安価・お題で短編小説を書こう!
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私は左足を前に出し、腰をやや落として、左掌で牽制をした。右拳は握って脇に引く。
そうして、巨大兎の出方を伺った。
巨大兎は軽やかに跳ねる。ボクシング、いや、高く掲げた両腕から見て、ムエタイスタイルか。
巨大兎の肩が、ぴくりとした。距離を詰められる。赤い目と私の目が合う。
「るあ!」
私は奴の白い眉間に正拳突きを放った。消えた。違う。白い毛が舞っている。上だ。
巨大兎は私を飛び越えた。後ろ踵蹴り。
高速の接近。狙いは延髄か。
前方に上体を倒し、勢いで右後ろ足を蹴り上げる。
が、それは奴の踵、肉球に触れただけだった。
私の後ろ蹴り上げをバネにして、奴はさらに高く跳躍し、時計に見入りながら、逃げさる。
向う先は森の向うか。
木陰から突き出ているのは、剣山の針のように煌くのは、トランプ兵の槍だろう。
逃げ込まれると厄介だ。
私は奥歯を噛み締め、全力で追い始める。
ダートのような柔らかい土。虹色の空から注ぐ陽に、わたしの体が紅茶色の影を作る。
異常な世界だ。くそ。
女子空手部、合宿初日、昼ごはんを食べてうとうとしていたら、時計を見ながら走る巨大な兎を見かけた。
追いかけるといつのまにか、こんな世界に来てしまった。
兎だ。あの兎を撲殺しないと、戻れない気がする。トランプ兵は槍が厄介だ。が、根性で乗り切る!
私は気合の雄たけびをあげた。 おk、やるならある程度ルールも設けたい
・1行目に【】でタイトルを入れる
・2000文字以内
このくらいが適切かな? >>61
そう言えば、アームズとか、アリスをモチーフに使ってますよ
スプリガン描いてた方がかいた
「力が欲しいか……」
とか言うアレです 貧しい家で両親と妹のアリス、4人で暮らしてたけど妹が親に娼館へ売り飛ばされて、方々手を尽くした結果数年後にようやく再会する
でも妹は既に精神を病んでいて自分のことも分からない
小さなアリスは大きくなって、そしてここにはもういない
彼女の心は旅立ってしまった
って話を書こうかなと思ったけど1レスに収まらなそうだから面倒になった
そんなわけで供養レス 期間でお題を区切って、投票でトップを決めるとかができると盛り上がりそう 俺の理想では、毎日22時作品投稿締め切り
→22〜0時に良かった作品に投票
→日付跨いだら結果発表+次の安価
って流れにしたいんだが、どうかな 元はなろうの底辺スレで出た提案をスレにしたものですが…
なろう系スレを名乗るのか、スレ内で発表感想を完結させるのか
お題の提示法則(一定ごとの自動安価なのか、踏み逃げされた場合)等
ワッチョイありなし
感想批評に関するルール(この手のスレは読み手がいないとすぐに廃れるがルールがないと荒れて廃れる)
agesage進行
お題の出し方のルール(テーマやモチーフは1つか複数か等)
予め色々決めておいたほうが良いかと
進行役さんが草案で大筋を作って、意見取り入れて修正していく形が一番スムーズかと思います できればスレ内簡潔にしたいが、自分のなろう垢にも投稿したい人もいるだろうからここは要相談
お題は日付跨いだら進行が安価取ります
感想はできれば色んな人に書いて欲しい、投票の時にひとことコメント(任意)も設けたい
基本sage進行
複数安価とかは周りの意見も柔軟に取り入れます
とりあえず今は手探りでやってみよう テーマ『不思議の国のアリス』
・1行目に【】でタイトルを付けてください。決めてなければ【無題】でも可。
・作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
締め切りは10/20 22時までです! 【不可思議探偵アリス】
「惨いもんだ……」
白髪と赤い目、アルビノの若い刑事がそう呟いた。
「帽子屋さん、このヤマどう見ます?」
「ほ・う・じ・や……奉野だ、三月。ああ、まぁ、コイツも不可思議犯罪だな」
トレードマークのソフト帽を深く被り直し、奉野はそう答えた。
彼らの前にいるのは、積み重なった3体の首なし死体。
ただし、血は一滴も流れておらず、その体は真っ赤な棘が複雑に絡んでいた。
頭部は逆さまに吊るされ、まるで花瓶の様に薔薇が生けてあった。
当然、現場は密室だった。
この所頻発している不可思議犯罪である。
「あー、やっぱりですか……そうなると、そろそろ来ますかね?」
三月刑事の言葉に奉野は「フンッ」と、面白くもなさそうに鼻を鳴らした。
「あんな小娘、居なくたって、十分捜査は出来る!」
「あー、それ、フラグですよ? 警部」
嬉しそうに三月がそう言った瞬間、何処からともなく笑い声が響く。
「オーホホホ! オーホホホ! 小娘と言われてただ今登場! 美少女探偵有栖川アリス!お目見えですわ!」
舞い踊る様に警官達を飛び越え、金髪碧眼の少女が警部達の目の前に降り立った。
毎度出てくるこの少女に、奉野は軽い眩暈を覚えながらも、しかし、政府公認探偵である彼女を無下にも扱えない。
渋々ながらもあらましを説明する羽目となる。
「フム、これはハートオブクイーンの仕業ですわ!」
「いや、ちょっと待て、何でそうなる?」
「判りませんの? 帽子屋さん」
アリスが薄い胸を精一杯に反らして言う。
「首を切らせるのは、ハートオブクイーンの仕業と決まってますの」
奉野は、ひく付くこめかみを押さえて、聞き直す。
「奉野だ……じゃあ、何か?世界のあらゆる首斬りが、そのハートなんちゃらの仕業だって、そう言うのか!?」
「はいですの!」
そう言われた瞬間、奉野はキレた。
「ふざけるな!!」
「ヒッ!」
「そんなん決まってんなら警察は要らねーんだよ!!」
「ちょ、警部……」
怒鳴っていた奉野に、三月が慌てて声を掛ける。
彼が指し示した先には、涙目のアリスが居た。
こうして今日も奉野は、彼女が泣き止むまで宥める事と成ったのだった。 >>70
61だけど読んだことあるよ
そういうモチーフにした作品は結構読んだことあるんだけどね...
だからジャバウォックなりハンプティなり名前は知ってるけど鏡で出たのか、不思議で出たのか、とかどういうキャラなのか、全然知らないんだ... とりあえず、不思議の国のアリスの登場人物だけ、羅列してみます
アリス
白うさぎ
ドードー鳥
イモムシ
魚の召し使い
カエルの召し使い
公爵夫人
公爵夫人の料理人
公爵夫人の赤ちゃん
チェシャー猫
三日月うさぎ
帽子屋
ネムリネズミ
カードの庭師
カードの兵士
カードの挺臣
ハートの王様
ハートの女王
グリフォン
カメモドキ
登場順 普通の動物は除く 【いなばの時計うさぎ】
「大変だ! 急いであの島に渡らないと遅刻しちゃう!」
時計を見ながら白うさぎは右へ左へ、あたふたしています。
それを見ていたアリスは白うさぎにこっそり耳打ちします。
「海を渡る、とっても良い方法があるの」
*
「やぁやぁサメ諸君、集まってくれたまえ! 陸のうさぎと海のサメ、どっちが多いか比べっ子しようじゃないか!」
海に向かって投げられた言葉に、サメたちはぞろぞろと集まってきます。
「おれたちはたくさんいるぞ。どうやって数えるんだい」
一ぴきのサメが、白うさぎに問います。
白うさぎは、アリスに言われたとおりに答えました。
「君たちはまっすぐ一列に並んでくれ。ぼくがその上を跳んで数えるよ」
「なるほど、それなら簡単だ」
サメたちは一列に並び、白うさぎは彼らの頭を渡ります。
いち、に、さん、し、ご……。
「やったやった! こんなに素直にだまされてくれるなんて! やっぱりアリスはすごいや!」
「なに! まさか、おれたちをだましたのか?」
ふいに動いたサメに足を滑らせ、白うさぎは海に落ちてしまいます。
あっというまに怒ったサメたちに囲まれ、白うさぎはたちまちのうちに食べられてしまいました。
*
「あーあ、うまくいかなかったか」
遠くから見ていたアリスは腰をあげ、ポケットからお菓子を取り出して口いっぱいにおほばります。
するとどうでしょう、アリスの体はみるみる大きくなり、やがて雲に届くほどまでになりました。
こうしてアリスは、大きな一歩で島へ渡りましたとさ。 テーマ『不思議の国のアリス』〆
・【タイトル】を書き込んで投票してください。〜23:59までの書き込みが有効です。
・投票は一人一票です。同一IDは最初の一票のみ有効とします。
・自分の作品への投票も可です。
・できればひとこと感想も添えていただけると幸いです。 ノミネート作品
>>66【無題】
>>77【不可思議探偵アリス】
>>80【いなばの時計うさぎ】 2000字と短いっちゃ短いけど一つのテーマで3日4日ほどは期間を作った方がいいのでは? 確かにあんまり短いと書けないかも、でもあんまり長いと飽きちゃいそうだ
2日くらいの期間が妥当かなぁ
安価下 じゃあ試しに2日設けてみようか
テーマ『伊勢うどん』
・1行目に【】でタイトルを付けてください。決めてなければ【無題】でも可。
・作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
締め切りは10月22日 22時です! 77です
寝落ちして起きたら朝と言うていたらく
遅れ馳せながら感想を
>>66
現代の格闘少女かワンダーランドに行ったらと言うIfですか
ムエタイをするウサギとかシュールですね
最後の敵はやはりハートの女王でしょうか?
この娘さんだと、カードの裁判なんて受けなさそうですよね
圧倒的数量のカード兵相手に、どんな立ち回りをするのか、見てみたいです
>>80
“白兎”つながりと言ったところですね
向こうのウサギと違って、こちらのウサギは助からなかったのでしょうか?
自分は渡れる手段があるにも拘らず、ウサギを見殺しにするアリスがブラック過ぎて……
ワンダーランドに引きずり込まれた事を恨んでいた……とか?
どちらの作品も楽しく読まさせていただきました
次も楽しみにしています 【伊勢うどんって何だっけ】
次のテーマは『伊勢うどん』か……。
さてどんな短編を書くかな。
いや、そもそも。
伊勢うどんって何だっけ?
讃岐うどんなら知ってるけど。
検索してみるか。
検索ワード『伊勢うどん』っと……。
『伊勢うどんに一致する情報は見つかりませんでした』
「あれっ?」
俺は思わず声を上げた。
出てこないってありえないだろ……。
もしかして存在しない言葉なのか?
伊勢といえば、他には伊勢えびとか、
『伊勢えびに一致する情報は見つかりませんでした』
伊勢神宮とか、
『伊勢神宮に一致する情報は見つかりませんでした』
あるだろうに、何故? 何故出てこない?
俺は震える手で検索ワード『伊勢』を打ち込む。
『伊勢に一致する情報は見つかりませんでした』
さすがに異常事態だ。検索エンジンの故障だろうか?
俺は地図アプリを開く。伊勢は三重県だったはずだ。
「そんな、はずは」
俺は絶句した。
三重県から、おそらく伊勢があったであろう地域がえぐられたように無くなっていた。
俺はようやく理解した。
いつの間にか俺は、伊勢の無くなった世界、略して『いせかい』に転移してしまったのだと――。 【擬本心】
ケホケホと小さく咳き込む。初デートだったのだ。だから浮かれていたのだろう。
楽しみで楽しみで、お風呂に入っていたにも拘らず、つい、着ていく洋服が気になり、そのままクローゼットをひっくり返し……
結果風邪を引いた。
『オレの事は気にしなくて良いから、ゆっくり休みな』
真っ赤な顔で、それでも出掛けようとして母親に止められ、強引に寝かし付けられた。
せめてもとメールを入れた時に返ってきたのが、そんな返事だった。
(イクミくん優しいな)
最初はそう思っていたのだが、病気の気弱か、次第に思考がネガティブに傾いてゆく。
(ドタキャンで呆れられたかな? これで告白なんてしなきゃ良かったって思われたら!? 別れようって言われる!)
「そんなの嫌だよ!」
「え?」
「え?」
いつの間に眠っていたのか。しかし和希が驚いたのは、自分の部屋に、幼馴染みで……今は恋人の夜頭 郁巳が居たからだ。
「イ、イイ、イクミくん!? な、なんで?」
「あ、うん。お見舞い……で、オバサンが上がって行けって」
突然の幸運に嬉しくなるも、ふと自分の今の状態を思い出し、羞恥の感情が沸き上がる。
頭はボサボサ、パジャマ姿で汗もかいている……幼馴染みだったとしても見られたくはなない姿。
(お母さんのバカー!!)
布団を被り、見悶える彼女を見て苦笑しながら、郁巳は口を開く。
「目が覚めたなら丁度良いね、お腹空いてるだろ?」
確かにお腹は減っている。でも……
「別に減ってな『ぐ〜〜〜〜』っ!!」
「ぷっくく……伊勢うどん、作ってみたんだ」
「〜〜! ……伊勢うどん?」
興味を引かれ、和希は頭を出す。どんぶりには醤油を絡めただけに見えるうどん。
「擬きだけどね、うどんのお粥って言われる位、消化に良いらしいから」
「……ありがと」
和希がどんぶりを受け取り、それをすする。
「オ、オイシイヨ」
「正直、伸びきったうどんだからね、それ」
苦笑する郁巳に和希が眉根を寄せ、次に口を尖らす。
「イクミくんが風邪を引いたら、同じもの作ってやる……」
「その時は、本場物を取り寄せて欲しいたぁ」
そんなやり取りをしながらも和希の心は温かい。
作ったそれは“擬き”でも、込められた想いは“本物”だったから。 誤字
誤「その時は、本場物を取り寄せて欲しいたぁ」
→
正「その時は、本場物を取り寄せて欲しいなぁ 」
恥ずかしいです 【壮絶!うどんバトル】 1/2
うどんとうどんがぶつかり合い、激しく火花を散らした。
「はあっ……、はぁっ……」
俺は手元の伊勢うどんを見る。
衝撃に耐え切れず、途中で千切れてしまっている。
「くっ! また打ち直しか」
俺は予備のうどんを取り出して、構えた。
「フハハハ! そんな柔らかさでは、俺様のコシの強さには勝てんぞ!」
サヌキが叫ぶ。
さすが、うどん四天王の一角。恐ろしいパワーだ。
「なめるな、伊勢うどんの特徴は柔らかくもちもちした太?だけじゃない……!」
俺は懐からつゆを取り出し、うどんにかけた。
「このたまり醤油に出汁を加えた、黒く濃厚なつゆをかけてこそ、本領が発揮されるんだ!」
俺の言葉を、サヌキは鼻で笑う。
「ふん! そんなもの」
サヌキも俺と同じようにつゆを取り出す。
「そ……、それは!」
「生醤油だッ! 飾り気の無い生醤油でこそ、うどん本来の味が活かされるのだ!」
サヌキが手元の讃岐うどんに生醤油を足らすと、?がらんらんと輝き始めた。
「これぞ日本一の味! お前には勝てまい!」
くっ! ここまでか……。
あまりの実力差に、俺が諦めかけていると、
「うっ!」
突然、サヌキが苦しみ始めた。
何だ? 何が起こった?
混乱している俺をよそに、救急車が到着し、サヌキを運んで去っていった。
そこで俺は気づいた。
「そうか、糖尿病か……!」
香川県は全国ワーストクラスの糖尿病患者数だ。
一説にはうどんの食べすぎが原因と言われている。
サヌキも例外ではなかったということか……。
命拾いしたな、と俺が思っていると、
「クックック……サヌキがやられたか」
崖の上から声が聞こえた。 【壮絶!うどんバトル】 2/2
俺はハッと顔を上げる。
「イセごときにやられるとは、四天王の面汚しよ」
「イナニワ!」
稲庭うどん。平べったい形状が特徴の、秋田のうどん……!
「だがヤツは四天王の中でも最強……」
「ゴトー!」
五島うどん。コシが強く切れにくい、長崎のうどん……!
「オマエハ マダ グンマヲ シラナイ」
「ミズサワ……!」
水沢うどん。冷たいざるうどんで提供される、群馬のうどん……!
「「「我らうどん四天王の前には伊勢うどんなど無力よ!」」」
そうかもな。だが俺は諦めない。
なぜなら、
「大丈夫、私たちがついてるわ」
「ヒミ!」
「力を合わせれば、恐いもんなどないみゃー」
「キシメン!」
心強い仲間たちがついているからだ!
「うおお、行くぞおおお!」
俺たちの戦いは、これからだ! ありゃ、文字化けしてる
?になってるのは「麺」です
環境依存文字使っちゃった 某、地方ディス漫画で
「香川県って三食うどんなんでしょ!」
と言う台詞に
「ふざけるな! 五食だ!!」
って、反論するシーンがあったんですが……
成る程、糖尿病に成るわけですね テーマ『伊勢うどん』〆
・【タイトル】を書き込んで投票してください。〜23:59までの書き込みが有効です。
・投票は一人一票です。同一IDは最初の一票のみ有効とします。
・自分の作品への投票も可です。
・できればひとこと感想も添えていただけると幸いです。 ノミネート作品
>>90【伊勢うどんって何だっけ】
>>97【擬本心】
>>99【壮絶!うどんバトル】 >>104
進行に一点質問
このスレの自作をなろうに投稿するときって
要相談になってたけど何を相談すればいいの?
勝手にやるのはNG? >>105
なろうにも上げたい人がいたらその時考えようって意味で要相談って書いたんだ、勘違いされたならすまん
なにかタグを付けてもらうことにしようかな >>107
じゃ『お題スレ投稿作品』とかタグ付けして投稿でいいかな >>108
そうしようか、次のテーマ発表のときにテンプレ入れるね 複合お題試してみようか
次のお題『>>114+>>116』 お題『男女入れ替わり+サイコパス』
・1行目に【】でタイトルを付けてください。決めてなければ【無題】でも可。
・作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。
・なろう他小説サイトにも掲載する際は、タグに『お題スレ投稿作品』を入れてください。
締め切りは10月24日 22時です! 誰も投稿してないけどこっそり・・・
【男女入れ替わり爆弾】(1/2)
とあるマッドなサイエンティストがとんでもないモノを作ってしまいました。
その名も『男女入れ替わり爆弾』。
爆弾としての破壊力こそないが、爆発したら最後、爆弾の効果範囲にいた全ての最も近くにいる男女の中身が入れ替わってしまうというものだった。
効果範囲は直径300kmほど。日本のほぼ大部分を覆ってしまうほど強力な爆弾は、ついうっかりスイッチを押してしまったお茶目な製作者のせいで、音もなく盛大に炸裂した。
その瞬間から各地で混乱が始まった。
〜〜〜〜
「うお、なんで俺台所にいるんだ? さっきまで自分の部屋でネトゲしてたはずなのに、包丁持ってキュウリ切ってる。……一体何がどうなって……」
「ちょっとタカシ! な、何が起こったのよこれは!?」
「え、かーちゃん!? って違う、俺? え、なんで俺が目の前にいるんだ? え、こ、これってまさか……」
「あら、私がいるわ。やっぱりこれタカシの身体なのね。びっくりしたわー」
「こんな大事件をびっくりしたの一言で済ますのか、アンタは。っていうかなんだよこれ、なんで母親と入れ替わってるんだよ。どうせなら美少女とか近所のお姉さんとかそういうステキな展開にしてくれよ。なんでよりによってかーちゃんなんだよ……」
「何膝ついてるのよ、アンタは。それよりさっきまでゲームしてたんなら、ゴミ出し行ってきてちょうだい。私は晩御飯の用意してからご近所さんに挨拶したりとか色々やることあるのよ。あー忙しい忙しい」
「っていうかかーちゃんなんでそんなに動じないんだよ。あっさりと順応しすぎだろ。ていうか俺の身体でエプロンとエコバッグ持つのマジやめてくれ見てると本気で凹むから……」 【男女入れ替わり爆弾】(2/2)
〜〜〜〜
「おぎゃー! おぎゃー!」
「ちょ、どうしたんだ急に!? い、痛みで気がおかしくなったのか? 大丈夫か!?」
「おぎゃー! おぎゃー!」
「くそっ、何が起きたか全くわからん。急に俺の体が縮んだかと思ったらなぜかナース服着てるし、手も細くて俺の物じゃないみたいだ。それに妻の様子もさっきまでと明らかに違うし……」
「おぎゃー! おぎゃー!」
「お医者さんも何かあったみたいで混乱してるな。でも早くこっちにきてくれ。妻が出産間際なんだぞ! しかもなんか様子がおかしいし、誰でもいいからお産を手伝ってくれ! 頼むから!」
「……た……て……」
「ん、なんだ? 今どこからか声が聞こえたぞ? お腹? 妻の大きなお腹から声が聞こえる? いや、そんなまさか……」
「……あなた……はここ……」
「いや、気のせいじゃない! お腹の中から声がする!? なんだ、これは。ちょっとごめん。出産中に悪いがお腹に耳を当てるぞ? 聞こえるかな?」
「あなた、わたしはここ、たすけて」
〜〜〜〜
「え、あれ? なんだここは。あ、電話が鳴ってる。ってこのスマホ、俺のじゃねぇ。もしかしてあいつのか? なんで俺のポケットに……」
『もしもし? リョウタ?』
「あ、ああ俺だけど。誰だお前? 俺のダチにこんな声の奴いたっけ……」
『違うの、わたし、カナよ。今あなたの体の中にいるみたい』
「マジか。いや、たしかに俺のこの体、女のものだよな。鏡がないから顔分からないけど、そっか。俺ら入れ替わったのか……」
『うん、そうみたい。さっきニュースでやってた。一番近くにいる男女の中身が入れ替わっちゃう謎の現象が全国で起こってるらしいよ』
「んな、アホな。って言いたいけど、実際そうなっちゃってるしなぁ……。お前いまどこにいる? って俺がさっきまでいたところだから俺のアパートの自室の窓際か。近くにいるからすぐそっち行くな。ちょっと待っててくれ」
『わかった、待ってる』
「ああ、切るぞ。……まったくなんてとんでもないことが起きたんだ。小説じゃあるまいに。
……そういえば、なんでカナはこんなところにいたんだ? 『近くにいる異性と入れ替わる』んだとしたら、普通に考えて母親とかと入れ替わるはずなのに。ここ、俺の部屋の真上にある屋上だよな?
あいつん家、歩いて10分くらいかかるほど遠くなのに、なんでまたこんなところにいたんだ……?」 【拝啓、お元気ですか?】
今、私の目の前では見慣れた顔の少女が大暴れしています。
未開のヒャッハーさん達を向こうに回して殴る蹴る殴る蹴る。チートです。羨ましいです。
「その体は大事にしてもらいたいんだけど」って言った時に「凌辱されるよりましだろ?」と言われて、その光景を思い浮かべちゃってから文句も言えなくなりました。
何をどうしたら、そう成るのか分からないけど、倒れたヒャッハーさん達は、曲がっちゃいけない方向に関節が曲がって、なんか色々出ちゃいけない物が出ちゃってます。
それをやったのが目の前の少女。何の表情もなく淡々と。
クールと言うか、むしろ恐怖を感じるレベルです……我が顔ながら……
お父さんお母さん、私は今、異世界に来ています。中身が入れ替わった状態で……
何を言っているか分からないと思いますが、私にも分かりません。
そうなった経緯を簡単に説明すると。
トラック転生……転移? どっちだろ?
とにかく気がつくと、この剣と魔法の世界に私達は居ました。中身が入れ替わった状態で……
先程“私達”と言いましたが、異世界に来ているのは私だけではありません。
クラスメイトの坂上くんも一緒です。中身が入れ替わった状態で……
はい、今、私と彼の中身が入れ替わっています。
いわゆる「俺が私で私が俺でフェノメノン」です。
クラスでは、あまり接点の無かった彼ですが、いきなり山賊の目を無表情で抉る様なサイコ野郎でした。
目玉って、あんな風に垂れ下がるんですね、知りたくありませんでした。
でも、おかげで私の身体の貞操が守られているのも本当なので文句も言えません。私は剣も魔法も使えないので。
何でこんな事になっているのか分かりませんが、私は絶対日本に帰りたいです。
長々と不安を煽る様なことを書き連ねましたが、私は元気です。
それでは今日はこの辺で。
加奈恵 坂上の設定を異世界に来て俺TUEEEしてるなろーしゅにした方が、より際立ったかもしれないと、今さら思いましたorz >>120
面白いからなろうで二話目書く気ない?
二話目から失速しなければ、かなりよさげな気がする 【君の縄】
♯1 不思議な夢
私の名はY子。
今、不思議な夢を見ています。
朝起きたら、見知らぬ男の子になっていて、見知らぬ高校に行きました。
男の子の名前は、X男くんというみたいです。
最初は混乱したけど、男の子っていうのも結構新鮮で……。
面白い夢だなあと思って見ていました。
私がこの男の子のお母さんや、クラスメイトに返事すると、
「いつもより元気いいね、何かいいことあったの?」
と、不思議そうに聞かれることが印象的でした。
一日が終わり、知らないベッドで、知らない天井を見ながら、目を閉じました。
♯2 君の縄
目が覚めました。
あれっ? また知らない天井です。
周りを見ると、ホテルのベッドのよう……。
でも、でもなんで。なんで私は裸なのでしょう。
なんで私の隣に、知らないおじさんが、裸で笑っているのでしょう。
知らないおじさんは縄を取り出して、言いました。
「Y子ちゃん、昨日は楽しかったね。今日は緊縛プレイだ。名づけて、君の縄プレイ! ぐへへへ!」
地獄が始まりました。
♯3 Y子のスマートフォンの日記帳
○月○日
Y子ちゃんへ。
ボクはX男といいます。
今、君の体と入れ替わってるみたいです。
女の子の体っていろいろ新鮮で、とても楽しかったです。ありがとう。
Y子ちゃんに何かお礼をしたいと思って、この日記帳を読ませてもらいました。
新しいバッグが欲しいみたいですね。でもお金が無いので我慢してると。
そこでボクは、ボクの体、いやY子ちゃんの体を売ることにしました。
お金を持ってそうなおじさんを誘って、ホテルに入って……。
女の子の体でイクのって、本当に気持ちいいんですね。
味わったことの無い感覚でした。
ボクはとても気持ちよくて、Y子ちゃんはお金が手に入る。
最高にWin-Winの関係ですね!
この入れ替わりが今日で終わるのか、寝る度にスイッチするのかはわからないけど、
また同じような関係が続けばいいなあと思います。
では、おやすみなさい。
♯4 エピローグ
数日後、X男の一家全員が、自宅で死体となって発見された。
ガスの元栓を開けたまま就寝したことが原因と思われる。
警察には事故として処理された。 >>119
赤ちゃんと入れ替わるのは新しいと思う。そして怖い
あと
>あなたの体の中にいるみたい
って文章がぱっと見、体内かと勘違いした(上でお腹の中にいた文もあったので) >>122
有難うございます
少しコンセプトを煮詰めつつ
勢いのある内に書きためてみます 【一人遊び】
俺はこのマンションの126号室に住んでるフリーターだ。
最近、隣の部屋にカップルが越してきたらしい。毎日イチャイチャする声が薄い壁の向こうから聞こえてきて、うっとうしいことこの上ない。
だがしばらくして慣れてくると、今度はそれを聞くのが楽しみになっていた。
今日の夕飯はどうだったとか、ベッドの中の君は激しかったねとか、結婚はいつの日にするだとか、赤裸々な会話を聞くというのはいいものだ。
秘密を握っているという優越感に浸れる。
ある日、マンションの廊下でカップルの片割れ、男の方とすれ違った。パッと見、女と見間違えそうなイケメンだ。
彼女以外には弱気なタイプなのか、俺が挨拶すると頭だけ下げて部屋に入っていった。
しかし不思議なことに、女の方とは何日経ってもすれ違うことはなかった。
まあマンション暮らしなんてそんなもんだから、その時の俺は特に気にしなかった。
またしばらくしたある日、俺は隣のカップルが激しく喧嘩する声を聞いた。
こういうイベントは今までも何度かあり、楽しみですらあったが、今日のは一際激しかった。
壁に何度も物がぶつかる音が聞こえ、薄い壁に穴が空きそうだった。
「殺してやる!!」
とうとう男の方がキレたのか、怒号の声と共に、シャキンと金属が擦れる音が聞こえた。包丁を取り出した音だ。
流石に俺もまずいと思って、慌てて部屋を飛び出して隣に向かった。
「おい!あんた達何してんだ!やめろ!」
玄関をドンドンと叩くが、中から返事はない。
俺が玄関をなんとかこじ開けようと格闘していると、中からガシャンと何かが割れる音が聞こえた。
俺は男が女を殺して、窓を割って逃げたのだと思った。
俺はなんとか体当たりでドアを開け、中に飛び込むと信じられない光景が目に映った。
割れてバラバラになった鏡に突き刺さった包丁。
そして、胸を押さえて倒れていた、ドレス姿の男だった。以前すれ違った男だ。
俺は慌てて救急車を呼んだが、男は死んでいた。
原因は心停止だそうだ。 >>126
ヒッチコックのサイコみたいな話だな
ただ、オチが分かりづらいかも タイトルと合わせてやっと分かる感じ イタリアの慣用句に
「我々は皆少しおかしい」
と言うものがありますが
そんな感じですね >>120
世界観がいいね
ただ坂上のセリフが無いからキャラが若干伝わりにくいかな
あとできれば何でもいいからオチをつけてほしかった
オチのない短編は具のないラーメンのよう お題『男女入れ替わり+サイコパス』〆
・【タイトル】を書き込んで投票してください。〜23:59までの書き込みが有効です。
・投票は一人一票です。同一IDは最初の一票のみ有効とします。
・自分の作品への投票も可です。
・できればひとこと感想も添えていただけると幸いです。 ノミネート作品
>>118【男女入れ替わり爆弾】
>>120【拝啓、お元気ですか?】
>>123【君の縄】
>>126【一人遊び】 【拝啓、お元気ですか?】に一票
感想は>>129
にしてもここ進行と書き手合わせて3〜4人くらいしかいないよね
読み手不在で寂しい >>118
複数人の入れ替わりと言うのが、自分には思い付かない方向です >>134
すみません、タイトルを入れ忘れました
【男女入れ替わり爆弾】
に1票 結果発表
1位【拝啓、お元気ですか?】1票
1位【男女入れ替わり爆弾】1票 流石に自由度がないから再安価するよ
『ゴリラ+>>146』 お題『ゴリラ+死に戻り』
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締め切りは10月26日 22時です! だめかい?
ゴリラ+私はゴリラだ。を三回入れるってちょっと意味わからないよ 私はゴリラだ。
――いや違う。わたしは人間だ。日本の女子高生だ。
なぜか異世界に喚ばれ、神様に死に戻りのスキルだけを持たされて魔王を倒す旅に出ている、ただの女子高生だ。
ようやく魔王のいる城に辿り着き。最後の扉の前にわたしは立っている。
この世界に来て半年。死んだ回数はちょうど三十回になる。
死ぬときはすごく痛いし、恐かったけど、十回を超えたあたりから慣れてきた。
……今、わたしが恐怖を感じているのは生き返ることだ。
五回ほど死に戻りした時に、体毛が濃くなっていることに気付いた。
十回目に、あれだけ苦労していたゴブリンを一撃で殴り殺せた。力が強くなっていること気付いた。
二十回目、バナナが無性に恋しくなった。
私はゴリラだ。――いや、わたしは人間だ!
恐い、恐い、恐い、恐い。
死に戻りをする度に、体がゴリラに近付いてくる。
死に戻りをする度に、声が聞こえてくる。
非力な人間では魔王に勝てない、お前はゴリラだ。ゴリラの腕力と人間の知性を持った存在だ、と。
違う、わたしは人間だ!
……二十五回目の死に戻りを経た時から、わたしは人と会うルートを極力避けるようにした。
彼らのわたしを見る目が、徐々に変わってきていることに気付いたからだ。
魔物は恐くない。
あいつらのわたしを見る目は変わらないし、今ではトロルだろうと一発殴れば倒せる。
「恐いのは私だ……」
よかった、まだ喋れる。
恐ろしい。
ゴリラなんかになりたくない。
誰か、助けて。
わたしを、人間でいさせて。
「もう、鏡を見ることもできないよ……」
三十回目の今回、わたしは猛烈に嫌な予感がして持っていた手鏡を捨てた。
腕が黒いのなんて気のせい。
指が太いのなんて気のせい。
わたしは人間。ただの女子高生。
きっと、魔王を倒したら、何かもが元通り。
明日にはゴリラがどうとかなんて忘れて、友達とカラオケにでも行って笑ってるんだ。
だから頭の中で叫ぶのはやめて。
わたしは人間、ゴリラじゃない。
違う、違う、違う、違う! 待って、まだその扉を開けないで!
わたしは人間、それを、ちゃんと胸に刻ませて!
――――――
――……
……
「ほう、よくここまで来れたものだ。名前を聞こうか、異世界からの来訪者よ」
「……私は、ゴリラだ」 【オール・ユー・ニード・イズ・ゴリラ】
魔王は驚愕した。
現れた勇者の姿が、雄々しいゴリラだったからだ。
「貴様が勇者だと? 話に聞いていたのと姿が違うぞ!」
「間違いなく俺が勇者だ」
ゴリラは答えた。感慨深そうに、自分の体を見つめて続ける。
「最後だから教えてやる。俺はお前を倒すため、死ぬ度に戦闘前まで時間が巻き戻る『死に戻り』の能力を手に入れた。
だがその代償として、巻き戻る度に体が0.1%ずつゴリラになる呪いを受けたんだ。
俺は今までお前に999回殺された。この体はもう99.9%ゴリラだ。
100%ゴリラになれば、自我も無くなり、ただのゴリラになるだろう。だから」
勇者は、魔王に指をつきつけた。
「ここで、お前に勝つ」
魔王は笑った。
「フハハ、それは驚いた。『死に戻り』とは。だが999回失敗して最後に成功する保証がどこにある。
貴様はここで死に、ただの獣となり、余の勝利が確定するだけだ」
「やってみなければわからない。行くぞ」
勇者は拳を構えた。魔王も拳を構える。
次の瞬間、互いの全力の一撃がぶつかり合った。
「くっ……! いつも、ここで俺は砕け散る……!」
「フハハ! 余の勝ちだ!」
「だが!」
魔王の拳にヒビが入った。
「何!? なぜだ!」
「確かに人間の力ではお前に勝てない。
だから、俺は人間を上回る力――ゴリラの力を手にするため、999回負けたんだ」
「そ……そんな馬鹿な! 余の力が負けるなど――」
「これで終わりだ!」
勇者が力を爆発させ、魔王の体は木っ端微塵に砕け去った。
だが、勇者もその場で吐血する。体の限界だった。
「さすがに体はもたなかったか……。だが魔王を倒せばその場にセーブポイントが作られる……。
平和な世界は、続いていくんだ……。俺は、それだけで……」
勇者は死んだ。
--
人里離れたジャングルの奥に、一体のゴリラがいた。
ゴリラは、自分が誰なのか分からないようであったが、毎日バナナを食べ、それなりに幸せそうであった。
一方、世界各地の街には、魔王を倒した勇者が讃えられ、銅像が建てられることになった。
その姿は小柄で弱々しい体格の、しかし顔つきは誰よりも勇ましい、少年であった。 タイトル入れ忘れたすまん
【無題】でお願いします
私はゴリラだ。も入れてみたけどゴリラ+私はゴリラだ。の+要素わからんなこれw
しかも三回目は句読点で齟齬が出たすまん ほんとだネタ被ったw なんか申し訳ないw
深夜のテンションで草生やしたくなってきてるからもう寝ます色々すまんかった 底辺発案のスレだけあって安価のセンスすら壊滅的とかさすがに草
これが底辺の底辺たる所以か… でもそれに乗っていく作者達に笑う
>>151
くっそわろた最高 >>155
娯楽を作るセンスがないと底辺作者を嗤って悦に入ってる人は、人間として底辺だと思うよ。もしかしてゴリラなのかな?
大喜利みたいで面白いと思うんだけどなぁ、個人的には。ネタ思い浮かばないけど >>157
つまりゴリラ+私はゴリラだx3が最高に面白いお題だったと…
そりゃ投稿作品が読まれないわけだわw
大喜利、おおいに結構じゃない?
誰が一番投稿作品が少なくなるお題出せるか競ってるんでしょ?
今回はようやく2件、しかもネタ被りで来たし次は0件狙えるんじゃないかなぁ ようやく2件って
投稿ペース的には今までで一番なんですがそれは
お題的にはあんまり増えなさそうではあるけれど
あと安価ってどこまで無茶ぶりに応えていけるかってものでは
お題よりもどんな作品が投稿されるかよ
せっかくの安価形式なんだからもっと無茶なお題でもいいくらい 【君と笑顔で居る為に】
あぁ、また、この朝が来た。今度こそ上手くやらなければ……
******
「剛田さん! 剛田さん!!」
俺は鉄骨の倒壊事故に、自分を庇って巻き込まれた会社の先輩、剛田 猿人の耳元で彼の意識を取り戻そうと必死で呼び掛けていた。
剛田さんは何かと俺を気に掛けてくれていた先輩で、社内でも有名な、社交的で優しく有能な……ゴリラだった。
「うぅ…… あぁ、狩谷くん、良かった無事だったのかい?」
「剛田さん! どうして……」
「君には、色々世話になったからね」
俺に!? そんな! むしろお世話になったのは俺の方で……
「狩谷くん、君なら“死に戻り”を知ってるだろ?」
剛田さん、こんな時に何を……っ!! まさか!!
俺の表情に理解の色が広がったのが分かったのか、ニヤリと男臭い笑みをうかべた。
「ああ、私は何度も生を繰り返している」
だから、この事故の事を知っていた? 今日に限って営業に付いてきたのはその為? なら、何で?
「あぁ、今度こそ君を助けられた……恩人の……君を」
恩人? 俺が? いや、だけど……
「何度も、何度も、君を助けられなかった。だから、私は何度も自らの命を断ったんだ」
「なんで、そこ、まで」
「恩人……で、親友だったから……な」
彼は死に戻りだ、俺の知らない生を繰り返してきた……そこで有った事は、俺には分からないことだ。
でも、たがらって……
「実は……私はゴリラだ」
……うん、知ってた。
「何も知らない私に、あらゆる事を教えてくれたのは君だった……当然、死に戻りから、人の言葉。社会常識まで……全てを……」
俺……が?
「何度も死に戻り……不安に……潰されそうに成っていた私を……助けてくれた……のは、君だけだったんた……」
だから、助けられて良かった……そう言って彼は事切れたのだった。
********
あぁ、また、この朝が来た。今度こそ上手くやらなければ……
今度こそ、私も彼も悲しみに染まらない未来の為に…… >>159の最後はちょっと語弊ありそうだから補足
もっと無茶といっても、私はゴリラだx1000とか明らかに不可能なお題はダメだと思いますよ 自身の発想の強化や技術的な何かの取得を意識している部分は有りますので
物理的に無理でない限り無茶なお題は上等って意識はありますよね
実際、一人称で書く事は苦手なのですが、短い内容で纏めるとなると有効な手段だと感じて使っているので、勉強に成りますし
どこまで表現を省いても、意味を伝えられるか? って事を考えながら書くように成りましたし
なので、感想とかは欲しい所ですが 進行の方が各作品に寸評を入れてくれるとか
いや絶対にキツイから無理だけども 【世界の危機】
「博士! とんでもないことがわかりました!」
「どうした、助手よ!?」
「博士、どうやらこの捕獲したゴリラ、時間遡行能力を持っているようです! 死ぬたびに、生まれた瞬間まで時間を戻すことができるようなのです!!」
「な、なんだって! それは素晴らしい発見じゃないか!」
「はい、世紀の大発見です! この能力を解析することができれば、もしかしたら人類は時間の概念に干渉する術を見いだせるかもしれません! タイムマシンだって夢じゃありません!」
「でかしたぞ、助手よ! じゃあ早速実験を……」
「お待ちください、博士! 実は問題がありまして」
「なんじゃ、言ってみろ!?」
「はい! 実はこのゴリラの時間遡行能力、どうやら外部にも作用するみたいで、ゴリラが死んだ瞬間世界の全てが元に戻ってしまいます!」
「なんじゃと!? それはとんでもない力だな! 手荒な実験はできないということか……。しかし時間に干渉する術が見つかれば、そこら辺は対応できる。問題ない! 他に問題はあるのか!?」
「はい! そして困ったことに、このゴリラの推定年齢は39歳なんです! ゴリラの寿命はおおよそ35歳から40歳までなので、あと1年もしないうちに自然死してしまうかと!!」
「はぁっ!? それじゃあ1年以内に研究が完成しなければ、時間が戻ってしまい人類の歴史が39年前からやり直しになってしまうではないか! い、急いで研究を始めねば! 誰か、麻酔を……」
「そこでさらに問題です! 実は博士がそうおっしゃると思って先に麻酔をかけておいたのですが、ゴリラがその怪力で暴れたせいで規定値以上の麻酔を打ってしまったんです! 老齢も併せて考えると、いつ心臓が停止してもおかしくないかと!!」
「ばっかもーーーん! なんてことをしてくれたんだ! ゴリラが死んでしまったら人類の歴史がこれ以上進むことなく、解決策も原因もわからないまま世界がバブル期まで巻き戻ってしま
ネタ何とか思いついた。こんなんどうよ? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています