三島曰く
「残虐さは人間の女性的な一面から来る」
「女々しさは人間の男性的な一面から来る」
本当にその通りだと思う。
三島の嫌いだった太宰は実の所、正直な程、男性的な作家だったのであり、才能は認めていたが、同族嫌悪から来る軽蔑を感じていた。
「太宰を好きになってしまえば自分も太宰の様になりはしないか?」と述べている様に意識的に距離を置いていたが、皮肉な事に共に自死してしまった。どちらも扱い方、向き合い方は異なるが死を利用していた作家。