フェルディナンドを引き取ったことで、先代アウブはヴェローニカに強く出れなくなり、
死後ヴェローニカ派がライゼカングを駆逐するようになった

アウブになって数年のジルは、後ろ盾であるヴェローニカ派なしでは影響力を維持できなかったからそこに頼るしかなく、
ボニ爺含めてライゼカング系貴族が内政に口を出せる状態じゃなかった
これは名捧げの概念がエーレンとアーレンスバッハとで異なり、派閥の主に名捧げしているヴェロ派の結束力に手を打てなかったことに起因している

ヴェロ派の名捧げの使い方を見た後でも、旧ヴェロ派の子供を救済するために名捧げを使いたいと言った地雷さんに対して、
ボニ爺が本来の名捧げと違う使い方をすることに対する懸念する場面がある辺り、
ライゼカング系の貴族には伝統を重んじる、旧来の派閥政治の延長しかできないということがちゃんと描写されてると思うんだが