0410吾輩は名無しである垢版 | 大砲2018/11/08(木) 19:27:30.92ID:PAzQe0Bu そうだ、彼の方へ、彼の方をさしてその人は進んで来る。顔には こじわのいっぱいある、やせた小柄な老人が、静かに喜ばしげに 笑っている。棺はもはやそこにはなかった。彼はゆうべ客人たち を集めて、談話を交換した時と同じ着物をきている。顔ぜんたい があかるい表情を帯び、眼はきらきらと輝いている。これはどう いうわけだろう。きっとこの人もふるまいに呼ばれたに相違ない、 ガリラヤのカナの婚えんに招かれたに相違ない……