>>938
一般的な創作の方法論では、セリフスタートは設定の説明が必要ない
短編向きとされてるんだよね

漫画で考えるとわかると分かりやすいんだけど、セリフで始まるというのは
読み手にとっては、空白の紙に、セリフだけが浮かんでいる状態になるわけ。

場所もわからない、しゃべっているのがどんな人物かもわからない、
語り手となる視点主もわからないという、状態で始まるのがセリフスタートなのよ。

だから、セリフで始めたら、次は人物の描写に入って、カメラを引いていくように
周囲の情景描写に入らないといけないわけね。
ファンタジーの場合は特に、そうしないと世界観が伝わらないから。
(現代モノなら、学校とか、地下鉄のホームとかで伝わるから描写は省略可)

で、カメラの引きで描写をしていくと、キャラクター視点ではなく、神視点になるので
このへんの処理がわからない場合は、セリフで始めないほうが、
キレイに読みやすく、書きやすくなるのよ。
(神視点を排除して人物視点で語るということね)

ちなみに、一次で落選する原稿の半分以上が、セリフスタート。
初心者の場合、情景を描写する筆力がないから、
セリフから初めて、その後も描写なしで進行していくパターンが多い。