>>877
◎まず、応募原稿の場合、他の文学作品からの引用はNGです。
 自分の言葉で書きましょう。

で、どこで落選が濃厚になるかというと、本編1行目がすでに危ない。

>小四の夏に隣に越してきた少女は、デンマークからやって来たという。
>親に言われてぼくはその子が住むレモン色の家のインターホンを押した。

小4の夏、と過去を振り返っていると思うんだけど、何の説明もなく
今現在の出来事(現在進行形) で書かれているよね?
「今」を書くのであれば、
「小4の夏」ではなく「今日引っ越して来た」女の子の家に、
挨拶にいくと書かなければいけない(回想ではないから)。
この段階でかなり落選に近づくわけだ。

で、「今」を書くのであれば、主人公が家で何かしているシーンがあって
隣に誰か引っ越してきた=引っ越しのトラックが止まっている
親との会話、その時、主人公は何を思ったのか=(期待? 不安?)
と順番に話を進めていって
家を出て、周囲の住環境を描写=辺りはどんな場所なの?
ヒロインの住居の構造=門があって建物まで距離があるの?
新築なの? 前に誰かが住んでいた屋敷? 庭の様子は?
主人公の家はどんな感じなの? 
となりの家との間に垣根があって、広い庭があるの?

という辺りを描写していかないと、この文章につながらない
>それから半月も経たずに僕達の家の間の垣根が取り払われ、
>代わりに小さな木の家が建った


周辺が農村部で家が広いのか、金持ちが集まる高級住宅街なのか分からないけど、
少なくとも一般的な建売住宅ではないはずだよね?
ということで、世界観につながる情景描写が欠けているという判断になる


初登場のヒロインも、主人公の目に映るものを表現するのであれば
金髪とか服装を書くだけでは不十分。
例えばさ、レディガガを描写する時に、「金髪だった」では不十分じゃん?
特徴的な部分とか、表情や、初めて会った時の印象は必要じゃない?
その部分が個性(キャラクター)なのよ。

他、全体的に舞台となる場所の描写が弱いし、人物の描写も弱い。
なので、誰がどこで何をやっているのかが印象に残らない。

主人公が目的を持って行動しないので、主人公が無個性の脇役になっている。
だからキャラクター小説(いわゆるラノベ)ではないという評価は的を射てる。