R.A.ラファティ
カトリック信仰を強力に肯定する要素と強力に否定する要素を混在させつつ、どちらにも公平であるかのように語り、なおかつ余裕を感じさせる筆致につくづく感心する。
法螺亭さんが頑張って短編全部訳してくれたらなあと思うけど、やっぱり自分でやるしかないだろう。 生きてたらトランプのことどう思ったかな。
山上の蛙にこんな一節がある。
「わたしの生まれた合衆国も、おなじように落ちぶれた」ガラマスクは悲しげにいった。「むかしは気高い国だったのに」 別にいちゃもんではないんだけど、2014年のSFマガジンラファティ特集における邦訳全短編紹介の「七日間の恐怖」は間違った情報を含んでいる。
物語内で騒動の原因となるクラレンスが作った七日用の消失器は、底をくりぬいたビールの空き缶と真ん中に穴を空けた赤色の丸いボール紙2枚でできている。
ちなみにウィリー・マッギリーが子供の頃に作ったという消失器はオートミールの空き箱と赤いクレヨンでできているので、たぶんこれとごっちゃになったと思われる。 ラファティ独特の迫力を再現するのは無理でも、底の抜けた奇抜なアイディアぐらいなら、ラファティ・アリゴリズムでおぼろげに想像できるんじゃないだろうか。
「ラファティ・アリゴリズム傑作アイディア集」みたいなものがあったら間違いなく買うんだけどなあ。 知識ジャンルと話の系譜とちんぷんかんぷん率みたいなものを選択するだけでラファティ風味のプロットが出来上がるジェネレーターを誰かが作るべき 『SFマガジン2017年8月号 スペースオペラ&ミリタリーSF特集』
『《偉大な日》明ける』(R・A・ラファティ、伊藤典夫:翻訳) 1月29日 - 深沢七郎、小説家(+ 1987年)
2月5日 - ウィリアム・S・バロウズ、小説家(+ 1997年)
3月31日 - オクタビオ・パス、詩人・評論家(+ 1998年)
4月4日 - マルグリット・デュラス、小説家(+ 1996年)
レイフェル・アロイシャス・ラファティ(Raphael Aloysius Lafferty、1914年11月7日 - 2002年3月18日)