やはり詩人が五人くらいは入ると思う。
鴎外、漱石、谷崎、芥川、川端よりも、
萩原朔太郎、西脇順三郎、三好達治の方が遥かに重要な文豪である。
彼らの詩によって、日本語文学は世界文学の中に安定した位置付けを
与えられた。特に、西脇の功績は極めて大きい。
ドナルド・キーンは日本語文学を見事に誤読してしまったのだが、
その誤読に世界中の文学関係者のみならず、日本の読者も引きずられ続けている。