大江 開高 倉橋 石原 の世代を命名しよう
倉橋以外をまとめて三人で戦無派と呼んだこともあったらしいが定着しなかった。全員ほぼ1930年代前半生まれで少国民世代だから「少国民文学」(この言葉は戦中に他のことを意味したらしいが)なんていうのもアリかも。あと、わりと社会派っぽさがあるから内向の世代に対抗して「外向の世代」とか。あと第三の新人の次世代だから「第四の世代」とか。 少国民文学って、実は戦中の戦意昂揚のために書かれた童話だったんだってね。 漱石時代
『吾輩ハ猫デアル』 上、大倉書店、1905年10月6日
『明暗』(岩波書店、1917年)
谷崎時代
『刺青』(籾山書店、1911年12月)
『台所太平記』(中央公論社、1963年4月)
大江時代
『死者の奢り』文藝春秋、1958年
『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』講談社、2013年