『戦争と平和』を一緒に読もう！

**吾輩は名無しである** · 2019/01/18(金) 11:46:37.79

3月開始を予定しています。
当方、以前に【米川訳】で既読。
今回は【北御門訳】をメーンに、
新たに【藤沼訳】と【英訳】も参照。

先行での参加も可。

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 09:26:58.14

>>138
どういうところ？
別に本筋にかかわらないどうでもいいところだったら、どうでもいいんだけど。
どの翻訳もそんなんばっかりみたいだし。

そもそも北御門は中村白葉の誤訳がひどすぎると批判して、
それに対して米川正夫が、批判だったら誰でもできる、自分で訳してみろ
みたいなこと言ったことから翻訳を開始したということなので、
それが誤訳だらけだったら…。

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:14:16.01

たとえば、

石　⇒　右

脚　⇒　手

牡　⇒　牝

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:25:55.99

自分は速読はしない。
文章を味わいながら読んでいくから、
小さな誤訳でもイメージを膨らませるときに支障がある。

校正が十分行われなかったのではないのだろうか。

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:32:11.83

いぜん北御門、工藤、藤沼を見比べながら英語訳も参照しつつ読んだけど工藤が一番よいと感じた
北御門の方がおそらく誤訳は少ないと思うが、文章がまどろっこしくて読みづらい　
易しそうな文章の中で急に難読漢字が出てきたりする
北御門氏にとっては一番読みやすい翻訳なんだろうがぼくには読みづらかった
工藤はたまにおかしな文章があるが全体の雰囲気、感じ、こどばの使い方などはよい
意味を取りかねる部分は英語訳を参照した

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:32:29.82

藤沼貴訳もちょっと頭をひねるような、どうしてこうなるんだ？という訳が散見される
北訳が一番正確なようだ　文体とかは別にして

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:33:14.28

今回の再読後に、何年かして再々読するときには
書き込みをした【北御門訳】をメーンに
【工藤訳】と併読しようと思うっている。

【北御門訳】は翻訳者の語彙力が豊かでいい訳なんだけれどね。

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:35:56.00

完全な翻訳はないから自分にとって読みやすい翻訳をメインに、分かりづらい部分は他の翻訳などを参照しながら修正しつつ読むといいと思います

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 10:44:05.77

【藤沼訳】【望月訳】は文章が生硬だと思う。

人間って人種を問わず同じような間違いを犯す。
ロシヤ人による【英訳】が正しくて
日本人による【和訳】が間違っているとばかりは言えない。
【英訳】【和訳】が同じでも、間違っているときもある。

読んでいて意味を解しにくいときは翻訳にミスがある場合が多い。

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 16:01:19.87

>>143
単なる誤植なのでは……

**吾輩は名無しである** · 2019/05/26(日) 23:10:05.72

1回目：工藤訳
2回目：中村白葉訳
3回目：米川訳

正直言って、もうあまり読む気はしない。
テンションがだんだん下がっていくんだよね。
６０過ぎたら考えが変わるかも。

**吾輩は名無しである** · 2019/05/27(月) 09:15:55.63

>>151
白葉訳ってのは
そんなにひどい？

**吾輩は名無しである** · 2019/05/27(月) 22:12:11.92

あまりにひどすぎて吐くよー

**吾輩は名無しである** · 2019/05/28(火) 00:11:06.49

白葉っていかにも古風な名前だが米山とほぼ同年代

**吾輩は名無しである** · 2019/05/28(火) 01:14:41.34

みんな今どのくらいのところまで読み終わったの

**吾輩は名無しである** · 2019/05/28(火) 08:13:17.33

>>154
盟友みたいな感じだよね
ともにロシア文学を紹介したみたいな

**吾輩は名無しである** · 2019/05/28(火) 18:36:06.33

>>154
間違えた米川だ(´Д｀)

**吾輩は名無しである** · 2019/05/30(木) 00:18:40.09

第二巻第二章まで
ピエールがフリーメーソンに入会(儀式の様子が描かれている)
ピエールは領地に行って改革に取り組むが、あまり農民のためにはなってないようだ

ボリスが要領よく出世していく様子が面白い

デニーソフは軍の食糧を奪い取った件で罰せられそう

**吾輩は名無しである** · 2019/05/30(木) 12:27:08.46

ボリスとピエール妻が急接近(新潮文庫p177)
浮気？
ある本にはピエール妻を「無知で破廉恥な淫蕩女」と書いてあるが、ピエールも相当なダメ男のように描かれていて、あまり同情できな

**吾輩は名無しである** · 2019/05/30(木) 14:53:23.08

一方日本ではポリスがピエール瀧に急接近

**吾輩は名無しである** · 2019/05/31(金) 01:50:53.78

フランスの小説は青年が人妻に恋して～みたいな話ばかりだから、影響もあるのかも

**吾輩は名無しである** · 2019/06/02(日) 10:15:01.25

札幌市中央区。
居間から南の空を眺めている。
雲が西から東に流れている。
人口200万人弱のうち、
何人が『戦争と平和』を読破したのだろうか。
2000人いるかな？
ことしの札幌は暑くて、5月はじめから冷房を入れている。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/02(日) 10:20:08.15

「脚」を「手」とするのは誤植ではないよね。

「脚」とすべきを「足」としているのも感心しない。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/02(日) 10:25:39.12

就寝前の2時間を読書に充てている。
【北御門訳】を【米川訳】【藤沼訳】と比較して、
相違箇所を【英訳】にあたってみる。
そのあと、【北御門訳】をもう一度読む。
名翻訳と思える文章のときは、
酔っぱらったような感覚になる。
お茶で酔う感じかな。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/02(日) 10:26:01.95

就寝前の2時間を読書に充てている。
【北御門訳】を【米川訳】【藤沼訳】と比較して、
相違箇所を【英訳】にあたってみる。
そのあと、【北御門訳】をもう一度読む。
名翻訳と思える文章のときは、
酔っぱらったような感覚になる。
お茶で酔う感じかな。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/02(日) 10:46:23.58

>>161
当時の欧州では青年の気軽なロマンスの相手は人妻
なぜなら未婚の女に下手に接近すると責任とらなければならないから

もちろんのめり込んだらアカンし夫の考え次第では夫にバレたらアカンので上手くやらんといかん

**吾輩は名無しである** · 2019/06/02(日) 17:45:47.90

女性は結婚してから恋愛の自由が得られた

**吾輩は名無しである** · 2019/06/05(水) 23:51:50.43

第二巻読了
アンドレイとナターシャの婚約から破局が中盤の山場でした
戦争とはあまり関係もないけど…

第三巻からはまた戦争シーンが増えるようだ

**吾輩は名無しである** · 2019/06/06(木) 09:10:45.06

【ロシヤ語原文】

И 　разве 　я 　не 　вижу,

что 　этот　 дурень 　смотрит 　только　 на　 Бурьенку

(надо　 ее　 прогнать)　!

**吾輩は名無しである** · 2019/06/06(木) 12:41:48.52

【英訳】

As if I don't see that this fool is only looking at Bourrienka

(she must be thrown out）!

**吾輩は名無しである** · 2019/06/06(木) 12:50:28.69

【米川訳】

それにあのばか者め、

ただブリエンカ(ブリエンヌの語尾をロシヤ式に変えて侮辱の感じを帯びさせたもの)ばかり見てるのが、

わしの目に入らんと思ってるのか！

(あの女は追い出してしまわなくちゃならん。)

**吾輩は名無しである** · 2019/06/07(金) 08:54:05.15

【北御門訳】

それにあの馬鹿男がただブリエンヌばかり見ていたのが

わしにわからんとでも思うのか？

(あの女は追い出してやらねば)

【藤沼訳】

それに、おれの目に入らんとでも思うのか、

あのあほうがブリエンヌのやつばっかり見てるのが

(あの女は追い出してやらんとな)！

**吾輩は名無しである** · 2019/06/07(金) 08:59:43.47

【英訳】に「訳注」なし。

【北御門訳】は「人名表記」が原文主義なんだけれど、
この箇所はどうしたものか？

【木村浩訳】は徹底した「人名表記原文主義」で好きだ。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/07(金) 12:29:23.58

>>171
何章でしたっけ？(読んだような気もするけど)

**吾輩は名無しである** · 2019/06/07(金) 20:15:38.32

トルストイほど翻訳に恵まれた作家がいるだろうか、いやない

**吾輩は名無しである** · 2019/06/07(金) 20:52:58.25

>>174

【米川訳】【藤沼訳】
第1部第3篇第5章

【北御門訳】
第3篇第5章

**吾輩は名無しである** · 2019/06/07(金) 20:56:02.71

『アンナ・カレーニナ』の再読

【木村浩訳】と【北御門訳】の併読が楽しみだ。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/08(土) 14:56:56.46

>>175
ほーぅ

**吾輩は名無しである** · 2019/06/08(土) 22:32:02.16

第二巻の最後のところ(第5部20章)、ナターシャの誘拐が失敗に終わり、ピエールがアナトーリに諭す場面で「遊ぶなら、ぼくの妻(＝アナトーリの妹)のような女を相手にしたまえ」というのが面白い

今のところ、妻が浮気してるという決定的なものは出てないと思うんだけど

**吾輩は名無しである** · 2019/06/09(日) 06:42:38.54

>>179
実際アナトーリはエレンと兄妹ながらデキてると噂あったことを思うと二重の皮肉なんやろね

**吾輩は名無しである** · 2019/06/11(火) 15:34:01.86

トルストイ（青空文庫での公開中作品：2点）
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person361.html

**吾輩は名無しである** · 2019/06/12(水) 08:59:36.87

【ロシヤ語原文】

Ах 　вы, полотеры　 проклятые!

**吾輩は名無しである** · 2019/06/12(水) 09:01:09.30

岩波のポケット版じゃダメだな。

消費税うｐ前に研究社の露和辞典買おうかな。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/13(木) 08:51:53.96

【英訳】

Ah, you cursed floor-scrubbers!

**吾輩は名無しである** · 2019/06/13(木) 12:45:19.45

第7章は変な訳が多い。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/13(木) 15:35:18.06

今アンナカレーニナを木村訳と中村白葉訳を見比べながら読んでまーす
やっぱり木村訳の方が読みいいかな？　人の名前は簡略化してあることが多い

**吾輩は名無しである** · 2019/06/13(木) 23:33:24.45

第三巻約半分読了(第二部20章まで)　戦争の描写が多い
フランス軍が迫る中、逃げ遅れた公爵令嬢マリヤをロストフが助ける、というのがメイン

2人のきょうだい(アンドレイ、ナターシャ)が婚約してるのに
初対面なのかい？とびっくり

**吾輩は名無しである** · 2019/06/13(木) 23:35:26.91

マリヤがブサイク設定なのは何故だ
兄のアンドレイはカッコいい設定なのに

**吾輩は名無しである** · 2019/06/14(金) 18:38:11.37

妹は老公爵に似たんだろう。
若公爵は母親似なんだと思う。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/14(金) 18:40:39.69

老公爵は娘を可愛がっているし。
人格も似ているからだろうね。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/14(金) 21:40:49.47

>>188
中身がカッコイイだけでは？
背が低いし

**吾輩は名無しである** · 2019/06/15(土) 08:02:07.33

第1篇第4章にある。

「ボルコンスキイ公爵はそう丈の高くない、
眉目秀麗で取っつきにくい表情をした、
非常にハンサムな青年であった。」

**吾輩は名無しである** · 2019/06/15(土) 14:51:32.42

兄弟姉妹で顔が似てても美形と残念になることはあるよね

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 08:22:43.84

>>192
工藤訳は
背丈のあまり高くない、端正すぎて冷たいような顔だちの、水もしたたるような貴公子だった

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 08:35:23.55

公爵令嬢マリヤは悲しそうなおびえきった表情で自分の部屋へもどってきた。この表情はめったに彼女の顔から消えることがなく、その美しくない病的な顔をよけいに醜いものにしているのだった
第1巻第1部第22章

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 08:38:43.25

これでみると、田舎にこもり、偏屈で癇癪持ちの公爵と暮らしていたせいで、さえない容姿になっていたってことかな？

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 12:12:39.79

【米川訳】第1部第1篇第3章

ボルコンスキイ公爵はあまり背の大きくない、きわめて美しい青年であったが、
顔の表情はこっちりと固まって、かさかさしていた。

【北御門訳】第1編第4章

ボルコンスキイ公爵はそう丈の高くない、眉目秀麗で取っつきにくい表情をした、
非常にハンサムな青年であった。

【藤沼訳】第1部第1篇第3章

アンドレイは背が低く、冷やかで目鼻立ちのはっきりした、
実に美しい青年だった。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 12:21:50.51

【英訳】

Prince Bolkonsky was of medium height,

a rather handsome young man with well-defined and dry features.

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 12:29:14.21

※　【北御門訳】の章分けは【米川訳】【藤沼訳】【英訳】と異なる。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 12:41:17.51

美貌が必ずしも幸福を招くとは限らないということだよね。
マリヤは立派な男と結ばれるわけだから。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 13:18:56.82

ポルコンスキイ公爵は背丈こそ高くはないが、
非常に美しい青年で、端正な冷たい顔立ちをしていた。
原卓也訳

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 13:32:05.92

使用している【英訳】は

Larissa Volokhonsky, Richard Pevear訳の

Leo Tolstoy“War and Peace”(Vintage Classics）2009/8/6

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 13:35:16.63

【原卓也訳】はいいね！
いちばんいい！

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 13:44:05.57

>>27
【原卓也訳】　中公世界の文学　新集 p10-11
このお話をぜひまとめてください、そしたらわたしはもう永遠にあなたの忠実な奴隷になりますから。
うちの領地の村長がいつも報告書に書いてよこす言葉をかりるなら、あなたの土隷にね
しかし、そのお嬢さんなら家柄もいいし、資産もおありになる。わたしに必要なものは、すべてそろっているというわけですからね。

※土に傍点

>>35
【原卓也訳】　中公世界の文学　新集　p12
ボルコンスキイ公爵の若婦人は金色の刺繍をあしらったビロードのバッグに、
やりかけの手芸を入れてやってきた。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 13:48:59.69

>>204

巧い意訳だね！
「土」を用いるとは実に上手い！

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 14:06:46.04

>>41-43
【原卓也訳】　中公世界の文学　新集 p33
公爵夫人が入ってきた。彼女はもう別のホームドレスに着替えていたが、
これも同じようにエレガントな真新しいものだった。

>>47-48
【原卓也訳】　中公世界の文学　新集 p37
ナプキンから銀製品、陶器、クリスタルの食器にいたるまで、
すべてが、若夫婦の家庭によく見られる、一種特別な真新しさの陰影をおびていた。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/16(日) 14:28:16.39

>>89-90,92-93
【原卓也訳】　中公世界の文学　新集 p177
羽布団の上に、乳飲み子を抱いた女と、老婆と、
真っ赤な頬をした健康そうな若いドイツ娘とが坐っていた。

>>94-95
【原卓也訳】　中公世界の文学　新集 p182
どれも同じようでいながらさまざまな顔をそろえた全中隊が

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 21:57:28.84

第1部第3篇第8章

【米川訳】

これらの恐ろしい耳を聾するような声の響きに包まれ、
四辺形のまま化石したようにじっと動かぬ大集団の前を、
鷹揚にかっこうよく、そして、なによりも驚嘆すべきことには、
自由に身をこなしながら、数百人の幕僚たちが騎馬で進んだ。

【北御門訳】
こうした凄まじい、耳を聾せんばかりの大音響の中、
化石したようにじーっと動かぬ四辺形の大集団の前を、
数百人の騎馬の扈従が悠々と、それでも整然と、
そして何よりも落ち着き払って進み、
その先頭に二人の皇帝が馬を進めていた。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:00:23.70

【藤沼訳】

こうした声のおそろしい、耳をつんざくような響きのもと、
自分たちが作っている方形のなかで、まるで化石になったように、
じっと動かずにいる部隊のいくつもの塊のあいだを、
乱雑に、左右が不揃いな形で、なによりもまず、のんびりと、
数百人の馬に乗ったお付きの者たちが進み、
その先頭に二人の人間―両皇帝がいた。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:01:43.53

【英訳】

To the terrible, deafening sound of these voices, amidst the masses of troops,motionless,

as if petrified in their rectangles, the hundreds of horsemen of the suite moved casually,

asymmetrically, and, above all, freely, and in front of them two men―the emperors.

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:03:15.79

　　　　↑
　原卓也の人、どうなってる？

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:07:55.15

【米】
「鷹揚にかっこうよく、そして、なによりも驚嘆すべきことには、自由に身をこなしながら、」

【北】
「悠々と、それでも整然と、そして何よりも落ち着き払って進み、」

【藤】
「乱雑に、左右が不揃いな形で、なによりもまず、のんびりと、
数百人の馬に乗ったお付きの者たちが進み、」

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:11:21.36

【英訳】に近いのは【藤沼訳】

【藤沼訳】がいちばんいい。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:14:23.75

【原卓也訳】　中公新集世界の文学　 p313
それぞれの四角な隊形の中で化石したように身じろぎもせぬ軍団の間を、
耳を聾するすさまじいこれらの喚声を聞きながら、
数百人の騎馬の幕僚は、無造作ではあるが整然と、
そしてなによりも、のびのびと進んでゆき、先頭には二人の皇帝が馬を進めていた。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 22:36:54.93

>>84 の箇所を読んだとき思い出したのは
ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』

主人公アベルを育ててくれた猟師の娘(姉として育てられた)が
「ポーランド・ソ連戦争」で
ポーランドに侵攻してきた露助の兵士に輪姦される場面。
アベルは助けようとするが殴られて気が遠くなりながらも、
姉を犯す兵士を1人、2人……と数える。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:05:29.46

マリヤもレイープされそうなところを助けられて良かったな

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:12:17.17

【工藤精一郎訳】　新潮文庫 p470
これらの声の天地をゆるがすかとばかりの恐ろしい雄叫びにつつまれて、
四角の隊形に凝固したかのような不動の各部隊のまえを、
二人の皇帝を先頭に、数百名の随員の騎馬姿が、
無造作ではあるが均斉のとれた隊形を保ちながら、
そして何よりものびやかに、進んでいった。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:12:36.42

>>212
工藤訳
無造作ではあるが均斉のとれた隊形を保ちながら、そして何よりものびやかに、進んでいった。p570

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:14:03.75

かぶった

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:14:55.47

かぶった
均斉や、整然だと明らかに誤訳か
幕僚と随員も結構差があるな

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:18:53.11

>>46
遅レスだがこれは納得できる

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:33:10.74

描写としては方形にじっと固まった兵士と、
乱雑で左右不揃いな皇帝とお付きの者達ののびのびとした行進を対照させるシーンか
効果的には均斉や整然だとちょっと薄れてしまうな

**吾輩は名無しである** · 2019/06/18(火) 23:39:24.98

それだと藤沼訳の、のんびりも微妙にニュアンス違うのか

**吾輩は名無しである** · 2019/06/19(水) 07:25:03.65

「無秩序のようではあるが自律性がある」ということかな。
アメーバとか粘菌のような活動。

【英訳】の翻訳者 Larissa Volokhonsky は
ロシヤ語を正確に英語に置き換えるから理解に役立つ。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/20(木) 01:00:33.61

第三巻読了
ピエール大活躍だが…
義勇軍とはぐれて戦場を一人ウロウロするピエール
ナポレオンを暗殺しようとするがナポレオンがどこにいるのかもわからず、モスクワをウロウロするピエール

**吾輩は名無しである** · 2019/06/20(木) 22:37:50.26

レフ・トルストイ
皇帝ナポレオンをバカにし過ぎ
ドイツ人もバカにし過ぎ

学術 · 2019/06/22(土) 17:00:20.88

地球の先輩だけどマラルメの方がおすすめだ。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/22(土) 19:14:57.57

第四巻まで来た
第一章エレンいきなり死亡(ドラマでいうとナレ死)
ピエールは生き伸びた
アンドレイが死んでしまったぁぁ(;_;)/~~~

**吾輩は名無しである** · 2019/06/22(土) 21:02:35.31

>>226
ナポレオンを支持する貴族がいたり、フランスかぶれのロシア社会の様子も書かれていて面白い
ドイツの扱いはちょっと軽い感じ

**吾輩は名無しである** · 2019/06/22(土) 21:06:59.49

新潮文庫の解説によると登場人物559人と書いてあるけど、どういうカウントしたんだろ
ピエールの目の前で処刑された5人は入ってるだろうけど
>>91
の馬車に乗ってた3人？の女も含むのか

**吾輩は名無しである** · 2019/06/23(日) 14:29:41.56

【北御門訳】誤訳だか誤植だかが多すぎる。
「将官」を「将校」と間違えて「会話文」もタメ口にしている。

仕事が忙しくて、この1週間本を開くことができなかった。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/23(日) 14:33:39.21

レフ・トルストイ『復活』の
Larissa Volokhonsky による【英訳】はないんだよね。
いつになったら出るのだろうか？

**吾輩は名無しである** · 2019/06/23(日) 14:38:47.84

レフ・トルストイはクトゥーゾフを持ち上げ過ぎ！

デブのスケベ爺ｗ
典型的な露助男だ。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/23(日) 17:53:17.65

どっちかというと落としてないか？

**吾輩は名無しである** · 2019/06/23(日) 22:15:58.35

アレクサンドル皇帝の目の色は「碧い」のか？　「灰色」なのか？

第3編第15章
【北御門訳】
しかしその美しい灰色の眼には依然として、……

第3編第10章
【北御門訳】
……、とにかく彼はその碧い眼で……

**吾輩は名無しである** · 2019/06/23(日) 23:18:30.07

オーストリア皇帝フランツⅡもドスケベ絶倫男だったｗ

**吾輩は名無しである** · 2019/06/24(月) 08:10:10.09

第3篇第15章

【米川訳】
ちょうど、あけはなした窓から新鮮な野の空気が、ふいに息苦しい部屋へ匂いくるように、
いま駈けてきたこの華々しい青年の群れから、青春と精力と成功の確信が、
クトゥーゾフの陰気な司令部へ流れこむのであった。

【北御門訳】
ちょうど開け放した窓から不意に新鮮な野の空気が息苦しい部屋の中へ薫ってくるように、
いま馬で駆けつけてきた華やかな若者たちの姿から、
若さと精力と成功に対する確信の気分が陰気なクトゥゾフの司令部へ流れ込んできた。

【藤沼訳】
まるで開け放した窓から急に、新鮮な野外の空気が、息苦しい部屋のなかに吹き込んだように、
駆けつけて来たこの颯爽たる若者たちから、若さと、活気と、勝利の信念が、
陰気なクトゥーゾフの本営に吹き込んだ。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/24(月) 08:11:49.20

どの訳文がお好き？

**吾輩は名無しである** · 2019/06/24(月) 08:11:49.67

どの訳文がお好き？

**吾輩は名無しである** · 2019/06/24(月) 09:42:51.41

【原卓也訳】　中公新集世界の文学 p351
開け放した窓から蒸し暑い室内へふいにすがすがしい野の風が吹きこんだかのように、
馬をとばしてきた華やかなこの青年たちから、
若さとエネルギーと、成功の確信とがクトゥーゾフの陰気な司令部に吹きつけた。

【工藤精一郎訳】　新潮文庫 p526
さながら開け放された窓から、ふいに息苦しい室内へ香り高いさわやかな野の空気が流れこんできたように、
この馬をとばしてきた絢爛たる若武者たちから、若さと、活力と、勝利への確信とが、沈滞したクトゥーゾフ司令部に吹きこまれた。

**吾輩は名無しである** · 2019/06/24(月) 09:51:46.91

As fresh air from the fields suddenly breathes through an open window into a stuffy room,
so youth, energy, and certainty of success breathed upon Kutu-zov's cheerless staff as these brilliant young men galloped up.

Richard Pevear and Larissa Volokhonsky