>>594

[最強チートのヒトバシラ]感想(>>607の続き)

・キャラ(主人公)が作者の知識を借りてしまっている。
→例えば以下の一文。
> この性質を利用して、俺は二元素世界で神の使徒として人々の運命に介入し、俺と同じ神の力への耐性を持つ協力者を増やさなければならない。
→この時点で、邪神(←仮称、主人公を人柱にした神)を倒すことは、主人公の意思として決定しています。ヨンも助力を約束している。
→しかし、情報的に詳しすぎます。例えば、主人公と同種のキャラの存在があるとされてしまっている。
→運命に介入するというのも同様ですね。さらに、「増やさなければならない」と必要、ないしは責務的に述べてしまっています。
→これらは、作者が主人公にさせたいことで、主人公が作者の心づもりを知っているような描写になってしまっています。
→これらは、劇中で主人公が学んだり、自ら思い付たりして、意思決定すべきものです。
→ですので、主人公が意思決定するプロセスをきちんと描写しないと、不自然になります。
→設定紹介が段取り良すぎるかと思えば、うっかり端折り過ぎたりしています。ここ以外にも、ちらほらあるようですので、要注意と思います。

・あまりにも設定紹介パートの感じで、目を引くイベントがない。
→「今読んでいる感じが今後も続く」と感じることが多いので、ブラバされる原因となります。
→設定したキャラ、アイテム等に全て理由付けや背景を持たせるのは、段取りを入れ過ぎる結果になっています。
→かといって、後で使わないような目立つものを入れても、読者の負担になります(読者は覚えようとするため)。
→負担にならずに目を引く工夫が思いつきませんが、次節の冒頭(赤ん坊にされて海に放り出される)を本節ラストに入れるとかでしょうか。
(その他、この節を、神との遭遇パート・主人公の使命決定パート・パートナー誕生パート等に分ける手もあり得そう。いろいろ工夫はできそうです。)

(第2話 「転生のダイイチワ」)
・主人公の成長や普段の生活紹介が長く、ほぼそれしかない。
→第1話同様、目を引くものがありません。正直、飽きて来ます。
→次節冒頭も、まだ10歳であることを示してあり、ざっと眺めた感じでは設定紹介。
→事件性のイベントから始めてくれるくらいでないと、読むモチベが保てません。
→作者視点では、自分の作った設定は面白く感じるだけに要注意です。作者が面白がるとき、読者はあくびをします。

・主人公が、幼児(0〜5歳)の喋り方ではない感じがする。
→精神もう大人なので、地の文は年齢相応でOKですし、会話も同じように可能なことは明らかです。
→しかし、3〜5歳児が、大人びた口調で話したら(最初に発した言葉からしてそう)、周囲は怪しみませんか?
→周囲が最初は主人公の口調に怪しむか、主人公がわざと幼児喋りするようにしないと、不自然な感じになってしまうと思います。

(この辺りで、どうも気力が尽きそうです。第3話もざっと眺めた限りでは平板な感じだったことも、読むモチベ減退に輪をかけています。)