たとえば農奴解放令(1861)、南北戦争(1861〜65)、インド大反乱(1857〜1859)
といった具合に資本制社会への本格的移行と身分制社会の崩壊が1860年前後に起っていて
日本の明治維新もその影響を受けている

この震源は?というとやはりヴィクトリア朝の覇権主義だろう
基本的に世界はつながっているので強大な軍事国家が登場と覇権拡大は
周辺諸国の再編成と軍事化を触発する

ドスト作品なら「悪霊」の時期で
国権拡大を主目的とする西欧化(自由化政策)によって
身分的制約の緩みと集中化が同時並行的に進んでいく
新知事でドイツ系のフォン・レンプケがピョートルに
政府の命令で締め付けもすれば緩めもするといっているのはそういうこと
知事夫人は新世代をコントロールできると己惚れていたけれど
これはその当時のロシア政府の考えでもあるわけだね