オンタイムで新作出るのを待って読んでたときは
普通のSF作家じゃなくて太宰的な反逆的なところが好きだった
それが急にSFが文学の最先端だみたいな
一瞬にして横の流れに飛び移ったところがあり
裏切られた気がした。
大江なども好きだったのは別のことで。

その後の文学的な作家としての作品は
どれも面白く感じなかった。

最近昔の大喜びしていた作品を読むと
どれもアホらしいようなものばかりで驚く。
あの頃面白かったのはフリージャズ的な
あの頃の時代と戯れてる中で面白かったのかと思った。

読者より作家の方がそうした時代の終わり
また自分の年齢的限界の中で
正しい方向転換をしたのだと思う。
私という読者とは縁切りになったけど。