エジンバラ侵攻軍の師団長を任されるユースは、苛立たしい思いだった。

 忘れもしない。
 敵将のルークは、かつて自分がリリに言い寄った時に邪魔をした男だ。

 結局、ルークを嵌はめて国家から追放することができたが、こうしてまたあの冴えない男が自分に牙を剥くことになるとは、あの時には思いもよらなかった。


そういえばそんな名前だったなお前
消えたんじゃなくてあの後何もしなかっただけなのか