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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![80]

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0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/10/19(木) 22:37:08.77ID:8MdPj2g0
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

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長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

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前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する[79]
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1506888591/
0148この名無しがすごい!
垢版 |
2017/10/24(火) 11:49:30.72ID:5/wLYlAs
評価お願いします二レスで一作品です


老人は静かな病室に貝の如く臥せっていた。
彼はふくよかな掛け布団に寝返りを打つと、窓額に仄暗い寒空とそこからヒラヒラと雪の舞降るのが見えた。
刹那、老人の脳裏にある一節が舞い込んだ。
老年の命とは粗目雪の様なものである、と。
老人はこの頃に自身が幼少期の再臨とさえ思える瞬間が有った。
いや、「再臨」などという言葉を使うと美し過ぎる。
それにしても彼の実際には....
いや言うまい。

それは老人がまだ少年と呼ぶべき時代である。
彼は一介の鼻垂れ学生の坊主頭で、ヤッパリ恋をしていた。
相手方の容姿は淡麗に有り、......そしてヒドく美しかった。
この少女に恋愛を抱いたのは何も彼の少年ばかりでは無く、甲も乙も、さらには丙さえもが彼女を愛した。
彼女は容姿に点いてはまるで白百合だった。
しかしまた彼女の性格に点いては鬼灯のようでも有った。
彼女は美しい容姿に、少しな動乱にさえも揺れ動く儚い生命であった。
彼女は周囲からは常時何かしらに怯えているようにも見え、また其の様が男共から激しく愛慕されたのだった。
それはもう良からぬ男達にも。

件の少女が14の時である。
彼女もやはり一介の学生には違いなかった。
紺色のセーラー服。黒髪、ツインテールの三つ編み。真っ黒な学生鞄。
色の静かな下町に彼女は往来していた。辺りには石塀や電信柱、チャルメラが聞こえる。
彼女にとっては全くに慣れ親しんだ道であった。あの電信柱の根元の白さや、彼方の赤ポスト。
彼女の他に人影は無い。それも彼女にしては日常茶飯事に過ぎなかった。
いよいよ夕日は今日一の働きを見せる。少女の目には射陽が眩しく、彼女は手をかざした。
暗く。暗くなった。
古来より「逢魔が時」と呼ばれる暗さに....。
0149この名無しがすごい!
垢版 |
2017/10/24(火) 11:49:56.86ID:5/wLYlAs
それは10月の出来事で有った。
件の少年とその友人、甲、乙、丙の四人は何やら教室の隅に溜まってコソコソとしている。
どうせ碌な事ではあるまい。
「ロクでなし四人組」彼らは巷ではそのように呼ばれている。
無論、その名の通り彼らは碌でもない人間に有った。
暴力、窃盗、恐喝。それが彼等の十八番に有った。
彼らは立派な不良である。そしてやはりこの時も彼らは教室の隅に集まっては、古今の自身の武勇伝や、今後の活動を談話しているのであった。
.....そんな最中にも少年はふと窓ガラスの向こうを眺めると、そこには件の少女が今まさに下校の為にグラウンドを歩いてい往く様が見えた。
少年はその水鳥が泳ぐが如く涼しげな姿に思わず見とれ、目に追った。彼はどうにも少女に惚れているらしいのだ。
「悪ぃ、俺もう帰るわ。」
少年は友人たちにそう告げると、彼らから少々の不平不満を喰らいはしたが、しかし強引に荷物を纏め教室を後にした。
夕日はもうすぐ登りきろうとしている。

それもやはり10月のある日の夕方の出来事であった。
件の少女と、それの後を追う少年は姿がある。
二人の間隔は電信柱5本分くらいなものか?少年からは確かに少女の背中が見えた。
しかし少年にはやはり夕日の方が眩しく見えたには違いがなかった。
少年は急ぎ少女の背中を追う。
電信柱、残り4本。
少女の背中は少し近く成った。セーラ服の紺色も仄かに赤みを帯びている。
電信柱、残り3本。
少女の靴の白さが伺える。ツインテールはブランブランと振れている。
電信柱、残り2本。
少女は十字路に差し掛かろうとしている。いよいよ陽の光が眩しい。
あたりが少しも見えない。
電信柱、残り何本?
「オーイ。待ってくれ一緒に帰ろうゼ。」
少年は叫んだ。
幸福な事に少女は振り返ってくれた。
少年からは少女の表情などは伺い知れない。
ただ少年には、少女が振り返ってくれたことが嬉しいばかりである。
「いいよ。」
少女はその様に返答をした。
電信柱0本。
二人は並んで十字路に踏み込んだ。

刹那、その後の記憶は少年には無い。

それから何ヶ月かが過ぎた。
少年は運良く意識を取り戻すことが出来た。しかし、少女の方はすっかり死んでしまったらしい。
そんな事を老人は誰伝いにか聞いた。

少年は静かな病室に貝の如く臥せっていた。
彼はふくよかな掛け布団に寝返りを打つと、窓額に仄暗い寒空とそこからヒラヒラと雪の舞降るのが見えた。
刹那、少年の脳裏にある一節が舞い込んだ。
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