【静かなる】ミハイル・ショーロホフ【ドン】
今や翻訳が出版されてないから、読んでいる人がいない
だからここに書き込む人もいない
スレ立てした人間がまず書くべきなのに、書いていない
どうするんだ、このスレ? >>1
早く小説の内容について書けよ
誰も書かないじゃないか
なぜこんなスレを作ったんだ? 桑原武夫の『文学入門』で必読書50冊に選ばれてたのに絶版か。
ケラーの『緑のハインリヒ』とか、マルローの『人間の条件』とかもそうだけど。
「時の試練」てホントに残酷だよな。 1984年は小説「静かなるドン」作者、ミハイル・ショーロホフが亡くなった年
2012年は漫画「静かなるドン」が完結した年
【1984】昭和59年vs平成24年【2012】
http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/mukashi/1570215905/ もう出ないんじゃない…改版も新訳もなさそう。
長い小説はいま商売にならないよね。それにショーロホフなんて今の日本では誰も知らない。 ショーロホフはソビエト共産党の御用作家
ソビエトが消えた今ではその小説も消え去る運命 タラス・ブーリバは、ロシアの小説家ニコライ・ゴーゴリが1835年に発表した中編小説。
『隊長ブーリバ』とも。ウクライナの歴史を題材としており、コサックの連隊長タラス・ブーリバと2人の息子たちの戦いと死を描く
南ロシアの勇猛なコサック隊長ブーリバと、二人の息子たちの情愛や、次男アンドリイと敵方ポーランド貴族の令嬢との、死を賭した恋を描く勇壮なロマン。
タラス・ブーリバ:レオシュ・ヤナーチェクが1918年に作曲した管弦楽曲。
1962年製作/アメリカ。J・リー・トンプソンが監督した文芸スペクタクル
多くの種族が大草原ウクライナを手に入れようとして4千年にわたって戦い、きえていった16世紀。ポーランド軍とトルコ軍の戦いの時
、優勢なトルコ軍は突如側面攻撃したコサック軍のため全滅した。
ポーランド軍司令官グリゴリー王子はコサックの隊長ブーリバ(ユル・ブリンナー)や首領たちに「ウクライナ平原に住ませる」と約束したのを破り、計略にかけようとした
「暴れ豪右衛門」1966年日本映画 監督・稲垣浩
隊長ブーリバ”を原案
単純な悲恋に人海戦術の戦闘場面を交えるのが主眼だったハリウッド版より原作の主題に近いが、些か観念的に過ぎて感極まるというところまでは行かない。
主人公は「七人の侍」の菊千代が年を食ってそのまま郷士になったような人物で、彼らの生活描写や台詞も黒澤明風で時々苦笑してしまう この原作は一九二八年、作者二十一歳の時から筆をおこされ、人間的成長とともに書き進められて、十余年後に完成された。ドン河流域のコサックの民族叙事詩のなかに、社会主義の時代における個人主義の悲劇が追求され、現実の多面性が、大河小説の流れのうちにとらえられる。脚色と監督は「若き親衛隊」のセルゲイ・ゲラシーモフ、撮影はウラジミール・ラポポルト。音楽はユーリー・レヴィティンである。原作の舞台となっているウクライナの小村に、コサックの集落が復元され、五カ月にわたる大々的現地撮影が行われ、スタジオや、レニングラードでの革命のシーンにも、周到な準備と日数が費やされている 野蛮でエキゾチックなコサック像は主に、コサック外部の視点から見られ
たコサック像だということである。プーシキンの『大尉の娘』やトルストイの『コサック』
などで描かれるコサックは、ロシア貴族の目に映るコサックであり、バーベリの『騎兵隊』
のコサックは、インテリのユダヤ人から見られたコサックである。これら外部の観察者が
一定の内面をもった小説的な主人公であるのに対し、観察されるコサックの側は、読み取
られうる内面を必要としない対象となっていると言えるだろう。ゴーゴリの『タラス・ブー
リバ』には観察する外的視点は登場人物や語り手としては現れず、主人公はコサック自身
であるが、彼らは基本的に内面をもたず(アンドリイの恋愛の場面に若干見られるかもし
れないが)、豪胆で残虐というコサック・イメージから生まれ、またそれを新たに生み出し
もする、完結した叙事詩的登場人物である。
ショーロホフは『静かなドン』英語版への端書において、「イギリスでこの小説が『エキ
ゾチックな』作品だと受けとめられていることに幾分当惑している」と記した。そして現
実が「残酷に」描かれているとしても、それは粉飾でも「残酷なロシア人気質」によるも
のでものなく、革命と戦争が引き起こした生と人間心理なのだと強調する。9
また代表的
なショーロホフ研究者であるヘルマン・エルモラーエフは、『タラス・ブーリバ』と『静か
なドン』を比べ、前者がコサックの「慣習的イメージ」を提示し、「遠い過去を理想化する」
叙事詩であるのに対し、「『静かなドン』は現代の生をまったくリアリスティックに表象す
る」と述べる。さらにエルモラーエフは、コサックに対して外在的な思想を介入させるト
ルストイの『コサック』との比較も行い、「ショーロホフはインサイダーとして、コサック
の生そのままの姿に焦点を当てる」と言う 10 つまり『静かなドン』のコサックは、外部
のまなざしによって生み出されたエキゾチックな対象でも、高尚に様式化された形象でも
なく、ありのままの姿としてコサック共同体の内側から描かれているということだ。11
しかし言うまでもなく、インサイダーとして(つまり自らを)ありのままに描いたり語っ
たりするということには根本的な矛盾がある。己を観察するためには己の外部に立つ必要
があるし、己について語るためには、言語という他者と共有される外在的なものに従う必
要があるだろう。だがこのような矛盾の生起こそが主体化という出来事なのであって、そ
れはコサック・アイデンティティの創出される場においても見て取ることができる。
コサックが自らの属する集団について語るためには、自らが一旦その集団の内部にいる
というポジションを放棄し、より普遍的な秩序を通過していなければならない カレワラ 上 フィンランド 叙事詩 (岩波文庫)
カレワラは、フィンランド各地でカンテレ(竪琴)に乗せて歌い継がれてきた大民族叙事詩
豊富な暗喩がちりばめられ、本文中いたるところに晴朗な想像力の自在な展開がみられる
フィンランド東部での口承民話の収集を行い、これを1835年に『カレワラ』(古カレワラ)として出版した。その後さらに調査範囲を広げて新たな資料を加え、
1849年2月28日に『カレワラ』を発刊した。このカレワラの出版は、ロシアに支配されていたフィンランド人のナショナリズムを刺激し、1917年に独立を達成する原動力の一つとなった。
カレリアはフィンランド人にとっては精神的な故郷ともいわれる。国民的な叙事詩「カレワラ」は19世紀半ばにカレリア各地に残っていたフィン人の伝承や歌謡をもとにエリアス・リョンロートによって編まれたもので、
作曲家ジャン・シベリウスの交響詩「フィンランディア」もカレリアの原風景からその着想を得たものだといわれている。なお、シベリウスの作品には、劇付随音楽及びそれから派生した序曲・組曲として「カレリア」を題名に持つ作品もある。 第7回 渡辺淳一文学賞 第35回山本周五郎賞候補第43回吉川英治文学新人賞候補
灼熱。。。葉真中顕
沖縄生まれの勇と、日系二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠いブラジルで出会った二人は、かけがえのない友となるが……。第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し
、多数の死者を出した「勝ち負け抗争」。共に助け合ってきた人々を駆り立てた熱の正体とは。分断が加速する現代に問う、圧倒的巨篇
明治から昭和にかけ、貧しかった日本は、過剰人口を輸出します。当初はアメリカに移民を送り出すのですが、「黄禍論」が台頭。日本人の移民が不可能になります。そこで次に狙ったのが、南米とりわけブラジルでした。
農家の長男は家を継ぎますが、次男や三男は故郷を出なければならない。どうせなら異国で一旗揚げたい。こうした人たちが、日本政府の国策に乗ってブラジルに渡りました。ブラジルのコーヒー農園で働けば、すぐに故郷に錦を飾れると聞かされていたのですが、
そこに待っていたのは、奴隷同然の苛酷な労働でした。夢を抱いて移住した人たちは、苛酷な現実を前にして、「日本に裏切られた」「日本に捨てられた」と恨むようになります
しかし、現地のブラジルでも日本人に対する排斥意識が高まり、「ジャポネース」と呼ばれて差別されるようになると、次第に自分たちが日本人であるという意識が強まります。
さらに日本が連合国を相手に戦争を始めると、人々は見事に帝国臣民になっていきます。日本国内の人々にまして、精神の上で大日本帝国の臣民になり、日の丸を掲げ、教育勅語を暗唱。天皇の御真影を飾るようになるのです。
こういう人々の心の動きは、「遠隔地ナショナリズム」と呼ばれます
-------------------------------------------------------------------------------- 第23回大宅壮一ノンフィクション賞、第5回新潮学芸賞受賞作。
日本の陰謀―ハワイオアフ島大ストライキの光と影
ドウス 昌代【著】
1920年、ハワイできび畑労働に従事していた日本移民が一斉に立ち上った増給ストライキと、その渦中で起きた会社側通訳・坂巻銃三郎宅爆破事件。忘れられていた二つの事件が突如スト指導者の大量検挙事件に変貌した裏には何があったのか。手に汗にぎる裁判劇と真珠湾にいたる時代の前夜を克明に描ききった傑作ノンフィクション
ハワイ移民史。日本人からさらに低賃金の中国人に乗り換えようとするハワイ糖業者、黒人を使うルイジアナキビ糖業者、メキシコ人を使うカリフォルニアビート糖業者(全て白人)の露骨な利害と力関係で移民政策が左右されていく過程が生臭すぎて失笑を禁じ得ない。それも自由と民主主義の国らしく民主的かつ合理的な屁理屈を色々こじつけながら。 進歩史観
唯物史観では未来に最終形態である共産制を設置し、現在の社会をそこに向かう途中の
一時的な段階であると解釈する。西欧ではキリスト教の終末思想に端を発し、18、19世紀の啓蒙時代に広く唱えられた。
一般に一つの目標に向かう定向進化を唱える点でダーウィンらが唱えた生物種の進化などとは性格を異にする
シュペングラー、進歩歩史観を批判した
アメリカ合衆国、ロシア(ソ連)といった非ヨーロッパ勢力の台頭を受けて書かれた主著『西洋の没落』は、
直線的な考え方である当時のヨーロッパ中心史観・文明観を痛烈に批判したもので、その影響は哲学・歴史学・文化学、芸術など多方面に及んだ ロシアのウクライナ侵攻についてどう見ていますか。
ジム・ロジャーズ氏:戦争は誰にとっても良いものではありません。戦争はロシアやプーチン大統領も含めて誰の役にも立っておらず、
インフレや資源不足、高金利をもたらして経済を混乱させています。とにかく誰も得をしない戦争です。
市場自体がもうすぐ落ち着いたとしても、この戦争は世界に大きなダメージを残すでしょう。
プーチン大統領については。
ロジャーズ氏:前提として、私はどんな戦争も好みません。プーチン大統領は、今回の戦争はやむを得ず引き起こされたと考えているようですが、ウクライナはそう考えていませんよね。
どんな戦争にも二面性がありますが、私は戦争を全力で止めることを支持します。戦争は、絶対に誰にとっても良いものではありませんから。
今回の戦争に対してもかなり悲観的に見ているということですね。
ロジャーズ氏:私は、戦争勃発前から世界に対して悲観的です。世界経済は常にインフレや高金利などの未解決問題を抱えていて、戦争に関係なくこれらの問題は解決されるべきです。
この状況を踏まえれば、今後起こりうる世界規模の経済危機がどんな大惨事を招くかは想像できます。決して脅しているわけではありません。ただ事実を述べているまでです。
現行のインフレは長期にわたって続くと思いますか。
ロジャーズ氏:長期の定義によりますが、インフレは少なくとも今後数年間は続くでしょう。現在ほど紙幣が刷られた時代はかつてなかった。
日本でも米国でも際限なくお金が刷られています。紙幣が大量に刷られればインフレが続くことは歴史が証明しています。 米国民として、バイデン大統領の対ロシア戦略は正しいと思いますか。
ロジャーズ氏:バイデン大統領は直接的な戦争からは距離を置いてはいますが、ウクライナ軍のための兵器に大金を投入しています。私が望むのは、膠着状態への介入ではなく、その状態からの脱却です。プーチン大統領とバイデン大統領がお互いにこの状態をどう脱するのかを考える機会があればいいかと考えます。
米国のロシアへの経済制裁をどう見ていますか。
ロジャーズ氏:まず、様々な研究によれば多くの経済制裁は効果がありません。効果があるのはせいぜい1週間程度でしょう。さらに、私は関係性の遮断よりも、たとえお互い怒鳴り合いながらでも、
互いにオープンに何をどう考えているのかを知る状態を保っておく方がいいと考えています。断絶ではなく、対話や歩み寄りが重要です。
米系企業のロシア撤退はどうでしょうか。
ロジャーズ氏:全ての判断は各企業が下すべきですが、私は撤退すべきでないと考えます。確かに現状のロシアに投資すべきではないかもしれませんが、それも互いを遮断するのではなく関係性の維持が大切だと考えます。
米国がキューバや北朝鮮に対して取るべきスタンスについても同じです。相手国のリーダーが好きか嫌いかにかかわらず「もう一生話しません」と関係を断絶すべきではありません。だからこそ、
よほどの理由がない限りロシアから撤退すべきではなく、むしろ誰かがロシアとコミュニケーションを取り続けることで、ロシアの人々は自分たち以外の意見を聞くことができ、私たちもロシアの人々の意見を聞くことができます。
中国は西側の経済制裁に積極的に参加しないために、漁夫の利を得るのではないかとの指摘もあります。中国の先行きはどう見ていますか。
ロジャーズ氏:経済制裁への支持・不支持にかかわらず、あらゆる国々は経済制裁が解除された後であってもこの経済混乱の被害を受けると見ています。今や何か問題が起きれば、それは世界的なものとなり、全ての人に影響を与え、その経済問題からは誰も逃れることはできません。 日本経済の先行きに関してはどうですか?
ロジャーズ氏:日本は私が大好きな国の一つですが、日本は世界有数の貿易大国で、世界中の顧客と取引しています。だからこそ世界中のどこかの顧客に問題があったり、
取引先でハイパーインフレが起きていたりすれば、必然的に巻き込まれます。だからこそ世界経済の影響を受けることは不可避です。
加えて、短期的な問題だと日本の国債金利が信じられないくらい高くなっていること、長期的な問題だと2010年以降の人口減少があります。したがって、日本も最終的には深刻な状態に陥るでしょう。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、投資の戦略を変更されましたか?
ロジャーズ氏:世界は刻々と変化しているため、常に戦略は変えなければなりません。世界の状況に応じて、私も柔軟に変わろうと心がけています。具体的には、コモディティー(商品)や実物資産に投資しています。
今後インフレがどんどん加速するのは想定しているので、常にどの株式を買うべきかを考えていますが最適なものは見つけられていません。これは私にとって投資戦略の「変化」に当たるものではありませんが、今後農業分野にさらに投資していくつもりです。
このような状況下では、農業セクターへの投資がより安全な投資になると?
ロジャーズ氏:私は投資を語るにあたって「安全」という言葉は絶対に使いません。爆発的に伸び続けているアップルをはじめとする米テクノロジー系の株式などに比べて、農業はより良い投資先だと
私が個人的に考えているにすぎません。農業には爆発的な成長はありませんが、長期間すでに成長し続けたものより、今安いものに投資する方が個人的には好きですね。 ウクライナ危機に関係なく投資のスタンスを柔軟に変えているのですね。
ロジャーズ氏:世界が変化している時には、否が応でも自分の投資スタンスを変えないといけません。そうしないと全てを失います。現在のロシアのひどい状況には賛同できませんが、もしロシアに平和が訪れた時はロシアに投資したいと考えています。
保有するロシア株やロシア国債はどうなっていますか。
ロジャーズ氏:ロシアの株式市場は閉まっているので、誰も売り買いできません。ロシア人でさえロシア株を売買できないので、米国人の私ならなおさらです。以前ロシアの短期国債を買ったことがあり、ロシアは国債を償還すると言っているもののどうなることやら……。金融市場はしばらく閉鎖されていますし、私自身何の詳細も知らされていないので、どんな状況かは分かりません。
今回の危機で暗号資産に対する投資スタンスは変わりましたか。
ロジャーズ氏:私は暗号資産を一度も売買したことがありません。ビットコインが2ドルで売られていた時に購入し、その後高額で売れた人はいいわけですが、過去に何百もの暗号資産が出回ってそれらの多くは消失していきました。
ロシアの富裕層が経済制裁から逃れるために大量の暗号資産を購入するという話もありますが、そこにチャンスは見いださないのでしょうか?
ロジャーズ氏:私はどんな暗号資産も売買する予定はありません。暗号資産は(短期的な)トレード手段となるかもしれませんが、まず私は良いトレーダーではありません。楽観主義者は暗号資産が実際の通貨となっていくと言いますが、
政府はそれを決して容認しないでしょう。政治家や国家は常にお金の流通を管理し独占し続けるため、もしも暗号資産が通貨として政府や中央銀行の脅威になりうるのであれば、より規制されるでしょう。 原油価格についてはどうお考えですか?
ロジャーズ氏:私はエネルギーにも投資しています。石油の埋蔵量は減り続け、今後太陽光や風力の利用が進みそうです。しかし、それらはまだ高価で、化石燃料との競争は難しい。だからこそ私はまだ化石燃料の関連株を保有しています。市場の動向次第ではさらに買うかもしれないし、売るかもしれませんが、現時点ではまだ保有しています。
このような状況下で、投資家が留意すべき点はありますか?
ロジャーズ氏:最も大切なことは、自分が一番知っていて詳しいものにのみ投資することです。他者が薦めるものに投資して価値が上下しても、あなた自身がその投資をすべき理由を知らなかったら、その後の投資をどうすべきか考えられませんよね。
だからこそのお願いです。もしも成功した投資家になりたければ、社会に氾濫する情報に惑わされないで、あなた自身がよく知っているものに投資してください。私は農業やコモディティーに投資していますが、例えば米と綿の相違を知らないのなら
絶対に農業へ投資すべきではありません。他人の意見に惑わされるのではなく、自分が確実に知っているものに投資しましょう。
私たちに今何を買うべきか教えてくれないのですね。
ロジャーズ氏:もう一度言いますが、私だってたくさん失敗をします。私は銀がより安くなればたくさん買おうと思っています。農業関連株も安値の時に購入しようと思っています。しかし、私がそうしているからと言って、
まねすべきではありません。投資について誰もが知っておくべき教訓は「耳寄りな情報に気を取られない」ということです。そんな情報ばかりに頼っていると、あなたの投資は台無しになりますよ。 投資判断の際に、どのようにして情報収集されていますか?
ロジャーズ氏:最高の情報収集は“Nikkei”でできることを知っていますか? 君たちが生まれる前から(注:記者は1996年生まれ)、私はNikkeiを読んでいます。
(それは冗談として)現実としては、できるだけたくさんのソースを読まないといけません。今までたくさん読んできて分かることは、5つの国の新聞を読むと、全て主張が異なっていることです。しかし、それらを自分の中で咀嚼(そしゃく)して考えると、実情を把握しやすくなります。
ロシアも、米国も異なるストーリーを語るので、私たちができるのはなるべく多くのソースに目を通すことです。僕は、何年もNikkeiから情報収集をしています。
ツイッターなどのSNS(交流サイト)で情報収集しないのですか?
ロジャーズ氏:ツイッターから情報を集めることはありません。根拠なしに言いたい放題な場所で、おかしな発言をしている人が常にいますので。
ロシアのメディアもご覧になるのでしょうか?
ロジャーズ氏:もちろんです。私は極力全てのメディアを網羅しようとしています。今朝はロシアと米国の主張を読みましたが、皆異なることを言っていますね。戦時中に確実なのは、各方面からのプロパガンダがあることです。過去に有名なギリシャ人が「戦争の最初の犠牲者は真実である」という言葉を残したように、戦争にまつわる真実はそう簡単に見つけられないのです。私も、何が実際起きているのかを日々模索しています。
ウクライナ情勢についてはかなり多くの情報が世の中に出ていますが、情報収集に疲れている投資家に向けて何か助言はありますか?
ロジャーズ氏:もしも多くの情報に触れることに疲弊しているのなら、投資すべきではないですね。常に何が正解なのかを模索し続けることが大事です。もしも、常に正解を語ってくれるメディアを知っていたら、ぜひ教えてほしいですね。 そんなもの、私はいまだ一度たりとも見たことがありませんので。 ご自身はどれだけ情報を集めても嫌にならないのでしょうか。
ロジャーズ氏:私にとって、世界の動向を知ることはこの上ない喜びなのです。常に世界で何が起きているのかに関心を持てば、投資も楽しいものになります。
この楽しみを感じる限りは、投資をずっと続けていきたいですね。
第3次世界大戦が起きる可能性についてはどのようにお考えですか?
ロジャーズ氏:歴史を振り返ると常に戦争は起きています。残念ですが、どれだけ過去に戦争で苦しんだかを分かっていてもなお絶えず起きるものです。したがって、戦争は常に起きる可能性があります。中国、米国、ロシアなどの大国がひしめき合う国際情勢を見ると、第3次世界大戦の可能性は否定できません。
今年すぐ開戦するとは限りませんが、いつかは戦争が起きることを確信しています。絶対に避けたい事態ですが、いずれ起きるでしょう。人々が何世紀もかけて平和を模索しているのにもかかわらず、戦争の止め方を明確に知っている人なんて世の中にいませんしね。
そんな中、世界にどう希望を見いだせばいいのでしょうか。
ロジャーズ氏:たとえどんなに状況が悪くなっても、生き残ることができれば、なんとかなるものです。経済が悪化し、20年以内に深刻な戦争が起きようと、世界で何が起きているのかを知ろうとし、模索し続ければ、生き残ることができます。歴史を見れば、
過去には様々な恐ろしいことがありましたが、それでも世界は生き延びてきたのです。だから、希望を持つためのコツは「生き残る人」になることです。
日本の歴史を見てみましょう。過去数千年間、ひどいことがたくさん起きてきましたが、それでも日本は生き残ってきたのです。止まらない人口減少や増大する政府債務残高などの大きな問題に直面していても、ぜひ日本には生き残ってほしいです。日本人がいなくなれば、どこで寿司(すし)を食べるのでしょうか? 銀座に行っても鰻(うなぎ)が食べられなくなるかもしれません。 この戦争はどのような結末を迎えると考えていますか。
ロジャーズ氏:確かなことは分かりませんが、この状況がプーチン大統領、ウクライナ、そして世界中にとって良いものではないということは確かです。多くの人が戦争を止める方法を探していますが、
ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)に参加しないことを表明しています。NATOは結局、ウクライナやジョージアを取り込まず、スウェーデンと似たような関係性をウクライナと築いていき、そして戦争は終わるのではないでしょうか。 また自国通貨の価値を下げて、中長期的に経済成長を遂げた国は存在しません。第2次大戦後、日本が高度経済成長を遂げられたのは、高品質な商品を輸出し、巨額の貿易黒字とし、世界最大規模の外貨準備高を有したからです。
たとえば自動車産業。日本は、1980年には生産量で米国を凌駕し、1986年には米国で販売される台数の約4分の1を供給するようになりました。
日本が高品質を武器とする一方で、対する米国は金融緩和政策を実行していました。ドルの価値を下げることによって、車が売れるに違いないと考えたわけです。ところが米国車が売れるどころか、円高によって日本のメーカーが海外から原材料を輸入しやすくなるなど、日本メーカーの成長を後押しすることになった。
アベノミクスは昔のアメリカのよう
たとえば同じタイプの車が日本とアメリカのメーカーから1万ドルで販売されているとします。そこで1ドルが100円から70円に3割下がれば、日本車は1万4000ドルに強制的に値上げさせられる。ところが、通貨の価値が下がれば、米国のメーカーにとっても原材料などの輸入コストは上がる。
となると、米国メーカーも国内で1万ドルでは販売できず、値上げを余儀なくされます。
そして何が起きたのか。政府に甘やかされた米国のメーカーは日本の品質に太刀打ちできない企業体質となり、その結果、自動車競争に敗れてしまいました。
この当時のアメリカのように、いまの日本政府と日銀はアベノミクスで紙幣を刷り続けることによって、日本経済を救済しようとしています。とんでもない過ちです アベノミクスによって株価が上がったじゃないか」と反論する人がいるかもしれません。
もちろん金融緩和をすれば短期的に株価が上がることは明白です。私も日本株に投資しましたよ。日銀が紙幣を刷りまくって、そのお金で日本株や日本国債を買いまくれば、株価が上がる。
2018年、私は日本株を全て手放すと、今度はETF(上場投資信託)を買いました。ETFとは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動する投資信託です。私よりもお金持ちである日銀が「もっとお金を刷ってETFを買う」と宣言するのですから、一緒に買わない理由がありません。ただETFを手放すべき時期も近づいてきたように思えます。
そもそも経済の状況は、株価と切り離して考えるべきなのです。
アベノミクスによる株価の上昇によって日本の人々の生活は豊かになったでしょうか。
株価の上昇と引き換えに、日本円の価値は下がり続けてきました。資源が乏しい日本はあらゆる原材料を輸入に頼っています。コスト上昇から物価は上がり始めていますが、今後、高齢者や若者は深刻な苦しみを味わうことになります。
アベノミクスの金融緩和から恩恵を享受したのはほんの一握りのトレーダーや大企業だけなのです。
アベノミクスの第二の矢と呼ばれる財政出動も正気の沙汰ではありません。「日本経済を破綻させる」と宣言したに等しい政策です。先進国で最悪レベルの財政赤字を抱え、国の借金が増え続ける中で、さらに無駄な公共事業に公費を費やすというのですから。
岸田政権になっても、こうした大枠の方針は変わっていないようです。いや、ここにきて防衛費を増加させようと、議論が始まっているらしいじゃないですか。私からすれば、借金まみれの状態から国を守る方が先ではないかと思いますが……。 西部さんは今の安倍政権をどう評価していますか。
口にするのも辟易してしまうような論点ですね。残念ながら、日本は保守という言葉の意味をきちんと理解しようとしない人ばかりのように思える。私はそうした人々に憤りを込めて、あえて「ジャップ」と呼んでいます。保守は一般に思われているように、「現状を維持する」という意味では決してありません。
本来の保守とは、その国のトラディション(伝統)を守ることです。近代保守思想の始祖とされるエドマンド・バークは、「保守するために改革(Reform)せよ」と説いています。現状が伝統から大きく逸脱していれば、改革を断行するのが保守なのです。
そして伝統とは、その国の歴史が残してきた慣習そのものではなく、その中に内包されている平衡感覚のことを意味している。とかく人間の意見は左右に散らばって対立するものであり、そういった分裂を危機と呼ぶなら、時代は常に危機に晒されていると言えるでしょう。 渡邉:最近の円安をどう見ていますか? 私は、日本経済について、経営者の中でも最も悲観的な見通しを持っているほうだと思いますが、来年は1ドル=200円程度、中長期では1ドル=300円まで円安ドル高が進む可能性もあると予想しています。
ロジャーズ:今の日本の政策は、明らかに円安を誘導しようとしています。私はもっと早い段階から円安になると予想していましたが、今は想像以上に円が持ちこたえており、逆に驚いているくらいです。
日本の人口は2011年以降12年連続の減少が確実で、その間、国の債務は増えるばかりです。これは意見ではなく事実であって、簡単な算数で計算ができます。一方で、日本は移民政策に非常に消極的ですし、
日銀はずっと前から大量の紙幣を印刷し続けていることには変わりありません。ここまで持ちこたえている円ですが、今は、市場参加者はそのことに気がつき、冷静に現実を見始めているように見えます。
「円安はどこまで続くのか」と良く聞かれます。長期のチャートを見るとわかるように、1986年には1ドル=175円を上回っていました。私はその水準に戻る可能性だって十分にありうると思います。それは、日本は当時よりも巨額の負債を背負っており、財務状況が悪化しているからです。
最近の円安は日本が金融緩和を続けている中でアメリカが一気に政策を変更して金利を積極的に上げていることが大きな理由です。また、日本はエネルギーの輸入国です。原油などのエネルギー価格が急上昇し、インフレの影響で日本円が売られるという、負のスパイラル(連鎖)になっています。
渡邉:私は2013年のアベノミクスの負の影響が非常に大きいと思っています。日銀の大規模な金融緩和とは、平たく言えば、お金を刷りまくったと言っても過言ではありません。このまま金融緩和を続け円安が定着すると、日本は潰れてしまうと思います。 この状況から脱却するためには、経済成長しかありません。そのためには、規制緩和を徹底的にやり、農業など将来性のある分野に力を入れるべきだと思います。そのために参議院議員にもなり、
6年間必死で戦ったつもりですが、残念ながらうまくいかず、日本は変わることができませんでした。
ロジャーズ:あなたの言っていることはまったく正しく、日本はすぐにそれをやるべきなのです。あなたが立ち上がっても何もできなかったというのは、まさしく今の日本の問題そのものなのです。多くの人々がフリーランチを食べ続けたいと思っているのです。
渡邉:多くの政治家は、厳しい改革をすることに消極的で、選挙民に甘い言葉を投げかけ、いつまでも政治家で居続けたいのでしょう。そのためには将来のことなど二の次にしておき、
借金を続けるしかありません。今の日本を見ていると、ブレーキの効かない車が崖に向かっているように感じます。
ロジャーズ:私は日本の力が衰えて、将来、中国が日本をのっとってしまうのではないかと危惧しています。
日本の企業が衰退する中で、今後、中国の企業がどんどん日本に入ってくるでしょう。あなたも日本食ではなく、今後は中華チェーンをやったほうがよいかもそれませんよ(笑)。
多くの日本人は中国企業で働くようになり、日本人は中国人と結婚をするようになるでしょう。やがて「中国語を話せれば日本で成功できる」
ということが浸透すれば、中国語を学ぶ人が増えます。その未来は皆が望む未来ではないでしょうが、歴史的を遡ると私は不可避だと感じます。 渡邉:日本の困難は、いつまで続きますか。
ロジャーズ:例えば、「来年すぐに破綻」ということはありません。しかし、破綻を予測している賢い人たちは、資産の自己防衛や
、中国向けのビジネスを始めるなどとといった自分なりの準備を早く進めるべきでしょう。
国民が「何かがおかしいのは国のせいだ」と気づいたときには不満が爆発して、手遅れになるからです。
日本の円は、1960年代以降の「英国病」(第2次世界大戦後、同国で高インフレ率と経済のマイナス成長と社会福祉費などの増大による生産性低下などが同時進行した現象)に悩まされた英国同様、今後もジリジリと安くなるでしょう。しかし、
一般の英国人が気づく前から通貨のポンド安は始まっており、気づいたときには遅すぎました。1976年にはポンド防衛のためにIMF(国際通貨基金)に金融支援を求めるという事態に陥ったのです。
渡邉:私は今後の日本の財政について、破綻も含めてさまざまなシナリオを考えています。1つは国債の格付けが大きく悪化するということです。もう1つは、今行っている事実上の財政ファイナンスが許されなくなることです。また、あなたがおっしゃっているように、国内の反乱などがあるかもしれません。何らかのトリガー(引き金)があって、日本は将来、財政破綻に行き着くのではないかと危惧をしています。
ロジャーズ:日本がこのままなら、今後、国債の格付け低下と、英国のようにマーケットから懲罰を受けるという、その両方が間違いなく起きると思います。英国のように、市場が荒れて、格付けも下がるでしょう。
渡邉:もし国が破綻をしたら、一部の経済学者たちはIMFの救済が入るし、さすがにハイパーインフレが進んだ第2次世界大戦後のドイツのようにはひどくならないのではないかという期待を持っている人たちがいます。例えばIMFはどのように動くのでしょうか ロジャーズ:IMFがしっかり助けてくれるというような考えは完璧な間違いです。私はIMFの救済はあくまで短期的なもので、傷口に絆創膏を貼る程度のものだと思っています。日本が抱える長期的な問題を何も解決させることはないと思います。
20世紀前半まで、英国は世界で最も裕福な国でした。しかし、その後にお金を使い続け、1976年に危機に陥り、IMFの救済を仰ぎました。
そして、幸運にも北海油田を見つけ、(すべての権益が英国のものではないとはいえ)1970年代の後半、本格的に稼働し始めました。
もし、日本が今、当時の英国の北海油田のように新たなエネルギー資源を見つければ、今後はなんとかなるでしょう。実際、英国は1981年から2005年までは石油の純輸出国となり石油が外貨の獲得に大きな貢献をするようになったのです。
その結果、1992年から2008年まで、英国は連続してプラス成長を続け、期間中の2001年にブレア政権が「英国病克服宣言」を行うことになりました。ですので、石油、ウラニウム、金などの何らのコモディティーを見つけてください。
渡邉:英国ではマーガレット・サッチャー首相(1979年〜1990年)が危機のときに出てきて、非常に強い財政改革を行いました。これは北海油田の発見との両輪だったと感じます。日本も成長産業や国民の意識の変革が大切なのではないでしょうか。
ロジャーズ:確かにサッチャー首相の改革は非常にアグレッシブでした。しかし、私は改革は北海油田があったからこそできたことだと思っています。北海油田がなければ、彼女は6カ月でクビになったのではないでしょうか。実際、
サッチャー首相の前にも財政改革の必要性を説いた政治家はいましたが、彼らは長く持ちませんでした。ですから、英国を事実上救ったのは北海油田の発掘なのです。日本を救いたければ原油のようなコモディティーを発掘しないといけません。
渡邉:では、金や油田が見つからなければ、日本はどうすればよいでしょうか。
ロジャーズ:日本がいざ潰れてしまったときはじめて、人々はやっと渡邉さんやほかの警鐘を鳴らしていた人が言っていたことがわかるでしょう。しかし、私は改革を提言する最初の人になることはおすすめしません。国民は「こんなに厳しいのはできない。やりたくない」というからです。しかし、3人目、4人目が出てきたときには、国民がようやく慣れてきて、その言葉を聞いてくれるかもしれませんね。 渡邉:地政学的に今後の世界をどのように見ていますか?
ロジャーズ:以前から言っていますが、私は、いちばんの脅威はアメリカだと感じています。アメリカは戦争が大好きです。独立して以来、
15年ほどの期間を除いてずっと戦争をし続けてきたと言ってもいいくらいです。私に言わせれば、1945年が戦争に勝った最後の年で、あまり最近は戦争が得意ではありませんね。
しかし、アメリカの経済が悪化していく中で、今後、政権が戦争をするタイミングを探しにいくのではないかと危惧しています。現在のウクライナ情勢に関しても、私は発端をつくったのは、
アメリカの政権からではないかと思っています。例えば、戦前の1941年にもアメリカは日本を世界の貿易から事実上締め出しました。アメリカがどこかの国や地域に喧嘩を売り、
パンチをし続けたら、相手もどこかで相手も反撃をする可能性はあるのです。
私は今年ではなくても、やがて日本にもこうしたショックが降りかかると思います。そのときに、どういった思想の人がトップに上り詰めるのか、興味があります。
今の日本は、危機に陥る中でアメリカの言いなりになっているのではないでしょうか。景気が悪化する中でも、さらにアメリカに頼る傾向があると言わざるをえません。それは決して正しいことではありません。
このままでは、日本はアメリカの政権が将来引き起こす戦争の巻き添えを食らってしまう可能性が非常に高いと感じます。日本は何か問題があると、「アメリカはどう考えているのか」とすぐに気にするのではなく、アメリカから完全に自立するべきです。「これは日本、東京の問題だ。われわれが解決するんだ」と気づくべきです。
渡邉:残念ながら、今は、日本の将来に対する多くの警告に対して、ほんのひと握りのひとしか、反応をしてくれません。
ロジャーズ:賛同してくれる人が多くなるように変えていくには非常に長い道のりで、われわれは努力をしていく必要がありそうですね。
イタリア料理ひとつとっても、私は世界中のイタリアンレストランの中でも東京のレストランが最高級の品質だと思っています。
このように、日本人は何かをやるときは世界一級クラスです。しかし、このままでいくと、破綻をするときにも一級クラスの破綻になるのではないかと恐れています。その前に私たちの警告に気づき、行動を起こしてくれる日本人が増えることを願っています。 2年以上にわたるコロナ禍とロシアによるウクライナ侵攻によって世界は激変しています。
食料やエネルギー価格は高騰を続け、急激な円安に対する不安を感じている人も多いでしょう。
けれど、災害や危機に関する記事を見たら投資を考えるときです。よい投資家になりたいなら、「危機」を念頭においてほしい。
私の投資のキーワードは「割安」と「変化」につきます。
安いこと+変化が起きているものを見つけ出して買うことです。投資基準を満たしている候補が見つかれば、十分に調査をして確信が持てたら慎重に購入する。
できれば自分が得意な分野に投資することをお勧めします。
私は近い将来、確実にコモディティ(商品)の時代が到来すると予測しています。
ウクライナ侵攻で農作物を植え収穫する人が少なくなれば、自然と食料生産高も減り、需給のゆがみで物価は上昇する。
それに加えて、各国の中央銀行がこれまでに行ってきた大規模な金融緩和によって、ゆがみはさらに大きなものになっています。
世界を見渡せば株や債券だけでなく、不動産もバブルになっているようです。しかし、商品だけはまだ割安だと感じます。
例えば、銀は高値圏から約50%も下がっているので割安、砂糖も同様です。少し上昇したといっても、ピーク時の価格を大きく下回っているので、バブルにはほど遠い。
私は長期保有できるものに投資したいので、今はテクノロジー株よりは商品を注視しています。皆さんも資産ポートフォリオを考え直すべきです。
私はずっと商品には注目し投資をしてきました。長期的に見れば、商品ほどもうかっている資産は少ないのです。 これまでいたるところで何度もお話ししていますが、私は1966年から74年にかけて砂糖の先物が1.4セントから66セントに上昇する間、安く買った砂糖を持ち続け、価格が45倍以上にもなったときは、とても興奮しました。
株式と商品の価格変動には逆の相関があって、およそ18年程度のサイクルで両者が入れ替わります。
06年から23年にかけては、商品が上昇し株式は行き詰まっていましたが、その後は逆でした。一方、70年代には商品相場が過熱し、
株式が不振でした。この間、米国は史上最悪のインフレ期で、株式とは対象的に商品市場は上昇を続けました。
砂糖以外にも、トウモロコシは295%も上昇し、石油も70年代に15倍に上昇、金や銀は10年間で20倍以上も上がっています。
今、しばらく続いた「株式の時代」が終わり、再び「商品の時代」が到来しようとしているのです。
しばらくインフレが続くと見ているので、ポートフォリオにはある程度、商品を組み込んでおくことをお勧めします。商品投資は、
株式の下落相場やひどいインフレに対してだけではなく、深刻な不況に対しても有力なヘッジ手段となりうるものだからです
。この先来ると思われる過去最大級のバブルの破裂により、私が懸念する究極のベア(弱気)相場に突入したときにも、きっと皆さんの資産を守ってくれるはずです。
過去、商品投資はプロの世界のものでした。しかし今はいろいろな投資法があります。商品関連のETF(上場投資信託)やETN(指標連動証券)、
インデックスファンド(指標に連動した投資信託)など、個人でも気軽に投資できる金融商品が多く出てきており、これらに投資することで、大きなリスクを取らなくても、商品で利益を上げることができるようになりました。インデックスファンドはプロも含む大半の投資家をアウトパフォームするという研究結果もあります。 株式についても同じです。大企業や中小企業などさまざまなインデックスファンドが存在します。私は現在、日本の小型株のインデックスファンドを持っています。なぜなら、ブル(強気)相場の最後には、次の急騰する株を探す中で小型株が最も上昇する傾向があるからです。
農業インデックスファンドに関しては米国の取引所に上場しているロジャーズ農業インデックスファンドを買っています。東証にも農業インデックスは5銘柄上場しているようですが、個別銘柄を探すのが面倒な人でも投資ができます。
ただし、インデックス投資もわからないという人は銀行に現金を置いておくことを勧めます。
まとまった資金がないとか忙しい人は、インデックスファンドの積み立てもよいでしょう。毎月の収入から一定の金額を投資することを日本ではドルコスト平均法というようですが、これは多くの場合、良い投資方法であることが証明されています。
お金を守るための3カ条
1. 安く買って、高く売る
2. 商品はまだ割安
3. 初心者はインデックス投資 皆さんもご存じのとおり、日本は食料自給率が低い。食料自給率とは、その国に供給される食料のうち、どれくらいの割合を国産が占めているかを示す数字で、分子を「国内生産」、分母を「国内消費志向」として算出される。
これは、小麦、大豆、牛肉などいろいろな品目ごとに算出されているが、肉類を国内で生産するために必要不可欠なのが、とうもろこしなどの飼料である。日本は、この飼料自給率も低い。
たとえば、牛肉を1s生産するために必要な穀物は、とうもろこしで換算すると11s、豚肉では6s、鶏肉では4sだ。これだけの量のとうもろこしを収穫するためには、潤沢な農地が必要であることは容易に想像できるだろう。肉類の安定供給を図るためには、外国産の飼料に頼りきりでは心もとない。食料安全保障上、これは非常に危ういことである。
食料安全保障とは、その国に住むすべての人が生命を維持し、活動的で健康的な生活を送るために、将来にわたってよい食料を適正な価格で手に入れられるようにすることで、これは国家の責務だ。
2022年、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、世界レベルで状況が悪化したことを受け、多くの国々が食料安全保障の重要性を再認識することとなった。
世界のなかでも、とりわけ日本は深刻な状況にある。もともと食料自給率が低いことに加えて、急激な円安なども重なっているためだ。
こうした背景のなか、食料価格は高騰している。この状況が続けば、食料を入手できない人も出てくるだろう。国民の生活への影響は計り知れない。 日本の人口は、10年間ほど減少を続けているが、労働人口が減り続ければ、食料、
そのほかの価格は今後も上がり続けるだろう。
過去を振り返ると、食料危機や食料価格の高騰をきっかけに暴動が起こり、崩壊してしまった国は多数存在する。主食であるコメの高騰が続いたとしたら、
日本国民はさぞかし困るだろう。そのような状況にならないよう祈っている。
では、どうすれば「食料安全保障」に関する諸問題を抜本的に解決できるだろうか。
たとえば、ブラジル、オーストラリア、アルゼンチン、ロシアなどの国が大量の農産品を輸出しているが、こういった国は広大な土地を保有しているので農地が潤沢だ。つまり最初から優位に立っている。
逆に、日本やシンガポールなどといった国土の小さい国が、土地を増やすことは難しい。こうした国においていちばん重要なことは、農家の保護主義をやめることだ。
日本は、主に次の2つの保護策をとることで自国の農家を守っている。
1つ目は、輸入食料に高い関税を課すことだ。
コメを例に挙げよう。外国産の安価なコメが国内に輸入されると、「より安価なものが有利」という資本主義経済の原理によって、価格の高い国産米は市場から排除されてしまう。
しかし、外国米の関税を高くすればどうなるだろう。相対的に国産米のほうが安価になり、国産米の需要が増える。なお、外国米にかけられる関税は280%である。
2つ目は、所得補償などといった経済的支援だ。当然、税金があてられる。
こうした過保護を見直すことが必要だ。 多くの日本人は、「日本米はほかの国のコメよりもずっとおいしい」と思っているかもしれない。しかし、日本品種はアメリカや中国でも生産されていて、中国産(日本品種)のコメの価格は、
国産米の実に約5分の1〜10分の1の価格で販売されている。これはすべての農作物にいえることだが、まずは安価でないかぎり、日本の農作物は国際競争力が低い。
農作物をより安価にするためには、生産量を増やすことも重要だ。そのためには人手を増やすことが必要になる。農業大国・アメリカでは、積極的に外国人労働者を雇って人手を確保している。
この点においては、日本はアメリカをロールモデルにするべきだ
食料自給率という点では、農業だけではなく、漁業についても考えておく必要がある。
「日本は島国という地の利を生かし、漁業でよいポジションをとれるか?」という問いに対しては、私は必ずしもそうではないと答える。なぜなら、日本の魚は非常に高価だからだ。
たとえば北朝鮮においても日本と同じような魚介類がとれるが、非常に安価だ。おそらく北朝鮮はその魚を中国に売り、中国はそれを「中国産」と呼んで売っているだろう。
ここで課題になるのが、農業と同じく「誰が担い手になるか」である。国内の担い手は、平成から今まで絶えず減少している。1988年から2018年までの30年間で約60%も減少し、15万1700人となってしまった。解決のための選択肢は、
1. 少子化に歯止めをかけて、子どもを増やす
2. 移民を積極的に受け入れる
この2つだ。漁業従事者を増やすことと、漁業の収益性および魅力の底上げが重要だ。
近ごろ、日本政府は「毎年6万9千人の外国人を受け入れる」と言ったが、総人口1.25億人に対して、これはとてつもなく低い数字と言わざるをえない。受け入れる外国人を増やすことに加えて、彼らに永住権だけではなく国籍も与えるなどの工夫が必要だ。
食料自給率を上げることは食料安全保障のうえで不可欠だが、そのためには農業や漁業の担い手を育てることが欠かせない。国内に担い手が乏しいなら、海外に求めるべきだ。私は日本を愛し、この国の食べ物が大好きだ。
日本の食文化を守るためにも、食料自給率向上を目指し、今すぐ行動してほしい。 本稿では、この国が「捨てられない」ためにとるべき方策について述べたい。
今の日本にはいろいろな課題が山積しているが、「危機」は同時にチャンスでもある。現在到来している円安もまた、チャンスと見ることができる。
これは30年間誰も予想してこなかったことだが、今後3年以内に日経平均株価は史上最高値の4万円に到達する可能性がある。もし日銀が今後も紙幣を刷り続け、さらに円安になれば、日経平均株価は上昇する可能性が高い。このようにいうと意外に感じるかもしれないが、「円安が続いているからこそ日経平均株価が過去最高に到達する」のだ。
外国人は、円安で安くなった日経株を買うことができるし、輸出などで一部の日本企業は円安の恩恵を受けて儲かるはずだ。儲かる「はず」と言った理由は、輸出する製品をつくるためにたいていの場合は原材料を輸入する必要があり、輸入は割高になるからである。
たとえばウール素材のジャケットをつくる企業は、ウールをオーストラリアなどから輸入する必要がある。そのウール素材はインフレと円安で高価になってしまう。
しかし、すべての原材料を日本国内で賄える商品は、競争力が増して儲かるだろう。うまくいけば値段を上げることもできるかもしれない。
同時に円安が続けば、国民は徐々に現金預金から、もっとバリューのある貴金属や株式、不動産などといった資産に手を出すだろう。歴史を振り返れば、国の通貨が安くなっているときにはその国の株式市場が上昇しやすい。ジリジリと資産が目減りするよりは実物資産を購入したいという意欲が強まるからだ。これは日本にとって、大きなチャンスである。
今の日本の状況は、1920年代のドイツ(ワイマール共和国)の状況とも重なる 当時ドイツは、第1次世界大戦の敗戦国となり、戦勝国から多額の賠償金を課せられていた。そこで中央銀行が取った方策は、日銀と同様に大量の紙幣を印刷することだった。その結果、通貨・マルクはあまりにも弱くなり、1921年、1兆倍ともいわれるハイパーインフレが起こった。
国民がたくさんの札束を持って買い物へ行ったことから、この年のことを「手押し車の年」と呼ぶ。このハイパーインフレは、第1次世界大戦の戦費を国債で賄ったことがそもそもの発端と言われるが、どれほど状況が悪化していたか想像できるだろう。多数の失業者や破産する人が生まれた。
しかし、このような状況をチャンスに変えて、ドイツの株式市場で巨額の富を得た人も存在した。現金だけを保有することにリスクを感じたドイツ国民が、焦って株式市場に投資したのである。彼らは貴金属を購入するなどの代替金融投資を行うことで、ハイパーインフレを回避した。これから日本でも、1920年のドイツと似たような現象が起こるかもしれない。
このような例が示すように、負債のおかげでチャンスを手にできる人も一部存在する。ただし、負債をしっかり管理できなければ国家は破綻してしまう。これは個人も同様で、船や不動産などの負債をうまく管理して大金持ちになった人もいるが、他方で、破綻してしまった人も数知れない。うまく管理できるか否かが明暗を分けるのだ。
■日本初・ビジネスの勝ち筋
円安をチャンスに変えるために、日本企業にとって肝心なことは質とイノベーションだ。
今はもう高度経済成長の時代ではなく、2023年だ。日本はロボットや農業器具の生産を得意としてきたが、ベトナム、中国、韓国、インドなども農業器具の生産を行っており、日本製品と同等あるいはそれ以上の成功をおさめるかもしれない。こうした国々との熾烈な価格競争に、日本が勝てるとは限らない。
また、日本は得意分野であるゲームやアニメなどのコンテンツビジネスで成功してきたが、近年はK-popや映画、韓国ドラマといったコンテンツの人気が高く、日本は後れをとっている。 韓国がアジアのエンターテインメントの中心になることを、20年前に誰が予測しただろうか。韓国は、国を挙げたエンターテインメントの育成と海外進出への取り組みで、今日の地位を築き上げた。私もK-popのプラットフォームを運営する韓国のスタートアップに投資している。
コンテンツビジネスでは、言語の要素もとても重要だ。日本のコンテンツは日本語にしか対応していないものが多い。しかし韓国ドラマやK-popは英語にも対応しているので外国人が楽しめ、世界的なブームを巻き起こした。
韓国は国内マーケットが小さいため、最初から世界を意識していたのである。アーティストたちはアメリカのショービジネスで勝負するため積極的に英語を学び、インタビューやスピーチまでこなしている。はたして日本のアーティストたちはそこまでの準備をしているだろうか。
日本は韓国より人口が多く市場も大きいため、ビジネスを国内だけで完結しようと思えばできてしまう。
この業界にかかわらず、日本企業はまず国内市場で売ることを意識するあまり、多くの商品やサービスが「ガラパゴス化」した。日本のコンテンツビジネスも、同じ道をたどってはいないだろうか。
日本語以外の言語に対応していないコンテンツを今後も出し続ければ、さらに後れをとってしまうのは明らかだ。
■超高齢化は商機になる
これから超高齢化時代を迎える日本において、社会を生き抜くための技術革新や、サービスの分野でイノベーションが起これば勝算は大きい。国内だけでなく、同様に高齢化に悩まされる諸外国へ、そうした技術やサービスを売り込むことができる。
発明とは「必然性」から生まれるものである。日本にも、画期的発明が生まれることを願う。 きたる超高齢化社会にビジネスチャンスを感じ、チャレンジしている日本企業があれば是非とも知りたい。その企業は非常にいい投資先になるからだ。
「日本企業は生産性が高い」という人もいる。たしかに昔はそうだった。しかし、天下を取った企業の後継者は怠けてしまう傾向があるものだ。
実際、日本企業の生産性は徐々に下がってきていると私の目には映る。怠けてはいないかもしれないが、先代ほどの成功意欲はないようだ。
私が初めてバイクで世界一周し、日本に立ち寄ったのは1990年のことだ。当時、日本は最も豊かな国の1つであり、
東京はとてもエキサイティングで活気のある都会だった。当時のガールフレンドのタバサと旅を終えた後、「日本に移住しようか」と思うほど強く惹きつけられたが、気になる点もあった
。それは、日本の子どもたちが彼らの親世代のように一生懸命働いていなかったことだ。アリのように働く日本の労働者の次世代は、親世代のような犠牲を払うつもりがないように見受けられた。
それから30年あまりが経ち、日本を「奇跡の復興」へと導いた戦後第1世代から第2世代へ、そして今の労働者は第3世代、第4世代に交代している。残念ながら、私が1990年に予見したとおりのことが起きているとしか思えない。
これはあくまで私の感覚だ。日本社会の生産性低下を、統計などの数字で証明することは非常に難しい。もちろん日本という国はすばらしく、私がこれまで出会ってきた日本人はとても優秀だが、残念ながら国民全体の労働意欲や向上心は低下しているように思われる。
同様の状況はアメリカにも存在する。そしてこれは繁栄していたころのイギリスでも起きた現象である。 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は11日、都内で日本経済新聞の単独インタビューに応じ、「追加投資を検討したい」と日本株に強気な見方を強調した。伊藤忠商事など5大商社株の保有比率がそろって7・4%に高まったことも明かした。バフェット氏の訪日は2度目。世界の市場関係者に言動が注目されており、海外マネーの日本株投資に影響する可能性がある。 日本への関与についてバフェット氏は「今後10年、20年とうまく続いていくようなビジネスや人々を探している。私の理解を超えるようなものでない限り、全ての日本の大企業について見続けている」などと述べ、さらなる投資の拡大に意欲を示した。
バフェット氏が90歳の誕生日を迎えた2020年8月30日、バークシャーは子会社を通じ、日本の5大商社の三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事の
発行済み株式のそれぞれ5%超を取得したと発表した。日本への本格的な投資は初めてだった。
22年にはこれらの商社株を買い増し、保有比率をそれぞれ6%超にまで高めたことが明らかになった。バークシャーは9・9%まで保有比率を高める可能性があると説明している。
商社株への投資と並行して、バークシャーは円建ての社債を19年から発行しており、調達額は累計で約1兆円に達した。
バークシャーは近年、米国以外への投資を拡大する方針を示している。バークシャーは日本への関与を強めている。市場では、バフェット氏が日本企業の可能性をどう評価するのかに関心が高まっていた 「失われた30年」の正体。世界一裕福な国だった日本に起きた異変
ジム・ロジャーズが語る、日本と中国の差がここまで開いた理由
ジム・ロジャーズが「日本は韓国に学べ」と主張する理由
https://zuuonline.com/archives/247808
ジム・ロジャーズ氏の著書『捨てられる日本』(SBクリエイティブ)の中から一部を抜粋・編集しています。 ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、作家のドミートリー・ブィコフが
国を主語にものごとを考えることの危険性を訴えています。 吉本隆明
皇国思想から一気に戦後民主主義になり、全然違うものになります。
ということは、社会的な理論からあぶれてしまった自分を、どこか持て余すことになるのです。
そして内向的になっていくわけです。内向的になっていきながら、社会化されている言葉でそれが語れないときに人はどうなるかというと、
詩人になるのです。詩の言葉でしか自分の心を、自分の思いを語ることができなくなります。
そして最初に、その詩の言葉と内的な言葉と社会的な批評の言葉を、どこか橋渡ししようと思って書いたのが『高村光太郎』です。この人自身も詩人ですが、戦前において詩人として出立して、
造形美術、彫刻などもやりながら、戦争中は皇国史観、つまり国体思想にずいぶんと肩入れした人です。
そして、大正デモクラシーや大正教養主義を語っていた高村光太郎がなぜ皇国思想に行ったのかを問うような、そのような著作を書いたりします。 https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1545754554/
サマセット・モームはどうでしょう part4
「人間を見てきて、私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如だと思う。
首尾一貫した人など一人も見たことがない。
同じ人間の中にとうてい調和できぬ諸性質が存在していて、それにもかかわらず、
もっともらしい調和を生みだしている事実に私は驚いてきた。」
モーム(「サミング・アップ」より)
モームの言葉としてこんな自己主張をしている。
「働いているあいだは自分を忘れることができるので、労働は賛美されるのである。
愚かな人間は何も仕事がないと退屈する。
労働は、大多数にとっては、アンニュイ(倦怠)から逃れる唯一の道だ。
で、だからといってそれを神聖と呼ぶのは笑止千万。
怠惰でいるためには、多くの才能と豊かな教養が必要である。あるいは特別製の頭がいるのだ
男は目で恋をし、女は耳で恋に落ちる サマセット・モーム
虹も15分出ていると もはやそれを眺めている者はいない ゲーテ
マザーテレサ
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
人の言葉は善意にとれ。その方が5倍も賢い。 シェイクスピア
結婚をしないで、なんて私は馬鹿だったんでしょう。
これまで見たものの中で最も美しかったものは、腕を組んで歩く老夫婦の姿でした」グレタ・ガルボ ショーロホフは、ソビエト共産党の御用作家であったと言えるでしょう。ソビエト連邦が崩壊した今、彼の小説も時代とともに忘れ去られていく運命なのかもしれません。しかし、彼の作品には普遍的な人間ドラマが描かれており、時代を超えて多くの人々に読み継がれていく可能性も秘めていると思います。