>>757
お読みいただきありがとうございます−。
とはいえもう応募してしまいましたが……。

正体暴露と反撃はあの作品のキモとも言うべきシーンなので、気に入っていただけたのは嬉しいです。

本作の一人称、つまりヒューロ視点で物語が進行するようにしたのはいくつか理由がありまして。
・アリスムーアとエレッタがヒューロと密通していたスパイであるため、アリスムーアとエレッタの心理描写をするわけにはいかなかったこと。
アリスムーアはまだなんとかなるんですが、エレッタがアリスムーアをスカウトしたのがヒューロの指示である以上心理描写はどうしても出来なかった。
・本作はストーリーの構成上、アリスムーア視点、エレッタ視点、青年将校視点、ヒューロ視点の最低でも四つが絶対に必要なんですが、
三章にしか登場しない青年将校の視点を割り当てるとバランスが崩れそうだったのと(けれど絶対に必要なんです)、
ヒューロはストーリー上非常に重要な役割を持つラスボスなんですが、
作中において登場するのが2章でちょびっと、そしてまともに出てくるのは4章だけです。
裏で何をしていようと登場回数がかなり少ないため、ヒューロの影が非常に薄くなってしまう。
これらの問題を解決する方法を模索した結果が、ストーリーを完全にヒューロ視点による一人称小説にすることでした。
そう、ラスボス視点で物語を進行させることで、各キャラクターを俯瞰しつつ肝心なことは隠しつつ、ラスボスを立たせることが出来ると考えた。
つまりただ奇をてらったわけではなく、どうしてもこうするしかなかったからそうしたというのが正しいです。
そして、そうすることであのラストシーンが出来たわけですね。

ただその代償としてキャラクターの心情がわかりにくい弊害が出てしまったかもしれません。
一応序盤はなんとか改稿しましたが、あー、そうか、成長かあ。
裏工作とかは確かに強引さは否定できませんねえ。うーむ。難しいなあ。

ともあれ、感想ありがとうございました。