先日出た死霊術教師の一文

 実は昨晩、この誇るべき授業初日をどのような装いで迎えるかを真剣に悩んだ。
 爽やかで、みんなから尊敬される理想の教師像を目指そうとも思った。
 喧嘩する不良。
 それを止める俺。
 改心し、数年後先生のおかげで立ち直れたと言っお土産を持ってくる元不良。
「俺、今度結婚するんです……嫁の腹にはオレのガキも……男だったら先生の名前をもらってもいいスか……?」
 こ、これはいいじゃないか! このルートはありだな!
 だが、それにはトランの学生時代の経験がストップをかけた。

↑こんな感じで三人称一元でたびたび視点主の心の声が入ってくる。
更には視点主に応じて地の文での呼び名も視点主寄りになる。
例えば主人公視点で序盤だと、ヒロインの名前をいちいちピーシア・ライ=ムラートってフルネームで書く。話が進むとピーシアになる。
で、ヒロイン視点になると今度は地の文で「カーライル先生」「ライノスさま」っていう風に相手を書く。
最初意味が分からなくて「なぜ地の文でこんな書き方を?」って首を傾げた。
一人称と三人称を混ぜてるっていうか、一人称よりの三人称っていうか。
ともかく違和感バリバリでした……