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☆☆☆ドストエフスキー統一スレッド@☆☆☆
0001吾輩は名無しである
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2020/12/03(木) 10:18:02.25ID:aiWdJXjQ
ドストエフスキー、ドストエフスキー作品を語り合うスレッドです。

創価学会関係者並びに朝鮮人の立ち入りは厳禁とします。
0003吾輩は名無しである
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2020/12/03(木) 15:40:21.78ID:aiWdJXjQ
岩波文庫の『悪霊』『未成年』の重版希望!
0004吾輩は名無しである
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2020/12/03(木) 17:59:13.22ID:8E6dKq55
本スレ?はソーカも山のにぎわいでレス数はそこそこあったが
こっちはどうかね
過疎らないことを祈る
0005吾輩は名無しである
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2020/12/03(木) 18:51:37.93ID:bdW4t7QB
水声社の『カラマーゾフ』読んだ人いる?
0006吾輩は名無しである
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2020/12/03(木) 19:56:11.89ID:ageiEVTu
ソーカルト・ネトウヨノヴィチ、元気にしてたか?
IQが89しかないから自演が下手なのかw
0007吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 01:22:09.50ID:znVdRy+2
白痴にある死せるキリスト
ロゴージンの家に飾られている十字架から降ろされた直後を描いた絵は、ドストエフスキーが実際に旅行で立ち寄った美術館で長時間見惚れてしまったという

通常、宗教画において降下されたキリストは神々しく描かれる
フランダースの犬で有名なルーベンスの絵が最大の例でもある

生々しい死体を飾るロゴージンとは自殺願望者に他ならない
ナスターシャと同じで、世界でくつろいでいる自己を体験できない人種たちとも言えるし、それが、ロゴージンがナスターシャにこだわる理由とも言えます
別スレで述べたことはロゴージンも当てはまります

>時にある種の人間は、あらゆる現実的な体験に人格的アイデンティティの感覚が伴わない
彼は二つの意味で引き裂かれている人間と言える
一つは世界と、もう一つは自己自身とに分裂している
このような人間は、他者とともにいる自分、世界にくつろいでいる自分を体験できない
彼は絶望的な孤独と孤立の中で自己を体験する

ハンスホルバイン 死せるキリスト
http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/holbein_grabe.html

ホルバインが手がけた宗教画の中で最も有名な作品のひとつ『墓の中の死せるキリスト』。制作された経緯や目的は現在も不明である本作に描かれているのは、解剖学的な見地から磔刑に処され死した受難者イエスの亡骸の3日後の姿である。
ホルバインは腐敗による死したイエスの肉体的衰退を、極めて恐々とした写実を以って克明に描写している。この後に復活すべき神の子イエスの肉体のあまりにも絶望的な腐敗と衰退はホルバイン独自の解釈に基づき描かれたと解釈されている。
なお本作は文豪ドストエフスキーに多大なインスピレーションを与えたことでも知られ、代表作『白痴』の中で肺病に冒され死の迫る若者イポリートの言葉「この亡骸を目の当たりにしたら、誰一人、その復活を信じることはできないであろう。」として言及されている。
0008吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 01:52:04.21ID:znVdRy+2
キルケゴールは不安の概念の中でこう語ります
人間は、今現在そうある自分より未来においてそうなってしまう自分を最大に恐れる

なにが言いたいかというと、例えば崖に立たされた人がいたとして、彼は落とされそうになっている瞬間が一番恐ろしいということ
落ちてしまえば恐怖はなく事実しか残らない
崖に立たされた人間は、落ちてしまう自分を想像して、他ならず自分が恐怖を最大なものとしてしまう
コレは分かる人も多いと思います
ああ大したことはなかった、みたいなことは、実際にやってみると大したことはないけど、やってみる前が一番怖い
バンジージャンプとかですね

なんの話かと思えば自意識の話である
自意識はとても不思議なもので神秘ですらある

自意識は推測できるように他者に見られることで満足する
ただし特殊な例ではロゴージンがそう
ロゴージンは存在論的に不安の人である
彼は自己の確立が出来ていない(父親のせいなんだけど長くなるので割愛します)
この通常の人が自意識のために満足できうる他者の目が彼らにとってはとても危うい存在に変わる
彼らは、この他者の目によって自己が殺されてしまうのではないか、と常に警戒している

で、ここからが面白いところ
自意識は、他者の存在によって自己の存在を殺されてしまうくらいならば自分で自己を殺せばい
なぜなら「自己が死んでいれば誰も殺すことはできない」と考える
本末転倒じゃん、と言いたくなるところですが、人間の精神は複雑で不可解で神秘としか言いようもない

ロゴージンが自殺願望者なのは自意識の問題です
0009吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 03:51:24.97ID:g266S1Vt
公爵がスイス製の防寒具でブルブル震えてるのを見て
鼻で笑うロゴージン(ロシア製防寒具でヌクヌク温かい)
に媚びるレーベジェフ
余談だがオレはレーベジェフがなぜか昔から大好きなんだよね
マルメラードフ系キャラの一人だと思うけど結構したたかで人間臭い
すまん話をずらしてしまって
0010吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 14:40:53.31ID:DZxBS1BF
>>9
レーベジェフが好きな人はマルメーラードフも好まれますね、そして趣味がいいとオレ個人は思います
ニガヨモギの星をご存知ですか

wikiより以下引用
ヨハネの黙示録の第8章10節で一度言及されるのみである。「第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ」

レーベジェフは黙示録の講談を開いたりして聞かせたりします

レーベジェフは紛れもなくムイシュキンと同じくらいに言葉の意味を理解し使用できます
似て非なるもの、として絶対的な違いがあるとすれば、ムイシュキンは「共に苦しむ」ことにある哲学者になる
一方でレーベジェフは「弱さがもたらす自己中心主義」から哲学者となる
悪いわけではなくて、彼にとっては世界で闘うための道具として「言葉は自分を守る力」と考えるようです

レーベジェフについての論文がありました
30ページほどレーベジェフについて分析されています
面白かったです
イワンのごとくレーベジェフも悪魔について語っています
ドストエフスキーの悪魔像が見えてきます
0011吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 14:41:32.83ID:DZxBS1BF
harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/jcga/file/11847/20150824155420/56-1-93-1秦野.pdf

レーベジェフは言葉の<名手>である。彼は自身の利益のためなら、どんな言葉でも使いこなすことができる。
「美は世界を救う」、「謙抑は大い なる力である」、「共苦こそ全人類の存在の最も重要な、あるいは唯一の法則である」といったムイシュキンの言葉も、レーベジェフならば簡単に、 しかも「誠実に」ロにすることができるだろう。そこに言葉の恐ろしさが ある。
しかし、いくらレーベジェフがムイシュキンを真似ようと、レーベジェフの言葉で構築される「哲学」と、ムイシュキンの言葉で構築される「哲学」は、似て非なるものなのだ。 レーベジェフの「哲学」は、真理を解き明かすだけのものではない。
彼は、その重要性について、次のように語っている。
「哲学は必要なものでござ いますよ、我々の時代においては、その実践的応用がじつに必要なのでございますが、それは顧みられないので」(405)。
この言葉は、自分たちの「寄妙で不安な時代」にあっては、「だれでも自分なりの不安をもっている」 という彼自身の「哲学」を説明したものである。
具体的に言えば、こんな時代に、人の不安になど、かまけている暇はないということだ。
さらに言 えば、イヴオルギンがどんなに悩んでいようと、知ったことかということ になる。
この卑しい自己中心の「哲学」によってレーベジェフは精神的安 定を得ることができる。
0012吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 14:42:18.12ID:DZxBS1BF
ムイシュキンは、自分を「教え るべき思想」をもった「哲学者」だと感じながらも、自分の言葉は無力で「思想」に適合しない。だから自分には人を教え導く権利がないと、考えざるをえなかった。

一方『白痴』には、ムイシュキンとは対照的に、自分の言葉に絶大な自信をもち、それを心底、誇る者もいる。レーベジェフである。「ドストエ フスキイの最高の言葉の才人たちは、道化たちである。わけても、散文に おいてはレーベジェフに才能がある4)」とある評者は言ったが、宣なるか なだ。レーベジェフには「教えるべき思想」もあるし、実際に彼は、それ を雄弁に語ることもできる「哲学者」でもある。

(…)

レーベジェフは、ムイシュキンの誕生会で、「悪魔」は「時の果てるま で人類を支配してゆく」のだと語る37)。
レーベジェフの言葉は座興の言葉 であるが、そこには真剣なトーンも感じられる。そう言えば、「悪魔はもう仮面なしでこの世に現れたのである38)」(『友人との往復書簡抜草』)と、 ゴーゴリも悪魔の支配について真剣に語っていた。
0013吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 14:42:24.35ID:DZxBS1BF
ゴーゴリは悪魔とは「倣慢なる精神」だと語っていたが、レーベジェフもまた悪魔を「精神EyX」 だと指摘する。「あなたは悪魔の正体をご存知ですか。その名前をご存知 ですか。名前さえ知らないで外形をお笑いになる。ヴオルテールにならっ て、あなた方が作りだしたその蹄だの、尻尾だの、角だのを笑うのです。
なんとなれば、悪魔というものは偉大で、恐ろしい精神で、あなた方が作りだした蹄などもっていないのです」(311)。

何やら彼は悪魔の「名前」 を知っているかのようだ。悪魔の正体については結局、言及されずじまい であったけれど、レーベジェフがこれほど悪魔に詳しいのは、彼こそが悪魔の化身ではないのかと冷やかしてみたくなる。あるいはそれは、冷やか し以上のものになるのかもしれない(実際、自身で反キリストを自称して いるのだから)。
しかしながら、たとえレーベジェフが悪魔であったとしても、彼はメフィストフェレスのように、意図せずして<聖なるもの>に 寄与する者とならざるをえない。
この悪魔はこれまで見てきたように、つ ねに言葉を定め、「哲学」を定めようと希求し熱望することで、結果とし ていつも、何かに似て非なるものを提供してくれる。
この悪魔は結局のと ころ、その何か一真の言葉、真の「哲学」-を考えさせる『白痴』という 全体の部分の部分なのである。
0015吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 16:51:24.90ID:ZF0INZbo
「ハムレット様、何を読まれておるのです?」
「言葉、言葉、言葉」
狂ってて草
0016吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 17:23:36.42ID:DZxBS1BF
狂ってるって誰でも知ってるシェイスピアの有名な言葉ですよ
Polonius: What do you read, my lord?
Hamlet: Words, words, words.
Polonius: What’s the matter, my lord?
Hamlet: Between who?
0017吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 17:28:36.31ID:zwiGLr1v
タルコフスキーの映画で「ロゴス、ロゴス、ロゴス」って独白のセリフがあったのを思い出した。
0018吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 17:30:16.93ID:ofAASHUV
>>16
貶したわけではないので悪しからず
レーベジェフ論はボリュームたっぷりで驚いた
ああいうの読むって貴方は文学の専門家か何か?
0019吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 17:31:21.70ID:zwiGLr1v
ハムレットの友達で有名なゲイアーティーズと掘レイショーはホモ。
作者がホモだからね、しょうがないね。
0020吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 18:18:13.21ID:nkAQZ/+O
論文飛ばし読みしたけど
作劇上公爵をただの白痴/道化にしないために道化レーベジェフを作家は必要としたという指摘には唸らされた
なるほど公爵を光とすればレーベジェフは影
我らがレーベジェフ意外にも結構重要人物だったわけか
考えたことはなかったが作家の工夫侮りがたし
で思い至ったんだが
オレは今までスヴィドリガイロフの存在が今一つ腑に落ちなかった
頻出キャラのどれにも分類できなそうだしなんなんだあいつはと思ってたんだが
作品の深みを増すためにラスコーリニコフの影として作家が必要としたんだなと
ま 見当外れかも知らんが
0021吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 18:19:31.84ID:DZxBS1BF
>>18
そうでしたか、勘違いでした
ただの趣味です
今日は仕事さぼってネットサーフィンのつもりで読んでましたw
0022吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 19:20:20.91ID:AvlDn1E8
言い訳をするわけではないが
そもそもハムレットは狂気を装ってたわけで
その狂いっぷりがユーモアまじりに良く出ててさすがシェークスピアと
むしろ誉めた
0023吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 20:07:23.40ID:OhFizaGF
スヴィドリガイロフは作劇上の要請から生み出されたがゆえにキャラに色々な機能が盛り込まれて
あのような複雑な言ってみればキメラ的なキャラクターとなったとすると
これまたラスコーリニコフ→イワン・カラマーゾフという悩める若きニヒリストの系譜かと思っていたスタヴローギンも
単なるニヒリストではなく作家が必要としたがゆえに生み出されたキメラ的キャラなのかという気がしてきた
キャラのラインで言うとスヴィドリガイロフ→スタヴローギン
とか
0024吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 22:09:40.58ID:DZxBS1BF
>>17
ノスタルジアっていう映画が気になっているんだけど見たことありますか

この映画の紹介で1+1=2ではなくて1+1=1(大きな1)がなんか意味をもっていて、それがこの映画のテーマになっているとかなんとか書いてあるんだけど、2の2乗の答えが4しかない世界は間違いと考える地下室とか、1984の2+2が5になるとか、なんかそういうのが問われていると興味がわきます
0025吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 22:29:43.15ID:4icE8HKV
タルコフスキーの映画はすべて見ている
「ノスタルジア」は日本公開時に映画館で見たが、
これはロシアの大江健三郎だなと思ったね
そしたら後に大江は『懐かしい年への手紙』という作品を発表した
002617
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2020/12/04(金) 22:50:50.15ID:7pLjWEa4
>>24
『サクリファイス』しか観たことないけど、なんとなくドストエフスキーに通じるところを多く感じた。というか劇中で彼の名前がちらほら挙がっている。
特に原罪の扱い方が『おかしな〜』『悪霊』『未成年』の黄金時代と似ていたところが印象に残った。
0027吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 23:13:31.03ID:DZxBS1BF
>>25
やっぱ映画館で見るのが一番だけど、もうそれは叶わないので借りてみます
見る時はロシアの大江健三郎だと思って見てみます

>>26
ロシア人によるロシア的な原罪が映像化されているなら理解が深まりそうです
ぜひ近いうちにタルコフスキーの映画のどれかを見てみます
0028吾輩は名無しである
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2020/12/04(金) 23:29:58.36ID:DZxBS1BF
>>22
理解しました、それはオレの勘違いです
この論文を書いた人をあなたは狂人と言っている(そういう狂人の論文など読むに値しない)と言いたかったと深読みして勝手に勘違いしました
オレ側の想像知の不足です

間違っておいて人のことは言えないけど、人間の争いは想像のズレによって起こる、というのが戒めなのかもしれません
この辺は悪霊のテーマだとも思っています
0029吾輩は名無しである
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2020/12/05(土) 00:26:47.91ID:QM5Wy2LJ
>>28
オレ的には大いに蒙を啓かれるヒントになったんでありがたかった
また機会があったら面白そうな論文を紹介してください
0030吾輩は名無しである
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2020/12/05(土) 00:53:16.45ID:QM5Wy2LJ
もう一つ思いついた
キメラ的機能キャラにスメルジャコフも該当するんではないか
スヴィドリガイロフ→スタヴローギン→スメルジャコフ
みんな最後に自殺するし頭にスが付くし
0031吾輩は名無しである
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2020/12/05(土) 07:49:03.69ID:zdWOYwyp
どんな作家でも登場人物の雰囲気が作品ごとに似通ってるというのはあるあるっぽい。
ドストエフスキーの場合はそれが分かりやすいような気がする。
【ラズミ・ロゴジン・ソコスキ若公・ドミカラ】
【ラスコ・イポリト・キリロフ・イワカラ】
【ソニャ・ムイ公・アレカラ】
【スヴィ・スタヴ・ヴェルシ・スメル】
【チホン・アルカー父・ゾシマ】
みたいなかんじかな。
特に女性は下女系を除くと聖女と悪女の2種類くらいしか種類がないような。これは現代でも女性経験が少ない作家にありがちな傾向らしい
0032吾輩は名無しである
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2020/12/05(土) 11:52:06.17ID:QM5Wy2LJ
子供の頃に見た映画『マタンゴ』に酷いショックを受け、30代くらいまではキノコを食べられなかった(byウィキ)
という可愛らしいエピソードを持つ映画監督スティーブン・ソダーバーグによるリメイク「ソラリス」は期待外れだったな
主演ジョージ・クルーニーと名前は知らんがヒロインのB級映画感が芸術映画狙いとそぐわない感じ
ファンがいたら申し訳ない
003325
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2020/12/05(土) 14:31:10.92ID:NeF+K6dO
>>27
タルコフスキー映画で一番好きなのは「鏡」
母の思い出を官能的に描いた傑作
彼は黒澤明が映画化した「白痴」を褒めている
0034吾輩は名無しである
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2020/12/06(日) 00:03:04.10ID:tWHnMDND
>>33
タルコフスキーについて適当に検査機してみたけど精神的で象徴的で宗教的ですね
エキュメニカルな人だと思っていたらそういう賞も受賞していました
まだ見ていないので見ていないものは語り得ませんが、普遍的な超越系を求めるところがロシア人には共通してあるようです
もしかするとあのバカでかい自然や大地がそうさせるのかもしれません

オススメは鏡ですね
オレは映画を見るなら基本的にレンタルなので、休みの日にでも何か借りてみます
鏡のことは気にして探してみます
0035吾輩は名無しである
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2020/12/07(月) 00:50:21.30ID:LvVmYobc
>>31
人が妄想することはその人の願望そのものです
人は妄想の中で自由を謳歌します

純粋な幼少期は異性を偶像化する傾向に誰もがあります
初恋の人は理想的だし、だけどそれは思い込みの力に過ぎないことが多いけど、妄想と現実は同じ意味を持っているのかもしれません

やがて成長していくと妄想は現実性を失い始める
その原因は性への目覚めですね
欲望は理想を打ち砕くほどの力を持っているのかもしれません

幼少期に、父親の農奴の娘への性的な態度を目の当たりにしたドストエフスキーは、おそらくはこのことで、女性に対しては抑制的な印象を持っていたのかもしれません
性の目覚めから、近寄れば自分も父親のようなことをしてしまうのではないか、という心はやがて罪悪感につながる
相手は理想的な異性であるという聖女の側面と、罪悪感をもたらし自分を責めてくる悪女となって分裂する
0036吾輩は名無しである
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2020/12/07(月) 00:50:27.54ID:LvVmYobc
未成年のアルカージーは、性の目覚めによって幼少期を終えます(PDFなので文字化けするかも)

ようやく一息つくと、草の上に肘を付いて、私はじっと無意識に目の前の光景を眺めた。畑がまだらに点在する周囲の丘、その丘を迂回して流れ、さらに別の丘や村の間をぬってくねくねと目路の及ぶ限りはるかかなたへ続く川。
村は光あふれる遠方に点々と見え隠れし、かすかに 見える青い森は、焼けつく空の彼方でまるで燃えているかのよう。そしてこの光景の荘厳な静 寂が運んでくる何か甘美な静けさが、しだいに私の激した胸を鎮めていった。
私はいくらか楽 になり,呼吸も落ち着いてきた......。だが私の胸は、鈍く甘くうずいていた。
まるで何事か洞 察したか、何かの予感を覚えたかのようだった。おののく心は、期待にかすかに打ちふるえて、おずおずと、喜びをもって何事かを見抜こうとした......不意に、何かに刺し貫かれたかのよう に、胸の内に動揺が走り、うずきはじめた。
そして涙が、甘い涙が両の目からほとばしり出た。
両手で顔を覆うと、草の葉のようにふるえながら、はじめての自覚、心の啓示、自分の本性の、まだ漠とした開眼に、何患わされることもなく没入した。
......この瞬間とともに、私の最初の 幼年時代は終わりを告げたのだ...。
0037吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/07(月) 00:52:21.34ID:LvVmYobc
>特に女性は下女系を除くと聖女と悪女の2種類くらいしか種類がないような。これは現代でも女性経験が少ない作家にありがちな傾向らしい

この辺がドストエフスキーには言い得て妙、ということなのかもしれません
0038吾輩は名無しである
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2020/12/07(月) 19:34:55.38ID:hB9Hl/6w
ドストエフスキーの二番目の奥さんアンナ・グリゴーリエヴナの書いた「回想のドストエフスキー」のさわりだけ読んだことがある
アンナはロシア正教の聖人だったかと誕生日が同じらしい
最初の不幸な結婚や若い恋人とのヒリヒリするような愛憎関係でそれまで決して女性関係に恵まれたとは言えないドストエフスキーと1867年2月15日に結婚(当時作家は45か6歳で25歳の年齢差婚だって このロリコンおや…いや なんでもない)ニ女ニ男の子宝にも恵まれよかったなぁドストエフスキーと思わずにはいられない
その上ちょっとゴツいけどまあまあ美人だし
確か罪と罰を書いた後積み重なった借金の返済に追われ借金取りに版権をごっそりとられそうになって
早く稼ぐためにはもう手書きで原稿を書いてられないと雇った速記者がアンナだった
この運命の出会いは神様からの作家へのギフトなのかなぁと思ったりもする
以後の作品は夫婦の共同作業で生み出されており遺作となったカラマーゾフはアンナに捧げられてたはず
0042吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/07(月) 23:02:35.81ID:atNS29Eh
ここで爆笑したw

兄たちが初めて私を娼家に連れて行き、私がその行為をやったとき、私は事が終わった後で、その女性のベッドの脇に立って泣いた」。トルストイは後に自分の童貞喪失をこのように回想している。彼は16歳だった。
0043吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/08(火) 00:01:38.50ID:K0i3z5RF
>>41
トルストイのヰタ・セクスアリスか
もっと聖人ぽい人かと思ってた
戦争と平和とアンナ・カレーニナは読んだけど内容はほとんど覚えてない
0044吾輩は名無しである
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2020/12/08(火) 11:09:03.00ID:ANFkxxpz
内容をほとんど覚えていないんじゃ読んだとは言えない
字面を追っただけで頭に入れていないんだね
0046吾輩は名無しである
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2020/12/09(水) 01:44:21.51ID:07Yb5tjt
古典はしかたないところもありますよ
オレも分かったような気でいても、2回目読むと見落としていたところがでてくるでてくるで、最近分かったのは、再読するなら時間をあけるのがいいと気がつきました
0047吾輩は名無しである
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2020/12/09(水) 15:09:37.24ID:lCknOQvt
>>46
確かにそうですね
戦争と平和もアンナ・カレーニナも10年以上前に一度読んだきりで
記憶を手繰り寄せるとプラトン?という名の賢人が教え諭すシーンとアンナの自殺シーンくらいのものです
戦争と平和は時間があれば読み直そうがとは思いますがいつになることやら
0049吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/09(水) 16:26:18.41ID:1IZTO0Vs
万延元年のフットボールは面白かった
あと初期の短編はいくつか読んだ
近年の作品は福田和也が酷評してたな
元から読む気はないけど
0050吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/10(木) 12:12:52.57ID:QbjCfU70
『万延元年のフットボール』はドストエフスキーの影響が顕著だ
フォークナーの土着性とドストエフスキーの心理分析が融合した傑作
0051吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/12(土) 00:23:53.39ID:HfnnEe3J
ドストエフスキーの小説の中で最も芸術的純度の高いのは『未成年』と『虐げられた人びと』である
0053吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/12(土) 23:38:53.38ID:vrc311AB
>>51
オレは虐げられた人々がドストエフスキーの中でも特に好きです
この哀れな少女の物語にテーマがあるとすれば「許し」の他にはありえないし、もしくは虐げられた人々の恋愛譚であったとしても許しのテーマは省けないと言えます

許すもの、許さないもの、許されるもの、許されざるものがすべていて、それが過去の物語と現在進行中の物語と重なっています
時間の処理をこれほどまで上手くこなしている物語は、言われたように芸術的にも純度が高いのかもしれません

大それた発言という自覚はあるけど、ネリーはイワンの原型をもっていると考えられる
哀れなネリーは「許さない」ものだけど、この少女は「許されるべきもの」の存在も「許されざるべきもの」のことも「許さなければいけない」ことも同時に知っていた
「汝、敵を許せ」と私は聞いたしそれを知っている、それでも私は許さない、と少女は語る

彼らが捨てられないのは時間という存在だと思う
許しとは今までの罪過も過失的な時間もすべて帳消しにして「無条件に」裁きを放棄する行為とも言える
虐げられた人々が被った時間を許さないネリーは母親のために許さないことを選ぼうとして自らは愛を失いかけるが、彼女を愛する人たちが用意されていることはもう一つの許し、許さないことを選んだ少女への「無条件の」裁きの放棄がなされている
ここにもう一つ二重性があるとさえ思いました

だからオレはドストエフスキーの中でも虐げられた人々は別格に好きです
005551
垢版 |
2020/12/13(日) 00:25:23.42ID:GmOo2yk8
>>53
5ちゃんねるでは滅多にお目にかかれないレスをありがとう
ドストエフスキーは宗教や政治思想とも密接に関係する作家なので、
そちらの方面から分析され、高く評価される傾向にある
しかし、文学の芸術性のみから評価するアプローチも重要だと考える
『未成年』と『虐げられた人びと』は『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』
に匹敵する芸術性豊かなロシアの傑作だと思う
0056吾輩は名無しである
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2020/12/13(日) 15:42:12.69ID:6BrmWEuH
ドストエフスキーに限らず、文学や本から話題になるのは際立った性格を持つもの、つまりは特別に裕福なもの、あるいは特別に貧しいものや、特別に善良なものもしくは特別に悪いものだったりまします
話題になるとはそういうことで当たり前のことだけど、白痴には普通の人間、それも多くの中の一人として数えられるような人物がよくでてくる
平凡な普通の人間を芸術的に再現することそれが書く方としては難しいのだと思うが、現実的に存在するのは「こういう普通の人」が人間の大半を占めています

ガヴリーラ・アルダリオノヴィチ・イヴォルギンはその最たる例と言える(イヴォルギン将軍の長男。エパンチン家の秘書。腹黒く欲張りで、癇癪持ちの羨望家。7万5000ルーブルを手にするためナスターシャと政略結婚をしようとしている。)

彼の自己紹介はこんなところだけど、この人はある程度賢くある程度裕福である
裕福と言ってもロスチャイルドほどではないが、今日の日銭に頭を惑わすほど貧窮してはいない
ある程度ズル賢いけどある程度には善良でもあり、妄想に自惚れてしまいほど理性がないわけでもないし、人の裏をかいて何かを計るほどの才能は持っている
こういう人間はやがて絶望する
オリジナリティを持たない自分がいるという認識は自立心の問題となり人格的に苦悩するに違いない

彼は不幸ではあるが、彼の持つ苦悩とはとても高い
やがて彼は葛藤に苦しむことになるが、何かを見つけるかもしれない
例えばイッポリートのように、事実、彼らの苦悩と発見されるべき対象人の思いはコロンブスやガリレオのそれに劣らない

「これからもばかなことをしてゆかなくてはならない自分には才能がないという深刻な、絶ゆることのない自覚と、同時にまた、自分はきわめて独立的な人間なのだと信じようとする押さえがたい要求は、ほとんどまだ少年のころからひどく彼の心を痛めつけていた。」
0057吾輩は名無しである
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2020/12/13(日) 15:43:11.39ID:6BrmWEuH
それとは反対の人たちもいる
彼らは幸福ではあるが愚かでもある
サングラスをかければもはや自分が時代を引き連れている先端にいるように思い込み、妄想に埋没し確信してしまい、自分を疑おうとはしない
こういう人たち、ドストエフスキーやトルストイでよく書かれるのは令嬢たちとして登場する

「心の中に何か人類共通の善良な気持を、ほんの露ほどでも感ずれば、社会発展の先頭に立っているという感じは自分以外の人にはわかるまいと、すぐに思い込んでしまう。また、何かの思想をほんのちょっとでも聞きかじるとか、何かの本の一ページでもほんのちょっとめくって見るとかすれば、もうこれは『自分自身の思想』であって、まぎれもなく、自分自身の頭の中に生まれたのだとさっそく、信じてしまう。」

彼らは愚かではあるが幸福な人たちと言える
やがてくる独立心の葛藤もなく自分の妄想を信じきって人生を終えることにはなるが、それらの苦悩は存在しない
純真な厚かましさを持つ人間には苦悩という自省は似合わない、と言えるのかもしれません

思うのは、はたして、普通に賢い人間と普通に愚かな人間はどちらがいいのかは正直なんとも言えなくなります
0058吾輩は名無しである
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2020/12/13(日) 15:57:17.62ID:6BrmWEuH
>>55
宗教的もしくは政治的な分析が多いのは簡単だからだと思います
宗教や政治は基準がハッキリしているので対比しやすいし、分析もしやすかったりします

一方で文学を芸術から分析しようよすると美的センスが問われます
これはとても難しい作業のように思います
だから分析する時はついついオレも宗教や政治に頼りがちです

にしても、そこに上げられた本は読んだけど、戦争と平和の登場人物の多さには霹靂させられました
トルストイの頭の中を一回は覗いてみたいw
0059吾輩は名無しである
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2020/12/15(火) 00:31:19.65ID:4wq4+QjK
美は世界を救うと謎めいた言葉をムイシュキンは残しました
美についてドストエフスキーはこう言ったようです

「この世にただ一人本当に美しい人がおります。それはキリストです。(…) キリスト教文学にあらわれた美しい人びとのなかで、もっとも完成されたのはドン・キホーテです。しかし彼が美しいのは、それと同時に彼が滑稽であるためにほかなりません。」

それによると美とは滑稽であること、そしてキリスト、ドン・キホーテ、白痴、がキーワードのようです

というわけで来年の抱負はセルバンテスのドンキホーテを読むことにしようと思いましたが、ナニコレめっちゃながい…
0060吾輩は名無しである
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2020/12/15(火) 01:51:06.05ID:ZI4W3ju0
ドン・キホーテの読書リポート
週一マストでお願いしたい
0061吾輩は名無しである
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2020/12/15(火) 02:13:23.37ID:4wq4+QjK
来年からですけどね
今年中には集めます
出来るだけ読んだ分は書いてみます
進行状況にもよるけどね
0062吾輩は名無しである
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2020/12/15(火) 10:17:59.24ID:gMvt9ggA
比類なく善良な人間をユーモアたっぷりに描くのが得意だったのがイギリスの文豪ディケンズ
ドストエフスキーもこの作家の愛読者だったが、『大いなる遺産』のジョーなどは途方もなく
善良な人物として見事に造型されており、『白痴』のムイシュキンもここまで美しく造型しきれていない
0063吾輩は名無しである
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2020/12/16(水) 21:20:23.77ID:XIvkyvg5
坂口安吾はドストエフスキーは比類なく善良な人間を描こうとしてカラマーゾフのアリョーシャでなんとか間に合った(大意)と書いてたが
オレはどこか病的な人間をブラックユーモアたっぷりに描くドストエフスキーが好きなんだよね
0064吾輩は名無しである
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2020/12/17(木) 01:27:37.69ID:4TlKNsvw
先日言っていたノスタルジアを見ました
まだ消化できていません
これ映画じゃなくて(というかなんの分類と呼んでいいのかも分からない)文学とか詩の映像化みたいなものかもしれない

一滴に一滴を足すと大きな一滴になるという魂の拡張の話とか、精神と肉体の存在についての同時性の有無の話とか、その辺の解釈については精神的すぎて難しいすぎるけど、もし凡人のオレにも簡単に分かるところがあるとすれば、ロシア人がどれだけ哀愁に近い感情を祖国という土壌に思いを寄せているのかはハッキリと理解できました
ドストエフスキーの土壌主義もそうで、ロシア、それもソ連下にあった彼らには国家、それも幼少期に過ごした大地というのは彼ら自身の自己同一性の中で基礎や礎になり得るような重要な役割を果たしていて欠かせない大きな存在になっているように感じました

おまえは存在しないし、存在を持たない
神がおまえの代わりに存在する
0066吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 08:30:03.08ID:Nw4I1z6h
久々に貧しき人びとを読んでる
清書専門の年配の下級官吏マカール・ジェーヴシキンと遠い親戚で破滅した領地管理人の娘ワルワーラ・ドブロショーロワの間の書簡体小説
この傑作を書いた時作家はまだ23歳だって
基本善良な二人の過去と現在を生き生きと描写しながら時に辛辣な毒を感じさせる書きっぷりが若書きとはいえさすが
女学校出でプーシキンを愛読するワルワーラにジェーヴシキンが知人である三流作家のクサさ満載の作品をさも立派な文学作品かのように紹介するが
ドストエフスキーによる三流作家の文体模写(?)が実に上手に下手くそに書いてある
0068吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 11:32:39.49ID:Nw4I1z6h
>>67
ええね
オレは全集制覇するぞ!と意気込んで1巻から読み始めても
いつもアッサリ『分身』で挫折してきた
次に読んでみようかな
0069吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 11:36:55.17ID:SLyKMRv7
>>53
『虐げられた人びと』の少女ネリーはディケンズの傑作
『骨董屋』のヒロイン、ネルから造型されている
ネリーがいるのといないのとでは、この小説の深さはまるで違っていただろう
0070吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 15:12:33.59ID:sM/iAKlr
『骨董屋』の連載当時新刊を積んだ船が入港するとイギリスの船乗りにアメリカの荷役夫が
「ネルはどうなった?」
と尋ねたという話がある
聞いちゃっていいのかよとも思うがそれぐらい大人気だったらしい
今では文学作品とされ敬遠され気味な小説も当時は娯楽の王様的存在だったわけで
そう考えるとバルザックもディケンズもドストエフスキーも成功した大エンタメプロデューサーとしての側面もあるのかと改めて思う
0071吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 17:06:05.62ID:I0Zz1ivL
ドストエフスキーは違うな
0073吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 20:54:16.95ID:sM/iAKlr
バルザックやディケンズが生きた19世紀の英仏は市民革命を経て社会的には安定に向かいつつあったのに対し
当時の露はまさに共産主義革命前夜の混乱期で
その混沌とした社会で生き構想を練り小説を書いたというある意味特権的地位を持ったことが
ドストエフスキーに対する特異な評価を生んだんじゃないかとは思う
もちろん本人の才能あってこそだが
政治的混沌が文学的な異才を生み出す例は
マジックリアリズムで知られる南米文学にもあるらしい
0075吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/18(金) 22:18:11.69ID:/DQkdUFh
イギリスはともかく19世紀前半のフランスは帝政、共和政、王政復古と
めまぐるしい激変の時代で、とても安定期とはいえない
0076吾輩は名無しである
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2020/12/18(金) 22:58:44.46ID:kTMTfmN5
>>74
ドストエフスキーが今で言うネトウヨみたいな人だったからね。
その作品を愛す者もネトウヨたれという、創価学会員の熱い思いが込められているだよ。
0077吾輩は名無しである
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2020/12/19(土) 02:08:47.66ID:DuWKmQR5
ちな、ロシアの19世紀前半の時代背景です
カラマーゾフの兄弟の成立

https://textview.jp/post/culture/40134
まず、この小説が、1861年のアレクサンドル二世による農奴解放後のロシアを舞台にしていることは明らかです。
小説の第4部で、陪審制度(1864年に導入)に基づく裁判が描かれていることがその証です。
そこで私はこう規定しようと思うのです。
13年後の「いま」とは、ドストエフスキーがこの小説を書き始めた時点、すなわち、雑誌連載が始まった1879年である、したがってその 「13年前」とは、ずばり1866年である、と。

では、この当時のロシア社会はどのような状況にあったのでしょうか。

まず、まっさきに目に入るのが、1861年のアレクサンドル二世による農奴解放です。
まさにこの施策によって、約250年におよぶロマノフ王朝の屋台骨に鋭い亀裂が走りました。
近代化に乗り遅れ、クリミア戦争(1853〜56)に敗れたロシアにとって、ヨーロッパ的な近代国家の道を目指し、工業化を図るには、何よりも安価な労働力が欠かせませんでした。
これによって、第一に、ひと握りの貴族=地主階級と圧倒的な数の農民という二極の構造が崩れ始めます。
しかし、農奴解放は、より赤裸々なかたちで新たな二極化した社会を現出させました。
行き場を失った多くの元農奴たちが、都会の底辺にうずくまる「ルンペンプロレタリアート」と化していったのです。彼らはもはや、キリスト教の神に救いを求めることはできませんでした。
何よりも、欲望の実現をいとも容易なものとする金への執着とアナーキーな自由が、解き放たれた彼らの心と現実の生活を支配し始めていきます。こうして、農奴解放以後に書かれたドストエフスキーの小説のすべての中心的テーマの主役を金が担い始めます。『罪と罰』にしろ、『白痴』にしろ、ほとんどの登場人物が、金を中心に、車座に配置されたかのような印象すら受けるほどです。
0078吾輩は名無しである
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2020/12/19(土) 02:08:57.86ID:DuWKmQR5
『カラマーゾフの兄弟』も例外ではありませんでした。拝金主義は、登場人物たちの心理や行動を理解する上で欠かせない事実です。
父親のフョードル・カラマーゾフは自分の財産を息子たちにびた一文も渡さないと息巻き、長男のドミートリーも、婚約者に借りた3000ルーブルを返すために身も心も引き裂かれた状態で金策に走ります。
父親と長男が奪い合うグルーシェニカは、初め蓄財に励むエゴイスティックな女性として登場します。カラマーゾフ家の次男イワンも、料理 人スメルジャコフも、ある意味で金の囚人です。

もう一つ述べておきたいのは、この拝金主義の高まりと呼応するかのように革命の機運(すなわち人民主義)が台頭し始めたことです。
ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』に着手する時期は、まさに政治テロルがクライマックスを迎えようとしていました。

1878年1月 ペテルブルク特別市長官フョードル・トレーポフ将軍暗殺未遂事件
1878年8月 憲兵総監メゼンツォフ刺殺事件
1878年12月 陸軍将校ドゥブローヴィン事件
1879年3月 ドレンチェリン将軍暗殺未遂事件
1879年4月 参謀本部前皇帝暗殺未遂事件
1879年11月 皇帝列車爆破事件

驚くべき頻度と言わざるをえません。
ところが、さきほど「第一の小説」の舞台の年号として導き出した1866年は、その先駆けとなった事件、すなわちアレクサンドル二世の最初の暗殺未遂事件が起きた年だったのです。
ちなみに、この暗殺未遂事件を起こして処刑された人物の名は、ドミートリー・カラコーゾフ。この人物の名前をみなさんは、しっかりと記憶にとどめておかなくてはなりません。

■『NHK100分de名著 カラマーゾフの兄弟』より
0081吾輩は名無しである
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2020/12/19(土) 11:53:42.39ID:fKmxXbBs
いま、帝政ロシア末期の大臣暗殺事件をめぐるコンラッドの『西欧の眼の下に』を
読んでいるが、とても興味深い
ロシアと西ヨーロッパをまったく別の世界として対比して描いている
ロシアは帝政から共産主義独裁へと暗黒の圧政が続いた
0082吾輩は名無しである
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2020/12/19(土) 12:28:43.04ID:DuWKmQR5
コンラッドですね
短くていい本だなと思って読んだ闇の奥は難しすぎて挫折しそうになったのを覚えています
0083吾輩は名無しである
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2020/12/19(土) 12:33:45.63ID:WR5ANZXm
コンラッドは読んだことないけどおもしろそうと思ってちょっと調べてみた
コンラッドが元船員でドストエフスキーを嫌ってたことは知ってたが
その理由がわかった気がする(以下ウィキより)
コンラッドは没落したポーランド貴族の小地主の息子で
父はロシア支配下のポーランドにおいて独立運動を指導していたが投獄流刑の後両親を結核で失っている
文学研究者でもあった父の影響でシェイクスピア、ディケンズ、ユゴー、ポーランドの古典に親しみ、フランス語を習い、海洋文学に出会い感化され
裕福な母方の伯父に引き取られ教育を受けていたが海への思いが膨れ上がり
伯父が止めるのを振り切って船員となって武器密輸や国家間の政治的陰謀にも関与するようなヤバイ船にも乗ったりして世界をめぐり縁あってイギリスで世界的大作家になるってなんかスゲえ人だなこの人
コンラッドの文学作品は、チャールズ・ディケンズやフョードル・ドストエフスキーに代表される古典的小説とモダニズム小説との中間的存在として位置づけられる。
ただしコンラッド本人は、イワン・ツルゲーネフを除き、ロシア文学にはあまり良い印象を持っていなかった
とのこと
0084吾輩は名無しである
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2020/12/19(土) 23:08:55.73ID:xMAtAeYg
マンガしか読まない知能なのに、ドストエフスキーの「罪と罰」をラノベ感覚で読んだらムチャクチャ面白かった。
表現が底知能を物語っていて恥ずかしいが。
江川卓訳で、読みやすい。下巻の終わりの方が胸熱展開。
ラスコーリニコフが周りに愛されすぎ。

「カラマーゾフの兄弟」に挑戦してるが、1巻が辛い。面白くなるんだよね?
0085吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 00:11:50.69ID:DsoHI3js
萩原朔太郎は影響を受けた文学者3人について書いたエッセイで
詩人としてポー小説家としてドストエフスキー(あと一人は忘れた)を挙げ
好きなドストエフスキーの作品として白痴ハマらなかった作品として悪霊を挙げている
一方ドストエフスキーに傾倒するカミュは悪霊を自ら戯曲化するほど影響を受けているなど
人によってハマる作品は様々
でも罪と罰を面白く読んだのならおそらくカラマーゾフの兄弟も気に入るんじゃないかと
わからんけど
0086吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 00:20:31.43ID:DsoHI3js
>>84

あと読み終えた もしくはつまらなくて読むのを止めたら
是非感想を聞かしてください
0087吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 00:44:45.75ID:Gnkr/jvK
埴谷雄高もドストエフスキーとポーを賞揚していた
『死霊』は日本文学の金字塔
0088吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 00:56:34.15ID:5lni+sIN
>>86
「罪と罰」の手に汗握るサスペンス感、伝わってくる暗い重い情景の表現、そしてラストの心地よさ、全て良かったです。こんなに面白い小説だとは驚きました。
ラスコリーニコフがソーニャに罪を告白するシーン、エロすぎる。

カラマーゾフ、頑張ってみるよ。原卓也訳です。
0089吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 01:41:36.23ID:DsoHI3js
>>87
死霊全部読んだの?
てかあれ完結したの?
なにも知らんですまんけど
0090吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 01:54:18.92ID:DsoHI3js
>>88
手塚治虫と野田秀樹も罪と罰がムチャクチャおもしろいって言ってたからね
キミは二人と同じぐらいの小説の読み手でしょ
0091吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 01:54:23.79ID:kwjX4uMA
>>81
人間の心にはどんなものでも入る−−過去と未来のすべてがそこにあるんだから。あの原住民の心のなかには何があったのか。歓びか、恐怖か、悲しみか、献身か、勇気か、怒りか−−それはわからないが−−とにかく真実が−−時という外套を剥ぎ取られた真実が−−そこにあったのは間違いない。原理原則を持っているべきだ?原理原則なんか役に立たない。あとから身につけたもの、服−−服なんてただの小ぎれいなぼろだ−−そんなものは、最初の身震いで吹っ飛んでしまう。そうじゃなくて、必要なのは、考えぬいた上での信念だ。闇の奥から

個人的に思ったのは、無人島で過ごす少年たちの人間の理性と獣性の対決の物語、蝿の王を思い出しました
でも闇の奥は植民地時代の大虐殺とかもあったところの物語だから本全体に暗いイメージがあったようにオレには思えました

闇の奥をガッツリはしょって言えば、崇高なものも醜悪なものもすべて一人の人間の中にある、みたいなことが言いたかったのかもしれないとオレは考えています
0092吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 08:10:51.27ID:Gnkr/jvK
>>89
20世紀前衛文学は物語中心ではないから、『死霊』も『特性のない男』も
未完ではあるが、小説としての要諦は書かれており問題ない
もちろん両作とも自分は完読している
ムージルは他の作家には容赦なく手厳しいが、ドストエフスキーだけは認めた
『特性のない男』は『カラマーゾフの兄弟』同様壮大な観念小説だ
0093吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 10:21:02.18ID:DsoHI3js
>>92
『死霊』も!『特性のない男』も!!

恐れ入りやした
どっちもいつかは読んでみたい
0094吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 20:27:34.06ID:kwjX4uMA
>>85
レス読んでていてなんか引っかかっていたけど、多分あと1人はホフマンじゃないっすか(砂男の人)
ポーと並んであげられる名前でホフマンはよく聞きます
0095吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 22:14:27.37ID:32hQkYXC
>>94
あー! 確かに
猫町に潜む砂男 怖すぎる
いつになるかわかりませんが
わかったら報告します
0096吾輩は名無しである
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2020/12/20(日) 22:36:38.70ID:kwjX4uMA
>>83
1918年の独立までにポーランドは分割されたり歴史上地図から消滅したりした国なんすよね
コンラッドの話でロシアとポーランドの対立が出てきたけど、ムイシュキンにふられたアグラーヤは外国に家族で旅立ち、そこで会ったポーランド伯爵と婚約までする
結局は伯爵でもなんでもないただの亡命者なんだけど、彼に唆されてポーランド再興在外委員会の会員にまでなってカトリック教徒にまでなってしまう
ここでもポーランドはロシアにとって差別的な国として扱われている感じは否めない

ナスターシャとアグラーヤの間でムイシュキンは揺れ動くことになり、かわいそうなな人という理由でナスターシャを選んでしまう
愛するのに結婚など価値がない、というのはムイシュキンだけであって将軍の令嬢アグラーヤからしたらたまったものではないはず
ムイシュキンといえばロシア公爵であり反カトリックを公言するほどのキリスト者
そう考えるとアグラーヤはポーランドとカトリックの肩を持つことでムイシュキンに復讐したかったと結論が出せるけど、ムイシュキン吹っ切れない彼女はかわいそうに思う
いつまでもムイシュキンという存在の呪縛から逃れられないアグラーヤは絶世の美少女として描かれているのもなんとも皮肉でもある
0097吾輩は名無しである
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2020/12/21(月) 01:13:54.26ID:doCDZeHF
アグラーヤがポーランド貴族と結婚してなんかヤサグレて可哀そうだなと思ったのは覚えてるけど
カトリック教徒になったというのは読み飛ばしてた
超重要なくだりじゃないですか
大審問官のカトリック批判(?)の絡みで言えば異教徒になったようなもの?
オレも一つ思い出しました
ドミートリィ・カラマーゾフがグルーシェニカと捨て鉢のバカ騒ぎをした時その場にいたポーランド人と乾杯を交わすシーンで
ミーチャはポーランドのために乾杯の音頭を取ったのにポーランド人はロシアのための乾杯では杯に口をつけず
ポーランド分割前のロシアに乾杯とニヤついて言い出したのに対してミーチャが
「お前あたまバカだろ」(ちょっと脚色あり)と瞬時にブチ切れたのが間が絶妙でいかにも血の気の多い退役軍人らしくてカッコ良かった
でもコンラッドにしたらそりゃ好きにはならんなと今になって納得しました
0098吾輩は名無しである
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2020/12/21(月) 01:47:40.33ID:PNZaS6ub
>>97
そうそう、カラマーゾフで思い出すのはこの場面ですよね
ポーランド人として、コンラッドからすればドストエフスキーは土壌主義者だったから好きになれなかったのかもしれません

アグラーヤはカトリックで懺悔室に入りさえします
密室で懺悔して神父が許しを与える、というのはカトリック独自の教義のようです
こういうのもムイシュキンからすればカトリックを批判する要素になり得ることで、まさに神にとって代わろうとする大審問官の話に繋がっていきますね

歴史上の話になりますが、懺悔室や神父が許しの特権を与えるのカトリックのやり方に反対して、許せるのはキリストのみと唱えてきたものは審問され殺されてきました
深読みしますが、アグラーヤが懺悔室に入るというのはムイシュキンへの殺意なのかもしれません
憎しみは愛と表裏一体なんて言われる言葉があるくらいにフラれた少女は憎悪すら抱いていたように思うます
0099吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/21(月) 01:57:26.61ID:doCDZeHF
ムイシュキンへの殺意ww
おもしろすぎる
0100吾輩は名無しである
垢版 |
2020/12/21(月) 12:11:13.58ID:jKU8gDvi
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