「うむ。自分の欲のために小説を書こうとする者は居るが、光は純粋な愛によって作品を書こうと心に誓っているのだな。
お前のような者が本来なら作家の頂点に立っているべきなのだが……」

 作家の頂点か。
 私欲のためではなく、誰かの為に小説を書くという行為がそれほど難しいのだろうか。
 なろうに投稿を初めてすぐに気がついた事がある。
 日本のように印税を出版社から頂けば、すぐに大金を稼げると。 
 だが、俺はいかなる金も貰う気はない。
 担当さんの説明によると、力の弱い作家は、多額の税金を支払う代わりに、国や力のある出版社に守ってもらうのが普通なのだとか。
 俺はそんな世界は望まない。