>>881
冒頭から、神様視点+倒置+長文という初心者的な始まり方。
神様が物語を延々と語るスタイルで、解説の視点が定まっていないために
バトルにスピード感も緊迫感もない。
(単純に言うと、ドキドキ感がないので面白くない)

情景描写は観念的で、どんな場所なのかわからない。
当然ながら時代背景も分からない。
持っている武器もよくわからない。
というか、重心を低くして立ってるはずの主人公が、いつの間にか
武器を持っている感じに読めるのね。
腰から抜いたと書いてあるんだろうけど、倒置長文の為に、直感的な
理解が難しいということね。

相手の甲冑も観念的な表現だけで、西洋風なのか和風なのか判断できない。
西洋風の甲冑にしても、種類はいろいろあるんだけど、兜をつけてないなら
フルプレートではないのかな?
この辺りも、神視点ならきちんと説明できるはず。
ゲームの世界なら、より映像的に描写をしないと読者は情景を想像できないじゃん?


ということで、冒頭の始まり方がよくないんだな。
神視点で書きたいなら、すくなくとも映像的に描写が出来ないといけないのね。
主人公が武器を持ってるなら、立ち姿と同時に、持っている武器とか、腰の装備とか
素手ならそれとわかるように描写しないといけないのよ。
その為には、倒置長文のごった煮構成は不適切なわけね。

・情景は情景として文章を分けて書く。
・キャラクターの様子も文章を分けて表現する。

筆力がない初心者は、描写ができないので、ごった煮になりがちなのね。
ごった煮は、つなぎのシーンとか、捨てカットの書き方なのよ。


この後、面白くなるかどうかは、設定じゃなくて、視点と文章の影響が大きいんだけど
基本的に、神さまが語り手となるスタイルは、キャラクターへの感情移入がむずかしく
読者にとってはつまらない手法となる。
それに倒置長文が加わると、まあ、難しいだろうね。

自分が面白いと思うものを書きたいなら、自分の好きに書けばいいけど
読者を意識して、読者に楽しんでもらいたなら、神様が語るのではなく
キャラクターに物語を語ってもらった方がいいし、倒置長文はやめた方がいい。