その次ね

>もうあの家には帰りたくない。
>母親が出て行き、父親に捨てられ、最後にたどり着いた叔母の家の世話には、
>とてもじゃないがもうなりたくない。

前段の説明と、世話になりたくない理由とがつながっていない。
「最後に辿り着いた場所だけれど、世話にはなりたくない」
という書き方になるんじゃないかな。
世話になりたくない理由は、別途説明する必要があるよ。
それを描くことでキャラが立つわけだから。


>だから、駅前で演奏しながら投げ銭を待っていたナギサの前に現れた二人組の警官は、
>紛れもなくナギサの敵だった。
>ナギサをまた重苦しくて逃げ場のない現実へと引き戻そうとする恐ろしい存在だった。

前述のとおり、家に帰りたくない理由が説明されていないので、
「だから〜敵」というロジックが成立しない。読者としては???な感じになる
描写がないので主人公の感情に共感できないし、意味不明な感じになるわけ。

また、長文の構造になっているんだけど
・演奏していた(事実)
・投げ銭を待っていた(ナギサ心理)
・警官が現れた(事実)
・ナギサにとっては敵だ(ナギサ心理)
と、一つの文章に詰め込みすぎ。

文を分けたほうが読みやすいだけではなく、描写が入る余地も出てくるわけだが
そもそも、ちょっと前の重要な出来事を、回想で処理するというのは逃げなので
リアルタイムで書くべき内容なんだわ。

リアルタイムで書けば、警官の服装や年齢も描写できるし、ナギサの心理も
詳細に書くことができるわけだよね?
それによってナギサという人物を作り上げていくのが
キャラを立てるということなのね。

その後も全体的に長文で説明調。描写ができない傾向が続いているので
これを治すためには「神視点を使わないこと」「視点の固定が必要」ということなのよ。
キャラクターの視点で書いていくと、無駄な長文がなくなるし、おかしな文章表現を
する必要もなくなるから。

文章の変なところを修正しても上達は見込めないので、
まず、キャラクター視点でキャラクターが見ていること、感じることを書いていくこと。
そこで筆力を身につけることが重要かな。