純文学5誌総合スレ第63巻目
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純文学5誌総合スレ第62巻目
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1500452322/l50
主に「新潮」「群像」「文藝」「文學界」「すばる」に掲載された作品について語るスレです。
「早稲田文学」「三田文学」「江古田文学」「太宰賞ムック」
「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」「たべるのがおそい」掲載作品の話題も可です。
新人賞受賞作 芥川賞受賞作を各論で批評することもOKです。
文芸誌の感想は、書いても書かなくてもOKですが、あるとなお可です。
受賞作決定前の候補作の批評は普通に本人・出版社工作員のステマと見做されますから気をつけてください。
文芸誌の話題にとどまらず、新人賞選考委員の評価・クレームなどもOKです。
さらには文学のありかた、これからの文学は、そもそも文学とは? といった総論や大きなテーマも歓迎です。
応募者の小説のUPや、その感想を書いたり、推奨されていた「まだ見ぬ新人へのエール」は、荒らしが横行しているため
基本的にNGとします。
れつだん先生をはじめ、ワナビやKindle作家の話題は禁止です。
多くの人が理解しうる言葉で書き、有益な議論のできる空間にしましょう。 芥川賞候補予想
〈有力〉
今村夏子「ある夜の思い出」たべるのがおそいvol.5
高橋弘希「送り火」文學界5月号
町屋良平「しき」文藝夏号
古谷田奈月「風下の朱」早稲田文学初夏号
高山羽根子「オブジェクタム」小説トリッパー春号
谷崎由依「藁の王」 新潮6月号
北条裕子「美しい顔」群像6月
〈斜め上枠〉
松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」文學界3月号
小谷野敦「とちおとめのババロア」文學界3月号
木村紅美「羽衣子」すばる3月号
小山内恵美子「あなたの声わたしの声」すばる4月号
樺山三英「団地妻B」すばる4月号
古市憲寿「彼は本当は優しい」文學界4月号
水原涼「少年たち」文藝夏号 この候補ならやっぱり藁の王かなあ
美しい顔はこのスレに出ていたように訛りなしなのが致命的だったし送り火は題材がなあ
個人的には高橋弘希好きなんだけどいつもいつも題材が暗すぎる
高橋はこのままだと芥川賞は厳しい 実は藁の王そこまでとも思わなかったんだよな‥
面白くは読んだんだけどそんなに良かったかな
読みこめてないのか、もう一度読むか。 >>782
斜め上枠は頑張ってるけど残念な人の集まりだね
小谷野は芥川賞卒業したといってたけどどうしたのだろう
>>784
サーラレーオそんなによかったか?
おれは駄目だった 町屋さんのしきは面白くなかった。
水原さんのはまあまあ。この人せめて候補にくらいして単行本を出してあげてほしい。 松尾スズキの「もう「はい」としか言えない」は6月末に単行本が発売予定で文春が最高傑作だと推しているから候補入りの可能性は高い 松尾スズキはもう芥川賞の対象にはならない雰囲気あるけどなあ
最初にノミネートされたの2005年だぞ 円城はSFでも売れなかっただろ
芥川賞受賞後という絶好のタイミングで伊藤に乗っかってもメジャー作家にはなれなかった
受賞会見で、あと何回か候補になるだろうと思っていたという意味のことを言ってただろ
つまり芥川賞を狙って書いていたということで賞が取れたから食っていけるようになった サーラレーオ俺もだめだった
何がよかったのか教えてくれ 円城さんは売上では成功しているとは言えないだろうね
だから文壇での出世という道を選んだんじゃないかな
あの作風では「評論家うけ」「内輪受け」から抜け出せてない >>794
ほんとだ。講談社から出るね。
講談社ははぶりがいいな。
>>795
見てないけど、たべおそ掲載では短そう。 今村夏子と高橋弘希はいい作家だから無駄に候補にあげないでほしい。
受賞できるならいいが、他にいないからって候補回数の消費はいかん。 >>794
ほんとだ。ボラン懐かしいな。
書いてないな〜と思ってた時期は早稲田の大学院に行ってたんだな。
時期も時期だし、また芥川賞の候補にならないかな。
木村紅美とかも久しぶりで候補になってたし、最近の作品も悪くないと思うけど。 今村は短いほうがキレがあっていい作品だと思うけどね。
食べおそはそういう作品が多い気はする
テイスト的に >>800
まああの雑誌自体が短編しか載せられないというのはあるからな。
あみ子が一番の傑作だけど、あひるの単行本に入ってた森のシリーズ2作もなかなか
よかった。短編から中編くらいがあの空気を出すのにちょうどいいのかもしれない。 漫画雑誌が続々休刊になっているが
文芸誌はそんなに読んでる人いなさそうなのになかなか休刊にならないね。
小説現代は一年半くらい休刊してリニューアルするみたいだけど。
図書館で買ってくれるからある程度部数として確保できてるのかな。 それは最初から赤字だし
漫画の収益で文芸部門をフォローしてるようなところがあるね 漫画で大きな収益だせるのって講談社と集英社じゃん
文学界、新潮、文藝には当て嵌まらないんでは? 最近、某老舗月刊漫画誌が休刊になったってヤフートップニュースになってたな
部数は5万部だったそうだ
文芸誌なんて、群像やすばるは6000〜7000部と同人誌なみで図書館しか買わないのに潰れない 文芸春秋で役員人事大もめ 現社長は退任へ
5/31(木) 7:55配信 このスレも平和になって来たな
やっと大畑とその取り巻きが荒らすのをやめたかな 石原千秋が「美しい顔」を絶賛
なぜ絶賛しているかはよく分からん
作者が美人だって言いたいのは分かる スケベジジイどもが美しい顔を絶賛するのはわかる
美しい顔って上の指摘にあるように文化的盗用に近いと思うが
シスジェンダーの作家がLGBTQの文学を書くみたいな話
↓が参考になる
誰がクィアの物語を書くべきか?
https://i-d.vice.com/jp/article/8xeg4b/does-it-matter-who-writes-queer-stories 確かにスケベじじいっぽいな
【産経新聞文芸時評】6月号 早稲田大学教授・石原千秋 被災描くフェミニズム小説
「群像」は、作者紹介も選評も受賞作のあとに置いている。まず作品をという姿勢が、
受賞作へのリスペクトを示している。そこで、読後にパラテクスト(テクストをめぐるテクスト)として
「受賞のことば」を読むと、北条裕子は被災者ではなく、ボランティアとして被災地に赴いたことさえないという。
つまり、北条裕子はただこの大災害を見ていたのだ。だから書けたのだとわかった。
そして、北条裕子のポートレートを見てわかった。「美しい顔」なのだ。
かつて、平野謙という文芸批評家が新人作家について不用意に美人だと書いて批判を浴びたことがある。
いま、僕は北条裕子のポートレートをパラテクストとして見ている。だからわかることがある。
これは極めつけのフェミニズム小説なのだ。「北条裕子」は、何を言っても何をやってもその
「美しい顔」によって意味づけられてきたにちがいない。たとえば、悪意さえも。「北条裕子」は、
それを「美しい顔」の内側からずっと見てきた。これが、震災報道に関して言う
「なにか得体の知れない不快なもの」の正体にちがいない。これは本人さえも知らないことだろう。
それでいて、「北条裕子」のポートレートは「私を買ってください」と言ってはいないだろうか。
一人称とはそういうものだし、作家とはそういうものだ。 選考委員が褒めていたらそれに乗っかる
その程度の人間だよ石原千秋は
村上春樹が評判だと思えば「謎解きムラカミ春樹」を出す
春樹が酷評されるようになると動揺する
それが石原千秋
自分の見識などない >>つまり、北条裕子はただこの大災害を見ていたのだ。だから書けたのだとわかった。
これについて同意だわ
このスレで方言を使えだの言ってるアホには絶対に書けない小説 >>816
方言を使わないといかん小説やろ
石原のスケベ批評は意味わからんからおいとくけど
ただ見ていたことを表現したいのなら舞台を被災地にする必要全くなしやで そうじゃなくてさ、
作品のテーマが震災ではなくて、
美しい顔なんだよ www 石原は、美しい顔こそがテーマであった
と喝破した! この作品における美しい顔とは、
マスコミの求めに応じてお涙頂戴でもなんでも得意げに語る
自分の顔のことだ。
そしてそれこそが、この作品の核心部分なんだ。
そして、作者の顔写真!
そのことを、作者自身も気づいてないと。石原はそう言ってる。
見事だ! エロオヤジ! この美しい顔という作品は、
震災を語ったものじゃなく、自分を語ったものだ。
そして、この作者の人生はいつもその顔によって、
意味を与えられてきた。
その顔ですと、写真が掲げられている。
そういう作品だ。 >>822
それ全然低劣ちゃうぞ
いまの時代やとむしろ最先端や >>823
つまり上の書き込みにあったとおり完全なる震災利用やんけ 作中で主人公サナエは、
震災取材のマスコミをあたかもヒロインとしてさんざん利用してるじゃないか。
それは作者自身のスタンスだ。
震災に群がってきたものに自分を売る。
作者はサナエそのものだ。 なにも分かってないなあ。
震災文学なんかではないんだよ。
美しい顔に運命づけられた
自分の人生について語ってるんだ。 どうでもいいんだ、そんなもの。
震災は関係ない。材料だから。 必要だったのは、
群がるマスコミを利用して、
運命を切り開くそのシチュエーション。 モデルでも美しくない顔の人ってめちゃくちゃたくさんいるんだよ
モデルや芸能人事務所のウェブサイトを覗いてみるといい
それで、北条さんは悪いけど、そのなかではそれほど美しい顔ってわけではないと思う
売れていなかったのだから、そういうことなんだよ
スケベジジイは舞い上がっているみたいだけど >>831
せやからその震災利用は倫理的にどうなのかって話やで
ほんまに頭悪いな だから、この作者の本当のテーマは、
運命を狂わせる女みたいな感じなんだろ。
マレーネ・ディートリッヒみたいな感じかな。 個人的には北条さんより未映子の方が美しい顔だと思うが
あとモデルに必要なのは美しい顔ではなく美しいスタイルと個性的な顔だよ 倫理がなんだよ。
お前の書いてるのは道徳の教科書なのか? >>835
その題材は震災なくても書けたんちゃうって話やで
震災利用に倫理的な問いが発生するのは必然や 芸術はさ、まあ、文学も芸術とおもうけど、少なくとも純文は、
なんらかの美を見つけだして提示することだと思うんだよ。
そこに善悪は関係ない。
なにを美しいと考えるか。
君の話は意味がない。
少なくともアートとしてはね。 そのようなアートが免罪符になる見方は確かに古臭いですよ。
アートの名において人を傷つけまくる事件が続発してアートが何をやってもいいというわけではなくなった。
海猫沢めろんもそういう話をラジオでしていた。
純文学には倫理的な規範やポリティカルコレクトネスをインストールできない人たちがいるともいっていた。 >>824
なにが最先端なんだか
なら批判も被災者じゃなけりゃ意味ないさ
もちろん俺は作者にも批判者にもそんなものは求めないが 当事者性の軽視もさすが絶賛衰退中の時代遅れ国家日本という趣がある。 当事者であるというだけで意味をなさなくなる批判に価値があるとは思えない
何も俺は ID:6DE/FIf8のように芸術が倫理的道徳的なものの軽視を許す免罪符になるとは思っていない。いないがこの作品に対するその手の批判は過剰
これを許さないという人間は娯楽芸術問わず世の創作物の殆どが憎いだろう この美しい顔という作品に関しては、
そもそも震災文学なんぞではないんだって。
シチュエーションを借りた、
自分語りの物語。
美しい顔、それがテーマなんだ。 ID:HfO83y25 の意見には同意だけど、口が悪すぎるわ >>847
過剰?何が?
具体的に何が過剰なのか言えるか? ちなみに作者が被災者だったらなおさら訛りがないから奇妙だなとなるだけだ
被災地にセットを組んで下手なドラマを撮影しましたって喩えが本当にしっくりくる 整形ブスだろ
こういうのを美しいと言ってるようでは
審美眼がないよ 「想像ラジオ」は実際に被災者に読ませて面白いかアンケートをとった
面白いという意見が多かった
美しい顔もアンケートをとると良い
講談社が河出のような営業のフットワークがあるか分からないが まあこんだけ盛り上がるってことは話題になる作品なのかね
それも含めた狙いというのもあるだろう >>855
まあ源ちゃんが盛り上がるだろうって予測してたからねえ。
関係者もまじってるのかも。
文學界新人賞が受賞作なしだし、太宰賞は中二っぽくて話題にもなってないから
結局これしか話すことがないんじゃない。 >>855
コネ受賞なんだろう
朝吹のときとそっくり コネ連呼とワナビ連呼が消えればもうちょっとマシなスレになるのに コネクションズワールド か 世界〜 〜存在 か。戦線富国か命の投機か。 悪いけどそこまで美人かな?
みえこさんとかジニの人とかのが美人だと思う。 みえこさんは文句なしの美人だもんな
阿部和重が羨ましい
そういえば阿部和重の名前を最近聞かないな
何をやってるんだ彼は 【毎日新聞文芸時評】
5月 震災後の表現 小説の可能性示す=田中和生
マイッタ。
第六十一回群像新人賞を受賞した、北条裕子の長篇(ちょうへん)「美しい顔」(『群像』)を読んだ感想だ。
新人賞受賞作であることを忘れ、気がつくと作品に強く引き込まれて、激しく感情を揺さぶられた。
ついに二〇一一年に起きた東日本大震災を「表現」する作品が登場したと言っていい。
もちろん震災時の出来事を取り上げたり、震災後の現実を描いたりしている作品は、震災直後からいくつも書かれてきた。
しかしそれらは震災が起きたという事実を「反映」しているだけで、本質的なところで表現しているとは言えなかった。
そう感じさせる作品である。
作者自身が「受賞のことば」で「被災者ではない私が震災を題材にし、それも一人称で書いた」と証言しているが、
語り手の「私」は東日本大震災で被災した、十七歳の女子高校生である。七歳の弟「ヒロノリ」を連れて高台まで逃げた「私」は、
津波に飲み込まれる故郷を目の当たりにし、被災者となって看護師だった母の行方を探す。
いささか「私」に変わったところがあるとすれば、周囲の期待に応えるようにテレビの取材を受け、
支援物資が届かない被災地で母親との再会を信じて待つ少女という役を演じるようになることだ。
実際その役は避難所の状況を変える力をもち、だから「私」はマスコミを利用するつもりで役を演じつづける。
同時にそれは、母の行方と直面しないことを意味する。(つづく) (つづき)
十七歳の「私」なら、いかにもありそうなその自意識の劇の背後で、まだ自意識などなく母の行方を探す「ヒロノリ」、
行方不明者の捜索を手伝う母の友人などがいて、ふとしたことでその劇は破壊される。そこからはじまるのは、
震災後の被災地では幾万回とくり返されたであろう、被災者が肉親の死と直面するという過酷な劇である。
被災者ではないわたしも、その劇が過酷だとりかいしていたつもりだが、しかしそれは実感ではなかったと思い知らされた。
フィクションこそ現実にかぎりなく接近できる、という小説の起源以来の逆説を証明しているがゆえに、
震災後における小説の可能性を示す作品になっている。
マスコミがわかりやすく編集していく現実とその現実に生きる「私」の齟齬(そご)を可視化する、なにより文体が素晴らしい。 >>866
美人美人っていうからどんな美人かと思ったらほんとにタレント級の美人だな 今、評論家書評家って褒める人しかいないでしょ。
きちんとした評論できる人っているの?
同じ業界人を褒めちぎって終わり、みたいな人しかいなくない? 全然売れないから書評家が褒めるやつしかいなくなって
いまおそらく批評の質も映画批評やアニメ批評以下 >>866
これは、モデルをやってる去年のだろうけど、群像授賞式の近影とイメージが違うな。
モデルから作家のイメージに変えていっているのだろう。
https://goo.gl/images/Z61bsw 何人いるのか知らんけど、ここで必死こいて叩いてる奴らが面白いから是非とも芥川賞を取って欲しいもんだ たべおその今村夏子の短編面白かった。
やっぱり上手いね、この人。 >>875
炎上商法だったり、やたら褒めまくったり。
とにかく話題になるためには手段を選ばないんだと思うよ。
太宰賞、三島賞なんて空気になってるし、文學界新人賞は受賞作なしだし、
絶好のチャンスだと思ってるんだろう。 そんなに推してるなら芥川賞発表前に単行本化されるかな。
ジニの時みたいに。 水原涼ってもしかして候補入り濃厚なのかな。
7月末に単行本発売なんだけど。
独舞なんか全然話題にならなかったけど、本出てるし、講談社も河出みたいな感じで自転車操業的にガンガン本出す
方向に変わったのかな。まあ新人さんにとってはいいことかもしれないね。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています