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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![80]

レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/10/19(木) 22:37:08.77ID:8MdPj2g0
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点は75点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する[79]
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1506888591/
0900相模の国の人
垢版 |
2017/11/23(木) 08:02:48.63ID:H6LtilcI
>>899
有難うございます。まだまだ修練を積みます。 山本詩織の彼氏の視点でも書いてみます。
0901この名無しがすごい!
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2017/11/23(木) 08:22:26.92ID:imh4meof
>>898
大学のシーズンで混乱するのが
1年生なのか
1回生なのかですが
小説的にはどっちがいいんですかね
0903ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2017/11/23(木) 08:27:41.63ID:NKqzEe4W
>>901
一年生は関東圏!
一回生は関西圏!

等と云われている!
物語の舞台に合わせて変えればよい!(`・ω・´)
0904この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 08:43:32.22ID:imh4meof
>>903
あーやっぱりそうなのか
薄々感づいてましたが
畿内の法則で行きたい所ですが長いものには巻かれろ?
地域性のない話では1年生ですかね
0907この名無しがすごい!
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2017/11/23(木) 08:47:35.70ID:HDSYiPN/
>>897
致命的なミスを、おかしていたのですね。他にもおかしなところばかりです・汗
お教えいただき、ありがとうございました!
0908この名無しがすごい!
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2017/11/23(木) 08:58:52.96ID:HDSYiPN/
>>898
本当におっしゃられる通りですね……自分は下戸で、浅はかな知識でかくものではないと猛省しました。
他のご指摘の部分もなるほどと思うばかりです。
自分はまだまだで、全く精進が足りません。勉強します。
引き続き、課題作品に取り組みます。
ありがとうございました!
0909この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 09:13:32.47ID:gYU9U6Ll
ザーメン大好きポッポさん
0910この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 09:33:57.01ID:imh4meof
エロ話が得意じゃない俺のブルース

最新で揉んだおぱいはインプラントでした

その前に揉んだおぱいは強固なワイヤーに指を弾き返されました
0913ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/23(木) 12:08:35.83ID:NKqzEe4W
昼か! 昨晩のすき焼きは残っていない!
食材は揃っているが簡単に済ませたい!
庭の隅にはイタリアンパセリが自生している!
あれを使ってパスタにでもするか!
野菜の切れ端を利用してスープも付ける!

今日は暖かい!(`・ω・´)
0914この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 12:10:03.30ID:cfk5cl89
ワイさんは文学フリマに行かないの?
0915ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/23(木) 12:44:53.48ID:NKqzEe4W
東京流通センターの第二展示場で開催されていることは知っている!
が、ワイには締め切りと云うものがある! 割く時間がない!
昼食を簡単なパスタで済ませた理由にもなっている!

これから書き始める!(`・ω・´)
0916この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 12:48:52.69ID:gYU9U6Ll
ここに常駐する時間はあるのに?
0918この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 13:34:15.60ID:8hVoydym
みなさん課題頑張ってますね。
私も日曜あたりには提出できそうですよ。
トラック競技……(´-`).。oO
0919この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 14:53:23.07ID:B0eIUjct
>ここに常駐する時間はあるのに?

文フリ行くのがデフォみたいな言い草で草
0920この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 16:51:51.99ID:8X6LYogX
自生のイタリアンパセリのパスタ……うわぁ、いいなぁ。

ため息(吹き出し?)の絵文字、とってもかわいい……
0921この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 17:22:44.24ID:8hVoydym
>>920
ええ、ため息吐きつつ空想中の絵文字です。
課題ってなぁ、勉強になるんだよなぁ、でも、結構頑張らないといけないんだよなぁ。

課題これからでしょうか。頑張ってくださいね(他人事
0922相模の国の人
垢版 |
2017/11/23(木) 18:04:14.02ID:H6LtilcI
ネットでの検索時間含め、1400字を40分で書くのは遅いだろうか!?
0923相模の国の人
垢版 |
2017/11/23(木) 18:16:34.85ID:H6LtilcI
明莉の彼氏、朝比奈裕也視点(まだ 途中)


 彼女との出会いが、ボクの人生を変えた。
 ボクがあの娘に出会ったのは、ちょうど二年前のことだった。
 大学に入学してから、派遣の家庭教師のアルバイトをしていた。
 担当は社会科と英語だ。
 新しく、入会した生徒さんを担当してほしいと指示された。
 渡された生徒資料のペーパーを読むと、名前は山本明莉、中学一年生。
 依頼された科目は歴史、国語、英語だった。
 この時は普段と変わりなく、普通の気持ちでいた。
 桜木町駅を下車して十分余りあるくと、紅葉坂にある山本さんの家が見えてきた。
 新古典様式のファサードの家で、外壁の砂岩が荘厳さを醸し出している。
 ボクは建物が放つ存在感に圧倒されていた。
 表札の横にインターフォンがある。
 少し震える指でインターフォンを押した。
 ピンポーン。
 十秒くらいして、インターフォンが応答した。
「何方様でしょうか?」
 女性の声がした。
「家庭教師のチャレンジから来ました、朝比奈と申しますが……」
「はい! はい! 直接ドアの前まで来て下さいませ!」
 女性の声のトーンが一段上がっていた。
 今日から担当する明莉さんのお母さんであろうか。
 マホガニー材のドアであろうか、重厚感のあるアーチ形のドアが更に緊張感を高めた。
 ボクの心臓の鼓動は高まり、両脇、両手からは汗が滲む。
 ドアが開くと、三十代くらいだろうか、背が高くチャコールグレーの裏シャギータートルワンピースを着ていた。
 顔は古い映画だが、「青い山脈」に出てくる原節子にどことなく似ているように思えた。
 玄関の床は白い大理石、廊下はフローリングが張られ、よく磨かれていて天井の照明が反射していた。
 まるで、どこかの宮殿に来たような錯覚を覚えた。
「初めまして。山本明莉の母でございます」
 神妙な面持ちで深々と頭を下げた。
「こちらこそ、宜しくお願いします」
 ボクは緊張から少し上ずった声で答えた。
 出されたスリッパを履き、二階に案内された。
「あーちゃん? いる?」
 母親がドアをノックした。
「いるよ〜」
 少しダルそうな声で返事が返ってきた。
 母親がドアを開けると、目に入ったのは十畳ほどの広さの部屋。
 豪華そうなベッド、白いロココ調の勉強机、天井からはシャンデリア風の照明が下がっていた。
 勉強机に座っている制服姿の女の子が明莉さんだろう。
 
 
0924相模の国の人
垢版 |
2017/11/23(木) 18:17:04.18ID:H6LtilcI
立ち上がると、こちらを振り向きやってきた。
 背は高い。
 170センチのボクよりも高い!
 スーパーモデルのようだ。
 制服ではなく、女子大生が着るような服に身を包んでいれば、二十歳くらいに見えるかもしれない。
 タメでも違和感を感じない。
 顔は彫りが深い。
 鼻も高く、垂れ目が印象的だ。
 欧米系の血が入っているのかなと思わせる。
「この人だっけ?」
「そういう言い方は失礼でしょう、前にお話しした朝比奈先生よ」
「初めまして。朝比奈裕也と申します、明莉さんの国語、英語、歴史を担当することになります」
 深々と頭を下げた。
「ダイジョウブだってさ、そんな緊張しないでよ」
 破顔した明莉が言った。
「ありがとうございます」
 ボクは彼女の笑顔を見た瞬間、緊張感が一気に解けた。
「あとは宜しくお願いします」
 母親は私に一任すると、部屋から出て行った。
「勉強はあまり好きでない?」
「ブッチャケ嫌いっす」
 明莉は口を尖らせた。
 貰った資料によれば、英語、国語、歴史は五段階で二だった。
 学校の勉強はテストに出るであろう部分を、効率よく覚えれば成績は上がる。
 問題は勉強の仕方だ。
 勉強机には英語の教科書が置いてあった。
 表紙を見ると、ニュークラウンのようだ。
0925相模の国の人
垢版 |
2017/11/23(木) 18:24:30.12ID:H6LtilcI
>ボクの心臓の鼓動は高まり、両腋、両手からは汗が滲む。
0926この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 18:25:06.26ID:8X6LYogX
>>921
ありがとうございます!
ほんとうにそうですね!全く書いたことのない世界で大変勉強になります。
ただ、今、頭の中がうにゃうにゃになっています·汗
0927この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 18:41:05.37ID:8X6LYogX
本当にすみません!文字化けしてしまいました…汗
0929この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 19:53:19.43ID:8hVoydym
>>922
私はもっと遅いですよ。書く速度は落ちても、書き直す時間は減った気がしますが。
0932ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/23(木) 22:26:00.98ID:NKqzEe4W
>>923-924
ワイが指摘をするといつまでも課題作品の及第点に届かないのだが!

>>915
君は独自の路線で胸を張って歩むがよい!

>>931
三レスの範疇を越えているのだが!

程良く酔っているので明朝に読むとしよう!(`・ω・´)
0933この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 22:36:22.93ID:I31bKt8M
そんな決まり聞いちゃいねーぜ
決まりなんて破るためにあるのさ( ゚д゚)、ペッ
0934相模の国の人
垢版 |
2017/11/23(木) 22:40:22.17ID:H6LtilcI
>>932
ワイ師匠! これで一時、止めておきますか?
 
0935ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/23(木) 22:46:15.13ID:NKqzEe4W
>>933
七十点台は越えていると云う自負から来る自身と受け取った!
期待に違わない点数を期待して明朝に読むとしよう!

>>934
習作にはなるが課題作品で及第点を取るつもりであれば、
完成した作品で臨んだ方がよい!

さて、寝るか!(`・ω・´)
0936ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/23(木) 22:54:10.75ID:NKqzEe4W
自信であった!
酔うとろくなことがない!

ふむ!(`・ω・´)
0937この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 23:28:44.47ID:GFywmYQx
>>933
随分幼稚な言い草だな

>>415を読めば「課題」と言ったら三レスとわかるだろう
自分で「貰った課題」と言っているんだから、三レス縛りは適用されるに決まってるだろ

だいたい「決まりは破るためにある」とするなら、そもそも「決まり」は知っていたはずだ
それを提出した後から「聞いていなかった」とはお笑いだ

しかも評価を「お願い」しておいて( ゚д゚)、ペッ とはなんだ
5ちゃんでも稀に見る不愉快なレスだ
0939この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 23:41:27.15ID:YkHU8fD/
>>937

>>415は自由君に出された課題だろ?
あとから私の名前があがったから、つきあいで遊んでみる気にもなったが
元よりそんなルールにに従う義務も義理もサラサラ無いぜ?
下らないことで突っかかってくるなあ?

君の名は。?
0940この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 23:47:22.47ID:GFywmYQx
>>939
>つきあいで遊んでみる気

キミ一人で遊ぶならいいが、つきあって遊ぶつもりだったんだろ
なら同じルールで遊ぶのが原則だろう
0941この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 23:49:34.03ID:YkHU8fD/
>>940

>>415にはさっき気づいたんだ。
正直すまなかった<(_ _)>
0943この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/23(木) 23:55:44.84ID:8hVoydym
お二人さんへ。
私はこのスレにいる人たちが好きだ。
真っ直ぐだし、なにより同じ趣味を持っているのが嬉しい。
だからなんというか二人の事も好きだ。
うまく言えないけれど、それだけです。
0945この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 00:03:44.74ID:V4FWdWba
>>944
日付け変わっていると思い込んでました。
匿名で投稿したつもりだったのに、ID変わっていなかった。
恥ずかしい事を言ってしまいました。
寝たらきっと皆も忘れるだろう。おやすみなさい。
0947この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 00:55:07.08ID:6WA61Mse
どうもです。
勅使河原作者です。凄くどうでも良いけれど、
昔書いた作品(ファンタジー)で、精液をギミックに
使った事があります。アスモデウスという悪魔を崇拝する闇の神官(スキルは魅了と精神破壊)
に精神を壊され発狂した思い人に体を委ね、精液を膣に溜めて、
古代魔法の触媒にして、闇の神官に復讐する女神官の話です。
なめぷでレイプしてきた闇の神官は、呪いを帯びて増殖する精液に全身を食われ
口から鼻から目から耳から鼻から全身の毛穴から
精液を垂らして、最後女神官の剣で頭を割られるんですが、脳も
精液に変わっています。こんな感じのグロい話ばっかり書いてきた
俺なので、課題めちゃくちゃ苦手です。
提出は今晩の23時55分になります。
お師匠様はお休みの事でしょう。
では、引き続き課題頑張ります。
0948この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 01:06:16.92ID:V4FWdWba
私は何を怯えていたんだろう。ここに居る人達はコンピューターが作り出した架空の人物であるのに。だから、恥ずかしがる必要なんてどこにもなかったんだ。好きな時は好きって言えばいい。改めて言おう。皆好きだ。

たった今精液の話をした君も。最近の人口知能はなかなかのもんだ。
0949ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/24(金) 07:55:53.57ID:vHibOIYa
>>931
再会はトツゼン
魔法使いの弟子はいいとして、最初に師匠に教えて貰った魔法が次元移動であった!
こちらの世界にいる時にどのようにして習うことが出来るのか!
先を読めばわかるのだろうか! 聖なんちゃら学園の設定は毎度のことなのでいいとする!
文章は「ですます調」で読み易く、場面が想像できるような作りに好感が持てる!
出だしとしては上々の部類と云えよう!

夜のギンナン採り
主人公が師匠に魔法を教えて貰えた理由は書かれていなかった!
物語は魔法使いの弟子から聖なんちゃら学園に変わりつつある!

闇の中のヒカリ
ここで接点が生まれるのか!
主人公の性同一性障害が明言された!
容姿や素性を暈していた理由がここにあった!

キミのための魔法
話としては悪くない!
聖なんちゃら学園の設定は不要に思えた!

おまけ
本作に出てきた魔法の説明であった!
魔法使いを名乗ってもいいと思えるくらいの上級魔法を使いこなしていた!

何故、新作として書かなかったのか!
旧作の力を借りる要素はほとんどない!
主人公が密かに想いを寄せる同性の男子!
彼女のように見える存在! それだけでよい!
旧作の二人はギャグ要員に思えるので本作の話には合っていないように思った!

予備知識がなければ完全な新作として読めるのでその部分のマイナス要素は問わないことにする71点!(`・ω・´) 課題をクリア!
0950この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 09:05:34.47ID:9guX/fE3
>>949
よっしゃ70点越え!

ワイさんありがとうございます。
主人公のナナオは、前回のワイスレ杯の参加作品に登場させたキャラです。
寸評でキャラの掘り下げ不足を指摘されたのと、
このスレで貰った課題ということもあって、シリーズものの続編の体で書いてみました。
新作としても読めるように書いたつもりでしたが、読めるみたいで嬉しいです。

それではまたワイ杯でノシ
0951この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 09:11:32.88ID:s9US53O3
>>949
課題クリアおめでとうございます!
凄いなあ。
俺は朝4時までかかって書いて、
よし! 書けた! 明日は推敲だ!
と思って寝て起きて改めて確認したら、
お師匠様の突っ込み爆裂拳が予想される出来に
涙目です。今日間に合うかなあ。
お題が本当に難しい。
0952この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 09:21:01.50ID:9guX/fE3
>>951
ありがとうございます!
課題がんばってください。
んじゃまたワイ杯でーノシ
0953この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 09:47:45.71ID:hdItDyKL
>>950
おめでとうございます。正直羨ましいです。
私もファンタジーをですます調で書いているところです。参考にさせていただきます。
0954この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 12:09:08.88ID:VPTVfUaj
大畑、中島、ポッポ


ワイさんから見て、一番書ける人は誰でしょうか?
0955この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 14:04:43.29ID:9guX/fE3
>>953
ありがとうございます!
書いたらぜひ読ませてください。


>>954
ここに投稿して採点して貰えばいいじゃん?
そんな度胸もないんだろ?
つまんねー奴だなあ
0957課題作品
垢版 |
2017/11/24(金) 18:17:30.39ID:sdYlH6d3
『まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情に酌みしかな
林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ』
『まだあげたばかりの前髪が 林檎の木の下に見えたとき 前にさしている花櫛の 花のような人だと思いました 
白いや優しい手をのばして 林檎を私にくれたとき 薄紅の秋の実に 初めて恋をしました
なにげなくでた私のため息が その髪の毛にかかるとき 恋のすばらしさを 貴女のおかげで知ることができました 
林檎畑の木の下に 自然とできた細道は 誰が踏んでできたのでしょうと お聞きになる君が愛しいです』

これは『初恋』という詩だ。
作者は島崎藤村。彼の詩集『若菜集』には51編の詩が載っているが一番有名なのはこの『初恋』だろう。
この詩に登場する女の子が小道について尋ねた理由については色々な解釈がある。小道が何故できたのか分からないくらい天然だったとか。
分かってるけどあえて訊く小悪魔だったとか。良い詩や物語というのは色々な謎を残す。それについて人々は語りたいと思う。
その相手は友達だったり先生だったり、もしかしたら父や母かもしれない。だから良い謎がある詩や物語は世代を越えて語り継がれるのだ。それは謎と共に。

中学2年の時の話だ。夕方に初雪が降った日だった。
僕、西宮一樹(にしみやかずき)は一つの謎に直面した。朝、下駄箱を開くと『果たし状』が入っていたのだ。
ラヴレターではない。『果たし状』である。宛名部分に習字で堂々と記されている。めちゃくちゃ達筆だ。差出人は周防楓(すおうかえで)さん。
2年A組。同級生だ。全校集会で列を作ると前から数えて5番目あたり。髪は短い。眉毛は濃いけどちょっと短い。いつも目の下にくまを作って不機嫌そうだ。
けど、集合写真とか見返すとびっくりする位綺麗な顔の女の子だ。目が大きいからとか、鼻のラインが整っているとか、そういうんじゃないんだ。
『あれ? こんな綺麗な子、クラスにいたかな?』と思ってしまうくらい整った顔立ちをしている。その周防さんから果たし状だ。

僕の驚きは筆舌に尽くしがたかった。果たし状は空手のイメージだけど周防さんはバレー部だ。たまにセッターとして試合に出るくらいでレギュラーではない。
理科だけ学年一位を争うけど、それだけだ。対する僕は、学年総合首位の常連と言えば聞こえはいいけど、ただの勉強オタクだ。部活だって園芸部。
肩書きは部長だけど実質の切り盛りは副部長の四方原瑞季(よもはらみずき)さんがしてくれている。彼女にはお世話になりっぱなしだ。
お世話になりすぎて……。感謝の気持ちが恋に変わったのはいつからだろうか。一目ぼれとかではない。けど目は惹かれる。彼女の背がとても高いからだ。
全校集会では万年最後列。たまにバレー部に助っ人に借り出される運動神経の良さ。ポジションは背の高さを生かしたアタッカー。
試合では周防さんとコンビを組んだりしている。鼻がちょっと上向いているけれど、目がとてもきらきらしている女子だ。そばかすも可愛い。
最近こめかみにできたと気にしているニキビすらも愛らしい。何より誰とでも自然に分け隔てなく話せる気配りが素敵過ぎる。彼女は2年C組。
僕もC組だったらどんなに良かったか、といつも思っていた。後、背が高い親の元に生まれてたら、とも。というのも僕の背は列で言ったら7番目だ。
そこまで低くはないけれど、四方原さんと話す時はどうしても見上げる形になってしまう。 

話がそれた。
つまり僕は体育会系ではない。腕っ節は弱い。喧嘩やトラブルは余程の事でない限りは避ける。果たし状を貰うほどの恨みを買った覚えは無い。
この果たし状を見て心臓が飛び上がった僕は、慌ててこれをブレザーの内側にしまい込み、トイレにダッシュした。個室に飛び込んで封の上部に折れ線を入れる。
大きく破らないように慎重にちぎった。

『部活終了の17:00 貴殿を体育館裏で待つ。 周防楓』

叩きつけるようなど迫力の習字に、ため息が漏れた。

トイレから出て教室に向った。
ドアを開ける。周防さんを目が探してしまう。いた。最前席窓側に着席している。
0958課題作品
垢版 |
2017/11/24(金) 18:23:27.01ID:sdYlH6d3
>>957
声をかけようか迷ったけれど、結局着席することにした。ちなみに僕の席は廊下側の最後列。周防さんとは対角線上の位置関係である。

……その日、視線はひたすら周防さんに吸い寄せられ続けた。けれど彼女は一度も僕と視線を合わせなかった。全ての授業が終了して、
担任の先生が今夜から雪が降るから風邪をひかないようにだとか、そんなことを言って終礼。
掃除が終ると、彼女はさっさと体育館に消えていった。部活のためだろう。

「どうしたの? 西宮君」 
園芸部室で、四方原さんが声をかけてくれた。僕はその時、心ここにあらずといった感じで、アドロミスクスという
多肉植物の鉢植えに霧吹きをしていたところだった。アドロミスクスは造形が卵みたいで可愛らしい。茎近くが薄い緑で先端に向うにつれて、
黄色から赤に変化していく。少しサボテンに似ている。乾燥にも強い点もサボテン寄りだ。だから、これに霧吹きを毎日する必要はない。
「え?」
四方原さんを見上げる。彼女は不思議な顔をした。
「昨日、西宮君霧吹きしてあげたでしょ。この子に」
「あ」
彼女が言う『この子は』アドロミスクスだ。頬が熱くなった。どうにかしている。でも理由も分かっていた。時計を見ると4時。
後一時間で『果し合い』だ。でも分からない。果し合いというのは、恨みのあるもの同士が決着をつけるために死ぬ覚悟で戦うことだ。
僕は死にたくない。犯罪者になるのだって嫌だ。それにもし周防さんが決死の覚悟で告白をしてくれるにしても、僕は……。

四方原さんを見上げる。真っ直ぐに彼女の瞳を覗きこんだ。
「ね、四方原さん」
「え?」 
四方原さんの瞳が動揺した。けど続ける。
「変な手紙貰っちゃったんだ」
「ええ?」
「だから、今日の僕は変なんだと思う」
大きく動揺する彼女に淡々と話す。誰かに話すとすっきりする。部活のことでも、よく四方原さんに相談した。彼女はいつも聞き役に回ってくれた。
それに聞き役だけじゃなく、こっそり根回しなんかもしてくれていたのを僕は知っている。簡単なチューリップではなくて手間のかかるベンジャミンを
部費で購入しようとした時とかね。

「手紙の……」
「内容は言えない。書いた人の尊厳に関わる」
 僕はきっぱりと言った。この時、四方原さんは寂しそうな顔をしたけれど、しょうがないじゃないか 
「そう」
「うん。だから明日になれば僕はしっかりしていると思うんだ」
「うん。西宮君」
「ん?」
「頑張ってね」
四方原さんは寂しそうに笑った。
彼女の笑顔に胸が苦しくなる。多分すごく誤解されている。ラヴレターだとか思っている。僕だって正直分からない。本当の果たし状なのか、
命を賭けたラヴレターなのか判然としない。けど誤解された上に応援とかされると、なんか、……もやもやする。

このもやもやを抱えたまま部活は終った。後片付けもそこそこに、部室の鍵を四方原さんに預けて、体育館裏に向う。校舎から外に出た途端、
冷たい風が顔に吹きつけてきた。首からうなじにかけた一帯が冷えて身震いする。雪が今晩から降る。寒くて当たり前だ。この寒い中を周防さんが待っている。
果たし状の意図がどうだろうと待たせたくはない。足が自然に速くなって、結局走った。

そうして駆けつけた体育館裏に、周防さんはいなかった。代わりに立っていたのは志摩軍旗(しまぐんき)君だった。彼は四方原さんの同級生。
僕と学年首位を争うライバルだ。帰国子女のためか英語が完璧。国語がネックだけどいつも95点を下らない。数学はいつも満点。背は僕より5cmほど高く、
体格もがっしりとしている。スポーツは団体競技以外は物凄い。100m走、砲丸投げ、走り幅跳び、全部が国体レベルの帰宅部だと四方原さんから聞いている。
彼女は体育で彼が記録を出すたびに陸上部入りを勧めるのだが、いつも『うるせえ』とだけ言われる。そして部室で愚痴を僕に漏らすのだ。
「もったいないよね。本当に凄いのに」

こんなに万能なのに彼は四方原さん以外の人とは全く受け答えをしない。学校行事はいつも休む。修学旅行ですら欠席した。協調性は皆無だと思う。
周りもそんな彼にはお手上げで、四方原さんを除いて、誰も彼に話しかけない。けど苛めに遭っている感じはない。くまの濃い三白眼に迫力があるからだ。

でも柄の悪い男子たちが、一度彼を校舎裏に引っ張って行くのを見たことがある。
僕は暴力が怖い。けどだからこそ止めに入るべきだと思って追ったら、すぐに彼が校舎裏から帰ってきた。気だるい歩き方だった。
0959課題作品
垢版 |
2017/11/24(金) 18:28:33.83ID:sdYlH6d3
男子たちは次の日から不登校になった。多分、志摩君が何かをしたのだろう。でも彼が何をしたのかは謎だ。追及する気もない。怖いからだ。

そんな怖い彼が体育館裏に立っていた。気だるい視線を僕に寄越す。
脳裏を不登校になった不良たちの顔がかすめる。怖い。けど周防さんの名前を語るのは許せない。胸元から果たし状を取り出す。

「これを書いたのは志摩君?」
「違う。周防だ。あいつは西宮、お前を襲うつもりだった。理由はあいつに訊けよ。この先に拘束しといたから解(と)いてやれ」
志摩君は淡々と応えた。親指を立てて後方、冬場は使われないプールを指す。声に険しいものは無かった。それどころか何の感情も無かった。
僕は、そうか、と言って彼を通り過ぎた。その時、訊かれたんだ。

「四方原の事は好きか? 俺は転校するんだ。答えてくれ」
僕は彼を振り返る。
「好きだ」
声が驚くほど自然にでた。僕じゃないみたいだ。でもすぐに恥ずかしくなってプールに駆け出した。
それが志摩君と会話をした最後だった。次の日、彼は転校していた。

ちなみに周防さんは本当に拘束されて、プールの着替え小屋横の地べたに転がされていた。手首を後ろ手。手錠でガッチリ。
口に蛍光ピンクのガムテープを貼られていた。小さな鍵が同じ色のガムテープで彼女の横の壁に貼りつけられていた。位置は四方原さんの背の高さくらい。
明らかに志摩君の仕業だった。すぐに鍵をはがして錠を解いてあげる。けど周防さんは果し合いの理由については教えてくれなかった。
代わりに彼女は僕を凄い目で睨んで立ち上がり、毅然とした姿勢で去って行った。

次の日から、周防さんは殺し屋みたいな目で、僕を見てくるようになった。けど不良たちみたいに不登校にはならなかっただけでも、僕は嬉しい。
結局謎は謎のままだった。でも、誰にも秘密を守る権利があると思う。
 
……もう一つ、凄い事が起きたんだ。部活で四方原さんが目を合わせてくれなくてね。昨日の事を気にしているのかな、と思っていたら、部活の後、廊下で呼び止められた。
彼女は真っ赤な顔をして俯きながら、USBを渡してくれた。
「昨日、志摩君がくれたの。これ、……わたしも、だから」
そう言って兎みたいに通路を逃げていった。凄い勢いで遠ざかっていく背中に、狐に包まれたみたいな気分になったけど、帰宅後にUSBの中身を確認した。そしてびっくりした。

『四方原の事は好きか? 俺は転校するんだ。答えてくれ』
『好きだ』
音声ファイル。志摩君がこっそり録音していたのだ。僕は頭が真っ白になった。気がつけば四方原さんに電話をして、色々と恥ずかしいことを喚きたてていた。
その晩から僕達は付き合うようになった。
 
次の日、部活が終っても一緒にいて、帰り道も連れだって歩いた。昨日から降り続いた雪は止んで静かな夕方だった。間に一度融けた雪はまた凍って、
踏む度にザクザクと言う音がする。囃されているみたいだった。手をつなぎたいと強く思った。けど、僕には勇気が無かった。寒いし。2人ともダッフルコートだった。 
僕らは俯いて、それぞれ自分のポケットに手を突っ込んで歩いてたんだ。雪に埋もれた歩道に自然とできた細道は、生徒たちが踏んでできたものだけど、
変な傾斜を帯びてた。気がそぞろだったからだろう。僕の踵はつるっと前に滑った。僕は逆上がりをするみたいに大きく右足を宙に蹴り上げて、盛大に転んでしまった。
すごく惨めで恥ずかしかった。
「大丈夫?」
と四方原さんがダッフルコートを屈めて、手を差し伸べてくれた。うん、と言って、その手を掴む。
立ち上がって、手をつなぎ直す。その後もずっとつないで歩いた。雪がまたちらついてきた。祝福するみたいに。

しばらく進むと道はT字路に至った。正面にはセブンがある。右が四方原さん、左が僕。それぞれの家に続いている。一緒に歩く時間が終るのが惜しくて彼女をセブンに誘った。
「あたしも入りたかったの」
四方原さんは笑ってくれた。

雪道が寒かったからだろう。セブンに入ると四方原さんの頬は赤くなった。彼女の頬の赤さや、紅に混じったそばかすが林檎みたいで、
僕は島崎藤村の『初恋』を思い出した。そして思ったんだ。謎として語り継がれる『初恋』の彼女よりも四方原さんの方が、断然綺麗だし素敵だって。
後、冬が寒いのも良いなあ、とも。
というのも僕は寒くなると必ず風邪をひくんだ。だからあの日まで冬はあまり好きではなかった。
そういう点でも、これは大きな進歩かもしれない。
0960この名無しがすごい!
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2017/11/24(金) 18:39:30.79ID:sdYlH6d3
>>957-959
どうも、勅使河原作者です。23:55とかいっておいて、今提出しました。疲れた。
疲れすぎて眠い。寝たら明日の朝まで起きない気がする。締め切りを踏み倒す。
それはだめだ。という事で、ただいまの提出です。
そもそも俺に若い男女の心の機微を描かせるとか、間違ってるんですよ! 全くもう。智恵熱2回
出しました。
と、恨みつらみを述べつつ、自信は……微妙。若い男女のほにゃららなんてもん書いて、63点
以上取れれば、俺は満足です。
タイトルは『雪の日の林檎』です。
詳細を頂いた当初は周防と志摩が主人公たちでした。周防が殺し屋で、志摩が傭兵です。が、
本当に一般の子達という事で、こんな話になりました。
あ、お師匠さまが63点以上下さったら、「勅使河原君なりに頑張った! 君の努力には目を見張る!
手放しでたたえざるを得ない! 努力だけに限るが!」
というメッセージと受け取ります。
いや、もう本当に辛かったんです。本当に俺自身を褒めてあげたい。
おやすみなさい。
0961相模の国の人
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2017/11/24(金) 20:36:24.77ID:TQO/Tk8m
>>960
労作ですね! 私はその努力を称賛したいです!
0962この名無しがすごい!
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2017/11/24(金) 20:57:16.14ID:BAaLrG/9
なろうでも書いたけど、島崎藤村の『初恋』知らなくてびっくらこいた
これは70点どころの騒ぎじゃねえ! と
0963この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/24(金) 21:13:51.58ID:hdItDyKL
とても良いと思いました。ワイさんの評価が楽しみです。
みなさんが課題を着々と提出してゆく。
0964相模の国の人
垢版 |
2017/11/25(土) 03:23:25.38ID:77ImjIJb
真由の初体験 1話完結

 
「木津根真由、今回も頑張ったな! 98点」
  真由は国語を担当する松田先生に呼ばれて、先週行われた中間テストの答案を受け取った。
  答案を受け取る真由の顔から微かに笑みが零れる。
  そして、何事もなかったかのように、普段通りの澄ました顔で自分の席に戻っていった。
  次々に生徒の名前が呼ばれ、教壇に呼ばれ、答案を受け取る。
  生徒の顔は悲喜交々だ。
  授業が終わると、真由は学区内で一番の美少女と持て囃される山本明莉の席に赴いた。
  明莉の席の周辺には自然と女子生徒が集まってくる。
 「スゴイじゃん! また、クラスで最高の点数〜」
  真由が取った国語の点数を明莉が褒めてくれた。
  明莉は背が高い。
  175センチ、モデルみたいな体形、栗色のロングヘアに垂れ目が印象的なハーフ顔をしている。
  明莉と真由は一年からのクラスメイトで仲のいい友達でもある。
 「ううん。フツーにやってるだけだよ」
  謙遜した。
 「わたしは一生懸命勉強して、65点だよ〜って言っても一夜漬けだけどさ」
  倉持詩織が右手に持った自身の答案用紙をヒラヒラさせて渋い顔を見せる。
  ショートボブにスラリと伸びた綺麗な脚、巧みなメイク技術が際立つ。
  パンティが見えそうなくらい、短い制服のスカートが男子の視線を釘づけにしていた。
  自身を演出するのが上手い子なのかもしれない。
  詩織は2年の時、愛知県の長久手から横浜に引っ越してきて以来のクラスメイトだ。
  クラスメイトからはシオリンと呼ばれている。
  放課後は真由、明莉、詩織は放課後になれば、いつも一緒につるんでいた。
  横浜に行ってカラオケしたり、デパートに洋服やコスメを見に行ったり。
  一見すると普通の仲のいい友達だが、真由は二人に劣等感を感じていた。  
  オトコがいないことだ。
  明莉には大学生、詩織は本命の彼氏、セフレは何人もいる。
  一方、ワタシには誰もいない。
  真由にだって恋する気持ちはある。
  けど、二人みたいにオトコはゲットしたくてもできない自分に苛立ちを覚えていた。
  性欲も思春期らしくあった。
  好きな男の子を想像して身体って悶えることはしばしば。
  野毛の切通し沿いのマンションに住んでいる真由は帰宅して、誰もいないとベッドに潜り込みオナニーをしていた。
  想像するのは恋愛対象の男子、好きな俳優やタレントだ。
  文学が好きで多くの作家の本を読む真由は、自分でも小説を書くのが趣味である。
  大学ノートに自分を主人公にした恋愛小説の短編をいくつも、書いていた。
  内容と言えば、絶世の美男子が真由に告白して、肉体関係を結ぶという内容であった。
  いつも寝る前に等身大の姿見を見ながら、自分自身に話しかける。
 「どうして、ワタシはオトコに縁がないのだろう、顔は押切もえみたいに、可愛いのにさ」
  細長く鋭い目つき、狐のような容貌、笑ったときに見せる出っ歯と歯茎が印象的でとても美人とは言えなかった。
 「やっぱり、キツイ言い方がいけないのかな?」
  真由は告白して、振られるたびに激高し、「このハゲ! ワタシが受けた心の痛みがワカルカ! バカヤロー!」と叫ぶのだ。
  そんな時、クラスメイトの明莉や詩織が決まって真由を慰める。
 「大丈夫だよ。思いっきり泣いていいよ、真由の心の痛みはあたしの痛みだから……」
  明莉は目を潤ませ、真由をギュッと抱きしめる。
  その潤んだ瞳は美しかった。
  だが、心の奥底では振られた真由を嘲笑っていたとは夢にも思わなかったであろう。
  明莉や詩織のセックス体験の話を聞くたびに、焦りが強まり、早く経験しなければという強迫観念に囚われていた。
  誰もいない自宅の部屋で真由は栄養ドリンクの瓶を手に意を決していた。
  そこに挿入し初体験をした。
  痛みを堪えながらも、初体験をした安堵感を感じていた。
0965相模の国の人
垢版 |
2017/11/25(土) 03:23:53.11ID:77ImjIJb
真由はさっそく、詩織に電話をした。
 「やっとしたよ〜!」
  話す真由の顔からは笑みが零れる。
 「したって、セックス?」
 「うん!」
 「おめでとう! 誰としたの、彼氏ができたの?」
 「ううん、江ノ島に行ってさ、そこでナンパされてさ」
 「すごいじゃん!」
 「うん。明日その話するね!」
 「じゃあ、学校で!」
 「じゃ〜ね!」
  そう告げると、電話を切った。
  休み時間に明莉の机の前に集まり、真由の初体験の話で盛り上がっていた。
 「真由、やったんだって?」
  明莉が尋ねた。
 「やっとね」
 「でも、大きな一歩だよ! あとは技を覚えないとね!」
  詩織が言った。
 「技って?」
 「フェラだよ、フェラ!」
 「したことないからな〜シオリンどうやって練習すればいい?」
  詩織はブレザーのポケットからチュッパチャプスを取り出して、包みを開けてイヤらしい表情で舐め始めた。
  器用に舐める詩織に集まった女子の視線が集中した。
 「スゴイ! こうやって練習するんだ〜」
  真由は驚嘆の表情を浮かべていた。
 「分かった?」
 「うん!」
 「そういえば、どんなオトコだった?」
  明莉が聞いてきた。
  真由にとって一番聞かれたくはない質問だ。
 「多分、地元の高校生、名前は聞かなかった、ただエッチしたかっただけだしさ、ストーカーもこわいじゃん?」
  巧みに真由は質問を暈した。
 「そうだよね。最近はストーカーも怖いしね」
  明莉は頷きながら言った。
  まさか、初体験の相手は栄養ドリンクの瓶でしたとは、口が裂けても言えない。
  しかし、真由は少女から女になったことだけは間違いない。
0966ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/25(土) 07:57:25.67ID:+X6VrcEw
>>957-959
>叩きつけるようなど迫力の習字に、ため息が漏れた。
(習字には書き方の意味もあるが、学習の意味合いが強いように思う! 筆墨と書きたいところだが、
 中学生らしくないので文字としてもいいだろう!)

>どうにかしている。
(「どうかしている」のような気がする!)

>時計を見ると4時。
>後一時間で〜
(数字と漢字、見栄えの観点でどちらかに統一した方がよい!)

>〜狐に包まれたみたいな気分になったけど〜
(「狐につままれる」が正しい!)

初々しい二人が登場して心を寄せ合う!
良い流れではあるが未消化の部分も多く、読後はすっきりしない!

この話は主人公の回想に思える! 何故、中学二年生の時のことを振り返っているのか!
その動機となる部分が書かれていなかった! すっきりしない原因の一つとなっている!
周防楓が関係する話の大半が暈けていた! 果たし状の意味は何だったのか! 西宮が口にした「襲う」とは、
どのような行動を表しているのか! その考えに至った理由は何なのか!
西宮の行動は理解できる! 四方原に好意を抱いていた! 転校が決まっていたので本心を打ち明けず、
心残りがないように二人を引っ付ける役を買って出たのだろう!

未消化の部分が非常に勿体ない! 島崎藤村の初恋に文字数を取られたことが惜しまれる!
初恋は触りの部分だけを引用して未消化の部分に文字数を費やした方が良かった!

抑えた筆致が初々しさに貢献して課題作品として仕上がっていた69点!(`・ω・´) 未消化の部分が足を引っ張り、課題クリアならず!
0967ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/25(土) 07:57:58.00ID:+X6VrcEw
>>964-965
>次々に生徒の名前が呼ばれ、教壇に呼ばれ、答案を受け取る。
(「教壇に呼ばれ」は不要!)

>放課後は真由、明莉、詩織は放課後になれば、いつも一緒につるんでいた。
(行頭の「放課後は」は不要!)

>明莉には大学生、詩織は本命の彼氏、セフレは何人もいる。
>一方、ワタシには誰もいない。
(三人称のような地の文に一人称が混ざっている! 今までの書き方で統一するのであれば、
 「ワタシ」を「真由」に置き換えた方がよい!)

>好きな男の子を想像して身体って悶えることはしばしば。
(歪な日本語に見える!)

>そこに挿入し初体験をした。
(あそこではないだろうか!)

>しかし、真由は少女から女になったことだけは間違いない。
(処女膜が破れたとしても少女は少女だと思うのだが!)
ワイの場合
 しかし、真由は少女から女になったと本気で思っていた。

文章が雑で推敲不足は否めない!
真由の行動が突飛で悲哀に満ちた笑いがシュールであった!
その主人公の容姿は物語の後半で明かされる!
二人の友人が登場する前に書いた方がよい!
彼氏の不在が主人公の劣等感になっていた!
多分に容姿が関わっているので説明に適した場面と云える!

課題に執心したことで文章が疎かになっていた65点!(`・ω・´) 拙速よりは巧遅の方がよい!
0968相模の国の人
垢版 |
2017/11/25(土) 08:04:04.09ID:77ImjIJb
>>967
課題に執心すればするほど、強迫観念に囚われ、蟻地獄。
まだまだ、頑張るぞ! 今度は慎重に!
0969相模の国の人
垢版 |
2017/11/25(土) 08:10:57.89ID:77ImjIJb
>>967
講評、本当に有難うございました。またチャレンジします!
本当はオ〇ナミンCかリ〇ビタンDと入れようと思いましたが、栄養ドリンクにしました。
「初体験の彼氏がオ〇ナミンなんて、口を裂けても言えない」のほうが、インパクトが強いのでしょうが。
0970ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/25(土) 08:15:10.66ID:+X6VrcEw
>>969
なんだって!?(・`ω・´;)

チュッ○チャプスとはっきり書かれていた!(`・ω・´)
0971ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/25(土) 08:35:03.48ID:+X6VrcEw
スレッドの容量が623KBと表記されている!
この状態で1000まで行けるのだろうか!
用心の為に次スレを立てた方がいいのか!

中々に悩ましい!(`・ω・´)
0972この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 08:55:49.91ID:rMBPwY6m
>>966
おはようございます。
未消化部分はなろうでも不評でした。
俺も、うーん、という感じでしたが、字数が。
初初しさは出せていたのが嬉しいです。
島崎藤村の天才ぶりへのリスペクトあんど
全文引用しないと初初しさなんて絶対表現
できないだろうという自信のなさが
構成に影響したと敗因分析です。
が! 63点クリア!
努力は認められた! てことでワイ杯頑張ります。
>>961
ありがとうございます。めちゃくちゃ苦しみました。
が、勉強になりました。
>>962
島崎藤村良いよね!
あの人は天才。初初しさという物が分からんくて
青空文庫の若菜集を読破しちゃったよ。
>>963
ありがとうございます!
自由さんも課題頑張ってくださいね。
0973ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/25(土) 09:06:36.52ID:+X6VrcEw
>>972
え、初々しい二人の課題で再チャレンジしないの?(`・ω・´)
0975ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2017/11/25(土) 09:20:35.91ID:+X6VrcEw
流れを無理に押し止めて澱むよりはマシと云うこともある!

勅使河原君の課題はここまでとする!(`・ω・´)
0976この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 09:28:35.28ID:rMBPwY6m
>>973
ドSだ! ドSがいる!
俺の苦悶は伝わってるはずなのに全くもう!



また1から組み直しなので、提出は12月に
なると思います。
知恵熱出さないように頑張ります。
0978この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 09:38:09.43ID:6skgWw90
みなさん課題お疲れ様です。
楽しそうでなにより!
0979この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 10:03:02.00ID:xzcgKkSe
>>974
スレのことだよね?
0982この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 11:13:34.42ID:4SjM8EwT
埋め
0983この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 11:13:52.54ID:4SjM8EwT
うめうめ
0984この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 11:14:17.97ID:4SjM8EwT
梅ヶ枝餅
0986この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 11:24:59.55ID:4SjM8EwT
>>985
臭うからこっち来んなよウンコ
0987この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 11:46:42.05ID:0K/qSLUz
相模さんの飽くなき挑戦心。
てっしーさんの主人公達の初々しさ。
皆さんを尊敬します。
0988この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 13:05:45.88ID:rxLSeNzK
新月の夜に光はない。闇しかない。先進国の都市部は夜とは言わない。あれは馬鹿みたいな照明焚いてるだけだ。
人以外の何か、物の怪の気配。あれを感じれるのは、新月の夜だ。人がいない代わりに、森が、泥沼が、そして死が在る場所。
電力の供給も遮断されて、火を焚こうもんなら、9mm弾が飛んでくる場所。
それが戦場だ。そしてこの戦場が、俺、志摩軍旗が一番落ち着く場所でもある。
物心ついた時には、傭兵稼業の親父と戦場を巡っていた。子連れ狼の現代版だな、と俺を高い高いしながら、フランス人の傭兵が言っていたのを覚えている。
子連れ狼は分からなかったが、『日本かぶれが』と嬉しそうに笑う親父の顔は、俺の脳味噌にしっかりと刻まれた。 
戦場では一通りの事を学べる。読み書きは武器の取り扱いに必須だ。爆弾物の処理。食糧の調達。空いた時間は武器のメンテナンスと訓練。
それでも余った時間は親父と本を読んだ。

12歳になる頃には、俺はいっぱしの少年兵になっていた。

俺に一通りの技術、そして経験を積ませたからだろう。ある日、親父は『お前に日本を見せたい』と言った。
その1週間後には、北海道の中学校に転入させられていた。
『せっかくだ。色々見ておけ』と親父は笑顔で言った。そして叔父に俺を預け、姿をくらました。
それがミッションだと思った。ミッション、つまり任務だ。
中学校には戦場とは違う社会があった。蟻の巣みたいなもんだ。ちっちぇえ中で色々している。俺は蟻も食べるが、まみれるのは好きじゃねえ。
だから誰とも関わることはしなかった。観察は嫌ってほどしたけどな。クラス全員の名前。趣味志向。部活。人間関係。まあ色々だ。

全員蟻みてえなもん、……でもなかったな。1人だけ違った。
四方原瑞希。ひたすら明るい女だ。鬱陶しい程の節介焼きだ。一番意味がわかんねえ女でもある。
分からねえ事は、考える必要はねえ。
が、親父のミッションは『色々見ておけ』っつう事だった。
だから四方原に一番の注意を払うことにした。いや、したかったんだな。俺の目はあいつを追う。飛びぬけて別嬪とかじゃねえ。が、とにかく目を引く女だ。
奴を追う内に、あいつの周りの人間関係が見えてきた。
園芸部長、西宮一樹。ひょろっこいが頭が良い。
勉強って意味じゃない。
慎重だが決断は大胆だ。戦場では長く生きるか、あっさり死んじまうかのどっちかだろうな。
バレー部員、周防楓。こいつは俺と似た臭いがする。硝煙というより、血だ。
ごくたまに戦場で出会って、親父が苦戦してた種類の人間。ヒットマン。殺し屋だ。しかも現在進行形ってやつだ。闇社会の格闘士かもしんねえ。
聞いた事がある。巨大企業の利得を賭けて、試合が行われる闘技場。
目にくまを作っているのは、夜に『仕事』をしているからだろう。殺しか試合かのどっちかだ。
向こうも俺に気付いているはずだが、あえて接近はしてこない。まあ、戦闘しないに越したことはない。

周防について観察をしているうちに、気がついた事がある。あいつは、バレー部だが、試合の時は隙だらけになる。いつもじゃねえ。
四方原と組んでる時だけだ。バレーボールにだけ集中し、四方原と呼吸を合わせようとしている。恋する女みてえな、献身。
そのうち気付いた。みてえな、じゃなくて、そのものだ。あいつはバレーか、四方原に恋をしている。おそらくは四方原だ。
難儀なことだな。性別の壁越しの恋か。しかも四方原が好きなのは西宮だ。

以前の俺なら、ここで周防を哂ったことだろう。戦場には腐るほど変態野郎がいる。俺も襲われかけた。そして返り討ちにしてきた。
が、周防の事は笑う気にはなれない。俺は四方原が好きだからだ。『色々見ておけ』がミッションだ。
『色々工作しろ』じゃねえ。
ただの傭兵に、平和な国の浮かれた餓鬼どもに介入する義務も資格もない。だが、四方原には介入したかった。
見る、というミッションの範囲を越えて、あいつの家に盗聴器を仕掛けたりした。声、会話、色々な音。
聴くと腰がうずく。熱をもつ。苦しい。
自慰で解消できそうな感覚だった。が、自慰は危険だと親父に言われている。だからしない。馬鹿になるからだ。苦しい中で、研ぎ澄ます。それが傭兵の条件だ。
俺はひたすら聴覚を研ぎ澄まし、微かなズレを知覚した。共鳴反応。ジャミングが起きている。もう一つ、誰かが四方原の家に盗聴器を仕掛けている。
そんな奴は1人しかいねえ。周防だ。くそ、どこまで同じ穴の狢なんだ、全くよお。
0989この名無しがすごい!
垢版 |
2017/11/25(土) 13:07:40.32ID:rxLSeNzK
>>988
「周防だろ」
返事がくるまで3時間かかった。
「……志摩軍旗、か」

これが周防との初めての会話だ。中学2年の夏。俺は四方原の家にスピーカーを設置した。周防と話したいと思ったからだ。
3時間の間に、周防は四方原の家に出向いて、スピーカーを設置したはずだ。あいつは俺のスピーカーを探したはずだが、見つけられなかった。
俺もあいつの盗聴器を探したが、発見できなかったからな、おあいこって奴だ。

「ああ、俺だ。やっぱりお前だよな。こんな事する奴、俺かお前しかいねえ」
「用件は何だ? 手短に言え」
「今、お前は迷っている。俺を始末するべきか。生かしておくべきか。始末するのは簡単だと思っている。お前は高慢ちきだ。けど俺は四方原と同じ組だ」
「……」
「沈黙は図星って事だよな。お前は四方原が悲しむ事はしたくない。あいつの事が好きだからな」
「今からお前を始末しに行く」
「俺は傭兵だ。殺し合いの経験なら、お前より長いぜ」
「……待っていろ」

この会話の1時間後、俺たちはやり合った。
これが最初のやり合いだった。
その後も、何十回とやり合ったが、パターンは大体決まっていた。
あいつは夜の闇に紛れて襲ってくる。俺は赤外線センサーをつけて迎撃する。

環境を生かした戦いなら俺だ。ただし決め手にかける。直接戦闘ならあいつの方が強い。
周防は搦め手に弱い。殺し屋だけあって気も強いが、やはりプロだ。冷静で、仕事に障ることはしない。

やり合った後は、短いが会話をした。言葉は多ければいいってもんじゃねえからな。濃密な会話だ。

その会話で周防について色々な事がわかった。
あいつはプロの殺し屋。闇社会の賭け試合で生活している。趣味はバレー。やっぱり四方原の事が好きだ。それは俺と同じだな。

四方原が西宮の事を好きだって分かっているのも、同じだ。殺し屋だもんな。見抜けて当たり前だ。
ただ違うのは、あいつは西宮を始末したいと思っている。
理由は嫉妬だ。まあ、性別の壁からくる嫉妬で、世の中の『四方原と恋愛をする資格のある若い性別保持者』
全員を、本当は始末したいらしい。若い男は全員始末したいっつうのも、ぶっ飛んでるが、あいつらしい。
「ギリギリなんだな。大変だ。俺もお前も。まあ、俺は西宮を応援してっけどな」
「あんたが冷静を気取ってるだけでしょ。始末したいと思わないってのは、嫉妬もない。嫉妬すら抱けないうっすい感情で、あたしと同質感を持たないで」
きつい言葉だが事実だ。俺は親父が寄越したミッションをこなしている。少し外れても、大きくは外れない。介入はしないし、できない。
西宮には四方原を幸せにして欲しいし、あいつにはその能力がある。

秋に親父がひょっこり現れた。ミッションの進捗を訊いてきたから、色々全部ぶちまけると、親父は豪快に笑った。
それから、すっげえ優しい目をして、俺の髪をくしゃくしゃにした。
「軍旗。お前は良い仕事をしてるな。で、だ。得意先から仕事の依頼がきた。中東だ。俺とお前、セットでご指名だ。行くか? 
それともここでまだ、殺し屋のお姉ちゃんと初々しい中学生たちを『見ていたい』か?」
「行く」
俺は即答した。俺は傭兵だからだ。そうして生きてきたし、これからも生きていく。
親父は歯をみせて、にやりとした。
「そう言ってくれると思っていたぜ。さすがは軍旗、俺の息子だ。出発は明後日だ。準備しとけよ」
そう言って親父は立ち上がり、叔父さんに挨拶をして玄関から出ていった。
玄関を使うのは、親父にしては珍しい。日本って感じがして、切なくなった。俺はこの国に愛着が湧いている。

その晩、俺は周防に連絡を取った。
四方原と西宮を恋人にさせる。両思いだから簡単だ、と伝える。じゃあわたしは西宮を始末する。堂々と果し合いを正式な手順で申し込み、潰す、という返事がきた。
勝手にしろよ、ただし俺はお前を阻止する、試合を潰されたら四方原の事はあきらめろ、元々赤い糸でつながってる奴らだ、と俺は伝えた。

翌日、俺は周防をがちの戦闘で破り、四方原と西宮をカップルにした。胸の奥が甘く疼いたが、これが恋ってやつなんだろうな。
0990この名無しがすごい!
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2017/11/25(土) 13:09:04.52ID:rxLSeNzK
>>990
周防に勝てたのは、昼だったからだ。闇の中ではあの頃の俺には無理だった。

四方原と西宮がカップルになった次の日の夕方。
親父のヘリが到着するまで時間があった。俺は四方原と西宮が下校する姿を遠くから眺めていた。
2人とも、歩き方がぎこちない。緊張してるんだろうな。
全く初々しいぜ。まあ、日本を発つ直前まで見守る俺も大概だけどな。

俺の隣には周防がいた。酷く恨めしい目で、西宮を睨んでいる。四谷怪談にも出れそうな、恨み具合だ。
「狙撃とかすんなよ」
「しないわよ。わたしだって弁えている」
どうだか、と思ったが、口には出さない。

西宮が転んだ。四方原が屈み、あいつらは手をつないだ。映画とかならクラッカーでも破裂するんだろうな。
代わりに周防がしゃがみ、両手のひらに顔を埋めて泣き出した。
俺は肩をすくめた。
周防は泣き続ける。雪が降ってきて、こいつの頭に積った。払ってやると、さわんないで、と手を払われた。
まあ、それはそうだ。俺は四方原じゃない。
「あんた…じゃ駄目…なのよ」
かすれたアルト。
「ああ、そうだな。四方原じゃねえと駄目だ。四方原も、西宮しか受けつけねえ」
「知ってる……!」
また泣き出した。小さな、無防備な頭だ。殺し屋らしくねえ。
俺は、こいつが落ち着いたら、汁粉缶でも買ってやろうと思った。殺し屋になんか買ってやろうと思ったのは、初めてだ。

……あれから5年過ぎた。
今俺は中東の戦場にいる。都市の奪還戦。最終攻略。仲間たちは先に拠点に仕掛けて、俺の部隊が迂回して後方から叩く。
昼から始まった戦闘は、新月の夜になっても続いている。最終だけあって、敵も必死だ。俺はゆっくりと闇を這う。焦らずに進む。
親父は2年前に死んだから、『焦るな』と言ってくれる奴はいない。

視界がブラックアウトした。赤外線装置の故障か? いや、外部からも音が消えた。代わりに悲鳴。かけ声。停電か。いや、これは電磁パルスだ。
範囲はわからねえが、使った奴がいる。新月の闇で、敵も味方もお手上げだ。
ひゅっと風切り音がした。くぐもった唸り声。後方だ。風切り音と唸り声が続く。襲撃だ。建物内、しかも闇の中では銃は封殺される。
ひゅっという音と共に、暗黒の中、味方がなすすべもなくやられていく。酷い状況だ。けど、なんだこれ。懐かしい音だ。
俺の部隊は6人。5人目がやられた時、俺は闇に向かって口を開いた。
「周防か?」「……」
返事は無い。代わりにがつん、と衝撃。どこだ。顎だ。顎を蹴られた。闇を俺はごろごろと回る。
背が壁につく。俺は床に腰をおろしたまま、脚を緩く曲げて、右手で小銃を構える。
この音。風切り音は周防だ。
闇の中。あいつは俺を切るのではなく、蹴った。やれたはずだ。
ひゅっという音。斬撃。軌道は、そうだ。俺の手首だ。奴の目的が俺の始末ではなく、無力化なら、銃を持つ手首を狙う。
だから俺は銃を握る手首を、くいっと曲げた。がん! というでかい金属音。銃身と刀身がぶつかって、火花が散る。
綺麗な花だ。俺は闇に脚払いをする。刃の軌道、衝撃と火花の角度。そこから推測される二の足に、脚を絡め、倒し、馬乗りになる。
闇の中で長物相手に馬乗りは自殺行為だが、それは相手に『殺意』がある場合だ。柄を握る腕を極め、遠くに放る。改めて訊く
「周防だな。久しぶりだな。俺の仕事を邪魔しに来たのか」
「……」
返事は無い。俺もこいつを潰したくはない、が、仕事だ。腕を潰して、首を絞め、気絶させよう。
「あんたを止めに来たの」
久しぶりの、周防の声だ。俺は何故か、胸がくすぐったくなった。言葉を出せない。
「志摩、あんたがここを攻略するって、闇社会で情報を得た。この先を守っているのは、勅使河原蔦子。あんたじゃ勝てない。確実に死ぬ」
「周防、お前は優しいな」
闇の中で、口元が緩んだ。本当にいい奴だ。そして不器用だ。俺を止めるためだけに、電磁パルスを使って、部隊も壊滅させた。
勅使河原蔦子か。その筋では有名な女だ。部隊は俺1人。退くか進むかなら、退くのが適当だろう。が、これは最終攻略だ。
俺があの女を引き付けているうちに、表の部隊が全体を制圧すればいい。そうだ。俺は進むべきだ。
「だがこれは仕事なんだ」
俺はそう言って、周防の首にフロントチョークを極め、気絶させた。

さて、この闇が地続きする先には、最強の女、勅使河原蔦子がいる。
俺はひとまず、手持ちの装備を確認することにした。
0995この名無しがすごい!
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2017/11/25(土) 13:26:16.91ID:8uDZrJ/N
0996この名無しがすごい!
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2017/11/25(土) 13:26:32.13ID:8uDZrJ/N
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2017/11/25(土) 13:33:31.68ID:4SjM8EwT
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2017/11/25(土) 13:33:37.30ID:4SjM8EwT
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