ヘンリックとフリーダの契約にはおかしなところが数点ある

・なぜ愛妾なのか
貴族は魔力が足りないことを恥じて身食いとの契約は秘密にする
そのために愛妾や側仕えなどの偽装の身分を用意する
しかしフリーダもグスタフも特に口止めされていない
契約が秘密でない以上、愛妾である必要はない

・ヘンリックは魔力が足りないのか
下級貴族の家柄でフリーの文官であるヘンリックがそこまで魔力を必要とする意味がわからない

・なぜ魔術具が必要なのか
平民の身食いの僅かな魔力など小さな空の魔石で十分収まるはず
貴族院に行かないのに高価な魔術具は必要ないはず

・本当に貴族街に店を出せるのか
貴族街に住めるのは貴族
平民がその中に店を持つことが可能なのか
可能であれば他に富裕な平民が住んでいてもおかしくないがそんな平民はいるのか
フリーダが貴族の子として洗礼を受けるわけでもなく結婚するわけでもないのだからあくまでも平民の愛妾であって貴族ではない

・契約が偏っている
ヘンリックは魔術具を貸し与えて魔力を受け取るだけで双方に十分な利益がある
それに加えてグスタフが金銭的援助をするのに愛妾にまでする必要はないはず