公表を恐れ始めたりする 売春宿に閉じ込めているにもかかわらず、誘惑者はこっけいなほど主人公に下手に出る 朝食を一緒にとりませんか、ランチは一緒に、お茶を一緒にしませんか、劇場に一緒に出かけませんか、と懇願し冷淡に扱われた!といって友人に愚痴をこぼす かと思えば、「昨日わたしは食事に誘ったけれどもしつこくすることはなく、紳士的に振舞った、だから明日は彼女は親切に振舞うだろう」などといっている (私が紳士的に振舞ったのに、朝食の時間に一階に降りてこないとは何事だ!と翌日怒っている、が主人公の前では押し殺している) パミラにおける現在形のスピード感を生かしつつも、手紙を出す主体がメインは主人公と誘惑者であるとしても、さらに主人公の言葉を解釈する誘惑者や友人などが錯綜し、はるかに複雑な実験小説を書いている サスペンスとしても、いきなり閉じ込められたり、秘密の文通だったり、脱走があり、かと思えば売春宿に隠したり、更にそこから脱走したり、有名な強姦があり、さらにそこから1っか月以上主人公の手紙による状況描写がある 読書サークルにあらかじめゲラ刷りが数か月前から出回り、それに合わせて校正をし続けられた小説はとにかく細やかな機微に飛んでいて面白い あまりにも、変幻自在な文体を駆使して社交界に適したふるまいをする誘惑者と主人公を最終的に結婚させなかったことですさまじい批判を受けた理由がよくわかる 手紙を盗み読む誘惑者は、たまたま盗み読むことができなかった主人公への手紙に対して 「A line, a line for the kingdom!」とか(友人への手紙で)漏らす お前はリチャード三世か、と思いつつも、なんだか余裕あるなあ、と思ってしまう 「なんという冷酷なあの忌まわしきcreature!」と書いてある同じ手紙に、(数時間後に書き足されている場面で)「ああ、なんと甘い淑女よ!」と出てくる (監禁している女が一緒にご飯を食べることに同意しただけなのに・・・) この一年で500通以上も飛び交う「手書きの手紙」、さらにそれを盗み見て「複写して」友人の手紙に添えるようなアクロバティックな小説はほかの時代には早々生まれない 影響を受けたルソーの「新エロイーズ」には13年間で200通くらい、こっちは一日1-2通、月に50通近くが飛び交う これはロンドンの一日最大12回郵便配達されるようになった時代にしかありえないし、電信が出現する時代でもない 目と鼻の先の人にひたすら手紙を書き続ける人たちと言うのは確実にそれまで存在しなかった世界を小説に作り出している リチャードソンはロンドンの印刷業者の元締めにまでのし上がった人で、法律の半分を印刷していたような実務にたけた人だった ナポレオンやバルザックも、パミラをパロディ化したフィールディングも絶賛した小説を漱石が楽しめなかったとかはどうでもよくて、様々な観点から読み直されている作家と言える エクリチュールと事実の関係を書いた小説、小説におけるメディア論として、作者と協力する複数のauthorによって作られた小説 誤字だらけから、英語に元からあった言葉を駆使する文体、貴族の使う外来語主体の文体に口語・俗語の混じる文体を縦横無尽に使い分けるさま 細部のおもしろみ、ドイツ・ロマン派やフランス・リアリズムに至るまでの影響といい、素晴らしい傑作と言っていいと思う ネットで論文読めるようになって 大して調べても読んでも論じてもいない 論文が多いことに驚いた 秀才が何十年も勉強してコレかよって びっくりする 英文科の行方とか論文書かなくなるやつの 気持ちがよく分かったわ 書いてもしょうがない >>121 そういう論文をここで晒し上げてメッタ斬りにしてください! >>121 まず、きちんと査読付きの論文とそうでない論文は完成度が全く違うことを理解しよう 手当たり次第に探してもいい論文は見つからない 自分が興味のある範囲を集中的に探し、信頼できる研究者を探したりすること あくまで雑誌に発表された論文というのはたたき台であって、学会や研究会でブラッシュアップされる 同じインターネットに載っている論文であっても玉石混交なのはその通りだけれど、ならば玉を探さなくては きちんとした研究者だと、成果をまとめて数千円の学術書になっていて、結局それを買ってしまうことが多い 所詮無料で読めるもの、学術書のかわりにはならない でも思いもよらぬ鉱脈に出くわす可能性もたくさんあるから、絶望するのでなく有効に利用するのがいい >>123 一冊でいいから細部もよくて 構想力もある学術書教えてほしいな その言葉の基準がわかるから 自分が気に入ったらよくよく読みたい read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる