夜怖くて眠れない時は、豆電球をつけて寝たらいいよ。
実際にぼくはそうやっていたからね。
それが癖になってしまって、ぼくは豆電球なしでは眠れなくなってしまったくらいだ。
それほどに、豆電球は安心感をぼくに与えてくれたよね。
豆電球には感謝しているんだ。
闇からぼくを守ってくれている。
その心強さと言ったらないね。
いつだったか、豆電球が切れてしまったことがあったんだ。
昨日までは確かに付いていた。けれど、いざ寝ようと思って豆電球にしたら付かないんだ。怖かったよね。暗いこと暗いこと。久しぶりの闇はもはや闇黒だったよね。
布団の中で震えたよ。ぶるっぶる震えたよ。最終的に電気付けて寝たよ。すっごい明るくてさ、寝にくかったな。でも、暗いよりはマシだったから我慢して寝たよ。
今じゃいい思い出さ。暗闇なんてもう怖くない。
ぼくもいい大人だからね。
学んだんだ。
おかけでここ20年は豆電球の買い置きを切らしていない。