すばるクリティークの最終受賞作が村崎百郎論で終わったこと、一昨年の群像評論賞が武田泰淳論かシン・ゴジラ論かで大揉めになったことのいずれも、純文学そのもの硬直化(無論全面的なものではないにせよ)に伴って「文芸批評」の内にいわゆるサブカルを取り込むかどうかの問題だったように思える 結果、もともとお荷物になっていた文芸批評は事実上大手誌からは消え去ったーー